178 名前:野郎共の受難 [sage] 投稿日:2010/03/18(木) 22:26:00 ID:ttfVrpdk
179 名前:野郎共の受難 [sage] 投稿日:2010/03/18(木) 22:26:30 ID:ttfVrpdk

野郎共の受難 機動六課淫乱分隊発情中



「うぉおお!」


 ほとんど叫びに近い声を上げ、ヴァイス・グランセニックは果てた。
 どくどくと体外に音が聞こえる程の射精により、組み伏せていたティアナ・ランスターの膣内に吐き出される大量の精液。
 都合三回は膣内射精された証が、泡を立てて溢れ出していた。


「はぁ、はぁ……きょ、今日はもう、無理」


 もはや萎え果てた自分の肉棒を少女の中から引きずり出し、ヴァイスはそう呻いて突っ伏した。
 ティアナは深く激しい快楽に気をやってしまったのか、荒い吐息と共に夢の中。
 ついでに言えばそのような状態なのは彼女一人だけではなく、スバルとアルトも同じように汗と精液にまみれて寝息を立てていた。
 もちろんであるが、二人ともヴァイスと激しく性行した果ての爆睡である。
 三人もの年頃の少女との契りで体力を使い果たしたヴァイスは、もはや自身も限界に達してベッドに横たわった。
 もう正直言って女体は見るのもたくさん、と彼は思った。
 だがそのような胸裏は次の瞬間、無残にも引き裂かれる。


「おーいヴァイスいるかー!」


 元気の良い声と共に部屋のドアを開けて入ってくる人影。
 桜色の髪をポニーテールに凄まじいナイスバディ、機動六課ライトニング分隊服隊長ことシグナムその人である。
 濃厚な性臭を漂わせてどろどろになったヴァイスやティアナ達の姿を見て、シグナムは眉間にシワを寄せた。


「な! ヴァイスッ!」

「シ、シグナム姐さん!?」

「ヴァイス……貴様」


 ヴァイスの顔には焦りと恐怖が生まれる。
 プルプルと握り拳を震わすシグナムの顔には明らかな憤怒。
 場には一触即発の空気が流れ、そして彼女は爆発する。


「今日は私ともする約束だろうが!」


 服を脱ぎながら飛び掛り、シグナムはヴァイスに襲い掛かる。
 堪らず、彼は嘆き叫んだ。


「ちょ! も、もう勘弁してくださぁ〜い!」


 その日彼は、さらに五発は射精するまでシグナムを抱くはめになった。





 機動六課の女性達は痴女である。
 いや、信じられなくてもそうなのである。
 全員が全員とも、終始愛液を垂れ流して男を欲している淫乱なのだ。
 次元世界には魔力値の高い女性は性欲も強い等と言う、荒唐無稽で科学的実証のないまゆつばものの話があるが、この部隊ではあながち嘘っぱちと言い切れない。
 朝まず起きては肉棒にむしゃぶりつき、昼訓練を終えれは手で扱きあげ、夜寝る前にはとりあえず腰を振る。
 娼婦も真っ青の淫蕩ぶりである。肉奴隷だってここまで毎日色に溺れた日々は送るまい。
 とにかく、彼女達は色に狂っていた。
 部隊長の八神はやてや分隊長のなのはやフェイトからして十歳の頃より淫乱なのだから、もはや誰にも止められない。
 そして、言わずもがなその女性達の狂的な性欲の対象となるのは数少ない男性隊員であった。


「う、あぁ……もう、出ねぇ」


 愛機ストームレイダーの銃身を杖代わりに、ヴァイスは逃げるように部屋を後にした。
 一体その日だけで何回腰を振らされ、何度射精したのか。
 もう数えたくもない。
 何度発射してもあのいやらしく実った女体を前にする度、結局勃起してしまう自分が実に情けなかった。
 所詮男という生き物は、ぷるんぷるんの爆乳を見れば反応してしまうのだ。
 と、そんな風に自己憐憫に耽っていたヴァイスは、廊下に倒れる一つの人影を見つける。


