848 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:24:50 ID:.WIiYPXU [2/11]
849 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:25:40 ID:.WIiYPXU [3/11]
850 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:26:36 ID:.WIiYPXU [4/11]
851 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:27:58 ID:.WIiYPXU [5/11]
852 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:28:35 ID:.WIiYPXU [6/11]
853 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:29:28 ID:.WIiYPXU [7/11]
854 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:30:25 ID:.WIiYPXU [8/11]
855 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:31:07 ID:.WIiYPXU [9/11]
856 名前:とあるバカップルの日常 その2 [sage] 投稿日:2012/06/16(土) 21:31:45 ID:.WIiYPXU [10/11]

土地の大半が活火山という第91管理世界バルジアル。
そこで活発な活動を続ける火山地帯その物を養鶏場代わりにして、雄大な大自然の中で育った巨大軍鶏グルノバドーンの肉は引き締まっていて、実に美味い。

とにかく惑星の彼方此方に活火山があるので、暑くて仕方が無い。
身体に纏わりついてくる熱気。活火山の熱によって地面が熱せられ、熱が靴の裏からでも伝わってくる。
立っているだけで汗だくになりそうだった。
とはいっても、悪い事ばかりではない。

そう、例えばーーー

「ヴァイス、何をしている!! とっと走らんか」
「は、はい、姐さん」
現在、シグナムが着ている衣服は、地球の一部の地域で愛用されていたという運動着――ブルマである。それが汗で半透明に透け、身体のラインを浮き彫りにするだけではなく、彼女が着ている下着――ちなみに赤紫のレース、まで見えるのだ。
これはたまらない、下手すると全裸よりもエロいかもしれない。


折角の休日。この世界の四分の一を占める、砂漠を利用した聖王教会所有の鍛錬場を使っての自主トレに、シグナムは黙々と勤しんでいる。
『夜天の書』の守護騎士であり、魔法生命体である彼女は、身体能力は殆ど衰えたりしないが、ある程度は運動しておかないと、新陳代謝が正常に機能しなくなるらしい。まあ、彼女の場合、身体を動かすのが好きというのも理由の1つだろう。
恋人であるヴァイスは惚れた弱みか、それに無理矢理つき合わされている訳なのだが、こんな嬉しい役得があるとは予想外だった。
某時給255円男の如く、湧き上がる煩悩を原動力に変換してヴァイスは、桃色の長髪のポニーテールと挑発的に揺れる尻を追いかけ、砂漠の中にある、殆ど砂に埋没しかけている道を暴走列車よろしくひた走る。
ちなみに一周、約2キロ。これで三周目である。
食料や着替えなどが詰まった鞄を背負っている為、結構、体力的にキツイ物があるが、それはシグナムも同じ。男の意地を見せねばならぬ。
「・・・くぅ、姐さんの赤ブルマに包まれた尻のラインがいい、凄くいい・・・はぁ、シャマル先生、貴女に感謝します。姐さんに運動着としてブルマを勧めてくれて」
一応、申し訳程度に舗装された凸凹道の上を、シグナムの後ろについて走りながら、ヴァイスは本局で医務官の職務を果たしている湖の騎士に感謝の祈りを捧げた。
今度、会ったら、原稿料幾らか寄付しよう。

「ヴァイス、どうした。走るペースが遅くなって来たぞ」
「・・・ちょ、ま、待って・・・姐さん、す、少し休ませ・・・」
砂漠の中にポツンと佇む、出発地点であるオアシスまで辿りつき、ヴァイスは宿泊用の施設として作られた小屋の前に座り込み、背負っていた鞄を床に下ろした。
丁度、小屋の周りには樹が植えられ、木陰になっている。
溜息をつくシグナムだったが、彼女自身もこの辺にしておこうと思ったのか、背負っていた鞄を地面に置き、湖の水を手で掬って、口に含む。

