説明できないほどに理由はある。

 そもそも「ジュウレンジャー」とは?

 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(きょうりゅうせんたいジュウレンジャー)は、
1992年(平成4年)2月21日から1993年(平成5年)2月12日までテレビ朝日系列で毎週金曜17:30 - 17:55 (JST) に全50話が放送された、
東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第16作目にあたる。


 あらすじ
 かつて地上は恐竜と、恐竜から進化した人間、妖精族が共に暮らしていた。しかし1億7千万年前、恐竜部族の長の一人が悪魔と契約し人類滅亡を画策。五大部族達は守護獣と共に悪魔とそれに魂を売った魔女バンドーラと戦う。悪魔を撃退し、惑星ネメシスへバンドーラとその手下達を封印する事に成功したものの世界は大氷河に覆い尽くされ、恐竜は絶滅してしまう。
 恐竜族は長い時間の間に消え、妖精族は新たに進化した人間に溶け込み暮らしていたが、ネメシスに飛来したスペースシャトルの乗組員たちのミスで復活し、再び地球を狙う。しかし、長い眠りについていた古代人類の戦士たちもまた、彼らと戦うために不思議仙人バーザによって目覚めた。
 6人目の戦士ドラゴンレンジャーの登場や、守護獣の真の姿である究極大獣神の復活を経て、物語は地上に残された最後の恐竜の卵を巡る神と悪魔との決戦に向かっていく。


 本作の概要
 スティーヴン・スピルバーグが監督を務めた『ジュラシック・パーク』の影響から、本作品では恐竜がメインテーマとして選択されている。同作品が公開されたのは本作品終了から半年後であるが、東映の吉川進は「スピルバーグが恐竜の映画を撮り始めたという情報は既に入っていた」とのちに語っている。
 「恐竜戦隊」と題されているが、哺乳類であるサーベルタイガーやマンモス、翼竜であるプテラノドンなど、恐竜以外の生物のモチーフが多く、実際に恐竜なのはティラノザウルスとトリケラトプスだけである。これは5体すべてを恐竜にすると外観のイメージが似通ってしまうため、モチーフのバリエーションを豊かにするために変更されたとされている。初期設定での5体のモチーフには、ティラノサウルス(赤)、トリケラトプス(緑)、プテラノドン(青)、ブラキオサウルス(黒)、ステゴサウルス(黄)が設定されていた他、ティラノザウルス、トリケラトプス、プテラノドン、首長竜、ディメトロドンという案も存在する。
 企画時のネーミングは恐竜をという語句をストレートにした『恐竜戦隊ザウルスマン』だった。

