579 :実況しちゃダメ流浪の民@ピンキー:2014/10/24(金) 19:26:20.84 0
影二つにおけるNTRの可能性をを真剣に考察してたらスレが賑わってる・・!
ワラキアさんをNTRしてくれる人がちょっと思いつかなかったので、
エディワラからのザトー様復活でザトワラに移行の後最終的に影三つになればNTRも純愛も出来るし最終的には大団円じゃんやったね!とか考えてました


ご感想ありがとうございますー団内恋愛受け入れられて喜びのあまり有頂天()です
そう・・そうなんです・・ワラキーすごく乱読家なイメージが・・!
あと団長応援されすぎワロタwwwメルブラ男子がアグレッシブだから仕方ないね!

ワラキアさんが「ふむ、恋愛においてのイニシアチブは必ずしも上下関係と連動している訳ではない。
つまりだ、私がイニシアチブを握っていてもいいとは思わないかね?」って言ってました。嘘です。
一応フォローしておくと、デュオロンさんがやられっぱなしなのは年の功なんかもありますが
デュオロンがワラキアに対して抱いているのがUMA的な興味とチームメイトとしての仲間意識であるっていうのが大きいです
なのでこの先デュオロンが個人としてのワラキアを認識したその時から二人の物語が・・!始ま・・!?



そんなこんなをちまちま書きながら、先に承諾を得ないことに定評があるにわかが思わずK’×一方通行を書いてみてしまいました・・!
ファイル名は>>564=>>569さんの陰陽魚をお借りさせて頂いてます、勝手にすみません!


URL:www1.axfc.net/u/3349051.txt
タイトル:無題
PASS: mugen
ネタ元&設定等: ボiスiハiルiクi&iDiIiOi前i後iラiンiセiレiバiトiル 及びスレ内投下作品
カップリング(登場キャラ): K’×一方通行 名前のみクーラ、マキシマetc.
性描写の有無:全年齢
内容注意:にわか勢が勢いに任せて書いたので深刻なキャラ崩壊の恐れがあります、ご注意下さい


wiki見ながらK’ってお兄ちゃんなのか・・意外と面倒見良かったら萌えるな・・とか考えてたらこうなりました



【ご注意】
・K’×一方通行です
・直接的な描写はありませんが、男性同士の恋愛を含みます
・また、そういう行為を示唆する表現があります
・キャラクターの口調・性格には正直自信がありません
・謎の捏造設定が入ってくるかと思います
・キャラクターの口調・性格には正直自信がありません(二回目)
・注意書きでNG要素がありましたら、ファイルと記憶を削除して頂けるとありがたいです










***



雑踏を足早にすり抜けていたK'の視界に、最近漸く見慣れてきた華奢な背中が飛び込んできた。
杖をついているとはいえその足取りは淀みなく、背筋は伸びて凛とした雰囲気を醸し出している。
けれども、纏う色のせいか、昼日中の町並みを歩く姿は妙に現実味がない。
白昼夢のようにするりと解けてしまいそうなその後ろ姿を、目を細めつつ暫し眺めて、K'は歩幅を一段と大きくした。

「よぉ、何してんだ」
然り気無さを装ってかけた声は、どうにか上擦ってはいない。
突然背後から声をかけられた一方通行は、弾かれたように振り向き、大きく目を開いた。
どこかあどけないその表情は、一方通行の顔に人間味を持たせたものの、お世辞にも大人びているとは言い難い顔をより一層幼げに見せる。
これが無意識だというのだから、世間知らずというものは本当に空恐ろしい。
スレているような素振りをしておいて、とんでもな箱入り具合に散々振り回されたK'は、知らず痛む頭を抱えながら思う。

とはいっても、思わず息を飲む程艶めいた表情を見せることもあるのだが、とまで考えて、
これの能力が人の思考を読むものでなくて良かったと心から安堵した。
照れ隠しとはいえデコピンで済まないあれを、しかも町中で進んで貰いに行こうとは思わない。

何故かぱちくりと目を瞬かせている一方通行を不躾に上から下まで眺め回して、K'は眉根を寄せた。
「オマエ、町歩きなンて楽しむようなタイプだったかァ……?」
不思議そうに、というよりも怪訝そうに尋ねてくる一方通行に、とある大会に登録してきた帰りだと告げると、益々目を丸くした。
「オマエが自分から大会に出るとか、雨でも降ンのか」
わざとらしく空を見上げて、雲を確認してみせる一方通行の首筋から目を逸らしつつK'は、
彼にしては珍しく、「まぁ、色々あってな」と口を濁した。