「・・・ほう、美味いな、ここの水は」
「そ、そう・・・っすか・・・はひぃ!?・・・ごくっ・・・」
感嘆の声を上げるシグナムを横目で見遣りながら、ヴァイスは生唾を飲み込んだ。
服の上からでも解る豊かな乳房。薄っすらと透けた下着。白くスラリとした太腿。
何というかーーーこれは反則だろう。男の理性を無くさせる色香の塊だ。
眼を逸らすと、いつからそこに置かれているのか解らない、木彫りのバケツが目に入ってくる。水汲みにでも使っていたのだろう。それを眺めていると悪巧みを思いつき、ヴァイスはバケツが一杯になるまで湖の水を汲みーーー
「姐さん」
「何だ、って・・・な、何をするかっ!?」
振り向き様に、バケツの水をシグナムの身体にぶっ掛けていた。
不意を突かれたシグナムは避ける間もなく、水を被ってしまい、見事にびしょ濡れになってしまっている。余りに突然の出来事に、一瞬、放心状態になっている彼女の手を引っ張り、ヴァイスは小屋の壁に手をつかせた。


「んぁ・・・な、何を・・・」
混乱し続けるシグナムのブルマを下に下ろすと、濡れて尻に張り付いたショーツが露になった。薄い赤紫の布は水で透け、尻肉の大事な部分まで映し出している。
布越しに浮かび上がる淫肉の形を少しもったいないと思いながら、ヴァイスは下着を横にずらし、濡れ光る粘膜の中心に既に臨戦態勢の肉棒を取り出す。
「あ、ま、まさか・・・や、止めろ、馬鹿者っ!!」
シグナムの怒声を無視して、ヴァイスは一気に腰を突き出した。
当然の如く、内部は潤いが足りないが、ヴァイスは肉棒の硬さを頼りに更に奥へ奥へ押し込んだ。掘削され、押し広げられる痛みに、シグナムの唇から喘ぎが漏れる。
「・・・こ、こんな場所で、な、何を考えている・・・お、お前は・・・は、速く抜かんか・・・」
「心配しなくても、この辺り一帯に居るのは、俺達だけっすよ」
逃げようと揺れる美尻をがっしりと掴んで、ヴァイスは挿入を続行した。
腰を微妙に回転させながら、柔肉を解していくと、シグナムも堪らず、何とも悩ましい甘い声を艶やかな唇から漏らす。
「んひあぁ・・・か、かき回すなぁ・・・ふぁん・・・こ、この盛りのついた犬か、お前は・・・」
「だって、姐さんの身体が魅力的過ぎるんすよ」
濡れた衣服の感触を楽しむ様に抱きしめると、シグナムは背中を仰け反らせた。
更に透けてくっきりと見えるブラジャーの上から乳房を持ち上げ、染み込んだ水分を搾り出す様に、豊かな膨らみを揉み解す。
刺激に反応してか、スイッチが入ったかの様に、肉壁が蠢き、洪水の様に淫らな蜜が溢れ出すのが肉棒に伝わってきた。潤滑油を手に入れた肉棒は、すんなりと最深部にまで届き、シグナムの敏感な部分を小突いた。
「んあぁっ・・・お、奥までぇ・・・ひぁ、んひあぁん・・・」
感じやすい箇所を一気に支配され、シグナムは切ない喘ぎ声が漏れ出るのを止められない。ヴァイスはここぞとばかりに、肉付きのいい尻を執拗に撫で回し、たっぷりと水を吸い込み、ずぶ濡れのショーツを引っ張ってみた。

「ひゃぅ・・・や、止めてくれ、し、下着が食い込んで・・・んん、あ、んあぁん・・・」
ショーツが吸収し切れなかった淫蜜も汗が地面に垂れ堕ち、地面に染みを作る。
ゴリゴリと内部を掘削される内、濡れた衣服にラッピングされた豊満な肢体は、女の快楽に酔い痴れている。全身から力が抜け、肉棒を締め付ける淫肉だけが男から精を搾り取ろうと、溶岩の様に熱く煮え滾り、締め付けている。
「足が震えているっすよ、しっかり立ってください」
「も、もう・・・駄目ぇ・・・ち、力が入らない・・・は、はぁ、ひあ・・・」
弓なりに反ったシグナムの背筋がビクビクと震え、極みに達する事が近いと知らせてくる。肉襞が強烈な吸い付きを見せ、一緒に果てようと誘ってくる。
「・・・それじゃ、最後に激しいのいくっすよ」
下半身にありったけの気合を込め、ヴァイスは腰の動きを加速させた。
パシパシと濡れ下着を叩く水音を卑猥に響かせ、ドロドロに溶けた淫肉をかき回す。
「ほら、姐さん、我慢せずにイっていいっすよっ!!」
「・・・んあぁ・・・そ、そんなにしたら、が、我慢出来なく・・・んあ、ん、あぁーーー!!」
シグナムの最後の嬌声が、抜ける様な青空に溶けていった。
同時に秘筒が噛み千切らんばかりの勢いで肉棒を食い締め、ヴァイスの精神を容赦なく高みに押し上げていく。ヴァイスはむしゃぶりついてくる淫肉を振り切って、肉棒を淫壷から引き抜きーーーーー

