" />

ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

基本情報

【元ネタ】三国演義
【CLASS】アサシン
【真名】王允
【異名・別名・表記揺れ】子師(字)
【性別】男性
【身長・体重】180cm・62kg
【外見・容姿】眦を吊り上げた初老の男。両足はカラクリ仕掛けの義足。
【地域】中国
【年代】三国時代
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷A+ 魔力C 幸運C 宝具C+

【クラス別スキル】

気配遮断:C

 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。

【固有スキル】

人造四肢(絡繰):C

 両足が人造の機構、特に木製の絡繰(からくり)となっている。足を用いた行動判定や、スキルの成功判定にボーナスが加わる。

千里疾走(脚):A

 華陀が作成した絡繰じかけの義足により、長時間・長距離移動を可能とする。
 また、敏捷パラメータの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久および筋力パラメータの上昇、といった効果を発揮できる。
「一日千里」とはその者の俊才を千里の駿馬に例える言葉──だが王允の場合は本当に千里を駆ける俊足を持っていた、と本稿では定める。

王佐の才:C

 王器を持つ者を補佐する才能。己に相応しい王者に仕えることで、互いの欠落を補完するスキル。
 主君の目的や命令に従い行動する場合、あらゆる判定に有利な補正を得る。

【宝具】

連環二陣れんかんにじん

ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:− 最大捕捉:−
 美女連環の計とも。義娘たる中華サイボーグ・貂蝉を召喚し、敵対陣営に離間の計を仕掛ける。
 貂蝉は構成するパーツを組み替える事で対象が好む風貌・人格へと改造する事が可能であり、ハニートラップとしてはこれ以上ない宝具と言える。
 組み込むパーツによっては戦闘させることも可能。

【Weapon】

『弓』

 王允は若い頃から青雲の志を懐き、常に経伝を唱え、朝夕に馳射を練習していたという。
 黄巾の乱に際しては武功も挙げている。

【解説】

 後漢末期の武将・政治家。若い頃から英才を謳われ、剛直を以って宦官の悪政に立ち向かった。
 董卓が政権を握って乱政を敷くと、猛将・呂布を内応させて董卓を暗殺。政権を握るも対応に柔軟性を欠き声望を失う。
 最終的には董卓軍の残党に敗れ一族もろとも晒し首となった。

 †

 若くして名声高く、郭泰には「一日千里」「王佐の才」と高く評価された。
 しかし、当時は宦官が腐敗政治を敷いており、それに尽く逆らった王允は度々苦難を味わったという。

 黄巾の乱が起こると皇甫嵩、朱儁と協調して黄巾賊と戦い、武功を挙げたものの、張譲の賓客と黄巾賊が内通していた事を暴露して恨みを買い、死罪を下され投獄された。
 友人からは自殺して名誉を保つように勧められたが「君主から罪を得たのなら刑死して天下に謝罪する」としてこれを容れず、硬骨の士としての評判を得て死罪を減じられた。

 その後、釈放されたものの宦官の恨みを恐れて流浪。
 霊帝没後は大将軍の何進に抜擢され、河南伊として首都・洛陽の軍事権と行政権を握った。
 何進暗殺、宦官虐殺という急激な情勢変化が発生して政治的空白が生じると、これに乗じて成立した董卓政権に与する。
 董卓が反董卓連合軍との攻勢を受けて長安への遷都を決断すると、王允は漢王朝の蔵書の中で重要な物を選び出し、長安に運び込んだという。

 やがて董卓が簒奪のそぶりを見せ始めると、王允は董卓の排除を企むようになる。
 袁術討伐の目的で軍を編成して董卓を征討する、という計画は失敗したが、董卓の腹心であった猛将・呂布を引き込んで暗殺.する事に成功。
 漢王朝の政権を一手に握り、董卓派の残党狩りを開始する。