 特徴
 本作品でもいくつかの特徴的な新機軸が導入されており、それまでの作品でも試みられていたファンタジー風のモチーフが本格的に採用され、中でも「巨大ロボット」に当たるキャラクターには「守護獣」という人知を超えた存在との設定がなされている。ジュウレンジャーを導き助力し、時に試練を与えるという守護獣の存在は、ストーリー面でも添え物以上の活躍を見せた。これまでドラマパートから乖離しがちだった巨大ロボが、世界設定やストーリーに深く関わるスタイルは、後の戦隊シリーズの作品にも引き継がれていった。これらの新設定の背景は前作『鳥人戦隊ジェットマン』が保護者の一部から「子ども向けの内容ではない」という批判があったことによる反省による。本作のプロデューサーである白倉伸一郎によると、「『ジェットマン』が革命的であると見られてまた前までの戦隊に戻してくれという動きがあったんですね。それらの勢力をかいくぐるかのように『ジェットマン』とはまた違う新しさを求めていこうと脚本家の杉村升さんと企画を組み立てていきました」と2009年の雑誌インタビューにて追想している。また白倉によると、『地球戦隊ファイブマン』から本作のころまでは3年間は、戦隊シリーズは毎年打ち切り覚悟で制作されていたのことである。
 本作品から本格的に導入された要素として「6人目の戦士の登場」が挙げられる。本作品でそれに相当するドラゴンレンジャーことブライは、ブライを演じた和泉によれば当初は5, 6話程度のゲスト出演という予定であり、レギュラーになることは念頭に置かれていなかったことを窺わせるが、ブライが母親層からの人気を獲得したことにあやかって予定が変更され、文字通り「延命」して番組後半まで活躍したという逸話も残っている。事実、ブライが死亡する第42話では本作品の最高視聴率である13.2%を記録、金曜17時台後半に放送された戦隊の中でも2番目に高い数字を残した。 その反面、重厚なストーリーかつ複雑化で1話では完結せず、1エピソードに付き前後編に分かれる事も多かった。更には3 - 4話に分けられている事もあった。
 変身後の名乗りではシリーズ中初めて本名まで名乗るパターン(例:「ティラノレンジャー、ゲキ!」)が使用されており、のちに同様のパターンを採り入れた戦隊の先鞭をつける形となった。
 『高速戦隊ターボレンジャー』以来3年ぶりの「レンジャー」表記で本作以降「レンジャー」表記の戦隊が多くなった。タイトルロゴにも特徴があり“ジュウレンジャー”の下に“獣連者”と漢字で書かれている。このパターンは本作以外には『天装戦隊ゴセイジャー(護星者)』がある。また戦隊のロゴの「ー」が、「ャ」のすぐ横についている数少ない戦隊である。このパターンは本作以外には、『秘密戦隊ゴレンジャー』、『高速戦隊ターボレンジャー』、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』がある。
 また、本作では『高速戦隊ターボレンジャー』で使用された映像や音楽の一部が再利用されている所がよく見られる。

 キャスティング
 戦隊側メンバーではボーイ役は体操が得意な橋本巧が最年少。メイ役に当時アイドルとして活躍していた千葉麗子が起用された。このころから、撮影真っ只中の役者のインタビューも増え始め、さらにそこでの彼女の起用により、特撮=芸能界への登竜門というイメージが一般に広まっていくこととなった。ゲキ役とダン役には前作「ジェットマン」にゲスト出演した望月祐多、藤原秀樹が起用。またブライ役には『電撃戦隊チェンジマン』でチェンジペガサス/大空勇馬役を演じ、当時劇団東京ヴォードヴィルショーで活躍していた和泉史郎が抜擢された。
 本作品の敵役である魔女バンドーラ役には曽我町子が抜擢された。自他ともにはまり役と認めるこの役では、第1話から強烈な印象を視聴者に残し瞬く間に多くのファンを獲得した。この強すぎるインパクトと第1話での5人の戦士の出番の少なさから、本来の視聴者である子どもたちまでもが、戦士5人よりバンドーラのほうが好きになるという事態を招いてしまった。伴ってスタッフが話を進めるごとにバンドーラの出番を調整し、5人を活躍させるようにしていったという裏話もある。
 ナレーターには初期の戦隊でもナレーションを多数手がけた大平透が登板し、オープニングナレーションをはじめとした重厚でシリアスな語り口で作品を引き締めた。

 評価
 以上の本格的なファンタジー世界の構築、6人目の戦士の追加、海外版の制作開始など、本作品は様々な面でシリーズのエポックとなった重要な作品である。高年齢層からの支持は低かったものの、明朗で分かりやすいストーリーと、恐竜という子供に人気の高いキャラクターをモチーフを加えたことで、当時の幼児層から高い支持を集めることとなった。
 関連商品の売上は90億円強という数字を残しており、玩具売上では合体ロボットの売上がスーパー戦隊シリーズでトップの売上を記録。特に獣奏剣は人気商品となり、品切れ状態が続いた。 近年の特撮雑誌などで語り草になるほどの大ヒットとなった。