「んくあぁ・・・ぁ、熱くて、ベタベタしたのが、背中にぃ・・・ひあ、んあ・・・」
煮え滾った白濁の塊が断続的に吹き出し、シグナムに降りかかった。
絶頂に震える女体は痙攣を続け、やがて糸が切れた操り人形の様に崩れ落ちた。
「どうですか、姐さん、気持ちよかったっすか?」
暫くグッタリとしていたシグナムだったが、ゆっくりと立ち上がり、憮然とした表情で鞄から取り出したハンカチを水で搾り、男の汁で濡れた身体を拭いていく。
「・・・全く、服がびしょ濡れだ、どうしてくれるんだ」
「大丈夫っすよ、これだけ暑ければ、すぐに乾くっすよ」
ヘラヘラと笑うヴァイスを、シグナムは鋭い刃の様な視線で睨みつける。
だが、彼女の瞳の奥に揺らめく、淫靡な光をヴァイスは見逃さなかった。
「・・・それにしても、本当は中に出して欲しかったんじゃないっすか?」
「こ、この、ば、馬鹿者、何を言っている・・・わ、私は別に・・・」
凛々しい美貌を真っ赤に染め、シグナムは眼を逸らし、太腿を切なそうにモジモジと擦り合わせている。
その態度から図星を突かれたのは、バレバレだったが、ヴァイスはそれに敢えて気付かぬ振りをして、シグナムを抱き寄せ、唇を重ね合わせた。

「・・・あ、こ、こら・・・ん、んん・・・んむぅ・・・ちゅ、んはぁん・・・」
「ほら、姐さん・・・意地っ張りな所も可愛いっすよ・・・」
シグナムの舌を絡め取りながら、ヴァイスは彼女の美尻に手を回し、充実した尻肉をこね回し、乳房の先端を指で擦り上げた。その刺激から逃れようと、シグナムは身体を悶えさせるが、白い太腿に絡みついたブルマが足枷となって、それを阻む。
「・・・ヴァイス、んあぁ・・・も、もう、駄目・・・」
「それじゃ、姐さん、小屋の中でシャワーを浴びてサッパリしますかね」
ヴァイスによって、尻肉を捏ね回され、乳房の先端を弄られ、最早、立って居られなくなったシグナムは、目元を蕩けさせ、頷いた。




シャワー室は水がまるで土砂降りの様に降り注いでいる。

そんな中、ボクサーパンツ一丁の姿になったヴァイスは、彼の欲望塗れのリクエストに答え、紅いビキニの水着――胸元に薔薇の飾りがあしらわれている――に着替えたシグナムの両足を抱え上げ、外に向けて強引に開かせた。
驚きながらも、シグナムは前方にあった窓枠を咄嗟に掴んだ。
「・・・こ、こんなはしたない格好・・・」
「どうしてっすか、姐さん、気持ちいいんじゃないっすか?」
「そ、それは・・・あ、ふあっ・・・」
意地悪そうに笑うヴァイスの問いかけに、シグナムは言葉を濁した。
水着姿で足を開かされ、抱え上げられ、シグナムは確かに感じている。
頬を染めているのは、羞恥ではなく、快楽だろう。
それを証明する様に、手を動かすと、微かな喘ぎを漏らす。
ヴァイスは壁に備え付けてあったシャワーのスイッチを入れると、シャワーのノズルの先から勢い良く、お湯――オアシスの水を地熱で温めたものーーが降り注ぐ。
熱い水滴がヴァイスとシグナムを満遍なく濡らし、水滴は水着や肌を伝って、下へと落ちていく。肌に当たるお湯にさえ、シグナムは感じているらしい。
「姐さん、素直になった方がいいっすよ」
「・・・あ、わ、私は別に・・・」
物欲しそうに身体をくねらすシグナムを、ヴァイスは強く抱きしめる。
シグナムの身体は柔らかく、抱きしめているだけでもたまらない気分になる。
「・・・あ、腕を揉まないで・・・くれ・・・」
「どうしてっすか?」
「・・・筋肉が付いているから、恥ずかしい・・・」
「そこまで気にする事も無いと思うんすけどね」
凄腕の剣士であるシグナムの二の腕は、筋肉と脂肪の配分が絶妙で、無駄が無い。
超一流のスポーツ選手に近い身体つきをしている。
腕から肩へ指を滑らせ、鎖骨を軽くなぞる。
「んふっ・・・んあぁ・・・」
鎖骨からそのまま、胸の上の辺りをグニグニと揉んでみる。
シグナム級の巨乳だと、この辺りまで柔らかいから実に面白い。
「あふっ・・・あ、んあ、ふぅぅ・・・」
そうしている内に、シグナムが足をモジモジさせ始めた。
まだ触っていない股間がジンジンと疼くのだろう。