「だ、大丈夫かエリオ!?」


 叫びながら彼は倒れ伏した少年に駆け寄る。
 予想通り、エリオは乱れた着衣に全身キスマークだらけで、ぷんぷんと男女のまぐわった性臭を発していた。


「ヴァ、ヴァイスさん……」

「お前もまた絞られたのか?」

「は、い……キャロとフェイトさんに、根こそぎ」

「くっ、ひでえ事しやがる……」


 機動六課隊長陣はとりわけ性欲が強く、相手をすればまず絞りつくされる。
 かくいうヴァイスもつい先ほどライトニング副隊長のシグナムにこってりと絞られてきたところだ。
 このまま放置する訳にはいかず、彼は倒れた少年に肩を貸してやる。
 廊下で無防備にしていたら、通りかかった女性陣にどんな目に合わされるか分ったものではない。
 主に性的に。





「あ、ヴァイスさん……お邪魔してますよ」

「……」


 ヴァイスが自室に戻ると、そこには既に先客がいた。
 幽鬼と見紛うほどやつれた顔のグリフィスと、人間形態でミイラの如く干からびたザフィーラ。
 鍵はどうした、と言う意見もあるだろうが、女性陣の度重なる襲撃に合い、今では碌に掛けていない。
 機動六課の隊員寮では、泥棒よりも痴女の襲撃の方が頻度は高いのだ。
 

「二人とも、か」

「ええ、まあ……僕はシャマル先生に医務室に引きずり込まれて、ルキノとはやて部隊長に襲われました」

「……なのはとヴィータに延々絞り尽くされた」

「そ、そうか……ほら、さっき栄養ドリンク買ってきたから飲めよ」

「……ありがとうございます」

「……かたじけない」


 ヴァイスから栄養ドリンクを受け取った二人は命の雫と言わんばかりのごくごく飲み干し、涙を流して感謝。
 とりあえず周囲に女の影がない事に安心して、彼らは儚い安息を得た。
 次なる襲撃に備えて食事、とにかく栄養のあるものを食べる。
 レバニラ、うなぎ、ニンニクたっぷりの餃子、とろろ、etc……
 食べれる時に食べておかないと、いつ肉欲地獄に叩き込まれるか分ったもんじゃない。
 日々激戦(性的な)を駆け抜ける男達の数少ない安息の時である。
 四人は一心不乱にとにかく食べた。
 が、そんな時だ。


「……」


 ぴたりと箸を止め、エリオが力なく顔を俯かせる。
 一体どうしたというのか。
 ヴァイスは心配そうな顔で問う。


「どうしたエリオ? もしかして量が足りないか?」


 若く瑞々しい肉体のエリオは、とりわけ性欲の強いフェイトに絞られるのだ。
 もしかして量が足りなかったのか、ヴァイスの自然な心配である。
 だが、次いで少年の口から出たのは意外な台詞だった


「も、もう……耐えられません……」

「え?」

「もうこんな毎日うんざりだー!!!」


 日々の鬱積したストレスに、少年は叫んだ。


「毎日毎日セックス三昧、絞られ放題! 僕達はなんですか!? これじゃあ肉棒奴隷じゃないですか!!」


 もはや我慢の限界だった。
 常に飢えた発情期の獣たる女性陣に狙われ、狩られる毎日の生活に対しての叛乱である。
 必然的爆発とも呼べた。
 これに、残る三人も呼応する。


「確かに、な……」

「僕もこれ以上は……干からびて死にそうです」

「私もいい加減、限界だ……」


 もはやこれ以上語る事はない、と四人は目と目でわかりあった。


「「「「もう逃げる!」」」」


 ぴったり息の合った叫びと共に、彼らは脱出に駆けた。





「よし、見張りはいないな」

「シャマルさんの探査魔法が使われる前に、早く行きましょう」

「エリオ、大丈夫か?」

「は、はい……なんとか」


 厳重な警備体制の敷かれた中庭(男達の脱出を恐れて)を抜け、四人は機動六課隊舎を脱出する。
 さらば肉欲にまみれた日々よ、そしてこんにちは平穏なる明日。
 輝ける未来に向かって、彼らは意気揚々と逃げる。
 が、その時だった。
 四人の目の前に、異様なる影が立っていた。


「な、なにぃ!?」

「こいつは……」

「ガジェットだと!?」

「うわぁ!」


 次の瞬間、突如として現れたガジェットに四人は襲われる。
 もちろん、毎日セックス三昧で腰をやられた彼らには撃破する事も逃げ出す事も出来ず、哀れにも囚われるのであった。

 
 次に目覚めた時、彼らにはナンバーズと言う新たなる捕食者(性的な)が待ち受けているとは、この時は想像もできなかった。



続く。


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著者:ザ・シガー

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