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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

基本情報

【元ネタ】十字軍伝説
【CLASS】プリテンダー
【マスター】
【真名】プレスター・ジョン・タルタロス
【性別】男性
【身長・体重】180cm・64kg
【肌色】暗褐色 【髪色】灰 【瞳色】赤
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・王
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運A+ 宝具EX

【クラス別スキル】

対人理:D

 人類が生み出すもの、人類に有利に働く法則、その全てに『待った』をかける力。本来は『クラス・ビースト』が持つスキル。
 端的に言うと、人々の心の方向性(場の空気)をさりげなく悪い方、低い方、安い方へと誘導する悪意。

陣地作成:EX(E-)

 魔術師として自分の工房・陣地を作る能力。
 その存在は空想の産物である、と人類史が結論づけた時点で、彼の領国は消失し、文学的な呼称に残るのみとなった。
 その為初期はE-ランク相当だが宝具の影響によって段階的に効力が上昇していく。

道具作成:A+

 道具を作成する技能。金を掘る巨大な蟻、王国内の全てを見通す鏡、人の姿を見えなくする小石など
 プレスター・ジョンの伝説に登場する存在を、生物・非生物問わず作成する。

騎乗:A++

 乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
 A++ランクにもなると、竜種を含む全ての乗り物を乗りこなす。

【固有スキル】

黄金律:A

 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 大富豪でもやっていける金ピカぶり。一生金には困らない。

虚伝のカリスマ:B

 その存在が曖昧模糊としていた頃からキリスト教圏で絶大な支持を集めたプレスター・ジョンの特異なカリスマ。
 その集団にプレスター・ジョンの噂が十分広まっていれば、同ランクのカリスマの効果を与えられる。
 噂が広まってさえいれば、その場にプレスター・ジョン本人がおらずとも効果を発揮可能。

冒険の呼び声:A

 プレスター・ジョンの王国を求めて多くの人々が冒険・航海に赴いた逸話から。
 人々の集団心理に働きかけて投機的・冒険的な(無謀ともいう)性質を持たせる。
 このスキルの影響で危機に陥った人間を助けて宝具の条件を整える、というマッチポンプ的な使用法もある。

【宝具】

煌めく星を目指して進み、祈り至れや破滅の淵へイーストエンド・タルタロス

ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:無制限 最大捕捉:無制限
 十字軍が夢想したプレスター・ジョンの王国を展開する宝具。
 固有結界とは似て非なる大魔術。
 ある種の理想郷であると同時に(東方世界の評価の変遷故か)密かに地獄、冥界としての特性も併せ持つ。
 人理を支えるために無意識的に向けられている人類の集団心理による祈りを人々を助ける、という工程を介して簒奪し、幻想だと否定されたプレスター・ジョンの王国の範囲と存在強度を向上させる事が可能。
 その様は人為的な異聞の形成と汎人類史への侵食と言っても過言ではないだろう。

 プレスター・ジョンは人々の助けを求める声ににこやかに応え、王国の力で彼らを救うが結局それは人理を支える人類の信仰を削減し、人類史の矛盾と摩耗を生み、最終的に崩落させる。
 いわば破滅を前提とした救済の前借り。
 人類がプレスター・ジョンの力を借りれば借りるほど、人類史は崩壊に近づいていく。
 プレスター・ジョンの王国は人理が否定した異聞によって成り立つものであり、その力に救われるという事は、すなわち現在成り立つ歴史を否定し、奈落への孔を開くのと同じ事なのだ。

【Weapon】

『飛竜』

『アマゾネス』

 プレスター・ジョンが宝具を介して使役する主戦力。

【解説】

 十字軍伝説に登場する架空の王。
 イスラム勢力に苦戦するキリスト教圏が援軍を求めた事で広まった存在。
 異端とされたネストリウス派キリスト教の司祭で、アジアないしアフリカに王国を建国し、イスラム教徒に勝利を収めたとされた。
 比定された王は何人かいるが、そのどれもがキリスト教徒が想像したような人物ではなかった。

