なんか怪獣イラスト/怪獣の話などのてきとうwiki

   

なんかabout-15.7-3からの続き




●2015.7.27 COLTS-VANILLA


なんかコルツのバニラを買ったんだけど。
まず経緯から話すと、Harvestのバニラがむっちゃ美味い件。
これはいいと何度か買っていたが、ふと思ったのが「この美味さ、要はバニラなのでは」ということ。
でもっていつもは日本たばこソックリな味のスムーステイストを選んでいるコルツだが、バニラも買った次第。
結論から言うと、Harvestのバニラとはまったく違うもの。

 画像はコルツのスムーステイスト

パウチをあけて香りを味わった時点であら違うとガッカリ。
ところが、これを紙巻きにしてみるとむちゃくちゃフルーティーで美味いっ!
ただじゃっかん、くどいような気もするので、スムーステイストと混ぜるとちょうどいいかもみたいな。

とまあコルツのバニラに関してはとりまここまで。
あとは以前から目論んできた小粋を使った節約方法だけど。
改めて説明すると、煙草というのは普通40グラムで千円くらいが当たり前で、それでも安い葉に該当するかもしれない。
ところがキセルの刻みである小粋は、110グラムで350円と恐ろしく安い。

※110gではなくて10gの間違いでした。
箱の表示が小さくて読み違えですすんません。(2015.10.12)



なおかつ、それをさや紙にくるんで吸ってみても、決して不味いわけでもない。
乾燥していて、指で揉むと粉になるくらい細い刻みだが、そこは加湿すればふんわりといい感じになるんでないか、そしてそれを半分、水増しする感じで通常の手巻き煙草に混ぜれば経済的かもという話。
結論から言うとうまくいくみたい。


画像は残ったコルツのバニラをぜんぶ、そしてコルツのスムーステイストを半分ほど、さらに小粋を一箱分110グラム入れた大きめのタッパー。
こんな大量の煙草を見るのははじめてだが、うまいことふっくらと混じって巻きやすい煙草になった。

こんだけで約1800円ほどになるのか、お宝だな。
三種類混ぜたけど、だいたい200グラムくらいだろうか。
ちなパイプ煙草だと、通常100グラム缶で3000から4000円が当たり前、比較するとずいぶん安いわけ。

まー巻紙を大量に消費するけど、ともかく千円で百本、つまり20本の煙草で200円という目標は、決して無理があるものでもないと実感。
むろん煙草は年を追うごとに値上げするので、いつまでもその価格帯を狙えるものではないが、ならなおさら、安く抑えておきたい。

とまあそんな話。



最近観た映画



●カムイ外伝

なーんか昔っからレンタル屋にあるような印象だけど、2009年頃の作品なんだね。
GOEMONと並んで、いつか観ようと思っていた映画。
内容的には・・・まあそれなりに楽しめました。
相手に剣筋を教えない、という忍者殺陣の基本ができてたし、それなりにトリッキーだし。
CGの使い方もある意味、正しい方式で、要は絶対的な予算削減、そこに意義を見出した的な。
さらに脚本に書いてある世界観を撮影で狭めない、という意味もあるんでないか、ソツのないCGかな。
ただまあ傑作とゆうほどでもなく、故にわりと埋もれている作品なのでは。
まず基本として、カムイ外伝というマンガについて。
高名な鬱マンガですな、アニメも似たようなもんで。
学校の図書室などで読んだし、後に文庫版を一冊、古本買って読んでいて、なおかつ再放送のアニメ版もけっこう観ているので内容は把握しているほうかと。
そうなると、映画観ていてもぜーんぶ分かってしまうので視聴に気合が入りにくい。
いやまあ、途中の展開とか分かるはずもないし、読めないんだけど、結論は知っているから。
でもこれってランボーや装甲騎兵ボトムズなど、多くの作品でありがちな事、そのような作品構造のまま面白くなっているかというと微妙かな。
小雪演じるヒロインもパッとしないんだよなー、冒頭のアクションでなんだか殺陣が今ひとつな気がして、その理由も具体的にはわからないまま、とにかくパッとしない続投的に。
松山ケンイチ演じるカムイはなかなか力演だとは思うけど、物理的な顔面限界値というものを覆してはいないっぽいみたいな。
要は「あの顔でカムイ?」という映画視聴前の感想がそのまま映画視聴後にも適用されるみたいた部分、ちょっとだけある。
微妙、だよねこの映画。
あからさまに「悪い」と言えればスッキリするんだけど。
まあそれなりに楽しんだからいいか。


●クローバーフィールド/HAKAISHA

いやー久しぶりに観たけどやっぱ面白い。
ゆうてもあまり気合を入れないように、煙草作ったりしながら視聴したけど、理由は後述。

やや話変わるが、十年以上前から、各業界が盛んに盛り上げようとしているのが「モバイルによる映画視聴」。
携帯電話やゲーム機で映画が観れます的な宣伝で、じっさいにSONYのPSPにはUMD光学メディアスロットを内蔵していたと聞く。 テレビ放送用のレコーダーであれば、携帯ムービーに変換してフラッシュメモリ類に入れ、携帯端末で観れますゆう感じで、いろんな業界がそういった「スタイル」を売りだそうとしていて、自分もそーゆーのに憧れたが、携帯もPCもみな安いという環境なんで、かなり無理があった。
でも頑張って、なんとか3GPファイルとか作ってなんとか携帯に入れて視聴したりしたんだけど・・・結論から言うと、面白くなかった。
長い動画は変換に時間もかかり、高価な大容量メディアも買えないし苦しいんで、30分コンテンツ、例えばジム・ヘンソンのストーリーテラーとかを使って試した次第。
ここでよおおおおぉく考えなおすと。
すでに所有していて、PCのライブラリ内にあるもんをわざわざ変換して、小さな携帯で見てどうするという話。
じゃあネットワーク経由でコンテンツを購入、携帯デバイスで観ればいいんでないかと思うが、それもどうかな、そもそも出先で映像コンテンツを試聴するなんて機会、まずないだろと。
つか小さな画面で映画観て楽しいのかという話でもある。
その後、時代が進み、例えばYouTubeとかならiPod touchで観れるようになり、手軽なサブモニター的にPCで作業している間、傍らに置いたiPod touchでYouTubeのトーク番組聞くなんて使い方も気軽にできるようなったが、出かけた先で映画を観るなんてことはまずなかろ、と。

結論から言うとモバイル機器で映画、というスタイルは良いものではないし、定着しそうにないし、じっさい定着していない。
忙しいのに出かけた先で、小さな画面の映画鑑賞とか面白いんかそれ、となる。
映画はなるべく大きな画面で観るのが作り手に対する礼儀でもあろうと。

とまあここまで言ったところで、例外がある話。
映画館やテレビ、大きなPC画面じゃ観るのがキツい映画というものが、稀にある。
それがクローバーフィールドだ。
数年前に登場した時点で、多くの人が「もっとも気持ち悪い映画」と評したくらいで、カメラが揺れる揺れる。
劇場公開時にゲロ袋が支給されたという都市伝説も伊達じゃない。
説明すると、クローバーフィールド/HAKAISHAはファウンド・フッテージという手法で描かれる作品で、それはつまり記録フィルムに見せかけた劇映画ということ。
このジャンルではブレア・ウィッチ・プロジェクトとゆうのが有名らしいけど、観たことないわ。
最近だとディアトロフ・インシデントという駄作もとい快作がありました。
その後のクロニクル、イントゥ・ザ・ストームとかミョーに数が多く出ている気がするが、もういいよ飽きたよ、と個人的にはアレです。
さて、クローバーフィールドだ。
設定としては劇中のとある人物が、ビデオカメラを手に事件を意地になって撮り続けているという事になっているため、パニック状態でとにかくカメラが揺れまくり。
内容は面白く、なんだか軽い若者たちが集まってパーティーしていて、東京に栄転する主人公を祝っているんだけどコレまた伏線というか、劇中では気づかないまま後に伏線回収というか、謎の一環となっている。
そこに謎の災害がッ!!!
すわ地震か? それとも911テロの再来か? とパニクるがどうも様子がおかしい、テレビ中継などで揺れたのがパーティー会場だけではなく、大規模な事件とわかるが詳細不明。
やがて遠くで爆発が起こるのをカメラがとらえ、その破片が燃えながら流星のように飛来しまくり、さらに大パニック、皆が一斉に避難しだしたところに・・・・。
ここで怪獣登場。
意味不明なタイトル、パニックもの、というくらいしか事前情報ないがとにかく視聴していた我々観客は、ようやくコレが怪獣映画と気づく仕組みだった。
まあ自分が観た時はもう「こんな怪獣映画あるよ〜」と情報を受けてレンタル屋に走ったみたいなタイミングでしたが。