 主な登場人物
 恐竜戦隊ジュウレンジャー
 古代恐竜人類の中で、もっとも栄えた5大部族の戦士達。ホモ・サピエンスが構成メンバー中一人も存在していないシリーズ史上でも珍しい構成である。
 ゲキ / ティラノレンジャー
 スーツは赤。24歳。ヤマト族プリンス。正義の戦士。変身後のジャンプ力は40m、走力は3.6秒/100m。
優れた剣術の持ち主にして、正義に燃える熱血漢のリーダー。「ゲキ」という名前はそれを意する「激」から来ている。また、意外にお茶目な面もある。元々はヤマト王族の黒騎士の次男で、1歳の時に養子としてヤマト国王に引き取られたが、本人はその事実を兄であるブライの登場まで知らなかった。その養父母と妹を1億7千万年前のバンドーラとの戦いで失っていることもあって、実の兄のブライを慕う気持ちは強い。
  アームドティラノレンジャー
 ブライ亡き後、ゲキがドラゴンレンジャーの武器だった獣奏剣とドラゴンアーマーを受け継ぎ、最強戦士となった形態。通常の3 - 5倍の力を発揮できる。その腕力は戦車2台を30秒で破壊、脚力は厚さ2mの壁を蹴り抜く。
 ゴウシ / マンモスレンジャー
 スーツは黒。27歳。シャーマ族ナイト。知恵の戦士。変身後のジャンプ力は38m、走力は4.2秒/100m。
最年長のサブリーダー。感情をあまり表に出さない冷静な青年だが、クールというよりもむしろ自然や子供を愛する穏やかで心優しい面が目立つ。また経験豊富で状況判断にも優れ、バンドーラからもその実力を認められており、ブライがらみになると冷静さを失うゲキを諌めることもしばしばである。メンバーで唯一古代文字を読める。幼いころに両親を亡くしており、姉のオトメに育てられた過去を持つ。
 ダン / トリケラレンジャー
 スーツは青。19歳。エトフ族ナイト。勇気の戦士。変身後のジャンプ力は38m、走力は3.8秒/100m。
陽気なお調子者で、ムードメーカー的な一面もある。困っている人を放っておけないお人好しだが、いささか短気でつっけんどんな面もあるなど、まだまだ戦士としては未熟な感もある。しかし、自身の軽率な行動で仲間が危機に陥った時は、深く反省する場面も見られる。あっさり現代に順応して、パソコン欲しさにバイトをしてみたり(第28話)、原宿でナンパをしていたこともある。「冗談じゃねえよ!」が口癖。
 ボーイ / タイガーレンジャー
 スーツは黄色。15歳。ダイム族ナイト。希望の戦士。変身後のジャンプ力は34.5m、走力は3.2秒/100m。
元気かつ律儀で、最年少ながらダンより戦士としての意識は高い面も見せる。我流で忍術まがいの動きを身に着けており、変身前でも身軽な動きを見せる(演じた橋本は体操経験者で、OPでも短剣を持ったままバック宙を披露している)。ドーラニンジャ戦では6人に分身するタイガー分身の術を使用した。料理が苦手で、チンジャオロースをメンバーに振舞った際には散々酷評されてしまった。また、何らかのトラウマがあるのかニンジンは「見ると目が回る」というほど嫌い。しかし、子供を助けるためならということで食べたこともあったが、最終的に気絶したので、克服できたわけではないようだ[4]。戦隊シリーズの中で第1話からのフルレギュラーキャラで年齢が判明しているキャラの中では最年少のキャラである。
 メイ / プテラレンジャー
 スーツはピンク。17歳。リシヤ族プリンセス。愛の戦士。変身後のジャンプ力は30m、走力は5.2秒/100m。
花を愛する可憐な少女。子供好き。常にメンバーを気遣い、リーダーのゲキを盛り立てることも忘れないまとめ役だが、王女様だけあってか、いささか生真面目すぎるところがたまにキズ。一人になっても戦い続ける頑張り屋な面もある。また、ファッションにもこだわりがあるらしく、ストーリーに連続性のある場合を除き、毎回異なる髪形で登場していた。23話からは一人だけ服装が替わっている(キュロットスカートがホットパンツに)。変装の名人でもあり、ラミィと変装合戦を繰り広げた事もある。26話でバンドーラの部下が作った毒薬によってダンとともにチンピラになってしまったこともある。
 ブライ / ドラゴンレンジャー
 スーツは緑。31歳。ゲキの実の兄でヤマト族黒騎士の息子(ヤマト王族の支流にあたり劇中ではプリンスを名乗っているが、書籍によってはヤマト族ナイトとしているものもある)。力の戦士。変身後のジャンプ力は50m、走力は2.8秒/100m。両手先にエネルギーを集中して青い破壊弾を放つ技を使える。アクセントは「ブライ」となることが多い。
第17話より登場。5人同様、1億7千万年前から復活した戦士。父がヤマト王に反逆して殺されており、父の方に非があるのだが、その悲しみからヤマト王の養子となっていた弟・ゲキを憎んでいた。最初は敵として登場し、魔剣ヘルフリードを入手してからはバンドーラと結託。その後紆余曲折を経てゲキと和解し、悪の心が消えてからはジュウレンジャーに協力するようになるが、後にクロトから永い眠りの間に落盤事故で肉体と命を失っており、時間限定の命を与えられていたという事実を知らされる。そのため、ジュウレンジャーたちとは別離して、時の止まった部屋で待機し、彼らの危機の間しか部屋を出られないジレンマに陥る。実はドラゴンアーマーは彼が盗んだ盗品だった。
20話ではスーパー戦隊シリーズで初めて生身のまま巨大化している。

