470 名前:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 01:41:36 ID:fTFDGVY/
471 名前:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 01:42:35 ID:fTFDGVY/
472 名前:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 01:43:39 ID:fTFDGVY/
473 名前:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士 [sage] 投稿日:2009/02/07(土) 01:45:45 ID:fTFDGVY/
474 名前:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 01:46:38 ID:fTFDGVY/
475 名前:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 01:47:46 ID:fTFDGVY/
476 名前:部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士[sage] 投稿日:2009/02/07(土) 01:48:38 ID:fTFDGVY/

部隊長補佐と聖王陛下と小さな槍騎士


 ピチャピチャと、湿った何かを舐める音が響く。
 この種の水音は本来なにかしら不快感を煽るような効果が高い筈なのだが、それは酷く甘美に思える残響を孕んでいた。
 男、眼鏡をかけた美青年はソファに腰掛けて、ただ静かにその音に耳を傾けている。
 心地良い音色、そして腰の辺りから駆け上る快感に黒い薄笑いを浮かべて口を開いた。


「上手くなったね、ヴィヴィオ」

「んぅ……ピチャ……ほん、と?」


 眼鏡の青年、グリフィスに褒められて、彼の股ぐらに顔を埋めていた少女は顔を上げた。
 口に含み懸命に性奉仕をしていた肉棒へ舌を這わせながら上目遣いに首を傾げる姿はあまりに愛らしくそして同時に背徳的にして淫靡。
 ゾクゾクと青年の背筋を黒く淀んだ悦びの怖気が駆け抜けて脳髄に甘く響く。
 口元には自然と酷薄そうな悪魔の笑みが浮かび、自身が調教した少女に一心不乱の狂った愛を込めた眼差しを送る。


「ああ、凄く上手くなったよ。良い子だね、ヴィヴィオ」


 優しく、子犬にでもするかのようにグリフィスは少女の頭を撫でた。
 輝く艶やかな金髪を、その一本一本の感触を味わうように梳き、味わう。
 敏感な毛髪を撫でられ、ヴィヴィオは口中の肉棒を愛撫しながら嬉しそうに目を細める。
 覚え込まされた舌技を駆使し、幼い少女は愛しい主人に懸命に奉仕した。
 年頃の青年が幼女を己が性奴隷にする、なんと淫らで狂った光景だろうか。
 グリフィス・ロウランと高町・ヴィヴィオの性的な関係が始まり今日で既に二ヶ月。
 今となっては、グリフィスは時間があれば少女に快楽を教え込みその小さな身体を淫らな色で染めている。
 まるで乾いたスポンジが水を吸い込むように、純真で汚れを知らぬ無垢な少女は性を覚えこんで行った。
 今ではすっかり慣れた口淫奉仕を披露するようになっている程だ。
 もしこの姿を義理の母親であるなのはが見れば信じることなどできぬだろう。
 だが現実に、少女はグリフィスの従順な性奴として日々淫らに昇華している。


「んっっ……ちゅぷっ……ふむぅ」


 くぐもった声を上げながら幼い雌の奉仕は続く。
 小さな口が何度も何度も上下に動き、逞しい雄の怒張を咥え込む。
 上下運動と共に傘の張ったカリ首を唇に引っ掛け、太い幹に舌を絡める。
 まだ動きの中にどこかぎこちなさの残るものではあるが、男の快楽のツボを心得た見事な手並み。
 グリフィスは嬉しそうに黒き笑みをより深く闇色に染めて少女の奉仕に恍惚と声を漏らす。


「ああ、良いね。あともう少し強く吸ってみて?」


 青年の要求に少女は無言で了承、彼に言う通りに小さな頬をすぼめて肉棒を吸い上げる。
 今までの懸命な奉仕も相まって、その刺激は快楽に慣れた雄を果てさせるに十分すぎるほどのものだった。
 瞬間、堤防が決壊するようにグリフィスの陰茎から凄まじい寮の白く濁った精が吐き散らされる。
 青臭く独特の臭気を持った精の滾り、それをヴィヴィオは待っていたとばかりに細く白い喉を鳴らして飲み干していった。


「んくっ……んくっ……ぷはぁぁっ……すごぃ、のみきれないや」


 飲み込めなかった精液で口元を白く汚しながら、少女は嬉しそうに感嘆する。
 色を教え込まれたその身に苦く青臭い子種の液は美味でしかなく、自然と表情には喜悦しか浮かばない。
 紅い舌が艶めかしく妖しく蠢き、頬や胸元に零れた精液を掬い取る。
 精に彩られた少女はさながら一個の芸術品のように美しかった。
 薄い笑みを零し、グリフィスは自分の手で作られた淫らな芸術品を悦に入って見下ろす。
 場所は機動六課隊員寮、その中にある高町なのはとフェイト・T・ハラオウンの相部屋。
 絶対にありえない、淫靡にして背徳の宴が行われていた。
 そしてそんな時だった、唐突に来訪者が現れたのは。