公開前の情報統制がスゴく、タイトルさえ伏せていたと聞く。
そーまでして観客を騙し、怪獣映画を観せたスタッフのいたずら心でもあるし、エメリッヒ版GODZILLA失敗で怪獣映画に対し慎重になった(それって公開直後から報道されていたよな、2007年頃まで怪獣映画、干されていたのか・・・)業界をもうまく騙して創りたいものを造ったエイブラムスはじめ、皆の努力&執念と言えるかも。
もしかしたらニューヨークが舞台であるのは、エメリッヒ版GODZILLAに対して挑戦状・・・いや考え過ぎか。
ファウンド・フッテージ方式で予算を節約、何もかも謎とすることで緊張感を高め、これまであまり描かれなかった怪獣の足元を、見事に映画化した。
この視点は新しく、例えばガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒でも主人公である少年少女は事件の全体像を掴んでいたし、なすべきこともかなり分かっていたが、クローバーフィールドの場合は何も知らされず、突如怪獣災害に巻き込まれた人々を描き出したというわけで。
日本にも「大怪獣東京に現る」とゆう映画があるにはあるが、事件の渦中ではなく、テレビ中継などで怪獣上陸を知った人々の話で、なおかつよくわからん宗教みたいなことで終わるし、あまり真面目な作品でもないし。
そんな感じで面白いんだけど。

何度も言うようにカメラが揺れる。
ゆえに、最初の視聴では半分観た時点で気分が悪くなり、二度に分けて観終わった次第。
ここで、モバイル機器による映画視聴の件だ。
これぞ、モバイルで観るべき映画なのではと思い、実行してみた。 だいたいiCloudを実装して以来(それ以前からかも)、iPod touchやiPhoneからiTunesStoreにアクセス、映画をレンタルして視聴はできるようになっていた。
ただし先述したように「モバイルで映画を観るもんじゃない」という持論により、その機能は無視してきた。
でもクローバーフィールドだけは、いやファウンド・フッテージの映画だけは、まあ画面小さいから字幕版は避けるとして、吹き替え版をiPhoneから借りて観ればいいじゃんということで。
迫力が伴わないが酔うよりマシだ。


いいアイデアだが、じっさいには別な手段を利用。
百円でレンタルしたDVDをリッピングして、ネットストレージなどを経由してiPhone視聴・・・それって映画DVDの前後に警告文があるように、まあ違法とは限らないが業界規定的には完全に違反する。
ゆえにオススメはしないが、そーゆー手段もあるゆう話。

まあクローバーフィールドには大きな画面でしか確認できない伏線やトリックがあるけど、本筋には関係ないし、そーゆーのはネット書き込みなどで知ればいい。
とにかくiPhoneで観たら酔わずに途中休憩も必要とせず、最後までちゃんと観れた。
念のため、例えば手巻き煙草を作るなどの作業しながら、あまり画面に集中しないように観たため、酔わなかったというのもあるけど。
iPhoneを手に持たず、ちょいと離して机の上に置いて身体はリラックスさせたし。
字幕版だとそうはいかず、吹き替え版を選んで正解だった。

とまあそんな報告でした。


●スーパーマジンガー3

いやーサンダーAを観て、下には下があるもんだなと感心してたが・・・・。
まだ下があるんですね。

またまた韓国アニメです。
ぐぐったら1982年の映画っぽいです。
ゆうてもサンダーAほどの衝撃はなかったかもしれません、アレはもう、ボス敵の正体がドン・ザウサーって二度観ても驚愕展開だった。ダイターン3のドン・ザウサーを、ほぼそのまんま、パクるとか度胸が良すぎだろみたいな。  まあ今回のスーパーマジンガー3はサイボーグ009の005っぽいのがいた程度で、おとなしいもんかな。
敵艦隊が銀色のフラッシュサーフェイスで、一見ものすごく斬新に見えるのだが・・・コレに関しては単なる手抜きデザインで間違いなかろう。 凹凸のディティールやモールドの処理が面倒だったと推測。
何をパクったのか検討する気にもなれないんだけど、やはり気になるのはタイトル。
そして主人公ロボ。
コレが、マジンガー系のパクリなんだよねどうみても。
これはねえ、ちょっとねえ。
例えばスペースガンダムVのばあい、名前がガンダムで見た目がマクロスのバルキリーを丸ごとパクリ、という風に調理されているため、それなりに笑えるんだけど、マジンガーの名前でマジンガーの見た目は、さすがに笑いが止まる人が出てくるのでは。
まあでも、がんばってオリジナルなロボットにしているかな、顔とネーミング以外は。
非常に中途半端な合体メカで、背中と足がスペースクラフトになっていて、本体のロボットと重なると強くなるらしい。
下駄と兜だけ装着した超獣機神ダンクーガよりマシなのでは? とも思ったが、ビジュアルが酷い。
足のメカは分離して左右合わさり、ひとつのスペースクラフトになるんだけど、その後のロボットボディに白い足がニュニュっとトコロテンのように生えてきて、なんだかなーとなる。
でもまあいいよ、足メカが分離すると仮面ライダー電王のプラットフォームみたいな白い足で、弱体化したのが見た目でわかる・・・・といいんだけどね、じっさいには分離前と分離後の画像が混在していて。

要するに作画以前に設定が安定しないという、以前にも言ったけど韓国アニメの弱点が。
さっき足メカが分離したじゃん、なんでまた色付きの足になってんだよ、というツッコミは、ハッキリ言って追いつくものではない。
細かい編集がされたアニメで、このカット、次のカット、その次のカットと矢継ぎ早にぜんぶ設定が違っていてはツッコミ疲れる。
いや別に低品質を嗤うわけではない。
予算もなにもないとして、とにかく大学ノートでもいい、簡単な殴り書きの絵コンテくらい描いたのか、と問い詰めたい。
前後の脈絡とか考えて造ったのかと。
あとは何もないならないで、工夫をして面白く観せられないかなーと思う。
このスーパーマジンガー3だけじゃないが、カット割りとか編集の長さとかことごとくおかしく、それがどうも作画枚数などが足りないため、尺稼ぎしているっぽいのだが。
だとしても、もちっとうまく出来るんじゃないかと。 技術の問題じゃなくて描く前にもう一度考えなおしてみるとか、小さな手間を重ねて向上できんのかなと、今更言っても仕方ないんだけど。
日本の劇場用アニメだと、昔はホルスの大冒険が代表かな、1968年だけど。
アレって一見、超大作みたいに見えるけど東映のアニメ映画だから、むしろ標準的な仕様なのでは。
明らかに現在よりも物量が少ない中で製作されていて、そこには様々な工夫があったはず。
見せ方ひとつで印象はかわるので、超ロングショットや瞬間的なインサートを入れたり演出に抑揚をつけたりしたのでは。

まあ言うてもアニメ制作は上の方々次第、スポンサーにプロデューサー、企業の幹部が理解を示さないとどうにもならん。
つてもアレだけパクリを重ねるとは、どうも全体的に向上心というものが見受けられない人々のようで。
なんだかブツブツ言ってるようだが、ハッキリした怒りさえ沸いてこないんで仕方ないところ。
よーく考えたらサンダーAとスーパーマジンガー3、どっちが上か下かとかあまり違いもないかも。 しかしさらに下、というのは確かに存在して、メカ3という作品は確か、スペースガンダムVとサンダーAの場面場面を組み合わせて一つの物語にしたみたいな、まるでロボテックのような・・・まあ素材は自給自足なんでアメリカのロボテックよりはその点だけ偉いかな。

そんな感じで、スーパーマジンガー3、もうストーリーも思い出せないが。
動画サイトに投稿されていたので視聴した話。
違法だけど。


●ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
ゴジラが喝を入れにやってきた。
みたいな?
平成ガメラが完結してすぐにミレニアムゴジラが始まり、それまでの平成ゴジラとは明らかに違う撮り方を見せてくれたが、まだまだ何か足りん、という時に金子修介監督と平成ガメラスタッフがゴジラ撮りに来たみたいな。
うーむなんつう夢のコラボ。
さすが、従来のゴジラとは違うものを見せてくれた。
ただ、平成ガメラほど撮り方うまかったかというと、そうでもなくて。
ストーリー的にはアレだ、有名なゴジラ英霊説を採用、そこに目をつけるとはさすが、といったところか。
さらに護国聖獣伝記とゆう設定でモスラ、バラゴン、キングキドラも出すという大盤振る舞い。 ちなみに劇場でこの護国聖獣伝記を売っていたのでひとつ買ったが、どうやらバカには見えない文字列らしく、結果的に文章はとくに書いてないも同然、私にはただのノートとしての用途しか。
さらに余談だがバラゴン戦で中継していたカメラマン、あれ救急戦隊ゴーゴーファイブのゴーレッドこと西岡竜一朗さんですな、その後ハリケンジャーにもゲスト出演してたが。
いろいろ迫力があって、小さなことをあげると逃げ惑う市民の足がやったら速い、とか。 これは通常「ゴジラが十数キロの地点に来ています、避難して下さーい」という展開なのに対し、この映画ではゴジラがすぐそこまで来ているという場面が多いため。
さすが金子監督、と言いたいとこだけど、まーそれほど徹底しているわけでもなく、そもそもガメラ 大怪獣空中決戦でもギャオスから非難する際、逃げ遅れた子供の母親が逆走しようとしたので消防団らしき男ひとりが押さえる、という場面があって、あんな痩せっぽちの男ひとり、本気の母親なら軽く引きずっていくだろ、と観るたびに思う。
子供がギャオスに喰われそうなんですぜ、ぜったいひとりじゃ止められない。

