『カルロス・クライバー』（文藝別冊/KAWADE夢ムック）

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『カルロス・クライバー: 孤高不滅の指揮者』（文藝別冊/KAWADE夢ムック）

目次

木之下晃撮影　カルロス・クライバー
「カメラが捉えた情熱と孤独」　2

インタヴュー

片山杜秀、カルロス・クライバーを語る
「生動する無の複合体」　13

読み物

私的評伝「カルロス・クライバーの七十四年」
―一本独鈷の渡世人的指揮者　出谷啓　24

対談

長木誠司×山崎太郎
カルロス・クライバーとは、何者だったのか？　33

クライバーへの十の証言

１　最も濃密な時を過ごした日本人が追想する
―「カルロス・クライバーとの三十年」　広渡勲　54

２　ミュンヘン・オペラでのクライバー体験
―あまりに人間的ゆえの、素晴らしき音楽！　松崎裕　67

３　放送関係者が語るクライバー指揮の「ニューイヤー・コンサート」
―物語の背景まで見えてくる音楽創り　竹森道夫　72

４　1974年　バイエルン国立歌劇場公演
―クライバーの全盛期は、70年代だった！？　浅里公三　76

５　1981年　ミラノ・スカラ座公演
―私を生まれ変わらせた<<オテロ>>　諸石幸生　81

６　1986年　バイエルン国立管弦楽団公演
―日本で残されたクライバー＆バイエルン黄金時代の名演　岡本稔　86

７　1994年　ウィーン国立歌劇場公演
―そして、何処かへ消えてしまった　石戸谷結子　91

８　バイロイトのカルロス・クライバー
―追憶の<<トリスタンとイゾルデ>>　堀内修　96

９　イギリスのカルロス・クライバー
―実像と虚像の狭間　中矢一義　106

10　ウィーンのカルロス・クライバー
―ウィーン・フィル・コンサート　1991　奥田佳道　119

カルロス・クライバーを徹底的に聴く！

クライバーのレパートリーを検証する
―父エーリヒの呪縛からの解放　満津岡信育　130

日本初のクライバーのディスク・レヴュー　1973年秋
―一気呵成に仕上げた鮮烈な名演<<魔弾の射手>>　関根俊郎　139

クライバーのベートーヴェン／交響曲第五番<<運命>>　柴田南雄　144

カルロス・クライバー
正規盤CD＆DVD全作徹底ガイド
相場ひろ／歌崎和彦／福本健／山田治生／吉井亜彦　147

■ウェーバー歌劇<<魔弾の射手>>全曲―デリケートに乱反射する音楽

■ベートーヴェン交響曲第五番ハ短調<<運命>>―父から最も影響を受けた遺産

■ベートーヴェン交響曲第七番イ長調―クライバーに最も向いたベートーヴェン

■J.シュトラウスⅡ 喜歌劇<<こうもり>>全曲―美しいメロディをうたわせ続けた名盤

■ヴェルディ歌劇<<椿姫>>全曲―精妙かつ肌理こまやかに描かれた悲劇

■ドヴォルザークピアノ協奏曲ト短調―誰もが不満だった唯一の協奏曲録音

■シューベルト　交響曲第八（七）番<<未完成>>―慣用譜を排したパイオニア的名演

■ビゼー　歌劇<<カルメン>>全曲―一気に駆け抜ける奔流の音楽

■R.シュトラウス　楽劇<<ばらの騎士>>全曲―クライバー十八番オペラの最初の記録

■ブラームス　交響曲第四番ホ短調―力強さと情熱を解放した類希な名演

■ワーグナー　楽劇<<トリスタンとイゾルデ>>全曲―至高にした<<トリスタン>>の歴史的名盤

■ベートーヴェン　交響曲第四番変ロ長調―「まず、自分が信じる音楽を・・・・」の真髄

■ベートーヴェン　交響曲第七番イ長調―ぜひウィーン・フィル盤と聴き較べを・・・・

■ベートーヴェン　交響曲第四番変ロ長調、同第七番イ長調―コンセルトヘボウ客演時の白熱のライヴ

■ベートーヴェン　交響曲第六番ヘ長調<<田園>>―息子所有のテープで制作された唯一の<<田園>>

■J.シュトラウスⅡ　喜歌劇<<こうもり>>全曲―音楽への敬意と愛情の結晶

■ウィーン・フィル／ニューイヤー・コンサート1989―クライバーも楽しんだ名物コンサート

■モーツァルト　交響曲第三十六番ハ長調<<リンツ>>、ブラームス　交響曲第二番ニ長調―唯一のモーツァルトを収めた映像撮影用演奏会

■ウィーン・フィル／ニューイヤー・コンサート1992―真摯に音楽に対したお祭りコンサート

■R.シュトラウス　楽劇<<ばらの騎士>>全曲―東京での名舞台前のウィーン・ライヴ

■ベートーヴェン　序曲<<コリオラン>>、モーツァルト　交響曲第三十三番変ロ長調、ブラームス　交響曲第四番ホ短調―晩年に残した入魂の一夜の記録

■映像と証言でクライバーの実像に迫った二つのドキュメンタリー
『カルロス・クライバー～無への足跡』

『アイ・アム・ロスト・トゥ・ザ・ワールド』

カルロス・クライバー全演奏記録　196

失敗の研究