清水良典 編『笙野頼子 現代女性作家読本4』

しみずよしのり／しょうのよりこ　げんだいじょせいさっかどくほん4



発売中

鼎書房｜2006.2｜1800円｜164P｜4-907846-35-5
表紙装幀 しまうまデザイン

『中日女作家新作大系』に収められた十人の作家を対象にした論評集。
第四巻は笙野頼子、論稿を３４編収録。
『中日女作家新作大系』に付された解説を再録した他は、すべて書き下ろし。

目次
はじめに
『笙野頼子』─神話戦士の布陣─清水良典
「なにもしてない」─自閉する饒舌─千葉正昭
「なにもしてない」─＜現実＞の不確かさの感覚─山下真史
甘やかされる主人公たち─「極楽」「大祭」「皇帝」における語り手の批評意識─清水均
「夢の死体」─感傷の古都空間─熊谷信子
「居場所もなかった」─永久保陽子
人形国家の起源─『硝子生命論』─山尾悠子
『レストレス・ドリーム』─言葉のカオス、メタ・フィクションの格闘─遠藤郁子
サイボーグからハイブリット神へ─笙野頼子『レストレス・ドリーム』─巽孝之
「二百回忌」論─上昇する現実の水位─佐藤秀明
『二百回忌』─里離れのための里帰り─南雄太
時は滑り海の記憶が甦る─「タイムスリップ・コンビナート」─勝原晴希
「タイムスリップ・コンビナート」＋読者＝（想像＋連想）×戯れ≒∞　武内佳代
「増殖商店街」─＜半眠半睡＞の夢世界─松本知子
『母の発達』─新時代の母娘小説─島村輝
我々は言葉の呪縛にいかに抗するのか─「母の発達」の抵抗とは─疋田雅昭
『母の発達』─言葉の呪縛、爆破！　爆破！─藤林秀樹
「太陽の巫女」─神話を借りた不在への＜私＞の愛─杉田和子
イロニーとしての天国─『パラダイス・フラッツ』─赤間亜生
『パラダイス・フラッツ』─中村三春
『東京妖怪浮遊』─守屋貴嗣
『説教師カニバットと百人の危ない美女』─野寄勉
『笙野頼子窯変小説集　時ノアゲアシ取リ』─窯変する「時」の物語─渥美孝子
『笙野頼子窯変小説集　時ノアゲアシ取リ』─「時ノアゲアシ取リ」ニ取ラレルアゲアシ─水野麗
『てんたま　おや知らズ　どっぺるげんげる』─分身的文学論争と脳内環境─梶谷崇
『渋谷色浅川』─笙野の見た風景を訪ねて─上田薫
『ドン・キホーテの「論争」』─小谷真里
「母」なるものに頭を垂れる　稲葉真弓
『愛別外猫雑記』─息の切れる牙─鈴木和子
『幽界森娘異聞』─伊狩弘
『幽界森娘異聞』─＜魔利＞支天、降臨す─谷口基
『Ｓ倉迷妄通信』─《私》の魂鎮めとしてのテクスト─山崎義光
『水晶内制度』─＜国家＞の創世譚と『硝子生命論』─内海紀子
『片付けない作家と西の天狗』─「書く」ためのストイシズム─野口哲也
笙野頼子　主要参考文献目録─猪股真理子
笙野頼子　年譜─山崎眞紀子


［ｂｋ１で購入］


［Amason.co.jpで購入］

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