とまあ日本には先の大戦に関する文献が多く、そーいった非常時に逃げ惑う人々の振る舞いも多く語られるので、映画の嘘というか本気で演出していない部分はすぐにわかっちゃうんだけど。
それでも、金子監督は今一番、迫真の演出をできる人だったわけ、当時の怪獣映画界では。
またガメラ2とかに比べると明らかに下手だなあいう部分があって。
ラストの決戦場は横浜だから、あの橋はベイブリッジだろうが、最近にベイブリッジ建設秘話的なYouTube動画を観たのでわかるが、あの周辺はそんなに深くないぞ。
この映画ではどーみても最低200メートルくらいありそうに描かれているが。
そのへんの違和感って半端なく、例えばガメラ2では大型レギオンの侵攻は地下15メートルを進みながら、とゆう妙にリアルな数字が提示されていたのに、今回の大怪獣総攻撃では昔のロボットアニメみたいないい加減表現かい、と。
そーいやジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日は傑作だったが、やはり5話で同じように水深やったらある表現があり、それだけでガッカリしたもんだが。
細やかな気配りの連続で、映画の迫力は保たれるもんだよたぶん。

それでもラスト、ゴジラを倒して宇崎竜童准将が帰還、でもいつもの感動親子再開〜とはならないのが良かった。
まだ残留放射能を計測してない、そこで待て、みたいなリアリティが、映画の説得力となっている。
それとやや説明不足な、素っ気ないくらいの終わり方はまあ良かった。
東宝怪獣映画の醍醐味はやるせないくらいの、微妙な終わり方が売りなんで、それを実現しようとしていたゴジラ2000では全部、台詞で言っちゃったからなー。
いや台詞は必要だけど、ツボが大事だよな、最低限がカッコいい、みたいな演出論。

とにかく平成ゴジラ、ミレニアムゴジラ通じて最高傑作ではないかと思う。


●GODZILLA 2014

気がついたら一週間レンタル140円と安くなっていたので、つい借りてしまった。
いちおうBlu-rayなんだけど・・・・これが非常に残念な結果に。
名シーンのことごとくが、暗くて見えない〜。

映画の話をすると、傑作ですな。
ドラマ部分がちょっと、という声があり、それは同感だがもういいよわりとどうでも。
怪獣をあんだけ見事に描き切ったのが偉い。
嘘演出でも効果的なら大歓迎なんよ、電磁パルス攻撃で街の灯が落ちて、復旧するさい、なんかこっちからあっちへ順番に戻る・・・というウソっぽい表現も、その後のムートーが浮かび上がってドびっくり、ゆう演出の下ごしらえなんだから。
とにかく大げさというくらいデカいゴジラも、なんかいい。 威厳があって素晴らしい。
サンフランシスコ湾のシーン、日本で言えば護衛艦くらいの艦船は通常百メートル前後あるんで、あの表現は大仰すぎるんだけど、許す。 津波みたいな大波が発生とかあり得ねえだろと正直思うが、これも演出の一環として効果的なんでおk。
怪獣のシーンがことごとく良い物になってるんで、とにかくドラマがショボくても問題なしと断言する。

さて、借りてきたBlu-rayが暗くて見えない問題だが。
テレビのメニューとかいじくりまくったけど、どうにもならず。 つかそんな手間、本来的ではないし好きではないんだけど。
映画の技術が向上し、ダイナミックレンジが大きくなったんで暗いシーンでも平気で撮れるみたいな感じになったんだろうが、そのおかげで「映画はやっぱり映画館」という原点に戻ってしまった気がする。
このゴジラは劇場で4回観たけど、暗い場面だって普通に観れた。
つてもこれ、Blu-rayとテレビだけの問題だろうか。
停電して暗くなったシーンが見えないという困り事、どうもiTunesStoreのゴジラ字幕版の予告編をみると、それほど惨事になっていないようだが、どうなんだろね。
テレビモニタがPCモニタより低性能、なんてことがあるのか。

ここでちょいとどうでもいい話を。
映画のCGってなんであんなに金かかるのだろうと思うが、どうもハリウッドではフィルム並みのダイナミックレンジで出力しているみたいなウワサがあり、テレビ作品などのCGとは格が違うみたいな事、どこかで聞いた。
どこかでって、アイアン・スカイ関連の記事なんだけど。
アイアン・スカイは自主制作映画で、CGも安上がりに仕上げたのは、そーいった高度な処理を省いているからかも、みたいな。
ただ将来、そーゆーダイナミックレンジすら、再生側で補正できる時代が来るのではないかと思ったりもする。
むろん補正には限界があるが、そうなると過去の平成ガメラとか、比較的安いCGの作品もキレイに直せるかもみたいな。

昔のビデオ収録ドラマなど、フィルムにくらべて安い絵になっているのだが、レンタルDVDとか借りるとテレビかプレーヤー側の補正で、かなり救われている現状があり、映画のCG格差もなんとかできないかなと。
うん話ズレた。
それよかGODZILLA2014、暗くて何が何だかわからない問題、どうしたもんか。
配信版は調整してあるかな。

とまあそーゆー話。


●ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

ゴジラシリーズとガメラシリーズというものは、近所のレンタル屋を一巡すれば、だいたい揃う。
近年はそれも厳しくなってきたけど。
だがコレだけ、昔からどこにも置いていないとゆう謎の作品。
自分が知っていた情報は、怪獣映画がだんだん下火になり、最後にお祭だ的な勢いで怪獣総進撃を開催したが、諸般の事情で続投が決定、一気に予算を減らした子供の夢物語として、オール怪獣大進撃になったと。
とにかく低予算で、怪獣シーンは使い回しばかりで出来の悪い映画とされてきた。
でも次のゴジラ対ヘドラから、また普通のゴジラシリーズになるのが不思議だが。
今回、iTunesStoreでわざわざ借りて観たが、諸々の酷評は無理のないことで、特に当時はこの映画、無価値だったはず。
ところが何事も存続に意義があるというか、ゴジラシリーズが未だに続いているために、このオール怪獣大進撃もコレクション的に「目を通しておくべき」作品として、怪獣ファンに覚えられていて良かったというか。
怪獣シーンより、本編に価値が出てきた。
1969年の川崎市だってさ、すげー観ていて面白い。
自分が生まれる前の物語というのは、例えば時代劇でも価値があるんだけど、この映画は当時、じっさいの風景を収めたもので、それだけに素晴らしく何もかもが興味深い。 オモチャのパッケージ、消火器、部屋の調度、無法地帯としか言いようがない公道、当時既に錆びだらけになっていた集合住宅、などなどとにかく見どころいっぱい。
これまでも、例えばキングコング対ゴジラなんかは昭和の匂いが大爆発みたいな作品であり、昭和ゴジラの共通した醍醐味であったのだが、今回は子供ドラマなため視点がまったく違って新鮮。
あとは旧い子供ドラマ(あばれはっちゃくとか、下町特撮とか)は大量に観ているが、これほどしっかりと撮られたものは希少。
映画は映画、テレビドラマとはレベルが違う。
低予算ゆうてもそれまでの怪獣映画に比べて、であり、ドラマ映画としては潤沢予算。
主な活劇の場となる廃倉庫は外観がマット画、中はセットという、後の邦画だと考えにくい贅沢さ。
映像はキレイでテレビドラマとはスケールが違うし、やはり固有の価値がある映画かと。
でもまあ、はじめて見るガバラは魅力のない怪獣でしたな。
もう典型的な着ぐるみタイプで、挑戦的だった東宝特撮はもうないんだ、という実感も。
あとミニラしゃべるな、という気持ちもあった。
それまでパイロットや司令官役を演じていた俳優たちがいきなり下町ドラマという意外性もGOOD。

