キャップ投げのWikiです。

ここでは、キャップ投げの競技としてのルールについて記載する。

概念

現在、キャップ投げ野球のルールは公式規則がルールブックとされている、
そのため主に公式規則に上げられているルールをベースに多少幅を持たせてアレンジし、
多少分かりやすくして取り上げる。

試合形式

基本ルール

  • 2つのチームが攻守を交互に繰り返して得点を取り合う。
    • 基本的に打者が蓋を打って進塁し、本塁に帰って得点をするのを目指し、投手は逆に打者を抑え、本塁を踏ませず得点を取らせないことを目指す。
  • 1チーム5人程度。公式ルールでは5人だが最小1チーム4人でも可能。
  • 1試合6イニング。延長戦に関しての規定は決まってない。
    • なお地域によっては1試合3イニングで行われることもある。
    • 規定の全イニング終了時、得点が多いチームが勝者となる。
  • 両チームの監督・選手(控え含む)・審判以外はスタジアムに入ってはいけない。

打席

  • 試合中は打順通りに打席に立つことになっている。
    • 打順の交代は原則不可能。選手を交代しても引き継がれる。
  • 打者は打席中はタイム時などを除き、必ずバッターボックスにいなければいけない。
ストライク・ボール
  • 投手がキャップを投げてベースの上を通過し下に落ちず捕球を完了した場合、または打者が振ったものの当たらなかった場合はストライク。
  • それ以外の投球はボールとなる。但しボークを除く。
    • 捕逸時もストライクゾーンを通っていればストライクとする。
  • 3ストライク(三振)、または守備捕球、アウトゾーンへの落下でアウト。
  • 4ボール(フォアボール)、キャップが打者に当たる(デッドボール)ヒットゾーンへの落下で進塁。
フェア・ファール
  • キャップを打った時、打球が以下のものはすべてファール。それ以外はフェア。
  1. 守備チームの選手に触れずノーバウンドでファールゾーン上(壁、地面、天井)や、バッターに触れ、落ちた場合。
  2. ノーバウンドでファールゾーン上のフェンスやスタンドに入った場合
  3. ファールゾーンで守備チームの選手が捕球、もしくは転がったキャップがファールゾーンで静止した場合。
アウト
  • 守備チームの選手がキャップの動きを止めた場合、アウトになる。手でキャッチしなくても足や腕、頭などで止めてもアウトとなる。
    • ただし捕球体制に入っていた守備チームの選手が転倒した場合はアウトではなくヒットとなる。
進塁
  • ファールにもアウトにもならない場合、ヒットになる。
    • 具体的には、守備選手が捕球せずヒットゾーンに落ちたりフェンスに当たった場合。
  • なお、室内に置いて天井に当たった場合、フェンスを越えないとする場合2ベース扱い、超えると判断したらホームラン扱いとする。
  • 進塁に関してはいくつかローカルルールを設けられる場合もあるが、一番ポピュラーなものだと
    • ヒットゾーンへの落下でヒット。ランナーは1つづつ塁を進む。
    • バウンドしてフェンスまで当たったらツーベース。ランナーは2つづつ塁を進む。
    • ノーバウンドでフェンスまで当たったらスリーベース。ランナーは3つづつ塁を進む。
    • フェンスを越えた場合はホームラン。ランナーは4つ塁を進み、バッターは一周する。
    • なおランナーとなるポジションはないので実際に塁に立ったり、歩いて進塁したりする必要はない。
  • 靴などを投げつけてキャップを止めた場合、ホームランにならない打球ならスリーベース、ホームランになる打球だったらホームランとする(いわゆる打撃妨害)

守備妨害

  • 捕手の邪魔をした場合、もしくは打球の進路を打者が変えたり、守備選手の守備を妨げた場合、打者をアウトにできる。
  1. 捕手の邪魔をした場合
  2. キャップの進路を妨げた場合。

用具

  • ペットボトルのキャップ。硬いキャップや柔らかいキャップ等が存在する。
  • なお、公式戦では色は白で統一され、半径26mm〜33mm、高さ10mm〜18mmの円形のキャップのみ使用可能としている。
    • 要するにデカすぎたり小さすぎたりするのは公式戦では使えないよ、ってこと。
  • 基本的にプレイヤー個人によって加工されたものは使用不可能。

ウィッフルボール用のバット

  • バットに関してはウィッフルボール用のバットがマイナーなため、公式戦以外ではプラスチックのバットが使われることもある。
  • バットの公式戦での規定は細長く丸い面があるプラスチックのバット、太さ66mm未満、長さ81cm未満としている。
    • 太さは大人の拳より一回り小さいくらい(中高校生くらいだと拳と同じくらい)、長さは大体成人の足の長さくらいの長さ。

