[532]クロノ×エイミィ(1/6)<sage>2007/06/22(金) 17:53:57 ID:gBvCjfBg
[533]クロノ×エイミィ(2/6)<sage>2007/06/22(金) 17:55:09 ID:gBvCjfBg
[534]クロノ×エイミィ(3/6)<sage>2007/06/22(金) 17:56:12 ID:gBvCjfBg
[535]クロノ×エイミィ(4/6)<sage>2007/06/22(金) 17:57:42 ID:gBvCjfBg
[536]クロノ×エイミィ(5/6)<sage>2007/06/22(金) 17:59:54 ID:gBvCjfBg
[537]クロノ×エイミィ(6/6)<sage>2007/06/22(金) 18:01:09 ID:gBvCjfBg

 トランスポーターでの転移から、現実に戻る一瞬は、いつも少し緊張する。
 カメラのシャッターのように切り替わった視界。そこに、いつもと変わらない風景が見えたことに安堵して、クロノ・ハラ
オウンは無意識に緊張していた体の力を抜いた。
 コートを脱いで腕に引っかけると、リビングを覗く。いい匂いがするな、と思っていると、リビングの奥、キッチンになっ
ているところでひょこひょこ動いている、ぴんと立った癖毛が見えた。
「エイミィ、ただいま」
「あ、おかえりー」
 声をかけられた彼女―エイミィ・リミエッタはくるりと振り向いて、コンロの火を止めると、ぱたぱたとクロノの近くに駆
け寄ってきた。
「今日は早かったねぇ」
「まあ、そういう日もあるさ」
「そうねぇ」
 言いながら、エイミィはクロノが腕に引っかけていたコートを持って行ってしまう。てきぱきとクローゼットにそれをしま
うと、今度は管理局の制服の上着まで脱がそうとする。
「ちょ、エイミィ、自分で脱げる」
「いいじゃんいいじゃん、なんかこういうの楽しいし」
「僕を脱がすのが楽しいのか」
「そりゃあもう」
 処置無し、と肩を竦めて、クロノは彼女のやりたいままにさせることにした。家の中で彼女の機嫌を損ねてもいいことなど
ないのは分かっている。
 ふと。
 後日なんでこんなこと思いついてしまったのかクロノは激しく悔やむことになるのだが、その時はほんの軽い仕返しのつも
りだった。いつもやりこめられていることへの、ほんの軽い仕返しのつもりの一言だったのだ。
「僕も、エイミィを脱がすのが楽しいけどな」
 クロノの予想していた反応は、「またまたクロノくんったらぁ」とか、「シモネタで返すなんて成長したねえ」とか、そう
言った反応だった。エイミィがそう返して、ちょっとした笑い話で終わるはずのことだった。
 けれど。
「……あ」
 順調にクロノの服のボタンを外していたエイミィの手が止まる。あれ、とクロノは思った。予想していた反応が返ってこな
い。それどころかエイミィは手を止め、けれどそこから手は離さずに、上目遣いにクロノを見て、視線を逸らす。そんな動作
を繰り返している。
 あれ。この雰囲気はなんだろう。
「わ、私、も」
 どうしてエイミィは頬を染めちゃったりしているのだろう。
「クロノくんに脱がされるの、嫌いじゃない、よ?」
 その声と、表情と、単語の羅列が生み出す意味に、クロノは頭をグラーフアイゼンでぶん殴られたような衝撃を感じた。こ
の不意打ちはひどい。これはひどい。こんな表情でこんなことを言われたら、どうするのか。どうしろというのか。
 ほぼ停止した思考を蹴り飛ばして、本能だけが体を突き動かす。
「エイミィ!」
「うひゃあっ」
 本能は、あっさりとエイミィを押し倒した。