余談だが、コンピュータに対する概念というのが、むしろ70年代から90年代よりも正しいのが面白い。
なんでもできるおこのみボックス的な、総合的ゆうか便利機器の集合体であって、特定の用途などないのが本来的。
ウルトラシリーズでも描かれる工業地帯の景色が、より大きなフィルムに焼き付けられてとにかくナイス。
川崎市の歴史資料としての価値・・・はあるかどうか微妙だが、そんな風味の映画でした。



●ゴジラ×メカゴジラ

大怪獣総攻撃の次回作になるのかな、機龍シリーズの全編ともとれる。
いやー機龍、カッコいいよねメカゴジラ。
平成とミレニアムのメカゴジラの何がいいって、テレビシリーズの劇場版であるスーパー戦隊をのぞいて、人類が創りあげた巨大ロボットが怪獣とガチで戦うなんて映画、世界中探したって他にあるか? という話。
そんな映画あったらワタクシ映画館に駆けつけますよきっと。
うんありましたねパシフィック・リムが。
映画館に十一回観に行きましたな。
それをのぞけば、パワーレンジャーの劇場版だっていちおうオリジナルロボは出るけど、神秘の獣が合体、という設定で人類が総力で創りあげた、という話ではないし。
あーそう考えると、パシフィック・リムって群を抜いてる映画なんだなと改めて感心。

それにしても、平成メカゴジラのシンプルを極めた丸っこいボディが、究極の形だと思っていたのに、新しいメカゴジラを誕生させたのには脱帽モノだ。 着ぐるみロボットの限界、というほどではないが、理想の形であるロボコップに近づいていて、日本の特撮もけっこうやるようになったんだなーと感銘を受けた。
むろん絶対的な予算が限られているのだが、その予算と画面を見比べると「よく造ったなー」と感心するほかない絵になっている。
また足元に土砂がドシャーっと舞い、手前の建物がはじけ飛ぶなど、ひとつの画面にたくさんの要素が盛りこんであり、これを実現できた時点で3DCGにしなくて正解だったなと。
数年するとALWAYS 続・三丁目の夕日でフルCGのゴジラが見れるが、この段階では明らかに無理だったので。
この機龍シリーズは相変わらず新しい世界観を創作しており、前作とはまた違う歴史をもっているが、いづれのゴジラ世界でも登場するのは二体目、なぜなら昭和29年にいちどゴジラは倒されている、という設定は必ず踏襲する決まり事があるため。
なのだが今回、その初代ゴジラが機龍となって復活、呪われたメカゴジラとして因縁深い。
いろいろ面白い映画で、五十嵐総理の内閣が誕生したり日本が総力戦でゴジラと戦う話になっていて、見どころあるため次回作に引き継がれたのだが、ぶっちゃけファイナルウォーズより機龍の三作目造ったほうが・・・いやせっかく完結したのに蛇足かな。

ところでどうしても気になるのが子役。
あの子供のエピソード丸ごと要らないような気がして・・・とゆか演技うまいんだか下手なんだか、気になって仕方ない。
「いらない生命なんて・・・」とぜーんぶ台詞で言っちゃう役どころで、ホント削って欲しいんだけど。
たぶんゴジラ2000ミレニアムの親子バディ感とか狙ったのだろうが、うまくいっていない。
あと主役の釈由美子隊員、ひとりで悩みすぎ。 ほとんどの国民が肉親やら親戚やら誰かしらゴジラのために亡くなっているのになんでお前だけそんなに重いんだよと。 それと殉職隊員の弟は友井雄亮君じゃないですか。
仮面ライダーギルスとは真逆の面倒な男を演じてますな、と思ってぐぐったらタイムピンク勝村美香さんと結婚してた時期があったのか、世の中わからんものだな。
あと今回の視聴ではじめて気づいたが、研究室の女子、久遠さやかさんではなかとですか、観ていておよ?となった。
逆に気づかないのはエンドクレジットに登場した田中実さん、お亡くなりになった方だがウルトラマンメビウスのサコミズ隊長です。
どこに出演していたのだろう。
その他カメオ出演がけっこう充実、探すのも一興かもしれない。

映像的には怪獣アクションが軽くてやや不満だが、そのへん次回作でかなり改善。
ツッコミどころで言えば機龍を輸送する航空機しらさぎ。
機龍が仮に5万トンだとして、二機で吊り上げるとは異常な浮力であり、現実の人類が持ち上げた重量はサターンロケットの2100トンが最大だっけ? そんな重量物を運べる飛行機あるなら、コレに直接巨大な大砲なり兵器なり積んだほうが・・・と思っていたのだが、その後のファイナルウォーズに登場した空中戦艦がそれに該当するのだな。
通常怪獣には有効だが、ゴジラにはまったく歯がたたないと後付で判明。
やっぱりゴジラにはゴジラをぶつけるしかないという劇中理論でした。

とまそんな話。


●ガッチャマン

久しぶりに観ました。
前にも借りて観たんだけど、ここ最近「おいしい映画」を連続して観たので、良いことばかり立て続けてだと不安になる病気なんで、あえて再びガッチャマンを。

ここで自分のガッチャマン体験を軽く語っておくと、13年の夏、ふと目にしたパシフィック・リムに夢中になり十一回も映画館に通う羽目になったとはどこかで書いたことだけど。
そのドサクサに紛れて、ガッチャマンの上映は失念していた次第。
ところがネット上のガッチャマン評は、驚くべき酷評の嵐、そうなると「逆に観てええええええぇ!!」となるが、もったいぶってなかなかDVDが出なかった。 なにをじらしているんだか、あるいはDVD業者も恥ずかしくて皆が忘れるのを待ちたい気持ちになったのか、相当な酷評であったからもしかして一から創り直しているんじゃ・・・などと邪推したが次の年にちゃんと出た。
でもってレンタルが安くなるのを待って借りたんだっけ?
そんなに待ったのに、一度視聴して「ふーん」みたいな感じで、大きな感銘はなかった的な。
それを今、また観るというのはやっぱりネット上の批評がだんだんと染みてきた感じがするのと、記憶を新たにするという意味と、ガッチャマン以上の案件である進撃の巨人が明日公開という、けっこうタイムリーなんでいい機会なわけ。
でもまあ進撃の巨人はね、脚本が町山智浩だし、かつて日本映画として製作されたベルサイユのばらが、俳優陣は向こう、おフランスの方々であったのに今回は全員日本人で・・・というのが気になるだけで、深刻さはもしかしたらガッチャマンが上かも。
素晴らしいことにガッチャマンは、数秒から数分間の要らない寸劇を連続させることで、全体が構成されている。
ちなみに町山智浩という人はラジオの映画評論でなんでもぶっちゃける非常にヤヴァい危険人物であることが判明しているだけで、脚本家としての腕は不明。 町山脚本で進撃の巨人やるとどんな暴走が起こるか不安があるが、このガッチャマンの「いいから戦え」みたいな感じには絶対にならないだろ、とゆう信頼はある。 ときにガッチャマンの脚本と監督、だれだっけ、記憶する価値もないような気がするが。

久しぶりにに観たガッチャマンはなるほど、多くの苦情が言うとおりの問題作。
これがスーパーヒーロー映画として海外の方も観るかと思うと、日本人として恥ずかしい。
予算からくる低品質な感じは、むろん問題にするまい。 まあデザイン的にも野暮ったいところ、多いんだけどね、ガッチャマンのコンバットスーツだっけ、アレもどうかと思うし。
言われている問題点はいちいちあげつらうとキリがないので、絞って言うと。
とにかく、ダサい。
俳優さんたちは頑張ってるんだろうけどね・・・・演出が、脚本が、とにかくダサい。
もうダサすぎてダサすぎてヤバいヤバい、超ヤバい、まっすぐ観ていると身悶えするほどヤバい。
なにあの台詞、あの演出、この設定、どーなってんの? と頭がぐるぐると。
一度はガッチャマンとゆうタイトルを外して新規のSFアクションとすれば・・・と思った時期もあるが、そうだとしてもダサい。
劇中の説明台詞から判断すると、ターミネーターのメタル戦争よりも深刻な事態だと判断せざるを得ないのだが、三星レストランって何?
SF要素とか抜いて、通常ドラマだとして観ても、やっぱりダサいセリフ回し。
特にナオミのエピソードが丸ごとダサくて、直視できないほど。
女優さんなのだから魅力がないはずないのだが、おそらく演出で無価値にされてしまった不幸な例かと。
また中村獅童からのナオミへ変身からのベルクカッツェへの流れ、そこからの最終決戦とか観客の興味持続時間という計算をまったく無視しているのか、とにかく退屈でどうでもいいよと。
いいからナオミ斬れよ、それで問題の半分くらいは解決するから、と思うのだがどうだろう。
まあ真剣に観ていないので何がどうなるか不明だが。