別に、自分から大会に登録した事が、今まで全くない訳ではない。
わざわざにやつきながら進展具合を聞きに来る学生服野郎に殺意が湧いたとか、
大剣使いが目の前で隆起の目立たない喉を晒してみせるこれにちょっかいをかけていたのを、
よりにもよってあの人の良さそうな幻想殺しから聞かされたとか、
しかもその件の関係者全員が同じ大会にエントリーしていたのを知ったとか、そんなのは一切関係無い。

洞察力の鋭い――そのわりには妙なところで鈍いのだが、
自分以外に発揮される分にはこちらに何の不利益もないので特に直すつもりもない――一方通行にそれ以上突っ込まれる前に、
先程から気になっていることに託つけて、自分から会話を切り出すことにした。
「つうかアンタ、薄着過ぎんだろ」
寒風吹き荒ぶとまではいかないが、確実に日は短くなり、日差しの陰るところでは風が冷たく感じられるようになってきたこの季節に、
長袖とはいえ薄手のカットソーにこれまた薄っぺらいパーカーを羽織っただけの装いが、声をかけたときからずっと気になっていた。

ただでさえぺらいのに服までぺらくしてどうする、もっと着込め、なんかもこもこのやつ。
などと思いながらじっと見据えてやると、他の誰かにも言われたことがあったのか、後ろめたそうに目を泳がせた。
「あー、いや……まァ、なンだ。昔の名残っつうか、習慣つうか……」
言い淀みながら言い訳して、こちらを窺うように見上げてくる姿に本日何度目かの頭痛を覚えつつ、
「要するにあれか、今までは能力に飽かせて反射してたのか」とずばり切り込んでやると、黙って頷いた。

色素を失った一方通行は、体調がもろに顔色に出る、らしい。
平常時はただただ白い頬や指先が、体温が上がるにつれ、それこそ薔薇色に染まってくるのを、K'は知っている。

蒼褪めているとまでは言わないが、血色が良いとはお世辞にも言えない頬や、
その内透明にでもなるんじゃないかと心配になってくる、透き通った白さを持つ指先を見て、
このままさっさと暖かい家に帰すのが良いか、帰りが遅くなるのを承知で一度体を暖めさせた方が良いか考えながら通りを見渡していると、
丁度そのタイミングでポケットに突っ込んだまま存在を忘れ去っていた端末が震えた。
一言断り、届いたメールの文面を確認して、K'は一方通行に声をかける。
「アンタ、これから暇か?」
メールを確認していたかと思うと唐突にかけられた問い掛けに、一方通行は小首を傾げた。
「特に予定はねェけど……」
相変わらず素で仕草があざといのは、もう諦めた方がいいんだろうと思いながら頷いた。
「なら付き合え」




手近に見えたコーヒーショップは昼時を過ぎて、程々に空いていた。
一方通行に席を取っておくよう頼んで、カウンターに並ぶ。
K'一人で店を選ぶなら、あまりこういうところには入らないから、今一勝手が分からない。
甘いものは苦手で珈琲が好みらしいが、さて。
見かけの通り薄っぺらな腹を思い起こし、どうしたものかと考えながらメニューに目をやると、とある商品が目についた。

注文を終え、品物を待ちながらメールの返事を打つ。
と、送信完了の文面が画面に表示されて間もなくやってきた返信にタイミングの良さを感じつつ、
もう一度だけ返事を打って端末をポケットに放り込んだ。

「……なンだ、それ」
来るのは飲み物だけだと思っていたのだろう。
トレイに二人分の飲み物、それとサンドイッチとクロックマダムを乗せて、
昼下がりの平和なコーヒーショップに似つかわしくない威圧感を振り撒きながら、
無駄に堂々とした足取りで近付いたK'に圧倒されたように、一方通行が呟いた。
「なんか……なんだ?サンドイッチ、と何か」
「オマエ分かってないのに買ってきたのか」
思わずといった風に突っ込みを入れてくる一方通行に悪びれず頷いてやると、
反応に困ったのか、「……クロックマダムつうンだよ、それは」と力なく返してきた。

「何でもいいからどっちか食え。むしろどっちも食え」
一方通行の目の前に二つとも並べて、自分のジンジャーエールを手元に寄せてストローを開けていると、
「ンなに食えるか。……じゃあ、こっち」と、クロックマダムというらしいものを引き寄せる。
一応一つは食べる気になったことにとりあえず満足をすることにして、サンドイッチを引き取り、飲み物を前に押しやる。
それを確認した一方通行の眉が顰められた。
「入ってんのは牛乳だけで、甘くねえらしい」

明らかに乳白色の何かが混ぜられたその色は、正しくカフェオレ色と表現するのが相応しいのだろう。
カフェオレだかカフェラテだか知らないが、どっちもコーヒー牛乳じゃないのか、と思うのだが、それを言うとクーラには怒られ、
ウィップには溜め息を吐かれ、マキシマには生暖かい視線を向けられたので、迂闊に口に出さないようにしている。

