コリン・ウィルソン(Colin Wilson, 1931年?6月26日 - 2013年12月5日)はイギリスの小説家、評論家。イングランド、レスター?生まれ。博覧強記な才能によって、殺人、オカルト、心理学等を独自の思想から論じてきた。この他、SF小説や警察小説なども執筆。
『アウトサイダー』に始まる初期のコリン・ウィルソンの実存主義思想のシリーズ。サルトル、バルビュス、カミュ、ドストエフスキー、ニーチェ、ジョージ・フォックス、グルジェフなど、さまざまな思想家や小説家に根ざしている実存的危機を読み解き、そこから抜け出す道を模索している。シリーズでは、宗教思想、歴史学、社会学、文学、セックス、哲学などさまざまな分野の知識を駆使して、問題を追求している。
アブラハム・マズローの心理学の影響から、健康人の心理学を発展させ、独自の楽観主義を展開した。セント・ニオット・マージン、ロボットといった概念を与えている。意識と無意識との関係性を再構築する必要があると考えている。
楽観主義という立場から、サルトルの思想に含まれる悲観主義的側面を強く批判している。
楽観主義という立場から、サルトルの思想に含まれる悲観主義的側面を強く批判している。
『殺人百科』では、切り裂きジャックやペーター・キュルテンなど古典的な殺人事件を扱っている。
彼の殺人の哲学は小田晋や福島章など日本の心理学者や評論家にも大きな影響を与えている。
パリの女学生を殺害した佐川一政との対談もある。
彼の殺人の哲学は小田晋や福島章など日本の心理学者や評論家にも大きな影響を与えている。
パリの女学生を殺害した佐川一政との対談もある。
1971年?にコリン・ウィルソンは出版社の依頼で『オカルト』を発表した。「オカルト」ブームの発端の一人である。この時期のウィルソンは宗教や心理学には強い関心を抱いていたが、オカルティズムに対しては懐疑的だった。 ウィルソンはラスプーチンとグルジェフを、オカルティズムを超えて評価できる思想家であると考えている。
人間の想像力の可能性から、ウィルソンはSFやファンタジーの持つ意義を高く評価する。ジャン=ジャック・ルソーの『新エロイーズ』やリチャードソンの『パミラ』によって、ヨーロッパでは想像力の飛躍的な拡大が始まったと主張している。ラヴクラフトやデイヴィッド・リンゼイなどを再評価している。
ウィルソンはシェイクスピア嫌いを表明していて、評論ではことごとく批判している。
ウィルソンはシェイクスピア嫌いを表明していて、評論ではことごとく批判している。