 バンドーラ一味
 バンドーラ一味というのは便宜上つけられた名前であり、正式な組織名はない[6]。組織と言うよりは魔女バンドーラとその従者たちと言ったほうが近く、戦隊シリーズには珍しいかなりアットホームな雰囲気の敵組織であり、これまた珍しくゲスト怪人を含め敵側での仲間割れや裏切り、下克上といった内紛劇が起きていない。また、歴代の悪組織の中で主要メンバーが倒されていない(封印の壺に入れられ宇宙へ追放された)。幹部の地位も絶対的なものではなく、グリフォーザーを制止したドーラスフィンクスなどのように、ドーラモンスターが幹部に対して対等な口を利くこともある。


 ジュウレンジャーの戦力
 5人の共通装備
・ダイノバックラー
 ジュウレンジャーが装備している変身用アイテム。
普段はベルトにバックルとして取り付けられており、手に持って敵を殴りつけるナックルガードとしても使用可能。変身に際しては胸の前に突き出したダイノバックラーを「ダイノバックラー」の発声とともに上下反転させることでバックラーの中にはめ込まれている「守護獣メダル」が輝き変身する。この守護獣メダルには、握り締めることで傷ついた人間を治療することが出来る力や、守護獣の力を結集して仲間を異次元世界から脱出させるダイノパワーを持つ。
 ブライのものはドラゴンバックラーと呼ばれカラーリングも5人のものと異なるが、変身する際の発声は5人同様に「ダイノバックラー」である。スーツはジュウメタルファイバー製、ヘルメットはジュウメタル製である。
・レンジャースティック
 腰につけている短棒。銃タイプの「レンジャーガン」、短剣タイプの「レンジャーソード」に変形する。レギュラー5人全員が持っている。
ブライも初登場回でメイの物を奪って使用しているため、ある程度の心得はあるようである。
・サンダースリンガー
 中盤において、ジュウレンジャーが試練を乗り越えて手に入れた光の矢を放つスリング型のレーザー銃。使用頻度は低い。
・レンジャースリンガー
 レンジャーガンとサンダースリンガーを合体させた強力なレーザー銃。
5人が同時に発射する「レンジャースリンガー・ファイナルショット」の威力は通常の25倍で、必殺技に相当する威力がある。その威力は29話で強力な巨大ドーラフランケにダメージを与えたほど。