「もう・・・入れて欲しいんすかね、姐さん」
「だ、誰がそ、そんなこと・・・ほ、欲しいなど・・・」
言葉こそ否定に近かったが、表情から図星なのは明らかだった。
シグナムはチラチラと、ヴァイスの股間に眼をやっている。
もう、脚の付け根辺りが疼いて仕方が無いのだろう。
何度と無くヴァイスに抱かれ、女の悦びを知ってしまった、豊満な身体は、快楽からは逃れられない。それは彼女自身、解っている筈だ。
「これでも、欲しくないと意地を張ってられますかね?」
身体を揺さぶり、既に準備万端の肉槍を擦りつけてやる。
「んふぁ・・・だ、駄目、こ、擦れて・・・んうぅ・・・ひぅん・・・」
水着越しの感触がもどかしいらしく、シグナムはいっそう官能の炎に炙られる身体を捩り、欲しがる様な素振りを見せている。
「・・・んあ、んふぅ・・・あ、当たってる・・・当たってるぅ・・・はぁ・・・」
もう、シグナムの胸の中は期待感ではちきれそうになっている。
尖った薄桃色の先端はしこり、水着を上から押し上げている。
「ほら、速く言ったらどうなんすか?」
未だに躊躇しているシグナムの股間に、肉棒で水着を深く食い込ませる。
それに反応して、シグナムは甲高い嬌声をあげ、シャワー室全体に反響する。
尚もヴァイスは、焦らす様に、シグナムの身体の性感帯を弄り回す。

そして、ついにーーーー

「そ、そうだ、ほ、欲しい・・・お、お前の太くて固い、そ、その・・・オチンチンを入れて、滅茶苦茶に掻き回して、私の中に、白いミルクを注ぎこんで欲しい、お、お願いだ・・・意地悪しないでくれ・・・は、速く、もう我慢できない・・・」
凛々しい美貌と、凄烈な剣技の遣い手である、『夜天の書』の守護騎士、烈火の騎士は、愛しい男のもたらす快楽の前に屈した。

「そんなに欲しいんすね・・・どうせなら、俺の提案に従ってもらうっすよ」
「わ、解った・・・な、何でもするからぁ・・・は、速く、入れて、ぶち込んでぇ・・・」
恋人のはしたなくおねだりしてくる姿に、嗜虐心を刺激されたヴァイスは、実に凶悪な要求を口にする。だが、快感の虜になった女騎士は、従順に、それを受け入れ、実に甘ったるい声を漏らし、身体を揺すった。
普段の凛々しさなど、かなぐり捨てた彼女の淫らな姿に満足しながら、ヴァイスは自らの破廉恥きわまる提案を口にした。



「どうしたんすか、姐さん、そんなに恥ずかしがって・・・」
「あ、当たり前だろう・・・わ、私は何も着てないんだぞ」
「着てるじゃないすか。ペイントされた水着を。大体、この辺には、俺達以外、居ないんだから堂々としてればいいのに」
「そ、そうは言っても、は、恥ずかしいんだぞ、これは・・・」
風景画を描こうと思って持ってきた、絵の具でペイントされた真紅のワンピースタイプの水着姿のシグナムを、小屋の外に強引に連れ出す。
普段からは想像もつかないほど、恥ずかしそうに震えて歩くシグナムの姿に、思わずヴァイスは生唾を飲み込む。そしてシグナムの方は、羞恥心が興奮に変換されてしまうらしく、歩く度に太腿を擦り合わせている。

やがて、オアシスの外れの方にまでやって来た。もう、この辺でいいだろう。
そう思っていたら、シグナムが石に躓いて転んでしまう。
いつもの彼女からは考えられない失態だった。