 しかし、王允が政権を執ると、その剛直さは傲慢・頑迷に転じ、政治は臨機応変さを欠いた。
 文人として名高かった蔡邕を刑死させ、董卓軍の残党もその多くは赦免せず処刑した。
 さらに反董卓連合を形成していた諸侯との連携も欠き、政権の行く末は暗礁に乗り上げる。

 その隙を突く形で董卓軍の残党が挙兵すると、王允と呂布の軍勢は胡軫・楊定の裏切りもあって敗北を喫する。
 そもそも董卓軍の残党が挙兵したのも、王允に刑死させられるぐらいならという恐れから来るものであった。
 また、胡軫・楊定の裏切りも彼らが元董卓軍の配下であり、王允の傲慢さを嫌っていたという背景があった。

 呂布は敗走して首都を逃れる際、王允にも共に逃げようと誘ったが、王允は「国家の安定という願いが果たされないのならば命を捨てる」とこれを拒否。
 董卓軍の残党によって捕らえられ、処刑された。

 王允の統治は非難されがちだが、胡軫・楊定を取り込んだ事からも分かるように強硬路線一辺倒だったわけではない。
 董卓暗殺後の政治的状況は、反董卓連合の諸侯は強大な勢力を持つ一方、董卓軍の残党も勢力を維持しているというものだった。
 董卓軍の残党を表立って許せば反董卓連合の諸侯を敵に回し、反董卓連合の諸侯に迎合すれば董卓軍の残党の挙兵を招く。
 この板挟みの状況で舵取りに失敗した結果が史実の末路だったと思われる。

 三国演義では呂布を内通させ董卓を裏切らせたのは、王允が義娘である貂蝉を利用した美人計によるものだった。(呂布が董卓の侍女と密通していたという史実を下敷きにしたと思われる)
 また、呂布を内通させる以前にも曹操に家宝の七宝刀(七星宝刀とも呼ばれる)を預け、董卓暗殺を計るも失敗する、というエピソードが追加されている。
 この七宝刀は董卓暗殺後、王允の手に戻り、王允死後は董卓残党の李傕の手に渡り、最後には曹操の下に収まったという。

【人物像】

 起源は対立。何かのアンチテーゼとしてしか生きることのできない人物。良く言えば硬骨。悪く言えば頑迷。
 頂点に立つ前は上位者への反感を利用して声望を集めるが、頂点に立つと馬脚を露わして信望を失う。
 また、形式主義が強すぎて、よほどの大難に直面しない限り、融通が利かない一面がある。
 適正と理想、能力と人生観が互いに反発しあっている人。

 義娘である貂蝉の事は深く愛している一方、謀略の為に利用する事にも躊躇はない。
 生前もハニートラップの為だけに名医・華陀の助けを借り、顔は西施のものに、肝は荊軻のものに、と改造を施した。
 儒教道徳に置いて己の肉体を傷つける事は、肉体を与えてくれた親に対する不徳とされる。
 頑なな儒士でありながら、(義娘とはいえ)娘に非道を背負わせるのを良しとするのも、王允の持つ矛盾の一つであろう。
 あるいはこれも、起源である対立がもたらすものなのだろうか。

【関連人物】

呂布

董卓暗殺の立役者。あまり相性は良くはないが、呂布の側に貂蝉への負い目がある為、敵対には至らない。
史実では呂布は董卓暗殺の功を誇って日に日に傲慢になり、王允の側も呂布の意見を聞き入れない事が多かったという。
一方で長安から落ち延びる際には、呂布は王允に「共に逃げよう」と誘っており、関係が完全に破綻していたわけではなかったようだ。
演義に登場する義娘。実の娘と変わらぬ愛情を注いだ一方で、計略の為の犠牲にする事にも躊躇はなかった。
民間伝承では名医・華陀の手で首から上は西施のものに、肝は荊軻のものに取り替えられたという。

張角

黄巾の乱の首謀者である為、強烈に敵視する。張角の側も漢王朝の固陋の象徴として敵意を向けるだろう。
ちなみに、史実の王允は皇甫嵩らと協同して黄巾賊と戦い、その別働隊を打ち破った事もある。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます