[423]最終話勝手に予想1<>2007/08/25(土) 23:04:11 ID:3H3fMdqX
[424]最終話勝手に予想2<>2007/08/25(土) 23:06:25 ID:3H3fMdqX
[426]最終話勝手に予想3<>2007/08/25(土) 23:09:22 ID:3H3fMdqX
[429]最終話勝手に予想4<sage>2007/08/25(土) 23:16:47 ID:3H3fMdqX
[430]最終話勝手に予想5<sage>2007/08/25(土) 23:18:58 ID:3H3fMdqX
[431]最終話勝手に予想6<sage>2007/08/25(土) 23:20:24 ID:3H3fMdqX
[432]最終話勝手に予想7<sage>2007/08/25(土) 23:22:18 ID:3H3fMdqX
[433]最終話勝手に予想8<sage>2007/08/25(土) 23:24:03 ID:3H3fMdqX
[434]最終話勝手に予想9<sage>2007/08/25(土) 23:25:26 ID:3H3fMdqX
[435]最終話勝手に予想完<sage>2007/08/25(土) 23:27:44 ID:3H3fMdqX

赤く燃え徐々に自分の体力を奪っていく炎
段々と充満し、呼吸を困難にする黒い煙
所々で起こっている小さな爆発
「私・・・このまま・・・死んじゃうのかな?」ゆりかご内部に一人残された高町なのはが呟いた。



数分前・・・ゆりかご動力炉
「ヴィータちゃん!」この死地に共に来てくれた戦友の名を叫んだ
なのは!?」自分とは逆方向に向かったはずの人物の声にヴィータは
驚いた「お前何でここに!?ヴィヴィオは、ヴィヴィオはどうした!?」
その問になのはが微笑み「もちろん、ちゃんと助け出したよ。ほら。」
自分の背中で眠っている我が子を見せた。「ヴィヴィオを操っていた
ナンバーズを倒して、助け出したけど『ゆりかご』が止まらなくて、
それでヴィータちゃんに何かあったのかと思って急いでこっちに。」
その答えにヴィータは一瞬だけ笑顔になった。

しかし、すぐに険しい顔になり「あたしは大丈夫だ。
でも、この動力炉のぶっ壊すのに手間取っちまってな
・・・カートリッジ全部使った『ギガント・シュラーク』でも駄目だった。」
「!!」なのはは驚きで声を出せなっかた。「畜生、これさえ・・これさえ壊せれば終わるのに、くそ、くそぉ・・・。」
悔しさ、怒り、憤り、それら全てが入り混じりヴィータは泣き出してしまった。
そんな彼女を、なのはが優しく慰めた。
「泣かないで、ヴィータちゃん大丈夫、私が絶対何とかするから。」 
「何とかって、どうやって?・・・ま、まさかお前!?」いつもの笑顔で、なのはは言った
「リミットブレイク、ブラスターモードを使う。」

ヴィータが激昂する。しかし、なのはは落ち着いて言った
「でも、ここで『ゆりかご』を壊さなきゃ世界が壊されちゃう。
「ば、馬鹿!あれは危険だから使うなってフェイトにも言われただろうが!!」
ヴィータミッドチルダだけじゃない他の関係も無い世界・・地球だって壊されちゃうかもしれない。
出来ることがあるなら、力があるならやってみなきゃ、後悔はしたくないから。」「・・・・。」
ヴィータは何もいえなかった。そんな彼女の頭を撫でながら
「大丈夫、私は絶対死なないから。『エース・オブ・エース高町なのは』は絶対に生きてみんなの所に帰るから。ねっ。」
ヴィータは頷くことしか出来なかった。