「ん……」
 ソファに押し倒した彼女の上にのしかかるように体重をかけて、クロノはエイミィの唇に吸い付いた。最初はゆっくりと、
唇をなぞるように舌を這わせる。キスを落としながら、手は服の上からエイミィの体をなぞる。ふる、と彼女の体が震えた。
クロノは唇の隙間に割り込ませるようにして舌を押し込む。ぬるりと滑る感触が脳を痺れさせていく。
 口の中でエイミィの舌をつつくと、彼女の方から舌を絡めてくる。絡まる舌を擦り、吸い上げ、口の内側から歯列まで嘗め
上げると、呻くような声と共に、彼女の体がまた震えた。気持ちよさに体を震わせる彼女がとても可愛く思えて、クロノはそ
ちらに集中する。
 口の中を犯しながら、手は下へ。ブラウスのボタンを外しつつ、スカートのホックも外してしまう。できた隙間から、クロ
ノは腕を滑り込ませた。直接にエイミィに触れる。大丈夫、彼女の弱いところは分かっているさ。クロノは頭の中で誰にとも
なく呟いて、触れるか触れないかのところで微妙な刺激になるように彼女のお腹の上で指を滑らす。
「んうっ」
 不意打ちの刺激に、エイミィの腰が跳ねた。クロノは目を閉じて何かに耐えるように眉を寄せたエイミィの顔を見ながら、
さらに手を動かす。お腹を撫で回したあと、脇腹。そして背中へ。その間もクロノはエイミィの口の中を犯し続けている。
「ぷあっ」
 どのくらいの時間が経っただろう。クロノが唇を話すと、くたりと体の力が抜けたように、ソファの上でエイミィは大きく
息をつく。口の周りで光を反射させている唾液の後と、ほんのりと染まった頬がいいようもない感動をクロノに与えた。
 その感動に引きずられるままに、クロノはエイミィに引っかかっている服をするすると脱がしていった。ブラウスを脱がし、
スカートを抜き取って、ブラも外してしまう。そこで我に返ったエイミィが自分の胸を隠しながら、
「ちょ、ま、待って、ここリビングだよ、誰か帰ってきたら――」
 オトコノコは止まれないのだ。クロノは上着を脱ぎ捨てると、エイミィに体を密着させて、キスを落とす。肌と肌が触れあ
う感触が、クロノは好きだった。汗ばんでいると、なおいい。エイミィにかってそれを告げたら「……変態」と満更でもなさ
そうな顔で言われたので、彼女もきっとそうなんだとクロノは信じている。
 文句をキスで封じ込めると、クロノはエイミィの最後の一枚を脱がしにかかった。
「や、場所、変えようよぉ……」
 言いながらも、クロノがパンツに手をかけると、腰を浮かせて脱がしやすいようにしてくれるエイミィが、クロノは大好き
だった。以前それを言ったら神速の右フックで昏倒させられたので、心の中で思うだけにする。

 エイミィは真っ赤になっている顔を逸らして、固く目を閉じている。クロノがパンツを引き下ろすと、ちょうど真ん中に、
小さな染みができていた。
「見るなあっ」
 決してじっと眺めていたわけではないのだが、それでもエイミィはクロノの手から自らのパンツを奪い取った。
 クロノは彼女の両足を開くようにして体を滑り込ませると、上から覆い被さるように体を重ねる。その間にズボンとトラン
クスを脱いでしまうと、俺は最初からクライマックスだぜ、と主張しているような分身がいる。僕だってクライマックスだ、
と意味の分からないことを思いながら、それを彼女の秘裂に擦りつける。
 くちゅ、と水音がした。
「……エイミィ、濡れてる」
「クロノくんが、濡れてるん、でしょ」
 そうかもしれない。そうでないかもしれない。どちらでもいいのかもしれない。
 ぐ、と押し込もうとすると、抵抗。
「っ、ごめ、もう、ちょっと……」
 エイミィが皆まで言い終わる前に、クロノは彼女の胸に吸い付いた。桜色の突起を吸い、舌で転がし、ゆるゆると甘噛みす
る。その動作ひとつひとつに反応して嬌声を上げるエイミィのことを、クロノは愛しい、と思う。もっと声を出させたい、と
思う。もっともっと感じさせたい、と思う。
 彼女の秘裂に指を差し込むと、ぬるり、と滑り込むように自分の指が彼女の胎内に埋まっていく。
「やっ、ん、中、ダメぇ」
 うっかり傷を付けてしまわないように、ゆっくりと中で指を動かす。彼女の嬌声が一段階高くなる。そのまま、すぐ上にあ
る小さな突起を親指で転がすと、エイミィの腰が大きく跳ねた。
「それ、それダメだよっ、感じ過ぎちゃうっ」
 それならなおさらだ。クロノはどこか加虐的な喜びを感じつつ、エイミィが感じるポイントを責める。
「あ、あ、あ、あ、」
 断続的な声。抱えている足にぐっと力が込められていくのが分かった。
 もうすぐだ。
「ダメっ、イっちゃ、うあ――っ!」
 ひゅ、とエイミィの呼吸が一瞬とまり、体が緊張に硬くなったあと、大きく息を吐きながら弛緩していく。クロノはエイミ
ィの中から指を抜いた。指同士を擦り合わせると、ぬるぬると滑り、指の間に橋がかかる。
「ば、ばかぁ……」
 それを見ていたエイミィが小さく呟く。クロノは笑いながら、その自分の指をエイミィに見えるようにぺろりと舐めた。
「ヘンタイ」
「ああ、ヘンタイで結構」
 軽口で答えながら、今度こそ、クロノはすでにクライマックスな己の分身をエイミィに押し当てる。彼女の愛液をまとわり
つかせながら、クロノの分身はゆっくりと彼女の中に沈んでいく。カリの部分まで埋まったところで、クロノは彼女の表情を
伺った。さほど苦しそうには見えない。
 大丈夫か。
 勝手にそう判断したクロノは、残りの部分を一気にエイミィの中に押し込んだ。
「んああっ!」
 彼女の顎が跳ね上がり、体全体が反るように緊張する。
 けれど、それはクロノも同じだった。動いていないのにゆるゆるとまとわりついてくる暖かい彼女の中は、最高に気持ちが
良かった。
 もう、我慢なんてきくものか。