「手間が省けたっすね・・・」
「ま、まさか・・・こ、ここで・・・あ、んぁ・・・」
怪我が無い事を確認し、ヴァイスはがっしりとシグナムの細い腰を掴む。
太陽が照りつける中、淫蜜を滴らせる秘所を剥き出しの女騎士の痴態に見入る。
「や、やるなら・・・速くやれ」
「では、お言葉に甘えて・・・」
いざ、淫蜜が溢れ出ている淫穴に肉棒を突きこまんとした、その時―――


「ん? 姐さん、雨が降ってきたっすよ・・・」
「な、何ッ!?」
突如、雲行きが怪しくなり、強い雨が降り始める。
ペイント以外、何も身につけていない、烈火の将が震えている。
降り注ぐ雨粒が絵の具を少しずつ、だが確実に落としているのだ。
絵の具自体は落ちにくい種類のものを使っているが、雨粒を受け続ければ、たいした時間もたたず、流れ落ちてしまう。
「・・・あ、は、速く騎士甲冑を編まなければーーー」
とうとう羞恥心が臨界点を超えたらしく、慌てて騎士甲冑を構築しようとするシグナムだったがーーーー

「あひぃっ!?・・・あ、そ、そんな、ぃ、いやぁ・・・」
ヴァイスは容赦なく、猛り狂う肉棒を、淫穴に突きこんでいた。
そのまま激しく掘削してやると、構築途中だった騎士甲冑は魔力の塵となって、虚空に霧散していった。その間も雨粒がシグナムの身体に降り注ぎ、ペイント水着を確実に溶かし、洗い流していく。
「・・・あ、雨が背中に当たって、絵の具が・・・溶けてきてるぅ・・・」
水着の絵は輪郭を失い、白い柔肌が露になる。
ペイントが流され、より悩ましい裸体に姿を変えていく過程がたまらない。
「どうすか、外で真っ裸でまぐわう気分は?」
「い、いい訳がないだろうが、この馬鹿者・・・くう、ひう・・・」
「そうですかねぇ・・・体の方は、随分気持ちよさそうなんすけどねえ・・・」
淫蜜が満ちて、滑りが良くなった淫筒内部を肉棒が細かく往復する。
雨が降り注ぐ、外とは違って、シグナムの内部はまるで溶岩の様に熱く、熱い肉棒を更に熱くしようと煮やしてくる。肉棒で何度も突くと、その度にきつく締め上げてくるのが何ともいえない心地にさせてくれる。
「・・・ほ、本当は・・・き、気持ちいい、だ、だけど・・・これ、癖になってしまいそう・・・」
「いいっすよ、姐さんとのこういうプレイなら、いつでも大歓迎っすよ」
「い、言ったな・・・そ、その言葉、忘れるなよ、はぁぁん・・・」
雨でびしょ濡れの‘水着’を着た、豊麗な肢体に興奮する。
裸体ともまた違う、異質な魅力を備えたその姿に陶酔していく。
「こ、こんな事・・・へ、変態がする事だぞ、で、でも・・・身体が火照って、気持ちいい・・・わ、私、変態の仲間入りをしてるぅ・・・も、もっと激しく突いてくれ・・・」
「グイグイ締め付けてくる・・・姐さんが変態でも、俺は別に構わないっすよ、く・・・も、もう出そうだ、ヤバイ・・・・」
激しく腰を振り、射精への階段を駆け足で昇っていく。
既に半分裸体に近い状態になった烈火の将が、何度も甲高い嬌声を張り上げ、肉棒を締め付ける。肉棒が歓喜に打ち震え、射精の時が近い事を知らせてくる。

「・・・わ、私も・・・も、もう、イってしまう・・・ふぁん、外でイってしまう・・・」
お互いの腰を隙間無く押し付け、快感を提供しあう。
シグナムの淫壷が戦慄き、ヴァイスの熱い精を懇願している。
その懇願に答え、ヴァイスは腰を前に突き出し、肉の砲身に充填された白濁の液を発射した。シグナムの唇から、感極まった悦びの声が漏れだした。
「あふっ・・・あ、んあぁ、で、出てるぅ・・・熱い精液出されながらイってるぅ・・・はぁん」
「姐さんの身体は俺のものっすよ」
「そうだ・・・私の身体はお前のものだ・・・あぁん、キスしてぇ・・・んむ、ちゅぱ・・・」
射精しながら、ヴァイスは濃厚な口付けを交わす。
ネットリと舌を絡ませ、シグナムがうっとりと眼を潤ませた。