「失礼します……あの、フェイトさんいます、か……」


 現れたのは見慣れた少年だった。
 少し逆立った赤毛を揺らし、美少女とも呼べるような愛らしい顔をした少年、機動六課ライトニング分隊に所属エリオ・モンディアル。
 恐らくは上官でもあり親代わりであるフェイトを尋ねてきたのだろう。
 彼女を探してやって来てみれば、その代わりに目の前に現れたのは六課部隊長補佐であるグリフィスとフェイトの保護児童との世にも淫らな背徳劇だった。
 あまりに常識、いや想像の範疇を超えた光景にエリオはただ無言で目を見開く。
 パクパクと口を開いて絶句するエリオの姿は少しばかり間が抜けていて、どこか愛らしさすらあるものだった。
 グリフィスもヴィヴィオも唐突な来訪者の登場にしばし沈黙を以って唖然としていたが、次の瞬間にグリフィスの放った言葉でそれは容易く破られる。


「ヴィヴィオ、捕まえて」

「うん」


 掛け合いは一瞬。
 次なる刹那には少女の手により空中に魔力が描く円形テンプレートが発現し、無数の魔力の鎖が飛び出す。
 対象を捕縛する為の魔法、チェーンバインド。
 狙いは招かざる来訪者である赤毛の少年。
 容赦なき捕縛の魔陣が瞬く間にエリオを縛り上げ、拘束し尽くす。
 無論、自由を奪われた赤毛の少年は必死にもがき抵抗した。


「い、一体何をっ!? ヴィヴィオ、これ解いて」

「ダメだよヴィヴィオ、バインド解いちゃ。せっかく上手くなった魔法なんだから、エリオにもじっくり味合わせてあげないとね」


 光を反射させ、妖しき眼光を隠すように眼鏡をクイと正しながらグリフィスが口を開く。
 そして彼は自身の股ぐらに顔を埋めていた少女に促してズボンのファスナーを上げさせると、そのまま立ち上がってエリオに近づいていった。
 青年の肉体からは眼に見えぬ筈のオーラか何かが発せられている気がした。
 まるで獣、血に餓えたそれが獲物を手にかけた時のような気配。
 どす黒く嗜虐の悦びに震える闇の感情である。
 エリオは、まるで自身が蜘蛛の巣にかかった哀れな虫けらであるような錯覚すら覚えた。
 だが実際、少年のその認識は間違ってはいない。


「見られちゃったねヴィヴィオ、大変だ」

「うん、みられちゃった」

「ふ、二人とも! な、何してるんですか……グリフィスさん、あなたはヴィヴィオにこんな……」


 困惑に飲み込まれながら、幾らか怒りの混じった言葉をエリオが喚き散らす。
 無理もないだろう。
 ヴィヴィオはフェイトの保護児童であり、つまりは間接的に自分の妹分のようなものだ。
 その少女がグリフィスの手によって性的な行為を強要されている。
 少年はそう判断した、判断せざるを得なかったのだ。
 常識的判断と道徳心が義憤を呼び、エリオに正当な怒りをもたらす。
 だが対する眼鏡の美しい悪魔は、まるで悪びれた様子もなく首を傾げた。


「何を怒っているのかな、エリオは。もしかして僕がヴィヴィオに酷い事をしてるとでも?」

「ち、違うって言うんですか!?」

「ああ、違うね。僕は彼女に何も強要はしてないんだよ。ねえ、ヴィヴィオ?」

「うん」


 無垢な、世の汚れを何も知らぬ少女は朗らかとも取れる程の笑みを浮かべて頷いた。
 詭弁だ、エリオの中にさらなる怒りの炎が注がれた。
 何も知らない、男と女の性の契り合いなど無知に等しいヴィヴィオに身勝手な欲望を刻んでいるなど明らかだ。
 少年は歯を噛み締めて眼鏡の美青年を睨み付けた。


「はは、そんな恐い顔しないでよエリオ。君にはこれからたっぷり良い思いをしてもらうんだから。さ、ヴィヴィオ、エリオにたっぷり“ご奉仕”してあげて」

「エリオくんにするの?」

「ああ、口止め料ってヤツさ。僕と君の関係は“ナイショ”の事だからね」

「うん、わかった。それじゃエリオくん、たっくさんたのしんでね♪」


 はちきれるような純心な笑顔、しかし淫蕩で背徳的な色に染まった矛盾する笑顔を浮かべてヴィヴィオは笑った。
 エリオの背筋に寒気に似た感触が走るのと同時に、少女は彼に股ぐらにそっと指を這わせる。
 白く澄んだ肌を持つしなやかな指がつぅと一撫で、少年の性感を例え様もなく刺激。
 未知の感覚に耐えるように、彼に苦悶の顔を浮かべるのをヴィヴィオは嬉しそうに眺める。
 次いで、何の遠慮もなくその指をファスナーにかけて一気に下ろす。
 下着の間から少年の未発達な性器が顔を出すのは一瞬だった。