 個人武器
・伝説の武器
 数億年もの間、絶望の大陸に隠されていた伝説の武器。
それぞれに地球の神秘エネルギー・ガイアトロンの吸収板が内蔵されており、地球がある限りそのエネルギーは尽きることがなく、決して切れ味が落ちない。
・龍撃剣
 ゲキの個人武器である豪華な鍔のついた諸刃剣。
ガイアトロンとゲキの生体エネルギーを掛け合わせると、戦車を一振りで真っ二つにする威力を発揮する。空中で敵をすれ違いざまに切り裂く「ティラノスラッシュ」という技がある。
アームドティラノレンジャーの状態では、獣奏剣との二刀流でティラノスラッシュを放つ。
・モスブレイカー
 ゴウシの個人武器である大岩も打ち砕く巨大な斧。ビームバズーカ砲としての機能も持ち、(柄の部分が砲身も兼ねている)、バズーカとしての威力は厚さ1mのコンクリートの壁を打ち破る程である。
・トリケランス
 ダンの個人武器である三つ又の槍。分厚い鋼板も突き破る。伸縮自在なうえに、2本を接続させ双槍にすることが出来る。回転させて突風を起こせる。
・サーベルダガー
 ボーイの個人武器である虎の牙をイメージした短剣。2本装備。刃の両側に爪が付いている。投げて使用する事も多い。
・プテラアロー
 メイの個人武器である弓矢。リシヤ族の伝説の英雄リシアンテウスの力を受け継いでいる。100m先の標的を貫く。エネルギーを込めた光の矢を放つこともある。
・獣奏剣
 ブライの個人武器である短剣。刃の部分からはビームを発射し、笛として吹けば守護獣ドラゴンシーザーを操ることができる。また念じることで時の止まった部屋と下界を行き来できる。
・ドラゴンアーマー
 ブライの胸に装着された金色のボディアーマー。タロンメタル製で、装着した者のパワーと防御力を増大させる。気を集中すれば、バリアーを張ることも可能。
獣奏剣とともに、ブライの死後はゲキに受け継がれた(ブライが死ぬ以前にも一時的にゲキが使用していた)。ちなみに「ドラゴンアーマー」という名前は作中一度も呼ばれていない。
・魔剣ヘルフリード
 復讐鬼だったころのブライにバンドーラが授けた地獄最大の魔剣。野望を燃やした強力な執念を持つ者だけが手に出来る危険な剣。
ブライが正しい心に目覚めるとともに土になって消滅した。

 合体技
・バベルアタック
 やぐらを組み、5人のレンジャースティックを合体させて放つ強力な光線。
・ハウリングキャノン
 5人の個人武器を合体させた必殺バズーカ砲。モスブレイカーを核に、プテラアローが横向きに合体。そのプテラアローにトリケランスとサーベルダガーが合体し、最後に龍撃剣が上部に合体する。完成したハウリングキャノンはゲキが中心に支えて、5人のガイアトロンエネルギーを一つにしたエネルギー光線を発射する。
設定上、プテラアロー・トリケランス・龍撃剣を合体させたスーパーソードアローとモスブレイカー・サーベルダガーを合体させたツインホーンキャノンという形態にすることも可能である。


 メカニック
・ロードザウラー1
 ゲキ専用のバイク。最高速度は320km/h。3連バルカン砲を装備。
・サイドザウラー2
 ゴウシとボーイの乗るサイドカー。最高速度は280km/h。出力は600馬力。大型キャノン砲を装備。
・サイドザウラー3
 ダンとメイの乗るサイドカー。最高速度は300km/h。マシンガンを装備。