「ヴィータちゃんヴィヴィオを連れて先に脱出して。きっと二人も巻き込んじゃうから。」
「・・・分かった。」ヴィヴィオをヴィータに預ける。「なのは、必ず帰ってこいよ。」
それだけ言ってヴィータは飛び去ってしまった。「ありがとう、ヴィータちゃん。」
しばしの沈黙の後「いくよ、レイジングハート!ブラスターモード!!」『All right, blaster form.
Drive ignition.』愛杖が主の言葉に答えその姿を変える。そして主の意思を察したのかそれと同時にカートリッジを全てロードする。
『ありがとう』と心で呟き、なのはが術式を展開する「いくよ、全力全開!!スターライト・・・ブレイカー!!!」その場が桜色に染まった。



 そして現在
「馬鹿だなぁ・・帰りのこと考えてなかった。」自嘲の笑みを浮かべて、なのはが言った。
「ごめんね、ヴィータちゃん、約束守れそうにないや。でも、ちゃんと『ゆりかご』は壊したから、もういいよね。」
その時、一際大きな爆発が起こり、なのはは吹き飛ばされた。そして、気づかないうちに泣いてしまっていた。
「熱いよ、恐いよ、こんなの嫌だよ、皆の所に帰りたいよ。」「助けて、フェイちゃん、はやて・・・ちゃん、ヴィータちゃん、誰かたすけて・・・。」
その時天井が崩れ、落ちてきた。もう駄目だと思い顔を伏せる。



しかし、痛みはやってこない、恐る恐る顔を上げる。
涙でぼやけた視線の先にいたのは、金髪の親友でも、
守護騎士を従える部隊長でも、紅い髪の真紅の騎士甲冑を纏った少女でもなく
「ス、スバル?」空のように青い髪をした自分の教え子だった。
「なのはさん!!大丈夫ですか!?」もの凄い勢いで自分に迫るスバルに、その変わらない態度に危機的状況にもかかわらず、なのはは微笑んだ
それを見てスバルは、「ほっ」と息を吐き言った「もう大丈夫で!安全な場所まで皆の所まで一直線ですから!!」
スバルの足元に術式が展開する。そして、「一撃必倒!!」空色の光が「ディバイン・・・バスター!!!」放たれた。

今、なのははスバルに抱えられて『ウイング・ロード』の上を走っている。
助けてもらって、連れ出してもらった広い世界。
頬を撫でてくれる風が優しくて、上を見ると抜けるような青空が広がっていて、
下を見ると、フェイトちゃんとヴィータちゃんが泣きながら手を振っていて、
はやてちゃんとシグナムさんがそれをみて笑っていて、フォワード達は泣いていたり、
怒りながら泣いていたり、それを慰めていたり。
そして助けてくれたその子は四年前とは比べられない程大きくて、
力強くて、ちょっと気弱だけど格好良く成長してくれていた。
だから不覚にも教え子の胸で泣いてしまった。


下につくと皆が駆け寄ってきて、私はフェイトちゃんとヴィータちゃんに怒られて、
スバルはティアナに叩かれたり、頬をつねられたり、プロレス技をかけられたり・・・・・・
・・等をされて少々手荒い』出迎えをされました。そして「なのはママ・・・」振り返ると
「ヴィヴィオ・・・」大切な私の娘が入いて、「なのはママ!!!」「ヴィヴィオ!!!」
「ママ!こわかったよ、いたかったよー!!」「ごめん・・・ごめんヴィヴィオ・・・これからはずっと一緒にいようね・・・ママが絶対守ってあげるから!!!」
「うん、うん!!」
そして泣いている皆に向かって一番言わなければならない言葉を言う為に私は前を向いた。


「ただいま!!みんな!!!」涙でくしゃくしゃになった顔だけど必死に笑顔をつくって言った。
皆も笑顔で言ってくれた。私が一番言って欲しい言葉を皆一斉に言ってくれた。
「「「「「「「「「おかえりなさい、なのは((((さん))))(ちゃん)(まま)!!!!!」」」」」」」」」
    どんなに時が流れてもしっかりと結ばれたこの絆は、ずっと続いていきます。
       どんな困難が起こっても、きっと立ち向かっていけます。
                   だから
       私たちは笑顔でいられます、元気でいられます。(fin)

著者:25スレ422

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