ブレイドはとうとう17歳の誕生日を迎えた
これで一族の掟から逃れられる…
12歳から17歳まで地獄の生活であった
唯一の希望は母親との逢瀬であったが

ブレイドにはもう政略結婚の話が決まっている

有力な伯爵への輿入れである ブレイドには従うしか道は無かった

無力なのだから…

1ヶ月も経たぬうちに婚礼は行われてブレイドは伯爵夫人となった

ブレイドの相手は2回りも上の男性である

初夜の席で 話は聞いている 特別な性技を仕込む為処女では無いそうだな と

伯爵は処女など幾らでも手に入る 私にこだわりはない お前の実家との婚姻も お前の実家の権力を後ろ立てにする為だ
「お前のテクニック試させてもらう」

と 一晩中ブレイドを抱いたのであった

ブレイドはブレイドは ブレイドの後を継ぐであろう 従姉妹と産まれたばかりの姪の事を考える

彼女らも地獄の日々を送るだろう
ブレイドは憐れみ
「可哀想に」と呟く

ブレイド自身も夫はブレイドの美貌と体に夢中になっているとはいえ
夫は多数愛人を抱える

「所詮はここでは子を産む道具…」 ブレイドは憂鬱であった

ブレイドが庭で紅茶を飲んでいた時 ふと考えた
「人生をやり直す事が出来れば…」
その時風が吹いてブレイドの耳にはある声が聞こえた
「“回復”」と ブレイドは底知れぬ恐怖と
ケヤルと言う会ったこともない 不吉な名前を呟いてのだった…

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