25 名前:野狗[sage] 投稿日:2008/12/02(火) 00:15:00 ID:gXuoySTp
26 名前:野狗[sage] 投稿日:2008/12/02(火) 00:15:48 ID:gXuoySTp
27 名前:野狗[sage] 投稿日:2008/12/02(火) 00:16:36 ID:gXuoySTp


 メガーヌは、不自然な振動に意識を呼び起こされつつあった。

 ……いったい……?
 
 ゼストに率いられた部隊は全滅した。最後に覚えているのは、クイントと互いの背中を守りあっていたことだけだ。
 おそらく、高速機動を可能としていた戦闘機人にやられたのだろう。
 しかし、それにしては自分は生きている。ゼストがあれから盛り返したのだろうか。いや、それはない。すでにゼストは傷だらけだった。
仮にあの場を切り抜けたとしても、自分たちを連れて帰る余力はなかっただろう。
 レジアスが助けをよこした。それはますますありそうにない。戦闘機人に混じってレジアスの部下がいた、と言われた方がまだわかるというものだ。
 徐々に意識がはっきりとしていく、それに連れて、自分の身体の異変もわかってくる。
 この振動は……

 ビクン、と衝撃が下半身を揺らした。

「あうっ!」

 声が漏れてしまう。それも、衝撃の中に艶の混ざった声が。
 紛れもない快楽の響きをメガーヌは自分の声の中に感じていた。
 勘違いではない。意識が蘇るにつれ快楽も同じように、いや、自乗倍で上がっていく。
 何かが背後から貫いている。
 秘部ではない。そこには何の感触もない。
 後ろを貫かれていた。肛門を、ざらついたなにかで。

「いっいっ…………」

 あげかけた声を必死で抑える。いったい、何が起きているのか。
 快楽を感じる身体を理性で押さえつけながら、メガーヌは周囲の様子を見ようとした。
 一糸纏わない自分の身体が、柱のようなものに抱きつく形で拘束されているのがわかる。
 柱の反対側にはもう一人いた。

「ひっひっ……あ……」

 同じように自分を抑えながら喘いでいる姿はクイントだ。

「く……クイント?」
「ひっ、ひぁっ……き、気付い……ああっ!」
「いったい……何がぁあっ!!!」

 言葉を交わそうとすると尻への刺激がさらに強くなる。どうやら、クイントも同じようだった。
 メガーヌは必死で状況を確認した。
 そしてわかったのは、自分とクイントが一つの柱に抱きつくように向かい合わせで縛られていること。
 両足は開く形で固定され、アナルにバイブのようなものが固定されていること。
 そして二人の横に立つ影。

「あら〜、ようやく気付きましたかぁ〜♪」

 クアットロだった。

「なかなか目が覚めないから、どうしたのかと思いましたよぉ。そんなにお尻って気持ちいいんですかぁ? ものすごく喘いでますけどぉ〜♪」
「これは……くっ……いった…ぁあっ!!」

 話そうとするたびに、絶妙な動きでバイブは腸内をえぐるのだ。バイブではない。少なくとも普通のバイブではない。
 表面に柔毛のようなものが生え、表面をくすぐりながら振動している。
 そのうえ、いつからそうなっているのかはわからないが、自分の尻穴はバイブを受け入れきっているのだ。
まるでそこだけが別の意志を持つように、バイブをくわえ込んでいる。

「イクときは素直にイクといいですよぉ、クアットロはそんなこと全然気にしませんからぁ」

 クアットロはニコニコと笑っている。

「ゼスト隊の生き残りは貴方達二人だけです。もっとも、もうすぐ一人になりますけれど」

 クアットロは一本の試験管を取り出す。

「今、母親候補を探している所なんです。悔しいけれど、クアットロは戦闘機人なのでドクターの子供が産めないんですよぉ。
だからぁ、このドクターの遺伝子で子供を作ってくる人を募集中なんです。ちなみに、子供を作れなかった方には死んでもらいますから」

 汗で見えづらくなってきた視界で、メガーヌはクアットロをにらみつけていた。後ろの刺激に耐えながら、何とか抜け出す方法を模索する。
 ふと気付くと、柱が異常に濡れている。
 そしてすぐに気付いた。
 自分の愛液と小水だと。
 尻の刺激が高まるたびに潮を吹くように愛液を分泌し、わずかだが小水を漏らしているのだ。
 屈辱に歯がみしつつ、それでも快楽が否定できない、感じていなければこうはなっていないのだから。

