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クレジット市場【credit market】

「クレジット市場」とは、「信用リスク(資金の借り手の信用度が変化するリスク)」を内包する商品(クレジット商品)を取引する市場の総称です。

クレジット商品には、伝統的な貸出債権や社債、CPほか、(1)様々な信用リスクを加工して証券の形で売買する「証券化商品」、(2)信用リスクを原資産とする派生商品(デリバティブ)である「クレジット・デリバティブ市場」などがあります。

わが国のクレジット市場は、長い間欧米諸国に比べ多様性に乏しく、相対取引で行われる銀行貸出が中心でしたが、近年シンジケート・ローン市場や証券化市場などにおいて活性化の兆しがみられます。これは、(1)金融機関が不良債権のバランスシートからの切り離しを加速させたこと、(2)1997〜1998年の金融危機を経験した企業による資金調達チャネルの多様化のニーズが高まったことや、(3)低金利や株式リスクの抑制といった投資環境面での制約が強まる中で、投資家がリスク分散や運用収益確保を図るため、信用リスクのある金融資産への投資を増やしたことなどを背景とするものです。

クレジット市場の活性化は、(1) 企業金融の円滑化、(2) 金融業の収益力向上、(3) 早期事業再生の促進など、を通じて経済・金融活動を活発化させることが期待されます。

日本銀行
2007年08月05日(日) 19:24:45 Modified by mizunobara




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