ラストで「くだらない話ばかりして・・・・コイツラ最高だぜ」みたいな台詞あるが、むろんそれでカッコよければ最高となる。
でもカッコよくないじゃん。
ダサかったよハッキリ言って。
もっとクールにドライに暴れて、後でちょっとだけ悔やむそぶりでもみせてればいいのに。
一千万人を救うために1人を犠牲にするという考えを否定する、という台詞もどーゆう意味だとややこしいわ。
無印の兵士はゴマンと犠牲になってるんだから気にするなよジョー1人くらい、というのはドライすぎか。
またこの映画でしか目にしたことないが、剛力さんはエラい風評被害なのではと想像。
それと、血界戦線で知ったBUMP OF CHICKENって良いアーティストだなと再発見。

とまあそんなわけ。


●スターシップ・インベージョン
スターシップ・インベージョン
なんかGyaO!で無料のヤツ。
低予算B級はなるべく、ひとつでも多く観ないとイカンみたいな強迫観念がある病気なんで視聴。
たぶん近所の、体育館ほどのスタジオなどを(あるいは自宅のガレージとか)利用して撮ったくらいの小さな絵が特徴。
セットがいちいち狭いし、ビニールのコールドスリープ装置とか日本人なら布団圧縮袋かと言いたくなる。
また家庭用PCと十万円くらいのソフトがあれば出来るんじゃね? つうくらいの宇宙船画像とか。
ちな自分は十一万円ほどのiMacと一万円(じっさいは中古で2800円ほど)の3DCGソフト使ってるけど、このレベルは厳しいわ。
まあこのクラスのソフトだと制限で、1920pのHD画像さえ出力できないんで無理なんだけど、ディティールある宇宙船はかなり根性必要かと。

それとリドリー・スコットのプロメテウスを思わせる原題(PrometheusTrap)、なんかいろいろなSFを混ぜたような話など、それなりに楽しめるかも。
マヅイのはタイムループものにしていることで、この映画の後にオール・ユー・ニード・イズ・キルという傑作が出たために霞んで見えてしまう・・・という心配が無用なほど小規模作品。
超危険な時空兵器の類みたいな感じの機密に関連して、プロメテウス号の時間がおかしくなって悲劇が繰り返されるという話なんだけど、これが意外と原題というか、劇中のプロメテウス号は伊達じゃないというか、プロメテウスはアリオンなどでも登場した神だが、人間に文明を教えたため、神々の裏切り者として罰されるという部分を主題にした作品は多く、リドリー・スコットのプロメテウスもそうなんだけど、今回のこのB級映画ではプロメテウスが岩に磔になって、毎日毎日ハゲワシについばまれるという部分をテーマにしていて、それがつまりタイムループで惨劇が何度も・・・という事になってるゆう、低予算だがドラマとしてはまあいいんでないの、という。
ただまあ、あの解決方法が正しいのかなあみたいな疑問は残るんだけど。

ともあれこのクラスの低予算B級は半ばふざけてるのか頭悪いのかという作品が多い中、まあ映像はアレだけど、普通にドラマ作れるらしいと再確認できる映画。
というかね、昔のNHK教育のSFドラマ、深夜番組のSFドラマなど、もっとショボい絵がいくらでもあったよ、映像の立派さだけが争点じゃないんだよと。
このくらいなら許せるレベルだよ映画館で課金したくはないが。


●コナン・ザ・グレート

午後のロードショーでやっていたので録画して観たが。
いやー認識を改めてしまいました、けっこう立派な映画だったんだみたいに。
SFX映画の時代、だったっけ「スター・ウォーズの後にSFスペースクラフトものが大量出現し、その次のブームがファンタジー」みたいなこと書いてあったんだけど、そうしたファンタジーの代表というかブーム火付け役というか。
でも自分的には二作目から見始めて、そのころレッドソニアやその他諸々のファンタジーをたくさん観ていて、コナン・ザ・グレートは順番が後になったし、視聴したのがおそらくレンタルVHSでむっちゃ画質悪かったような。 当時のVHSソフトは無茶なトリミングとか当たり前で、それに独特の色も薄い画質が加わるものだから、たいていのコンテンツはショボく映ったわけで、自然とコナン・ザ・グレートも評価が低く。
ところがHDテレビの今、改めて観るとずいぶん立派な絵だったんだと再確認。
日本じゃ超大作とよばれる規模ですな、前宣伝でやたら強調していた大蛇のラージスケールメカニカルもさらっとストーリーに盛り込んで、自然な感じに。
セットも思ったほどショボくないし、甲冑のたぐいも現代のバックルとか使ってる部分もあるが、かなり装飾に凝った立派なものを大量投入。
またシュワルツネッガーの魅力ってむろん筋肉だったんだけど、実はむちゃくちゃチャーミングであるという、稀有な俳優さんだったわけだよな。
ターミネーターで人気が出たというのもひとつの事実だけど、知る人ぞ知る、みたいな俳優さんでした。
そのシュワルツネッガー演じるコナンの、独特の殺陣とかこの一作目から完成されていたというもの再確認。
そんなこんなでいろいろ凝った映画だったわけ。
こーしたファンタジーの、ひとつの帰結がマスターズ/超空の覇者なのかな、よくわからんが。
とにかくけっこう面白かった。
数ある他のファンタジーとはちょい格が違うとわかった。
というわけで。


●進撃の巨人

さっき、観てきました。
ここ最近の最大案件、片付けるために。
いやあ〜思った通りの事故にはなってました、必要よりも一桁は少ないであろう制作費の問題、設定の問題、前後三時間で話まとめられんのか問題、邦画の力量は大丈夫なのか問題などなど想定通りに。
だがしかし、意外というか想定外というか、それ以上の価値もありました。
それが何なのかよくわからんので、今回の文章は二度に分けてあとでまた書くかもだけど、スタッフが本気であることは分かったし。
でもあれだよな、もう既出もいいところだと思うが、ミカサだけ白人にしたほうが逆に整合性がとれるんだけどな、言ってももう遅いんだけど。
軍艦島にロケ行ったという速報を聞いた時は「何やってんだコイツラ?」くらいに思ったけど、世界観を思い切り脚色してあんがいうまくやっとるわ。
冒頭の超大型巨人のところでさり気なく、ヘリコプターの残骸を見せることで、もー世界観はこんな感じに創り直しました、ごめんなさいというスタッフの土下座代わりにしたのだろうか。
そこまでされると怒りの拳を収めないわけにはいかないというか、仕方ないね、みたいな。
またこの世界観リブートは、規模を小さくするにも役立っていて、無駄ではないかも。 原作通りなど、日本じゃ絶対不可能で、オランダ村でロケしても無理だわとなってセット建設も予算ないし。
近代日本の廃墟という感じを出すなら確かに軍艦島は最適だ。 むしろ朽ちた建設よりも足元の、雑草生い茂る感じが最適だ。
そうして物語を創り直して、絶対不可能な予算で可能にしたのだからよく考えてはいるな。

問題の巨人だけど、デザインからするとフツーに考えれば3DCGしかない、と誰もが思うが、日本じゃ違った。
独自の技術「トクサツ」があり、ゴジラのファイナルウォーズ以来十年間封印されてきた謎の技なのだが、今になって陽の目をみるとわ、なんか感慨深いものがある。
日本のトクサツは、明らかにSFXの予算を半分以下にできて、まあそれでも全体の予算が一桁足りないのだからハリウッドの超大作よりもショボくなるのは仕方ないが、コスト/パフォーマンスで考えると脅威のテクノロジーだ。
それにファイナルウォーズの時点でデジタル合成とゆう技術が完成されていて、十年の歳月で今はハードウェアの進歩により、デジタル合成使い放題となっているみたい。
PCやワークステーション単体のパフォーマンスもそうだが、数が揃ってきたのだろう。
そうなればトクサツは無敵だ。
着ぐるみの巨人であんだけの迫力はなかなか、他の国では難しいのではなかろうか。 そうでもないか。
また名もないエキストラたちが役どころをよっく把握していることこの上ない。 巨人というキャラを知っている・・・まあ募集広告が独特で、集まるのは原作ファン、アニメファンばかりであろうとは想像していたがグッジョブだ。
ちなグロシーンもたくさんあるが、まあわりと子供でも観れるような配慮があったっぽい。
昔からテレビ番組などで野生動物の狩りシーン、解体シーン、屠殺シーンなどが普通に観れるが、だいたい血しぶきというくらいで、ホントに飛沫となってカメラで捉えられないほどなのがじっさいみたいだが、この映画の血しぶきは泥状のトロミをつけたケチャップ風味に調理されており、リアリティをやや排除して観れるようにしているみたいな。
ついでに言うと樋口真嗣監督は不安といったが、アニメ版(実は原作は読んでない)では人間の死に方が非常に多彩であるのも特徴であって、そら巨人の顔サイズから身体サイズが多彩なのだから当然なのだが、映画では代表的な齧りつきだけの一本調子みたいな・・・まあいいけど。