キャップ入れ

  • 上記のキャップを入れる箱。マウンドにある。
    • 規定でキャップを同時に1つしか使えない場合は原則使用しない。
  • ポケットに入れる場合もある。
  • 公式ルール上では審判が投手が投げるキャップと同種の予備のキャップを投手から審判へ2つ渡され、必要に応じて交換することになっている。

グローブ

  • 手袋をグローブ代わりにする人も居る。ただしファッションの範疇であり、付ける義務も禁じる規則もない。

ベース

  • 布製や、プラスチック製の薄いベースが使用されることもある。
なお公式規格では横×縦×斜めが43.2×21.6×30.5という規格のベースを使用することになっている。
  • ストライクゾーンはホームベース上の上部、高さが打者のひざと、肩と腰の中間の間である。

ユニフォーム

  • 基本的にはTシャツや帽子などを統一するが、ユニフォームがなくても試合を行うことは可能である。
  • 公式戦ではしっかり規定されている。同色同柄の服を着ることが規定となっている。

保護ゴーグル

  • キャッチャーは保護用にゴーグルの着用を認められている。

ラインテープ

屋内でやる場合、テープを張る必要があるので地面と区別がつく色のテープを張ることを推奨されている。

守備

グラウンド

マウンド・バッターボックス周辺
  • マウンドからホームベースまでの距離は9.22m。
    • なお、競技が作られた初期には8.5mや7.01mであった時もあった。
    • 9.22cmはだいたい歩幅60cmで歩いて15歩分(靴30個分、ただし靴の大きさによる)くらいです。
  • ホームベースからアウトゾーンとヒットゾーンの境界(ファールゾーン上に起点がある)までは8m程度。
  • ホームベースの両脇にある四角い枠はバッターボックスとする。
  • ホームベースのすぐ後方のエリアはキャッチャーボックスとし、その両脇の線はパスボールラインとする
    • パスボールラインは捕手後方のエリア一帯で、投球時にキャップをキャッチできずこのエリアに落ちたらパスボール(捕逸)とする。
外野
  • 両翼(ホームベース〜左右のファールゾーン間)は13m程度。
    • 大体歩いて21歩くらい
  • 中間(ホームベース〜バックスクリーン)は16m程度。
    • 大体歩いて26歩くらい
  • 外野フェンスは70〜80cmを基本とする。
    • だいたい成人のヒザ〜足の付け根あたり。公園でやる場合はブランコの飛び出し防止柵くらいの高さ。
  • マウンドとホームベースを二辺とした四方形の範囲はアウトゾーンであり、ここにキャップが落下した場合はアウトとなる。
  • ヒットゾーンは場所によって異なる。フェンスがある場合、フェンスを越えたらホームランとなる。
フィールドの設計図

ポジション

  • 守備側のチームは投手、捕手、守備二人を配置する。
    • 守備選手2人の位置は自由であるが、投手の投蓋が完了するまではアウトゾーンの中へ入ってはならない。
  • 投手の投じたキャップを捕手が止められず捕手後方に設けられたパスボールラインを越えた場合、塁上の全走者に進塁権が与えられる(捕逸)
    • 打者又はバットに投球が触れた場合は除く。また、三振または四球となった投球で捕逸は発生しない。
    • ボールの場合、捕逸は発生しない。
  • 打者がキャップを打った際、落下するまでにキャッチしたら場所に関わらずアウト。
    • 落下した場合は落下地点に応じた結果となる。
  • 試合中のポジション変更は自由。
    • 但し、投手は一度降板したらその試合で再び登板することは出来ない。
    • また、一度試合メンバーから退いた選手は、その試合に再度出場すること不可能。
  • なおポジションの呼称はピッチャーとキャッチャー以外は定まっておらず、地域によって異なる。当Wikiでは外野右側をライト、外野左側をレフト、指名打者を指名打者(DH)と呼ぶことにする。
    • 外野右側…ファースト・セカンド・ライト
    • 外野左側…サード・ショート・レフト
    • 指名打者…指名打者(DH)・サブスティチュートバッター(SB)
投手(ピッチャー)
  • 投手は基本マウンド上に立って、投球をする。
  • 公式戦では、投球する際には、マウンド上のラインの上で投球し、少なくとも片足を踏んでいる状況で完了する必要がある。
  • 試合中、登板前には投球練習が許されている場合がある。公式戦では5球まで。
  • 公式戦では、原則打席中に手を変えてはいけない。手を負傷した時のみ利き手の変更が許されている。
  • 一度交代した投手は、少なくとも交代直後の打席を終えないと投手交代できない。
捕手(キャッチャー)
  • 捕手はキャッチャーボックス内で構え、投球するサインを出し、投手の投球を待つ。
  • 投手が投球したら、それを捕球する。
  • 公式戦では、捕手は投手が投球する際には必ずキャッチャーボックス内にいなければいけない。完全に外に出ていた場合その投球はボークとなる。
野手(ライト・レフト)
  • 野手2人は投手の投球前にフェアゾーン内で守備に就く。
    • 守備選手2人の位置は自由であるが、投手の投蓋が完了するまではアウトゾーンの中へ入ってはならない。
指名打者(DH)
  • 指名打者は、守備に就く4人以外に登録されているバッターのことを言う。