 守護獣
 従来のスーパー戦隊シリーズの作品とは異なり、本作品では「神」(生命体)として設定されている。外見上は機械であるが、その理由は不明。 一億七千万年前から(あるいは地球創造の時代から)存在するため、自我を持つロボットとしては初の、明確な意思と行動理念を持ち、戦隊側に使役されるのではなく、神として崇められ、力を貸している。そのため、時に戦士を窘める事があれば、搭乗を拒否するといった独断行動を行う。
 彼ら「神」は恐竜を守る立場であり、恐竜とともに生きる生命を守護する役目を持つ。故に人間もまた守る立場にある。究極大獣神が本来の姿であるが、古代人類の登場するはるか古の時代において、地獄から現われた悪魔・大サタンとの戦いを勝利した際に傷を負い、7つの分身に分かれた後は、守護獣として古代人類を守っていた。
 神の存在は守護する恐竜の存在と同調しており、地球から全ての恐竜が絶滅した場合、役目を終えた神はこの世からいなくなる。(ただし、ジュウレンジャーの5人とバーザ、バンドーラとラミィは恐竜が進化した存在であるため、生物分類上は彼らも恐竜である)。バンドーラによる恐竜絶滅によってほぼ全ての恐竜が息絶えたが、キングブラキオンの体内にて雄と雌の卵が安置されたために消滅が免れた。この卵がのちに戦いの鍵となる。
 CG技術のない当時の撮影関係により、戦闘時に全ての守護獣が単体で活動することはない。そのため、体当たりなどの接近戦は着ぐるみの関係でティラノザウルスとドラゴンシーザーの役割である。また、作中で見られるメインの守護獣5体の行進は、遠方に着ぐるみのティラノザウルス、他4体がカメラ至近距離に設置されたミニチュアという組み合わせで撮影された。