町山智浩脚本はおそらく、ドラマ部分で「ゴジラ」がやりたかったのかな、よくわからんが。
それより最初の文章でダメな部分も多いが価値がある部分があったと書いたが。
最後のバトルシーン、あれ怪獣映画だよね、これでもかという執拗さで。
デジタル合成発達でコンポジット技術手軽に使えるようになり、従来のトクサツをフル稼働して実現した映像というか。
あれを実現した時点でエラい、みたいなところあるな。
ただまあ、バトルの最後で巨人たちが退却するみたいな、原作設定無視の流れも気になったが。
エレンというキャラクターの求心力も足りず、本来あったシガンシナ区陥落エピソードがないのだから当然。

そーゆーわけで、やっぱりアカン出来だったやないか〜という当初の予定通りなとこもあるが、意外とやりやがったな、というとこもあり、これまで低予算B級底辺モンスター映画を数多く「モンスターがモゴモゴ動いていれば及第点」と評してきたくらいなんで、進撃の巨人も及第点、いやそれ以上の佳作としておこう。
なにより将来、まあハリウッドで超大作の原案として売るのが理想なんだけど、そのさいにこの映画は最高の指標になる。
と思うよたぶんね。


●さっきの続き

脚本の片割れ、町山智浩トークを聞いてみました。

なるほどそんな事情があったのかみたいな、楽しい話が聞けます。
映画観てからだいぶん落ち着いたので、観ていて気になったところをひとつふたつ。
まづ、絵の色合いが全体的に暗めなのが気になるみたいな。 必要なのかなあのカラーデザイン、って思うのだがどうだろう。
巨人とか軒並み青くなってるし。
それと序盤でなたね油絞ってるシーンがあって、百年前まで機械を生産していたが、今じゃ生産力も知識の探求も禁止で、残った機械をなたね油で細々と動かしているんだなと分かるが。
わかると言ったが、それはマッドマックス2的な世紀末もの、廃れた近未来ものを見慣れたからそう想像するんだけど、説明不足なような。
でもってもうひとつ、なたね油まで出すんなら、もっと思い切って完全な日本の風景として描けば、けっこうロケでなんとかなる場面も多くて、映画の狭っ苦しい感じをやや払拭できるような気が。
いやもう今更なんだけど、思わずにはいられない。
だって元々の設定が一番外側の壁で周囲3000キロメートルだっけ、映画化で規模を縮小するにも、今言った完全な日本として描けば、もう少しだけ広い世界観を実現できる。
静岡の茶畑、九州の広大な山々、北海道の景色なども映画に取り入れて、原作で言うウォール・マリア内の未開拓地区をちょっとは描けるのだが。
むろん今、建設できる家屋は藁葺き屋根の家々が精一杯で、ビルディングは全て昔の名残、としておけば解決みたいな。
原作でエレンたちが住んでいる17世紀から18世紀のヨーロッパ庶民家屋、みたいなニュアンスを和風で再現、これならロケで撮れるし。
邦画だから絵が小さい、という、予算の限界値をなんとかしてほしいと思ったわけ。

その上でミカサだけ白人という例の設定を持ち込めば、文芸上の整合性はギリギリクリアみたいになったかと。

うーむ、今頃、日本中のファンが似たことを考えているんだろうな〜。

じっさいの映画製作は急すぎてアイデアを練る時間もなかったろうし、仕方ないとはわかるが残念。
先ほどの動画で、町山智浩氏が「安全なところで巨人や壁に立ち向かう者たちを嗤うんじゃねえ!」的なこと言っていたが、確かにそうだね、ロッキー論を熱く語った町山氏らしい発現だわ。
同じことを樋口真嗣監督が言ったら「チャレンジャーであることに陶酔するんじゃねえ」と言い返されると思うが。
でもアレコレ考える楽しみがあっていい映画かも。


●ウォッチメン

iTunesStoreの今週の百円レンタルを借りて期限ギリギリにて視聴。
いやあ〜面白いけど長すぎだわ二時間四十分だっけ、オープニングでさえ長いッ!
また上映時間が長いのは先に知ったが、そーして映画を観るとスローモーション場面が多くて苦痛。
とくにオープニングのスーパースローモーションはね、ただでさえ長いのにやめて〜みたいな。
このスローモーション多用は300特有の演出かと思ったら、ザック・スナイダー監督の手法なのかな。
内容は面白いんだけどね、観るのに勇気がいる作品だ。
面白い言うたけど、ぶっちゃけ政治とかバイオレンスを多量に盛り込むのは既に飽きていて、まあ原作が80年代だというから当時は新しかったのかもしれないけど、今ではどうもね。
だいたい向こうの政治ってけっきょく、コミック的なキャラクターものじゃん。 歴代大統領、特にニクソンあたりは史実に基づいた人物像よりもステレオタイプのキャラとして、その他の政治家や出来事も国民の皆さんはコミックの配役や事件のように捉えているんじゃないかな想像だけど。
つまりワイドショー的な野次馬根性で政治というドラマを見知っているみたいな。 そーゆーアメリカ人が、日本人は政治に疎いとか政治に無関心とか偉そうに言ってるんだろうなと思うと腹が立つというのは勝手な妄想による一人相撲だろうか。

キャラは面白いね、ウォッチメンというユニットがよくわからんが、ひとりひとりは魅力。
イチオシみたいなのがロールシャッハで、顔面がロールシャッハテストとかスゲえアイデアでしかも哲学的で最高のキャラクターみたいな。 コミックだと一コマ一コマ顔の模様が違うのだろうか、スゴい手間だ。
Dr・マンハッタンはボス敵クラスゆうか神のような能力があるのに、あまり活用しない上に無力感保有者とか奇妙なことになってるな。 ナイトオウルなんか典型的なバットマンキャラで、何か精神に不具合がある人物はあのスタイルに固執するのかね、ビッグダディみたいに。
そしてコレは後で知ったのだが、本来ならオジマンディアスがいちばん、古典的なヒーローらしくなくてはならないそうな。 例えばスーパーマンみたいな体格、なのだろうか。
映画では細めに見えて知的なスピードキャラに見えるけどね。

でもって観た後に、町山智浩と宇多丸、両方の解説を聞いたんだけど、ここで妙な感じに。
なんか、通常のコミックヒーロー解説と異なり、違和感があるんだよね〜。
それがなんなのか、考えてわかったんだけど。
普通、例えばバットマンを解説する場合、オリジナルの作者は誰それで、70年代はこんなふうに改変されがちだったけど、後になってこんな作風が主流になって、特にあの著者によるバットマンは秀逸で・・・・とまあ、そんな感じで語られるのだけど、ウォッチメンは明らかに違う。
原作は、原作だと、原作のここ、みたいな語り口から判断するに、ウォッチメンはいろんな作者が各年代に書き起こすようなタイプのスタンダードではなく、単独のコミックをさすのではないだろうかと推察。
そう考えるとわかる。
町山解説だといい年したおっさんの一部しか知らない原作ということで、宇多丸批評ではリスナーのお手紙含めて、原作を読んでいて当然みたいな雰囲気だったので、映画化のちょい前くらいに電子コミックなどで日本の読者が読めるようになったのではないかな。
ただそれは、たった1遍のストーリーなのだと思われる。

それまでのコミックでは悪党との局地戦に特化していたスーパーヒーローだが、このウォッチメンというコミックではヒーローが核戦争を回避するために信じられないような無茶をやらかす、というのが基本的な物語、と映画を観るとわかる。
まー単純に核兵器を集めて廃絶しようとしたスーパーマンの例もあるが、明らかに神の視点みたいなところあったし、社会的な戦いを描いたのはウォッチメンがはじめてだったのかな。
あとどーでもいい話だけど、映画批評番組ムービーウォッチメンのオジマンディアス宇多丸とゆー名乗りの意味がはじめてわかったわ。
いま調べたらウォッチメン評のときは未だシネマハスラーという番組だったので、明らかにこの映画から採ったんだなとわかる。