「クロノく、ちょ、速いっ……!」
 体が求めるままに、何度も何度もエイミィの中を往復する。最初はゆっくり、とかそんな思いはもう本能に蹴り飛ばされて
どこか手の届かないところまで転がっていってしまっていた。ただ、エイミィを感じたい、ということしか頭に残らない。
「ダメっ、すぐイっちゃう、イっちゃうのおっ!」
 緊張と弛緩をエイミィの体は繰り替えす。
 エイミィの体は極上の麻薬のように気持ちよくて、自分が気持ちよくなろうと動くほどに彼女も感じて、嬌声を上げてくれ
る。汗ばむ体が密着し、ぬるぬると擦れ合う人間の体で一番敏感な部分を中心にして一つに解け合っていくような錯覚。
「気持ちイイ、きもちイイよぉ」
「僕もだ、エイミィ」
「ほんと?」
「ああ」
 エイミィの足を抱え上げると、体重をかけるようにして尽き込む。中で擦れる場所が変わり、刺激が変わり、彼女の反応も
変わる。
「おく、ダメ、ダメぇ、感じ過ぎちゃう……!」
「エイミィ!」
「くろのくんので、おかしくなっちゃうっ!」
 僕なんてとっくにおかしくなってる。もう言葉にはならなかった。電流を流されたように、背筋に痺れるような快感が走り
、自分の制御ができなくなる。自分が自分でなくなる瞬間は、ひどく気持ちよかった。まるで泣いているように喘ぐエイミィ
を、もっと見ていたいと思った。
 けれど、終わりは来る。自分の限界が近くまで迫っていることをクロノは分かっていた。
「……エイミィ」
 それだけで彼女は察したのだろう。動きを止めたクロノに、彼女は目を閉じたまま頷く。
「いいよ、中で、出して。クロノくんの、欲しいよ」
「ああ」
 動きを再開すると、エイミィの声もまた、クロノの脳を溶かすように響く。獣のように交わっている自分たちをクロノは想
像した。彼女の声はもはや絶叫に近く、そしておそらくは自分もそうなのだろうとクロノは思った。
「うああっ」
 ひどく情けなく聞こえたのは、自分の声だった。繋がっている部分の先端から、まるで魂が引きずり出されるような快楽。
射精しているんだ、と一瞬遅れてクロノは悟った。僕は、エイミィの中に、射精している。何度も痙攣を繰り返し、もうこれ
以上はないだろうという最後の一滴までエイミィの中に射精している。
「ふあ、あ、あ……」
 まるで自分の射精に合わせるように、エイミィは身を震わせていた。
「中に、出てる、クロノくんのが、出てるよぉ」
 クロノは荒い呼吸を繰り返しながら、エイミィの上に倒れ込んだ。んふふ、とどこか嬉しそうにしながら、彼女はクロノの
頭を抱え込む。
 そのまま、クロノは唇を重ねた。本当に唇を重ねるだけの、軽いキス。離れて、笑って、もう一回。