打撃妨害

  • 守備選手が打者を邪魔した場合、打撃妨害にできる。

ボーク

  • 公式ルールでは以下の場合、ボークとなる。ボークの場合はランナーがそれぞれ1塁づつ進む。
  1. 投手が反則行為を行った場合。
  2. キャップを傷つける行為。
  3. 打者に向けて投球した時。
  4. バッテリーの遅延行為。
  5. 投手がマウンドに立った時にキャップを持っていない時。
  6. 投手がマウンド上にあるラインの上に立たず投球した場合
  7. 投手がキャップを落とした場合。
  8. 捕手がキャッチャーボックス外にいるときに投手が投げた場合。
  9. バッテリー以外の守備選手がヒットゾーンにいない状態で投球した場合。

審判

審判を付ける場合、キャッチャーの後ろやヒットゾーン等に陣取ることが多い。
基本的に1人だが、2人以上付く場合もある。
キャッチャーの後ろに付く審判は球審といい、ストライクとボールの判定を見る。
それ以外の場所にいる審判は副審だが、打球を見る場合、球審とストライクの判定を見る場合等ある。
審判の人数が多い場合、主審(球審)、副審の他に線審もいる場合もある。

審判は試合前に道具がルールに従っているものかどうかを確認することが望ましい。

反則行為を行った選手や監督を試合から除く権限が審判にはある。

監督

監督は選手の管理や選手交代をするために必要である。
監督がスタジアムから離れる場合は、監督代理を立てる必要がある。
公式ルール上では審判のルールには従うことが義務付けられている。
監督は試合中にタイムをかけ、守備や選手の交代を行うことができる。
その際、一度試合から離れた選手はまた出場することはできない。

監督のみ審判団に対して異議を唱えることができる。

反則行為

以下の反則行為が存在する。
ポジションごとに解説する。

全ポジション

いかなるポジション(選手・監督問わず)でも反則行為となるものは以下の通り
  1. 選手や監督、観客、審判に対して暴言を吐く行為。
  2. 他の選手や監督、観客、審判に対して挑発する行為。
  3. 試合関係者や観客に対して暴力をふるったり、みだりに触れる行為。
  4. 不適切な服装をすること
また、公式ルール上ではキャップを複数持つことは反則とされている。

投手

公式ルールでの投手の反則行為は以下の通り。
  1. キャップを傷つける行為
  2. 打者に向けて投球した時
  3. 遅延行為

打者

公式ルールでの打者の反則行為は以下の通り。
  1. バッターボックスの外で打つ行為
  2. 投球中にバッターボックスを移動する行為
  3. 改造バットを使用する
  4. 打順とは違うバッターが打席に立った時

反則行為をした場合、審判は退場を宣言したり退場を勧告することができる。

試合の流れ

試合前

  • まず試合前に以下の流れを取る。
  1. 打順票をチームで2通制作、監督か監督が指名した選手を2通とも主審に渡す。
  2. 主審が同一の物か、書き忘れや誤記がないかを確認、2通のうち1通をチームの監督に渡す。
  3. 以下、審判が持っている打順票をスターティングメンバーとする。
  4. 先攻後攻を決める。
  5. 先攻チームの1番打者が打席に立ち、後攻チームは守備に就く。
  6. 主審の「プレイ」の合図で試合開始。
  7. 以下、ルールに従い試合を行う。
試合終了
  • 最終イニング終了した時点で、試合終了とする。なお、表チームの最終イニングの攻撃を終了した際に、裏チームの点数の方が高い場合は裏チームの攻撃を待たずに試合終了とする。
  • 裏チームの攻撃中に裏チームが勝ち越した場合も試合終了となる。
  • 同点の場合はイニング終了まで点差ができるまで試合(延長戦)を行い、イニング終了時に点差が付いた状態で試合終了とする。
  • また、試合中に片方のチームに反則行為が多発する場合、審判はもう一方のチームの勝利(反則チームの反則負け)とすることができる。

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