最終更新: chorus_mania 2024年04月15日(月) 22:45:21履歴
混声/男声合唱のための「白秋・東京雪物語」
男声版初演は当初同年5月に予定されていたが新型コロナの影響で延期された。
混声版 | 男声版 | |
初演日 | 2014年3月23日 | 2022年11月27日 |
初演演奏会 | アンサンブルエヴォリュエ第10回演奏会 | OSAKA MEN'S CHORUS THE 44th RECITAL |
初演会場 | いずみホール | 住友生命いずみホール |
初演指揮 | 飯沼京子 | 安井直人 |
初演オルガン | 木島美紗子 | 岡本佐紀子 |
初演合唱 | アンサンブルエヴォリュエ | OSAKA MEN'S CHORUS |
白秋の詩の世界を借りて演劇的時空とし、そこに役者の立ちふるまうような曲が書いてみたくなったのである。題して東京雪物語。歌の舞台は侍の闊歩するような江戸であったり、文明開化期のハイカラな街並みやカフェであったり。いずれも背景に雪。白銀の世界に登場人物の心の色も引き立つのだ、と作曲した。
忠弥 | 忠弥が江戸城の堀に石を投げ込み、その音で深さを測ろうとしている。名場面として歌舞伎や講談などの題材にもなっている。曲は「ちら、ちら」の雪降る擬音のWave(左→右へ音像が移動)で始まる。 |
夜ふる雪 | 蛇の目傘は、割竹に油紙を張り、紋様は同心円をデザインしたもの。色彩は赤、紫、紺などなかなかカラフルである。曲はレトロな歌謡曲のような可笑しみがあるのではないだろうか。 |
もしやさうでは | 詩中の“ちんから”はグラスのぶつかるときの澄んだ音。白秋が用いると古風な語ながらモダンな感覚がある。曲は、愛憎のクラスター音塊で開始。「雪のふる日に赤い酒をも棄てて見た〜」にはアンニュイさと可憐な気分を持つ。 |
柳の佐和利 | 「佐和利」とは義太夫や浄瑠璃での聞きどころ、聞かせどころの意。往年の78回転SP盤の蓄音機から流れ出て来る小唄歌謡を想像しながら作曲した。 |
槍持 | 「槍持ち」は殿様の外出時に槍を持って付き従う者。曲は江戸木遣の音頭風の叙唱に始まるが、大時代的な詩に、あえてごきげんな通うピースに仕立てようと思った。ダンディー(いささか古風なコトバである)に、華やかに歌い進める。 |
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