「へえ〜、グリフィスさんとかたちぜんぜんちがうんだねぇ」


 勃起すらしていない幼い肉棒を指の間で弄び、少女は物珍しそうな顔をする。
 日ごろ見慣れた青年の逞しく使い込まれた肉棒と目の前の雌を知らぬモノでは、とても同じ雄の生殖とは思えぬほどの違いがあった。
 好奇心旺盛な少女に心は純粋な知的欲求に従って、指を舌を思うままに蠢かして少年の肉の茎を弄ぶ。
 それは正に子供が新しいおもちゃを弄る様そのものだった。
 エリオの未成熟な肉棒がそそり立つのにそう時間はかからない。
 腰の下から這い登る怖気、快楽のこそばゆい電流を受けて、少年は嗜虐心をそそるような
 喘ぎと共にヴィヴィオを制止しようと必死に言葉を紡いだ。


「くっ! ダ、ダメだよヴィヴィオ……うあぁ……こんな事しちゃ……」

「ん、むぐぅ……なんれ? だって、すごくきもちいいよ? んちゅ、エリオくんらっれ、そうれしょ?」

「ぐあっっ!……ダメ! そ、そんな……咥えながら喋ら、ないで……」


 陰茎を口に含んだままヴィヴィオが言葉を紡げば、自然とその不規則な刺激がエリオの性感を絶妙に刺激する。
 むず痒く切ないその快楽、少年に狂おしいまでの恍惚をもたらして止まない。
 この事実に、少女は淫靡で妖しい笑みを浮かべて満悦とする。
 今、自分より歳も上、体も大きな者を快楽で征服しているという充足が心を満たすのだ。
 肉の悦びを与えられる被虐ではなく、こちらが相手の主導権を握るというシチュエーション。
 少女は新たなる睦事の楽しみを知った。


『はは♪ エリオくんのオチンチン、すごくピクピクして“はやくだしたい”って言ってるみたい。かわいい♪』


 いつの間に覚えたのか、奉仕の手を少しも緩めずに念話まで使って少女は淫らな悦びを語る。
 羞恥心を刺激されたエリオは余計に肉棒を硬く大きくさせた。
 その愛しい肉の槍を少女は嬉しそうに責め立てる。
 裏筋に何度も舌を強く這わせ、まだ小さなカリ首を唇で抉るようにむしゃぶりつき、頬をすぼめて吸引。
 さらには同時にベルトを外してズボンを下ろし、姿を晒した睾丸まで指で優しく撫で回す。
 絶妙な、熟練なる愛撫。
 グリフィスの手で教え込まれ昇華した肉棒への奉仕の手管である。
 女性からの性的な愛撫の経験など皆無であるエリオは瞬く間に昇り詰め、果てる寸前まで到達。
 あと少し、あとほんの一扱きで溜まりに溜まった精の粘液が噴出する。
 そう思った。
 でもそれは訪れなかった。
 グリフィスが小さく手を上げて、少女に制止をかけたのだ。


「待ってヴィヴィオ。少しストップだ」

「ふえ? なんで? もうすぐでるのにぃ」


 早くエリオの精が欲しいのか、ヴィヴィオは頬を膨らませて不満げな顔をする。
 だがこれに青年はどす黒い、地獄のような笑みを浮かべて返した。


「だってこのままじゃ僕だけ仲間はずれじゃないか。それじゃ寂しいよ」

「あ、そうだね。でもどうするの?」

「う〜ん、そうだなぁ……それじゃあヴィヴィオ、エリオのお尻の穴を弄ってみて?」

「おしり?」

「そ、指を濡らして優しく解してみようか」

「うん、わかった」


 言われるがままに、ヴィヴィオは溢れる唾液で自身の指を濡らすとそのまま目の前の無防備な少年の股ぐらに伸ばす。
 睾丸から正中線の筋を這わせていき、キュッと締まった排泄用の穴の周囲をやんわりと撫でる。
 そして軽く指の先端を射し入れた。


「ひゃっ! や、止めてヴィヴィオ! こ、こんな事……ひぃっ!」

「あ、エリオくんすごくかわいいこえになってる。おもしろーい♪」


 軽く、達しない程度の強さでペロペロと肉棒を舐め上げつつ、少女はエリオの菊門を弄んだ。
 優しく肛門を抉り解すたびに少年の口からはまるで女の子のような甘く切ない声が溢れ出し、淫らな狂想曲となって木霊する。
 それはとても甘美で、少女の幼い美的価値観を刺激するものだった。
 射精しない限界を見極めての愛撫に、次第にエリオの脳髄は蕩けていく。
 最初は抵抗しようと必死だった思考が、今では半ば崩壊して快楽に飲み込まれていた。
 そんな彼に遂に悪魔のトドメの一撃が振るわれる。