 プレスター・ジョンの書簡の写し、と称する偽書がヨーロッパ中に広まった事で
 東方に存在するキリスト教徒の王、としてその存在が語られるようになる。
 各国の王侯にその書簡が渡る一方、吟遊詩人や放浪の楽士が面白おかしく脚色してその伝説を広めた。
 十字軍とイスラム教徒の戦いが長引くと
 プレスター・ジョンは戦況を一変させる東方からの援軍として期待されるようになり
 写本作家やアジアから帰還した旅行者の見聞録によってさらに誇張された存在として語られるようになる。
 こうしたプレスター・ジョンの伝説は多くの探検家の派遣を促したが結果として、彼らの成果がプレスター・ジョンの伝説の神秘性を剥ぎ取るに至った。
 また東方から襲来したモンゴル軍の暴虐により、東方はタルタロス(地獄)の人間――タルタル人の故郷と見做されるようになった。
 結果、プレスター・ジョンは単なるキリスト教徒の国の一つと見做されるようになり、やがてはその実在性自体が疑われるようになる。

 大航海時代に前後してプレスター・ジョンの国はアフリカに存在すると見做されるようになり
 その伝説に語られる富がアフリカ探検事業を促す一因となった。
 一時はエチオピアがプレスター・ジョンの国として結論付けられたが、17世紀頃、ヒオプ・ルドルフなどの学者がプレスター・ジョンの国は存在しないという結論に達したのを契機に、彼の国は地図上からも消滅した。

 プリテンダーとしてのプレスター・ジョンは冥府神タルタロスの被る皮であるが、タルタロス自体が人格を持たない為、パーソナリティはプレスター・ジョンとほぼ共通。
 しかし『世界を脅かす怪物を封じる奈落』としての特性から汎人類史で最も怪物的な存在である人類を冥界に封じるという目的意識を持たされている。
 このカタチでの召喚が成立した所以は、タルタル人の名称の由来にタルタロスが関わる為だと思われる。

【人物像】

 表面的には好青年。
 危機に陥った人を放っておけず、助けてしまう正義漢。
 他者の期待についつい応えてしまい、時にはそれを重荷に感じつつも、力の限りを尽くす人。
 たとえその場にいなくとも、噂だけで人々を奮起させる王聖。
 ……しかし、それは演技に過ぎず、本性は虚無主義者である。

 彼の人助け(に見える行い)は短期的に見れば救われるが、長期的に見ればむしろマイナスに働く。
 また、人を助けるのはそれが王国の復権と汎人類史の崩落に繋がるからであり、心からその人の事を思いやる事はない。
 正しい方向に努力したり、危機に備え、あるいは対処しようとするのではなく、都合のいい救済を求める人間という種を、本心では見下している。
 一方でそういう存在として生み出された事に由来する自己嫌悪もある。

イメージカラー:赤黒
特技:人助け(本質的な問題の先送りとも言う)
好きなもの:人々の助けを求める声に応える事(その後の破滅も含めて)
嫌いなもの:人類 自分
天敵:エジソン(宝具のW.F.Dが天敵)
願い:王国の復活(に紐付けされた汎人類史の崩壊)

台詞例

「余はプレスター・ジョン。62の国を従えし3つのインドの王。東方世界(タルタリー)を統べる大王である。
 ――なんて、格好つけてみたけど、実際はそう大した存在じゃない。
 それでも助けを求める人がいるなら、僕はその声に応えたい。いや、応えてみせるとも」

「人々の期待を重荷に感じないと言えば嘘になる。
 実のところ僕は彼らの期待に見合う英霊じゃない。架空の王だ。
 でも、誰だって救いを求める事はある。ならば、僕は上辺だけでも、そういう存在になってあげたいと思うんだ。
 自分を助けてくれる英雄(だれか)がこの世(どこか)にいる。そう思えるだけで人って救われるものだろう?」

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