「コーヒー牛乳かよ……」
図ったようなタイミングで一方通行の口から飛び出た言葉に、
こいつやっぱり人の考えていることを読み取れるんじゃないかと戦慄しつつ、K'はサンドイッチの半分を片付けた。
K'の食べっぷりに触発されたのか、一方通行がフォークを手に取る。
先端で目玉焼きをつつくと、器用にフォークだけで下を切り取り、溢れ出てきた黄身を絡ませた。

妙にかわいらしい食い方するな、とさっさと皿を空にしたK'が眺めていると、視線が気になったのか一方通行がこちらを見る。
「何なンだよ、さっきから」
カップを両手で包んで暖を取りながら言われる文句に、極力何の感慨も抱かないよう努力しながら、
「いや、綺麗な食い方するな、と思っただけ」と言うと、こちらの言いたいことを正しく読み取ったらしい一方通行が「あァ、」と声を漏らした。
「口の周りべったべたに汚すよなァ」
「何でんなとこに付くんだって汚し方するよな」
お前も苦労してるんだな、と言いたげな視線を向けられて、多分お前の周りも苦労してるけどな、と自分のことは棚に上げてK'は思う。

そもそも自分は、別に人嫌いとかではないが、こんな甲斐甲斐しいタイプではなかった筈だ。
今更クーラだの相手に体裁を取り繕う気はないが、草薙だの八神だのには流石に見られたくないかもしれないと考えて、
いや、八神は見たところで素通りして覚えてなさそうだな、と思い直した。

「つうか、そのことだけじゃねェよ。いちいち世話焼きやがって、」
一方通行はそう文句を言いながら、ちまちまと目玉焼きを崩しつつ食べ進める。
「力込めたら折りそうだから肥らしてんだよ」
そう返しながらジンジャーエールを飲み干す。
一方通行はまた目をぱちくりと瞬かせていたが、今回は意味が伝わったらしく、
「なっ、おま、」と顔を赤く染め上げながら、フォークを握り締めて震えている。
うっかり刺されない内にテーブルの上から手を退避させるが、一方通行はそれ以上何も言わず食べ終わることに専念すると決めたようだった。

段々と嵩を減らしていく器の中身を見て、そろそろこの時間も終わりだな、と思う。

勿論、そういう意味での欲は充分過ぎるほどある。
けれども一方通行も庇護するべき者がいる立場であるし、ひどいことをしたい気持ちがあるからといって、ひどく扱いたい訳ではない。
漸く馴れてきてくれたこのプライドの高い白猫のような相手を、甘やかしてやりたい気持ちもあった。
それに、さっきの反応を見る限りではきちんと意識されているようなので、今日はそれで良しとしておくことにする。

食べ終わって、帰る前に手洗いに立った相手を見送っていると、後ろから知った声をかけられた。




店を出たところで、いくらだ払う、別にいい、良かねェだろいくらだって、だからいいっつってんだろ、と押し問答を繰り広げる。
結局それに勝利したK'が何かを言う前に、「なら次はオレが奢るからなァ!」と指差しながら宣言された。
アンタらのとこは指差すの止めろ、なんか飛んできそうでこえぇよ、と言いながら、何も言わなくても次があることに内心浮かれた。

その横で落ち着いてくると暖まった体と、夕暮れになってより下がった外気温の差に気がついたのか、一方通行が眉を寄せて体を震わせている。
少しわざとらしく溜め息を吐きながら首筋にマフラーを巻いてやると、一方通行はさっきぶりに目を見開いてみせた。
「オマエ、こんなん持ってたか?」
これ、と言いながら柔らかい布地をつまみ上げる。
「知り合いが近く通るっつうから持ってくるよう頼んだ。一応オレのだけど、使わねーからアンタにやる」

コーヒーショップで声をかけてきたときのマキシマの、面白がっていることが丸わかりなあの表情を思い出すと苦々しいものが込み上げるが、
頼んだのは自分だし、何より普段世話になっている自覚があるので我慢しておく。

恐らく断りの言葉を述べようとしたのだろう一方通行に先手を打って、
「だからそれ、次のとき巻いてこいよ」と言うと、さっき自分で言った言葉の意味を今更理解したのか、頬を染めて俯き、微かに頷いた。
このままここにいると色々と我慢の糸が切れそうだったので、
俯いたおかげでいつもより更に下にある見た目通り柔らかい髪をぐしゃぐしゃにかき混ぜ、さっさと後ろを向いて歩き出す。
デコピンの一つや二つ飛んでくるかと警戒していたのだが、暫く歩いてもその気配がないので振り向いてみると、
何故か少しよたつきながらこちらに背を向けて歩んでいた。
その背中を見て、K'も前へ向き直る。


髪は勿論服も、全体的に白い一方通行の装いの中で、真っ黒なマフラーだけがその存在を酷く主張していた。

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