・ティラノザウルス
 全長:45m
 全高:27m
 重量:96t
 走行速度:120km/h
 ヤマト族の守護獣.尻尾を振り回しての攻撃を得意とする。口から放つ衝撃波・ティラノソニックが必殺技である。戦隊史上初の合体ロボ以外で巨大化した敵を倒したマシンである(計4度)。大獣神の顔とボディとなる。
なお、当時考えられていた「ティラノサウルス」の姿に準じてデザインされているので、後の『未来戦隊タイムレンジャー』のブイレックスや『爆竜戦隊アバレンジャー』の爆竜ティラノサウルスとは描かれ方が異なっている。
 『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』にもティラノレンジャーとともに登場しており、ブイレックスとともに歴代戦隊メカ総攻撃の締めを飾って、ガオレンジャーの勝利に貢献した。
・ジュウマンモス
 全長:24.7m
 全高:15m
 重量:108t
 走行速度:120km/h
 シャーマ族の守護獣。鼻から放つ冷凍光線・モスブリザードが武器。大獣神と剛龍神の腕・背中となり、頭部は大獣神の盾となる。モチーフは哺乳類である「マンモス」。
・トリケラトプス
 全長:37.3m
 全高:11m
 重量:141t
 走行速度:140km/h
 エトフ族の守護獣。尻尾のトリケラカノンが武器で、その威力は一発で高層ビルを破壊してしまうほど。また角を鎖にして敵を動けなくさせることもできる。大獣神と剛龍神の左足となる。モデルは「トリケラトプス」。
・サーベルタイガー
 全長:37.3m
 全高:13.3m
 重量:141t
 走行速度:150km/h
 ダイム族の守護獣。尻尾のサーベルガンが武器で、その威力は一瞬で東京タワーを蒸発してしまうほど。大獣神と剛龍神の右足となる。モデルは哺乳類である「サーベルタイガー」。
・プテラノドン
 全長:21m
 全幅:25.5m
 重量:84t
 飛行速度:マッハ2.5
 リシヤ族の守護獣。翼のプテラビームが武器。大獣神の胸となる。モデルは翼竜である「プテラノドン」。剛龍神が戦闘する際には、ティラノザウルスとともに遠隔操作で剛龍神の援護を行う。
・ドラゴンシーザー
 全長:62m
 全高:38m
 重量:170t
 走行速度:140km/h
 ヤマト族のもう一体の守護獣。単体で巨大化したドーラモンスターと戦うだけの能力を持つ。走行速度は時速140km。獣奏剣の演奏に乗って水中から現れる。ただし、何度か呼ばれてもいないのに登場し、行動していた事がある。かなり凶暴な性格で、獣奏剣がないと操ることができない。しかし、寂しがりな面もあるようで、ブライの死後、彼を恋しがる場面もあった。獣奏剣は必ずしもドラゴンレンジャーが吹く必要はなく、ブライの死後はティラノレンジャーが獣奏剣を吹いて操っている。ドラゴンレンジャーが敵だったころは大獣神と闘った。
 基本的にはブライやゲキが獣奏剣を使って遠隔操作しているが、他の5体の守護獣と同型のコクピットも用意されており、1度だけブライが乗り込んで戦ったことがある。
武器は指から超高熱光弾を乱射する技ドラゴンハーレー。尻尾のドリル・スピニングシーザーも強力である。ただし必殺技を持たないために、単体で巨大化したドーラモンスターを倒した描写は無いが、巨大化したグリフォ−ザとラミィの2人を軽々と圧倒している。因みにドラゴンハーレーはジャイアントロボの技、ミサイルロケット(指からのミサイル)のリメイクである。
剛龍神の顔、ボディとなり、獣帝大獣神、そして、究極大獣神のヘッドギア、肩パットとなる。究極大獣神時には剛龍神・獣帝大獣神時に余剰パーツとなる腹部のパーツもキングブラキオンの一部として活用される(獣帝大獣神時については後述)。
日本の映像作品でドラゴンという場合、往々にして東洋の竜である場合が多いが、本作では西洋のドラゴンというより、日本独特の怪獣(ゴジラ型)に近いフォルムをしている。
・キングブラキオン
 全長:116m
 全高:62m
 重量:510t
 走行速度:150km/h
 守護獣の使徒である獣騎神。3号ロボ(あるいは要塞ロボ)に相当する。ブラキオサウルスを模した姿をしており、超獣戦車キングタンカーに変形して大獣神や剛龍神を乗せることが出来る。体内に保温室を持っており、恐竜の卵を守り抜いた。尻尾が変形した大砲であるテイルキャノンと口から吐く火炎弾のガイアトロンエネルギー弾が武器。首から吸引ビームを発射可能。究極大獣神の下半身となる。

・獣戦車ダイノタンカー
 全長:52.8m
 全高:24m
 重量:570t
 走行速度:300km/h
 ティラノザウルスを始めとする5体の守護獣が「合体、ダイノミッション」の掛け声で合体した巨大戦車。
武器は2門の獣戦車キャノンと合体した5体の守護獣の目からビームを放つ「獣戦車ストーム」であるが敵を倒すほどの威力はない。
なお、大獣神から戻ったり、上半身だけを大獣神にすることも可能(第6話ではこれを利用したトリッキーな戦いを見せた)。
・大獣神
 全高:41.7m
 重量:570t
 出力:2000万馬力
 ダイノタンカーが「発動、大獣神」の掛け声で変形し完成する巨大神。機械のロボットではなく生命体に該当するので、ジュウレンジャーが操縦しなくても戦うことができる。恐竜人類の神であり、劇中の様々な現象を起こすことが出来る(5体分離状態でも同様に見せている)。
角から大獣神ビーム、目から破壊光線と吸引ビーム、背中の砲身から光線を放つ。空から落ちてくるかのように現れる剣「恐竜剣ゴッドホーン」が主な武器で、必殺技は「超伝説・雷光斬り」(右手一本で高く掲げ斜めに切り下ろすのが基本パターン。たまに右下から斜めに切り上げることもある)。終盤で強力化したドーラモンスターや大サタン相手には全く通じないことも多く、大サタンに至っては剣自体を消し飛ばされてしまった。尚、地面に突き刺さったゴッドホーンを握るシーンでは、普段拳状に固まったかの様な大獣神の手が極端に小さくなる(手袋をした人間の手が剣を掴む)という、戦隊シリーズのロボットとしては非常に珍しいシーンがある。盾のマンモスシールドになるのはジュウマンモスの顔部。最終回では、バンドーラ一味を封印し長き戦いに引導を渡した。