「さて、じゃあそろそろ僕もお相手させてもらおうかな」


 言うが早いか、グリフィスはエリオの背後に回っていた。
 そしてバインドで拘束された少年の身体を持ち上げると、自身の怒張を彼の菊穴にそっと擦り付ける。
 感触から、その肉棒がゴムのようなモノを装着し、明らかに人工の物と思われる粘性を帯びている事が分かった。
 自分が何かされる、そう感じたエリオは蕩けた頭を駆使して背後の悪魔染みた青年に視線を向けた。


「な、なにするんですか?」

「ん? いや、今から君を犯そうと思ってね」

「へ?」

「大丈夫、男同士ってのも悪くないよ」


 エリオが理解する暇もなく、グリフィスの肉棒。
 コンドームを装着し粘性の高いセックスローションを塗布されたソレが、彼の肛門を貫いた。
 ズブリ、と、鈍い音が脊髄を伝わって脳まで響く錯覚。
 熱く硬い肉の凶器が自分の中に埋没するのが分かった。
 痛みと快楽、もはや渾然一体となった混沌がエリオの中を掻き乱した。


「うあああぁぁっ!! い、たぁ……く、くるしぃ」

「大丈夫、力抜いて? すぐ気持ち良くなるからね。さ、ヴィヴィオ、さっきの続きしてあげて?」


 小さな身体を軽く揺さぶっては肉棒で痛みと悦びを刻みながら、グリフィスは少年の前でお預けを喰らっていた少女に視線を向ける。
 これに待っていましたとばかりに頷くと、少女は先ほどの続きを開始。
 美味しそうにそそり立つ肉棒へと愛撫の責めを行った。


「ひっ、あうあああぁっ……らめぇ……ヴィヴィオ……そんら、あぁぁっ!」

「すご〜い、もうはれつしちゃいそうだよ、オチンチン。まっててね? ヴィヴィオがすぐださせてあげるから。ほら、イっちゃえ♪」


 初めての肛門姦の為、ある程度手加減して犯すグリフィスの突き上げと共に上下に揺れるエリオの身体。
 その動きによって規則的に動く幼い肉棒に、ヴィヴィオは巧みに愛撫した。
 首の動きを合わせて舌を這わせ、時折強く吸い上げ、竿を手で擦り、袋をしゃぶる。
 少女の短い性経験が知る全ての技を以って悦びを与えた。
 犯される悦びと奉仕される悦び、まったく質の異なる受動的快楽に少年の決定的破堤が訪れる。
 少女の小さな舌が尿道をほじくるように差し込まれた刹那、遂に若き精の迸りが吐き出された。


「あああぁぁぁあっ!!!」


 絶叫にも似た声がエリオの口から溢れる。
 そして少女に降り注ぐ白いシャワー。
 青臭く、そして濁ったアイボリーカラーの子種が少女の艶やかな金色の髪を飾り汚す。
 少女は自身の成し遂げた快楽の極みに恍惚とした表情、決して童女の浮かべる事のないそれを浮かべて笑う。
 そして顔に付着した精液を指で掬い取っては、美味しそうに口に運んだ。
 ピチャピチャと、まるで子猫が与えられたミルクを舐めるように喉に流し込む、その味に頬を鮮やかな朱色に染める。
 そんな少女に、眼鏡をかけた青年は心底面白そうに声をかけた。


「どう、ヴィヴィオ、美味しい?」

「うん、おいしぃ……グリフィスさんとすこしちがうあじがする」

「そう……じゃあ、もっと飲んでみようか?」

「うん♪」


 残酷な悪夢のような会話、捕らえた獲物を弄ぶ残酷な獣のような笑みを浮かべ、二人は頷き合った。
 獰猛にして爛れた色に溺れる肉食獣に捕食され、哀れな小鹿は快楽に蕩けきった思考を必死に奮い立たせて哀願する。
 どこかでそれが無駄と知りつつも。


「やぁぁ……も、もうやめ、て……」


 涙で瞳を潤ませてする懇願、それは結局のところ燃え上がる嗜虐の炎に油を注ぐにすぎない。
 エリオの言葉に、痴態に、グリフィスの浮かべる悪魔染みた笑みは余計に黒く、ヴィヴィオの浮かべる淫婦の笑みは余計に淫靡になる。
 二人の手によって小さな槍騎士の少年が深き奈落の底に堕ち果てたのはそれからもう間もなくの事だった。


終幕。


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著者:ザ・シガー

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