「はうっ! だめっ、止めてっ! もう、もうだめっ!!」
「クイント! 駄目よ、頑張って」

 言ったメガーヌのバイブもより強く動き出す。
 さらに、柱の表面に仕込まれていたのだろうローターが、クリトリスを刺激し始めたのだ。

「やっ、嫌ッ!! 止めて!!! あ、あああっ!! はぁっ!」

 強制された快楽に喘ぐクイントの顔が目の前にあった。それがひどく美しく見える自分を、メガーヌは恐れていた。

「子供を作りたくなったらいつでも言ってくださいね。作りたくなったら、前にも入れてあげますから」

 クアットロはそう言うと、くるりと振り向いて、歩いていく。
 放置される。そう悟ったメガーヌが必死でもがいた。

「離して!! 離してぇ……あ、あああああっひぃっ!!」
「子供が産みたくなったら、前にして欲しくなったらいつでも言ってください。この部屋はモニターされてますから」

 歩き出し、そしてふと止まる。

「管理局の偉い人たちも、見てますよ?」

 メガーヌとクイントの悲鳴が上がる。微妙に別の何かをを含んだ悲鳴が。
 声を上げ、えびぞり、脱力する。それを何度繰り返しただろうか。
 絶頂を感じるたびに、縛られた身体から体力が奪われていく。それがわかってはいても、快楽を断ち切ることはできない。
 もがき続けて多少は拘束が甘くなったのか、それとも最初からそのように作られていたのか。
いつの間にかメガーヌとクイントの顔は、少し首を伸ばせば届く位置まで近づいていた。
 最初はただ、励ますつもりだった。
 いつの間にか、それは情熱的な口づけに変わっていた。
 そして、絶頂を同時に迎えるたびに二人は互いの唇をむさぼった。
 こんな機械に絶頂へと押しやられるのなら、大事なパートナーとの交合で絶頂を感じた方がいい。
 それが誤魔化しだとは二人とも気付いていた。それでもその行為は、二人の理性をギリギリで押しとどめていた。
 いずれ、どちらかがより以上の刺激を望むのだろうか。そのときは、相手を裏切るのだろうか。
 尻をえぐられ、腸を撫でられ、下半身から駆け上る快楽にうちふるえながら、二人は唇を貪るように合わせ続ける。


 
 クアットロは管理局の施設を訪れていた。
 今から帰るところである。
 ふと足元を見ると、あり得ないことに返り血がついている。
 死体は完璧に始末したのに、これでは画竜点睛を欠くというものだ。
 跪いて、足下を丁寧に拭く。
 子供であっても、体内にあれだけの血が流れているのか、とクアットロは妙なところで感心する。
 そしてもう一度、ドアの前の名前を確認する。

 ルーテシア・アルピーノ

 もう、決まっているのだ。
 殺すのは、悲しむ家族の多い方が楽しいに決まっている。つまり、夫と娘のいる方。しかも、その娘もただ者ではない。
ドクターから研究成果をかすめ取った愚か者のでっち上げた戦闘機人もどきである。
 だったら、これは天罰と言ってもいいだろう、とクアットロは思う。
 そしてメガーヌには子供を産んでもらおう。いい実験材料になるはずだ。メガーヌ自身も人造魔道師の素体としては悪くない。
 なに、生まれた子供にはルーテシアと名付けて、少しだけ成長を早めてやればいい。
 ほんの少し脳みそを弄ってやれば、互いに自分たちが母娘だと思ってくれるだろう。

「ゼストの一味のことだが、後始末は全て君に一任するよ。報告はいらない。ただし、使える素材があれば取っておくこと、いいね、クアットロ」
「はい、ドクター」

 これなら、ドクターの出した指示には従っている。そして自分の趣味も満足している。
 
 ……クアットロってば、天才ですわぁ。

 クアットロは、鼻高々な思いで帰っていくのだった。 


著者:野狗 ◆gaqfQ/QUaU

このページへのコメント

うあー二人とも悲惨

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Posted by ふみくん 2009年01月19日(月) 12:53:04 返信

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