・剛龍神
 全高:43m
 重量:560t
 ドラゴンシーザーを中心に、ジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガーが「合体、ドラゴンミッション」の掛け声で合体して完成する巨大神。おもにドラゴンレンジャーの支援を得られる場合や大獣神では敵わない相手と闘う場合、またゲキ或いはメイが何らかの理由で巨大戦に参加できない場合に登場(ゴウシ・ダン・ボーイの3人さえいれば操縦可能のようである)。ドラゴンシーザーの尻尾と胸のペンタゴンが合体した槍「剛龍槍ドラゴンアントラー」が主な武器で、回転させることで「アントラーバリヤー」を発生させるほか、高速回転させたドラゴンアントラーで敵を貫く「超爆裂龍神突き」という必殺技が使用可能で、雑誌には地球上のどんなものでも突き破ってしまう威力を持っていると書かれている。角はブーメランの「ヒートホーン」になり、(ブーメランではなくビームという説もある。)雑誌にはどんなものでも溶かしてしまうと書かれているが、ドーラフランケやドーラタロスには通じず、あっさり跳ね返されてしまった。

・獣帝大獣神
 全高:58.2m
 重量:740t
 出力:5000万馬力
 キングブラキオン以外の守護獣が「獣帝合体」の掛け声で合体して完成する巨大神。肩からはミサイルの「ショルダーブラスト」(設定のみで劇中では使用されていない)、胸と肩から放つ熱光線の「カイザーバースト」、全エネルギーを胸に集めて放つ「エンパイアアタック(当初エンパイアタックだったことがある)」が必殺技で、超伝説雷光斬りの2.5倍の破壊力がある。
合体というより、大獣神の肩の上に変形させたドラゴンシーザーを乗せた形で、着ぐるみが余りに大掛かりになってしまったため、単独で登場したのは僅かに3回のみで、その内1回は砂に飲み込まれるキングブラキオンを助けようとしてバンドーラの攻撃を受けている。その事もあり合体してすぐ究極大獣神に合体することが多かった。第38話の戦いではほぼ動かないまま敵を倒している。
 劇中での使用はないが、ドラゴンアントラーを装備したスチール写真は多く、説定上は剛龍神と同じ技を使えることになる。玩具でもドラゴンアントラーを付けることも可能である。実は、スーツがトップヘビーのために非常に重く移動も困難で、これにドラゴンアントラーを装着してしまうと動く事が一切出来なくなるという、デザインと造形の違いを浮き彫りにする大欠陥を抱えていたので本編に出せなかったためである。

・究極大獣神
 全長:110m
 全高:81m
 重量:1250t
 全ての守護獣が「究極合体」の掛け声で合体して完成する巨大神。獣帝大獣神がキングブラキオンに騎乗し、余ったドラゴンアントラーのパーツがキングブラキオンと合体することで完成する。大獣神本来の姿であるが、かつての大サタンとの戦いで傷ついたため、当初は究極大獣神としての姿を維持できなくなっていた。大サタンに正面から立ち向かえる唯一の存在である(最終決戦ではドーラタロスと大サタンを一撃の元に葬り去っている)。全身の火器を一斉に射撃する「グランバニッシャー」が必殺技。「究極」の名に恥じず、作中では無敗である。


 他の参考はこちらから。

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