「無題」三章スレ492

初出スレ:三章492

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あ、あ、あ。
月の下に姿態が映える。
白い素肌が水音と共にしっとりと湿気て、なんとも艶かしい。
「……お前……こんな。……こんなことをして。決して許しませぬよ」
真珠色に光る小さな八重歯を喰いしばりながら、
迫り来る快感に堪え震える姿はたいそう淫靡である。
ぱちゃん。女の向こうで金魚が跳ねた。
夜目にも赤い、金魚である。
女が何故か気に入って、日ごろ愛でている、小さな金魚である。
その水飛沫にさえ目を細めて喘いでいる。
「……御簾中様」
地べたに身体を押さえつけ、自身を静かに沈めながら、
女へ顔を近づけて武士は耳元へ囁いた。

「埋め」
2007年06月24日(日) 22:53:34 Modified by ID:+2qn2ghouQ




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