 エイミィはご機嫌で、クロノに頬ずりしたり、頬や首元にキスを落としたりしている。猫のような甘え方だな、とクロノは
思う。それならそれで、お返ししてやる。そんな風に思うと、クロノもエイミィの唇以外のところに何度もキスを落とした。
気がついたらキスマークのつけ合いになっている。
 それもまあ、僕たちらしいんじゃないか。
 そう、思う。
「クロノくん」
「なんだ?」
「なんか、あたし、ちょっと幸せかも」
「奇遇だな。僕もだよ」
「そっか」
「ああ」
 笑いながら、唇にキスをする。クロノの髪を、エイミィが撫でる。彼女はそうするのが好きだった。だからクロノは抵抗せ
ずに、彼女のしたいようにさせる。
「あたしたちって付き合いも長いけどさ」
「そうだな」
「なんか、クロノくん以外の相手ってまったく想像できないや」
「想像されても困る」
「あらん? 嫉妬? 嫉妬かな?」
 馬鹿なことを言うエイミィを、クロノはキスで黙らせる。最近ワンパターンだな、とクロノは自覚する。もっと他の黙らせ
方を考えておかないと。
「んもう、変な黙らせ方覚えちゃって」
「おかげさまでね」
 いい加減熱も引いてきて、冷静な自分が戻ってくる。今いる場所がどこなのかということを認識して、クロノはエイミィか
ら体を離した。繋がった部分からクライマックスが終了してしまったクロノの分身が抜ける。
「んん……」
 その瞬間、エイミィは目を閉じて、軽く体を震わせた。

 ごとり。

 そんな音が聞こえて、クロノは長い間油を差すのを忘れて関節部分がすっかり錆び付いてしまったブリキ人形のように、顔
を音のした方向に向けた。
 コンビニのビニール袋が見える。その横に見覚えのあるような足。あーあれを落とした音だったんだなー。あえて一部分か
ら思考を逸らすようにクロノは考える。しかし、視界はゆっくりと上へ上がっていく。
 ふるふると震えながら、信じられないものを見るようにこちらを見ているのは、彼の義妹である、フェイト・T・ハラオウ
ンその人であった。
 視線が交錯する。
 彼女の瞳が急速に潤み出す。
 違うんだ、と言おうとして、クロノは今の自分がどんな姿をしているのか考えた。
 丸出し。
 そう、丸出しである。いろんなものが。義理とはいえ妹の前で出してはいけない物が。
 冷や汗が頬を伝う。
 ちらり、とエイミィを見ると、フェイトのことには気付いていないのか、幸せそうな顔をしてごろごろしている。彼女も丸
出しだった。
 クロノがめいっぱい放出したものが、彼女の中から溢れて、ソファを汚した。


 フェイト・T・ハラオウンはそれを見ていた。彼女にとって不幸だったのは、リビングの入り口から二人の姿が全て見えて
しまう部屋の配置だったことだろう。そう、彼女は全てを見てしまった。彼女の義理とはいえ兄として、そして同じ職場の頼
れる先輩として信頼しているクロノ・ハラオウンが何を、いや、ナニをしていたのか。彼女の優秀な脳細胞は現場を見、そこ
でいったい何が、もとい、ナニが行われていたのかを正確に、克明に把握した。そして、真っ赤になった。脳細胞は加速し、
その加速が熱暴走を起こし、まともな思考が破壊されていく。
 そして、フェイトは、
「お、お義兄ちゃんの馬鹿あああああ!」
 という叫びを残してマンションを飛び出していった。

 後日、しごく真剣な顔で「一人暮らしをしたいので家を出たいと思います」と母親であるリンディ・ハラオウンに訴える義
妹を必死で引き留めるクロノとエイミィの姿があったとか。


著者:18スレ530

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