とまあそんな話。


●サマーウォーズ

テレビやってたので録画して視聴。
つか毎年、夏になると観ているんだけどね何らかの形で。
今回はまあ余話を。

思いでと言えば、ほとんど映画を見に行かないタイプだと何度も書いたが、ゴジラとか東京に見に行くことはままあって、よーく考えると回数的には一般的な数字かなと。
ただ、かなり長いこと気付かなかった点として、シネマコンプレックスというのがあって。
ぶっちゃけ昔から、複合型映画館は利用していたし、川崎のチネチッタとかけっこう気に入って何度も行っているが、こーゆーのをシネマコンプレックスと呼ぶこと、知らないままだった。
サマーウォーズは話題聞いて、はじめて港北イオンシネマへ足を運んだ作品で、以後はひいきにしている。
とゆうのも複雑怪奇な順路をたどって辿り着く川崎チネチッタとかと違い、国道246をちょっと走ってテキトーなとこで左折、しばらくするとすぐに港北の街で、そこには夜であればほぼ確実に無料で停められる駐輪場があるのが魅力。 ついこの間に進撃の巨人も観に行ったが、今まで百パーセントの確率で問題なくバイクを置いておいてトラブルもない。 川崎だとまず駐輪場が空いているかどうかが賭けで、無料ではないし、映画館で無料クーポンみたいなのもくれるけど、認識しなくてけっきょく課金した思い出も。
港北は単純に距離も近いが、それ以上に夜のレイトショー狙いで走ってゆくと、渋滞がないことと、道順がシンプルであることが強みとなってじっさいの距離以上に近い場所となる。
しかも普通、映画館ってなんかスカしてるじゃん、きらびやかに飾ってさ、なーんつか敷居が高いんだよね。
ところが港北イオンシネマは近所のスーパーみたいに気軽に入れる感じがして、まあ安っぽいと言えばそうだけど、昔の小さな映画館みたいでいい感じ。 喫煙所は無かったと思うが、駐車場の片隅にあるのかも。
あまりに気軽なんで、ふと思いついて映画観に行ったこともあるし。

とまあここまでが港北でサマーウォーズ観に行って港北イオンシネマが気に入った話。
でもってこの夏は、いつもと違う感じでこの映画を観ることになった。
理由は、おおかみこどもの雨と雪が既に登場しているから。
実を言うと、なーんかパッとしなかったんだよねおおかみこども。 特別感動もしなかったというか、細田監督ってこんなもんだったっけみたいな。 それ以上にラストシーンでとっさに手塚治虫作品のヒゲおやじが脳裏に浮かんで、それ以来消えなくて困っている。
大切に育てた我が子がジャングルに去ってゆくが、でも泣かねえぞ、笑って見送ってやるんでえ! と言いつつ泣きそうなキャラだよねヒゲおやじ。 ジャングル大帝の最終回でレオをジャングルに見送ったときはどんなだったか、思い出せないんだけど。
うーん、これはヒゲおやじの哲学だわ、と思ったら最後、二度とその概念が消えぬ。
そりわともかく、サマーウォーズほどの密度はないし、なんつてもテーマ的にも絵的にも話的にも、泣かせにかかってるよなおおかみこどもの雨と雪って。 そこが、うまくないのかも。
しかも気のせいかもしれないが、ジプリ風味を狙ってないか?
まあ近年のファミリー向けアニメ作家で、ジプリ風味を狙っていない感じがするのって宮駿監督だけかもしんないけどね、単純に元祖だから自分が創りあげた路線を意識する必要がない、というだけではなく、宮崎監督ってやっぱ特殊だわ、独自性を保守しているがそれは培った技術がいつまでも有用だからであって、実はこだわりがないタイプか。
話ズレた。

おおかみこどもの雨と雪で思ったのは、実は細田監督は「泣き」シーンがうまくないんじゃないかと。
泣きのタメとか、非常に革新的だったのはたぶん王立宇宙軍オネアミスの翼かな、よくわからんが。
うぐっ、えぐっと貯めてからのついに涙腺崩壊みたいな新しい演出が80年代にできたんだっけ、それとも宮崎監督はじめ、昔からやってたんだっけ。 とにかく流行ったのは80年代で間違いないかな。
これが細田監督の特技なようで、実はそうではないのでは・・・という意外性みたいな。
そう思った時に、サマーウォーズまでさかのぼってハッとしたわけで。
サマーウォーズはアクションからファンタジックから大人数ドラマまで全部入りのちゃんこ鍋、いやほとんど闇鍋なみのムチャクチャ映画であって、その中で泣きシーンがあるから光るのであって、泣きを前提とした映画は難しいような。
つても夏希の泣きシーンでちょい下手だな思った程度で、続くカズマの泣きはよくわかる言うか、まあチャンピオンだったのが二度も負けたんだからそら泣くわ、いう感じで。

いろいろ言ったが、今風の頼りなさ気タイプ主人公が、何度も存在感を発揮するなどかなり良いストーリーで、本来ならあるとは思えない物語上の求心力となるのはスゴいし、いろいろな設定が無駄なく詰め込む手腕がやっぱりエラいし、名作であることにかわりはないかと。
それと、テレビ録画したバージョン、イカシーンとか朝練シーンとかモニタ受注シーンとかカットされてるだろ、後で気づいたんだけど。 ケチケチしないでノーカット版、放送出来ないのかな。
まあいいけど。


●ガメラ対宇宙怪獣バイラス

興行という言葉を想う時。
真っ先に上がるのがガメラシリーズみたいなとこ、あったりする。
江戸時代には見世物小屋や芝居、今ではUSJやらディズニーシーやら立派なものがあるが、自分的にリアルなのはこうした映画興行。 作品にいろいろ盛り込んで、雑誌やテレビで話題作りして、予告編やポスターで煽って煽って子どもたちを騙し、もとい呼び込んで利益をあげる。
ある意味、非常に健全な自由経済の象徴みたいな感じも。
とまあふと思ったわけ。

でもって今回のガメラ映画は。
実を言うとガメラシリーズは初代観ていないし、時系列がわからんのだけど、少なくともバルゴン戦、ギャオス戦の後に出来た映画だと、劇中の尺稼ぎシーンもとい、回想シーンで推察。
でもジャイガーよりは前なのだろうか、すると大雑把に考えて1968年ごろかと。
さて、ガメラ映画といえばB級怪獣映画の代表、ところが落ち着いて考えると確かにそのころ東宝では怪獣総進撃やっていて、大盤振る舞いの最中だったろうが、その次はオール怪獣大進撃、その次はヘドラやん。
一世風靡的な東宝映画が、オール怪獣大進撃で日常ドラマ的な小さいことやりはじめて、でもその時点ではまだスター俳優を何人か、そして廃墟ビルのセットまで造る余裕があったが、ヘドラからは無名俳優ばっかりでセットもままならず、ロケで大部分を済ませているとか。
だったらゴジラもガメラもそんなに差はないな。
とまあ簡単に済ますこともできるが、やっぱ違いはあるようで。

なんつても自由度が違うよね、ガメラといえば回転ジェットで空飛んで、宇宙まで行けるし、そこで人知れず侵略宇宙人と戦っていたりゴジラには無理な活躍がある。
でもってそこまでやっちゃったらなんかたがが外れるゆうもの、よもや何でもありの展開にできる。
さて今回の対バイラス戦はというと。
ウルトラセブンに出てくるようなデザイン円盤が登場してますね、これがなかなかアイデアもので、輪に球体がついていて、その構造を極限まで活かした活劇をしてくれて、しかもアップはショボいがロングで見ると非常に見栄えがして、やっぱりテレビより映画が価値があるのだなという好例。
ちなみに劇中の、回路を逆に入れ替えれば拉致用の転送光線があべこべになって外に脱出できるなどの理論は、当時の子供的にも、いや当時の子供であればこそ、ムチャクチャに思えたものかと。
今ではアメリカとかキリスト教原理主義者の国家になりつつあり、日本でも人々の論理性が失われかけているが、なんせあのころは科学の時代であり、バッテリーのプラスマイナス付け替えれば逆に動くとか、ヒューズが飛ぶだけだろとツッコミ多数だったはず。

確か川崎市民ミュージアム1997年の怪獣シンポジウムで池田憲章氏が言ったことだけど(違うかも)湯浅監督は明らかに本多猪四郎監督とは違うというか、まあ悪く言えば出来がよくないというか。
要は怪獣映画としての完成度は及ばないってことだよね、映画をテープで早送り視聴すると編集のリズムがわかるそうだが、偏りがあったり単調だったりするわけか。 いやー早送りしなくても、ガメラ対大魔獣ジャイガーとか明らかに単調な編集ですねこれは。 バイラスはまだ頑張ってるほうだけど、そうしたセンスはやっぱイマひとつ。
でも面白ければ、子供が喜んでくれればいいという考えも間違ってはいない。
ので、よって、未だに人気コンテンツの座にいられるとゆう次第。
対バイラスはホントひっさしぶりの視聴だが、ガメラシリーズはじっさい定期的に観ているくらいで、やっぱ楽しい。
ワクワクする、何かが確かにある作品。

