子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

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『グールドのシェーンベルク』(筑摩書房)

 


目次

 序 耳で聴く読物(ギレーヌ・ゲルタン)

  1 ラジオ放送作家グールド
  2 グールドの自画像としての『シェーンベルク連続放送』

    形式主義者グールド
    対位法主義者グールド
    ロマン派グールド
    世紀末人グールド
    非順応主義者グールド
    独学者グールド
    ワーグナー主義者グールドと編曲者グールド

  3 ではシェーンベルクとはいったい何者だろうか

第1回 人と作品 3

 アナ―「今日の音楽」では、今週から十回のシリーズと致しまして、アルノルト・シェーンベルクの作品を取り上げ、作曲家の生誕百年を讃えることに致します。この番組内特集の案内役はグレン・グールドです。シェーンベルクの生涯と時代と音楽についてケン・ハズラムを相手に語ってもらいましょう。

第2回 歌曲作曲家シェーンベルク 17

 アナ―今週の「今日の音楽」は、アルノルト・シェーンベルクの作品を特集する十回の放送のうちの第二回目をお送り致します。グレン・グールドとケン・ハズラムが、歌曲作曲家シェーンベルクを論じ合います。途中、初期の歌曲から何曲か抜粋してお送り致します。今流れているのもそのうちの一曲です。

第3回 発明家シェーンベルク 37

 アナ―今週の「今日の音楽」は、アルノルト・シェーンベルクの作品を特集する十回シリーズのうちの三回目の放送となります。グレン・グールドは今回、「発明家シェーンベルク」に注目します。番組では、シェーンベルクによる『五つの管弦楽曲』作品16、『月に憑かれたピエロ』作品21、『ピアノ組曲』作品25から一部を参考としてお聴かせする予定です。只今は幕開けの音楽として『六つの小さなピアノ曲』作品19[からその第四曲]をお聴き頂きました。ミスター・グールドの探査の相手役は、いつものようにケン・ハズラムがつとめます。

第4回 社会派シェーンベルク 67

 アナ―今週の「今日の音楽」は、アルノルト・シェーンベルクの生誕百年を記念する十回の連続放送の第四回と致しまして、グレン・グールドとケン・ハズラムが、シェーンベルクのアメリカ滞在時代に書かれた四つの作品、すなわち『ナポレオンに捧げる頌歌』、『ワルシャワの生き残り』、『千年を三たび』、そして今は後ろの方で聴こえている、語り手と合唱と管弦楽のための『コル・ニドレ』を取り上げて検討を加えます。

 ラインスドルフ・インタヴュー

第5回 シェーンベルクとマーラー 89

 アナ―まるで違う番組のようではありますが、「今日の音楽」の時間です。しかも、リヒャルト・シュトラウスの御好意による背景の音楽にもかかわらず、今週はアルノルト・シェーンベルクの音楽を特集する十回シリーズの第五回をお送り致します。今回、グレン・グールドはグスタフ・マーラーとシェーンベルクの関係をめぐって、著述家のアンリ=ルイ・ド・ラ・グランジェと対話を行うほか、ケネス・ハズラムへの個人授業として、シェーンベルクの交響詩『ペレアスとメリザンド』を初めて聴かせます。

 アンリ=ルイ・ド・ラ・グランジェ・インタビュー

第6回 交響曲作曲家シェーンベルク 105

 アナ―「今日の音楽」。番組では番組内特別企画としまして、シェーンベルクの音楽を特集する十週連続放送をお送りしていますが、第六回に当たります今日の放送は演目表には、『映画の一場面への伴奏音楽』作品34、『ピアノ協奏曲』作品42、そして『室内交響曲第二番』作品38といった曲があがっております。グレン・グールドとケン・ハズラムの議論も帰還不能地点を過ぎていよいよ佳境へと入り、ふたりは今週も引き続き、交響曲作曲家としてのシェーンベルクの側面を探ります。

第7回 劇音楽作曲家シェーンベルク 125

 アナ―「今日の音楽」、シェーンベルクの音楽を特集する十週連続の番組の第七回目にあたる今日の放送では、グレン・グールドとケン・ハズラムが、「劇音楽作曲家シェーンベルク」をめぐって論じ合います。お聴き戴く曲目は、シェーンベルクの三曲の劇音楽作品、すなわちモノドラマ『期待』、室内オペラ『フォン・ホイテ・アウフ・モルゲン』、そしてオペラ『モーゼとアロン』からの抜粋です。ではまず開幕の音楽として、未完のグランド・オペラ『モーゼとアロン』第二幕の前の短い合唱による間奏曲から聴いて戴きましょう。

 ゲルトル・シェーンベルク、アーロン・コープランド、そしてピーター・オストウォルドへのインタビュー

第8回 シェーンベルクと過去 145

 アナ―「アルノルト・シェーンベルクの音楽」・・・・・「アルノルト・シェーンベルクの音楽」ん?・・・・・おっとそうだ、「編曲者アルノルト・シェーンベルクの音楽」、これが「今日の音楽」がお届けするシェーンベルクを讃える十週連続の特集の第八回目のテーマです。いつものようにグレン・グールドが、ケネス・ハズラムの懸念の数々を鎮める役どころをつとめるほか、今回はシェーンベルクが編曲した、ブラームスの『ピアノ四重奏曲』とバッハのオルガンのための前奏曲、それに今おかけしている謎めいた作品のそれぞれの管弦楽曲版の世界へハズラムを誘います。謎めいた作品の作曲者ははたして誰か?ミスター・ハズラムの推理力は「二十の扉」形式で試されることになります。

 デニス・スティーヴンズ・インタビュー

第9回 シェーンベルクと未来 167

 アナ―「アルノルト・シェーンベルクの音楽」(ここでケージの曲から「ヒュー」というホイッスル音が唐突に飛び出す)(アナウンサー、たじたじとなって)うむむ、目下のところは「アルノルト・シェーンベルクの音楽」というより、「ジョン・ケージの音楽」ですね。ケージは、今週の「アルノルト・シェーンベルクの音楽」の、というか、より正確には「今日の音楽」と題された番組がアルノルト・シェーンベルクの音楽を特集してお送りする九回目にして最後から一回目に当たる今日の放送の、特別ゲストです。今週もまた、グレン・グールドとケン・ハズラムのお話でお届け致しますが、今週のテーマに関するさらなる質問、疑問等につきましては、すべてグールド氏が答えてくれることになっております。

 長距離電話によるケージとのインタビュー

第10回 エピローグ 191

 アナ―「今日の音楽」「シェーンベルク・シリーズ」第十回。シェーンベルク生誕百年を特集するこの番組内シリーズ番組を締め括る今回の放送では、グレン・グールドとケネス・ハズラムは、これまでの九回の対話を振り返りながら、今世紀の作家中もっとも議論を呼んだ人物の現在の運命そして将来の展望について性急な判断を下すことに何とか抵抗を試みることになるでしょう。

 註 221
 参考文献目録 375
 シェーンベルク略年譜 394
 訳者あとがき 403
 索引

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