最終更新:ID:EFed4ncmMQ 2023年07月13日(木) 01:56:55履歴
「あ〜……会いたいよ神巫ちゃん……」
今は一泊二日の出張中で出張先のホテルで休んでるところだ
〜♪
「ん?神巫ちゃんから?」
メッセージを確認する。どうやら動画みたいだ
『ちゃんと撮れてますか……?えっと、その出張でお疲れのマスター様に元気を出してもらいたくて、マスター様が喜んでくれるのはなにかなって考えてこうしました』
慣れない手付きで自撮りの動画を撮っている神巫ちゃん。背景は……自宅のトイレだ
『ふぅ……よし、こ、これからおしっこを撮ります。ちゃんと見ててくださいね……?』
『んっ……』
神巫ちゃんは軽く身体を震わすとおしっこをし始めた
しゅぃぃぃぃぃぃじょぼぼぼぼぼぼぼ
『ふぅ……はぁ……はずかしい……』
神巫ちゃんのおしっこが便器を叩く音。漏れ出した吐息。勢いよく飛び出すおしっこ。恥ずかしそうな神巫ちゃんの顔。そのすべてがばっちりと映っていた
ちょろろろろろろろ ぽたぽた
『はふぅ……わたしのおしっこ、ちゃんと映ってましたかね?へんたいさんのマスター様にこれで元気になってもらえたら嬉しいです。マスター様、会いたいです、帰ってきたらいっぱいえっちしましょうね?おやすみなさい。だいすきですよ、ちゅっ』
慣れない手付きでカメラに投げキッスをしたところで動画は終わった
ますます神巫ちゃんのことが恋しくなってしまったし色々と元気になった夜だった
おしまい
おまけ
「マスター様、お待たせしました!」
神巫は誰もいないリビングに声をかける
「あっ……そうでした……マスター様は今日はいらっしゃらないのでした……」
神巫はしょんぼりした様子でマスターの分の料理にラップをかけて冷蔵庫にしまう
「宣告者様、あなたのいつくしみに感謝してこの食事をいただきます。ここに用意されたものを祝福しわたしたちの体と心を支える糧としてください」
「いただきます」
神巫は手をあわせて祈りを捧げてから食事を始める。今日は談笑する人もおらず一人きり。静かに食事を続ける
「……はあ。寂しいです、マスター様」
神巫は箸を置いて想いを馳せる
「……そうだ」
神巫は手を組んで祈る
『宣告者様、今よろしいですか』
『私はいつでも見守ってますよ神巫』
神巫は宣告者と頭の中で言葉を交わす
『あの、不躾なお願いだとは思うのですが、その、寂しいのでお話ししていただけると……』
『構いません。食事も続けながらでよいですよ』
『慈悲に感謝します』
神巫は会話を続けながらゆっくりと食事を再開する
『昔はこんなことなかったのに、今は一日離れてるだけでとっても寂しいんです』
『それはそれだけマスターのことを貴女が想ってる証拠ですよ。私は貴女がそこまで想える相手が出来たことが嬉しいです』
『えへへ……ありがとうございます宣告者様』
宣告者はにっこりと微笑んだ……ようなオーラが出ていた。なにせ顔がない表情はわからない
「ごちそうさまでした」
食事を終えて洗い物をしながら頭の中で宣告者と話を続ける神巫
『今ごろマスター様はなにをしてるでしょうか』
『ふむ、スマホとやらを持たされてますよね。それで連絡してみては』
『でもお疲れでおやすみ中でしたら邪魔しちゃいますし』
『なら一言労いの言葉でも送ってみればどうでしょう。言葉をうまく打ち込めないなら動画でも送れるようですよ』
『どうが、マスター様が喜んで、元気になってくれそうなこと……』
『貴女の思うがままにやってみれば良いと思いますよ』
『わかりました、宣告者様。ありがとうございます』
「うあああああ!!!!」
神巫は動画を送り終えると叫びながらベッドに転がり込む
『なかなか思いきったことをしましたね』
『うう〜……だってあれしか思いつかなかったんです……マスター様、喜んでくれますかね』
『さあ。私は人間の感情は理解しておりませんので』
『そんな〜……うう……帰ってこられたらどんな風にお顔をあわせましょう……』
そんな風に悩みながら眠りにつく神巫だった
おまけのおしまい
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