甘ったるい雰囲気が流れ、次のラウンドに突入しようと思った矢先―――
「ギシャアァァーーーーーーー!!!」
辺り一帯を激震させる、凄まじい咆哮が轟いた。










せっかくの無限書庫の仕事が無い休日だというのに、目が覚めてしまったユーノは、自らの横に顔を向けた。一糸纏わぬ姿で、その麗しい肢体をさらし、恋人は安らかな寝息を立てている。彼女を起こさぬ様に、足音を殺して、ユーノはTシャツとズボンを身につけ、寝台を抜け出した。




リインフォースは不意に眼を覚ました。
数秒後、身体機能が通常に稼動し始めたのを確認して、ふと側に愛しい彼の温もりを感じない事に気付く。それに一抹の寂しさを感じながらも、下着を付け、衣服――グレー系のジャケットとパンツで身なりを整え、一階に下りていく。
何やら、台所の方からいい匂いがする。
「突然、嵐が巻き起こりーー」
エプロンを身につけ、リインフォースに背を向け、ユーノは鼻唄交じりにフライパンを慣れた手付きで操り、卵を焼いている。
「・・・あ、起きたんだね。リインフォース、朝ご飯がもうすぐ出来るからね」
頷きながら冷蔵庫から牛乳のパックと、オレンジジュースのペットボトルを取り出し、テーブルの上に置いた。椅子に座りながら、リインフォースが食卓に並んだ恋人謹製の朝食に視線を向ける。
「オムレツに、サラダ・・・トースト、コーンスープか」
「余り手の込んだ物は作れなかったよ」
気にするな、と言いたげにリインフォースは微笑み、自らのグラスに牛乳を注ぐ。
ユーノの方もペットボトルを手に取り、オレンジジュースをグラスに注ぐ。

ザフィーラとアルフは八神道場の門下生を引き連れて、天瞳流道場に泊まり込みの出稽古。激務で疲労困憊のはやてとツヴァイは先程帰宅して、速攻でシャワーを浴び、その後は有給休暇を取り、アギトを伴ってカルナージのアルピーノ家へ旅行。
シグナムはヴァイスを連れて自主鍛錬。ヴィータは教導隊の強化合宿。
シャマルは本局医務官の研修。
要するに、今の八神家に二人っきりなのだ。
お互いの間に、会話は無いが、この沈黙が心地いい。
だが、いつまでも無音というのも少し寂しい。
ユーノはリモコンを操作して、テレビのチャンネルを合わせた。

『ギシャアァーーーーーー!!』
『チイッ、鶏の化物の分際で、火を噴くとは!! だがな、そんな程度の火炎弾、楽にかわせるぞ、烈火の将を舐めるなーーー!!』
酷く聞き覚えのある声、物凄く見覚えのある、紅いビキニ姿の女性が剣型デバイスを片手に、テレビ画面の中で鶏に似た怪物と死闘を演じている。
「あ、グルノバドーンだ。あれ程、大型の個体は珍しいな」
「ああ、数十メートルはある・・・以前倒したダゴンと同じくらいだな」
オムレツを突付き、トーストを齧りながらユーノとリインフォースが呑気な感想を口にする。ニュースキャスターの話によると、火山地帯に設けられた養鶏場から脱走したグルノバドーン捕獲を、偶然、近くに居合わせたシグナムが引き受けたらしい。
グルノバドーンが口から火炎弾を連続発射するが、シグナムは高速の戦闘機を連想させる機動で、軽やかにかわし、ヒット&アウェイの戦法でダメージを与えていく。


『姐さん、援護するっすよ!!』
『ギシャーー、グル、ギル・・・ギイイーーーー!!』
『良くやったぞ、ヴァイス!!』
ヴァイスの放った銃弾がグルノバドーンの脚に命中し、その動きが鈍る。
その好機を見逃さず、シグナムはレヴァンティンを連結刃状態にして、グルノバドーンの脚を絡めとる。更に養鶏場のスタッフ達が、麻酔弾を次々と打ち込む。
やがてグルノバドーンが轟音を立てて、地面に崩れ落ちた。