●ゴジラ FINALWARS

テレビ放送以来だから、何年ぶりだろう、ガメラ対宇宙怪獣バイラスほどでもないが久しぶり。
映画館で観た時はなんじゃこれ、くらいに思っていたが、今観るとけっこう名作かも。
邦画独特の恥ずかしくダサい編集とカメラワーク、台詞回しで、低評価だったんだけど、今では以前より邦画を観ているためか、もう慣れたみたいな。
それにしてもゴードン大佐、なんで日本刀なんだろうね。
演じている俳優さんが「俺はコレもって演じてやる」と言ったならスゲえカッコいい話だよねあれって。
でもスタッフが考えたならものすごくダサい。 強面の艦長が日本刀で戦うとか、よくそんな恥ずかしい設定を思いつくなと叱責したいが、それも今となってはもう馴染んだ。 説得された、というニュアンスに近いかもしれないが、じっさいそーゆー映画なんだから受け入れようという諦めの境地みたいな。

でもって観たあとで気づいてぐぐったんだけど、参謀の名前が無いッ!!
あれはけっこうなかなかのキャラで、珍しいくらいエキセントリックなボス敵なんだけど、コイツに名前がなかったとはエラい片手落ちだなおい。
「やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな」は、けだし名台詞であった。
でもって特撮が部分的に酷いというか、特にマンダのCGはあれはないわ・・・と未だに思う。
全体的に怪獣のスピード感を重視していて、ずんずん前に進む感じを出しているようだが、マンダの動きはまったくもってダメダメだ、そもそもウルトラセブンのナースなど、 昔の操演特撮がスゴい、とか思っているのだろうか作り手は。 今回参加していないが、操演嫌いで知られる樋口真嗣特撮監督にも意見を聞いてみたい。

だがそれ以外は及第点というか、そもそも予算は従来通りなのにあんだけフルコースで詰め込んだのだから、あまり文句を言ってはバチがあたるというものだろう。
いったい怪獣が何体登場し、何回戦バトルなのか考えるとむしろ賞賛。
今回の怪獣は着ぐるみ感を隠そうともしていないが、どうせ予算内で重厚に撮るのは無理とわかってるので、逆に開き直ったのだろう。 そうだとしても平成ゴジラなどより撮り方はうまいし、エビラ戦とか頑張ってるなーとは思う。
まーミュータント兵の鉄砲でエビラのハサミ吹っ飛ばすとか設定がいい加減ゆうか、そもそも対戦車ヘリコプターが出動して30ミリ口径くらいのチェーンガンを撃ちまくったとして、エビラの部位破壊を実現できるか、できるできないはともあれ、そんな威力を手持ち武器に込められるのだろうかとか、ちゃんと考えてもらいたいものだ。 そーゆーのを含めたB級映画の軽さ(あえて邦画とは言わない)が、当時は気に触ったと思う。

でも超大作であったエメリッヒ版よりはずっと良いのは変わらぬ感想。
いやエメリッヒ版ゴジラはモンスター映画としては最高なんだけどね、むろんバカ映画ではあるが、だからダメということはなく、むしろバカ映画好きだし。
でもゴジラじゃねえ、というエメリッヒ版と違い、こちらはちゃんと踏まえてはいるわけ。
踏まえすぎてウゼえとは思うけど。
この頃から、アップル社のSHAKEだっけ、デジタルコンポジットのソフトウェアも普及しはじめ、それを効果的に使った合成シーンは、平成ゴジラのハイビジョン合成よりも革命かもしれない。
家庭用と同じPCもしくはMacとオペレーターがいれば合成できるわけか? 今ではデジタルコンポジットのソフトも増えているだろうし、何よりPCとオペレーターも増えているはず、進撃の巨人のような低予算(知らないけど)プロジェクトでも合成し放題という環境を実現できて、観客的にも嬉しい限りだ。

とまあそんな感じで意外と堪能した次第。


●進撃の巨人の可能性

このまえ観に行った実写版の進撃の巨人は、映画そのものはアレだけど考えさせる逸材かも。
考えるゆうかもう妄想が止まらないというか。

今回の日本で映画化、は予想通りのショボい絵というか、とにかく世界が狭い。 軍艦島で撮ってるからまあ仕方ないけど、企画を練る時間がないのが最大要因だと思っている。
考える時間さえあれば、予算を増やさずにもっと広大な世界観にできたんだけどね。
それとネット上の酷評も、よもや配役のアレコレにまで至っていないというか、日本人で進撃の巨人、絵の小ささ、設定改変などで止まってしまっている。 まあそらそうだ、だけど。
が、意外というかなんというか、予算以外の不安要素はあんがい大したことないと判明。
つまり、オリジナルが人物ぜんぶドイツ人、18世紀くらいの欧州っぽい街並みなどなど、それを日本人で軍艦島で、近未来もの的な設定ってどうよ、と観る前は思ってたが、そこは重要ではない的な。

さらに言うと、これいろんなバリエーションが可能じゃん、と。
そこで思ったのが寄生獣の一件で、なんか排他的な映像化権とかいう意味不明な用語がウィキペディアに出ていたんだけど、一般的に作品を売るってそーゆーことだと思われる。
寄生獣はコレで十年近く、日本で映像化できなかったんだっけ。
もったいない話だ。
最終的に進撃の巨人は、ハリウッドに売るのがいちばん幸福だとは思うが、ここで考えさせられる。
排他的とか独占権とかじゃなくて、単なる使用権として多くに安売りしたほうがよくね?
とゆうことを。

作品の予算、スケールに応じて柔軟な契約を、独占せずに行える便利なシステムってないのかね。
自分的に考えた進撃の巨人の骨子は巨人、壁、立体機動装置のみっつで、これらを使ったドラマの著作権的なものだけ押さえておけばみたいな。 つかこれを買い取った制作会社は例えば立体機動装置だけ排して巨人と壁だけで脚本書いてもいいみたいな自由度も欲しい。
すると、どうなるか。
権利の安売りだから今ならアサイラムだって買えるじゃん、これはどんなのが出来るか楽しみだ。
ご当地(?)ドイツがテレビドラマ化してくれるかもしれないし、舞台は未来の火星でも、ジュラシックパークみたいな離島の実験施設でもいい、いろんな進撃の巨人が観たい。
個人的には19世紀のアフリカとかを舞台にしたら面白いんじゃないかと。
エレンとか主人公の名前はハリウッド流に、別な用途に使ってもいい。
人型巨大ロボット兵器の総称がエレンで、巨人と殴りあうなんてパシフィック・リム亜流も可能だ。

世界中に進撃の巨人が溢れかえる、それが観たい。
まー最初に言ったとおり、妄想なんだけど。

で、この妄想が実現した場合、今回の日本で進撃の巨人映画というのは、普通にバリエーションのひとつとしてあり得るというわけ。

つかアサイラムってもう一部、やっちゃってるんだな、ネットでさっき知ったのだが。
要はレンタル店などで見かけるメガシャーク対グレートタイタンだっけ、あれがアサイラムで、配給会社独特のパッケージ詐欺とかではなく、じっさいに超大型巨人をパクったのを出しているそうな。
ただ巨人がうようよいるゾンビタイプのはまだやってないはず。
このさい無許可でもいいからやってもらいたい・・・というのも無責任発言だが本心。

とまあとりとめのないはなし。





なんかページが長くなってきたので次に移動。
次はabout-15.8となります。

日記など



●2015.7.28 マッチが欲しいのだが


なんかね、どーしたもんかね。
今日はサンドラッグ行って、そこではパイプ印マッチが12個入りで180円位かな、でもそんなには要らんっての。

というかふだん煙草に火をつけるのはZIPPOかBICの使い捨てライター、あるいは据置型チャッカマンみたいな奴と決まっていて、マッチは雰囲気がほしい時だけなんだけど、週に何本かは確実に消費。
それはつまり、月にひとつかそれ以下ってことで、いきなり12個入りとかは欲しくない。


とゆうか、マッチってこれまでは通りに面したタバコ屋の店頭で、十円とかで買うものだったじゃん、その値段だと安物だから、薄い小さな箱でいくらも入ってないけど、充分だった。
そんな感じがいいのに、今じゃどこのコンビニでもレジ脇に置いていない。
パイプ印とかの立派すぎるヤツじゃなくて、おまけみたいな安価なマッチのほうが気分出るんですけど。

それが壊滅状態となると、逆にいいもの探すか。
ウォータープルーフのマッチとか。
煙草にそれはどうかとも思うが。



とまそんなわけ。



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