『今回の騒動ですが、時空管理局首都航空隊のシグナム一尉の協力によって事なきを得ました。シグナム一尉には、いくら感謝しても足りません』
ピクリとも動かないグルノバドーンの身体を拘束し、養鶏場に運ぶ準備をするスタッフ達を背景に、シグナム、ヴァイス、養鶏場のオーナーがテレビのインタビューに応じている。スタイル、容姿共に抜群のシグナムの紅いビキニ姿は、見栄えがいい。
ユーノも見惚れていると、突き刺さる様な視線。
「・・・ごめん、リインフォース、シグナムさんの水着姿に見惚れちゃった」
「別にいい・・・何なら、私も水着を着てみるか?」
「うん、じゃあ・・・是非、お願いするね」
可愛い焼き餅を焼く恋人にお願いすると、彼女は頷くと、席を立ち、二階にある自分の部室に駆け上がっていく。何だか、たんすを引っ掻き回す様な音が聞こえる。
あと、衣擦れの音も。
やがてリインフォースが自室から降りてくる。

「・・・待たせたな」
「今、着なくてもよかったんだけど・・・」
「何だか将に負けた気がして、嫌だった」
雪の様に白い肌を微かに染め、黒のビキニーー胸元に薔薇の飾りがつけられているーー姿のリインフォースは、ユーノの前に立った。

「相変わらず、凄く綺麗・・・」
「わ、態々言うな・・・恥ずかしい」
ユーノの視線を恥ずかしそうに身体を揺するリインフォースだったが、それでも何処か嬉しそうだった。彼女の動きに合わせて、豊かな胸と、流麗な銀髪が揺れた。

「ついでにこういうのはどうだ・・・?」
悪戯っぽく笑った、リインフォースがシンプルなデザインの黒いエプロンを身につけ、ユーノの横に座る。正面から見れば、男の夢、裸エプロンだった。
これは某黒提督から譲り受けた秘蔵の逸品、『もし彼女が裸エプロンに着替えたら』を見つけられたかもしれない。
「・・・よいしょっと」
小さな掛け声と共に、リインフォースがユーノの膝の上に腰掛け、意味ありげに笑う。
その紅い瞳は愉快そうに揺らめき、ユーノを見つめている。間違いなくバレテル。
「・・・ん、ほら、食べろ」
「うん、いただきます」
リインフォースが咥えてきたトーストを食べる。更にリインフォースの唇も奪う。
積極的に彼女の方も舌を絡め、舐りまわしてくる。
「んん・・・ちゅ、れろ、はむ・・・」
「れろ、んちゅ・・・もっと、キスして・・・ユーノ、ん、ちゅぅ・・・」
その後もお互いに“食べさせあいっこ”を敢行。
朝食が無くなった後も、二人は口付けを止めない。
濃厚な水音が響き、子供の教育上、よろしくない雰囲気になりつつある。



「こ、この空気の中、私は入っていけないわ・・・それにしても、リインフォースを骨抜きにしちゃうなんて、ユーノ君、恐ろしい子!!」
医務官研修が予定よりも速く終わり、八神家に帰還したシャマルだったが、リビングの入口で立ち往生している。
「あ、い、いよいよ始めるのね。というか、リ、リインフォースの方から、ユーノ君を床に押し倒して・・・随分と積極的なのね、あの娘」
制服に白衣を羽織り、シャマルは興味津々といった顔つきで凝視する。
二人はシャマルの存在に気付いていない様だが、どうすべきだろうか。
このまま、この家に留まるのも何だか気まずい。
よし、ここは戦略的撤退を選択すべき。
脳内シャマル会議で満場一致で可決されました。



「・・・リインフォースも彼氏を家に連れ込む程に成長したのね」
抜き足差し足で八神家を後にして、シャマルは思いっきり背を伸ばす。
とりあえず、これから何処に行こうか。折角だから、天瞳流の道場に顔を出してもいいかもしれない。医務官研修が入らなければ、自分も参加する予定だった訳だし。
格闘技の練習で怪我をした子供達のケアをする人手は多い方がいい筈だ。
「よし、行き先は天瞳流道場に決定。ついでに私特製の料理を披露するいい機会だわ。今度こそ失敗しないんだから」

物凄く危険なフラグを匂わせる台詞を呟きながら、シャマルは周辺のスーパーで食材を購入し、天瞳流道場方面行きの、バスに飛び乗った。


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著者:黒天

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