診断基準


参考:国内のガイドラインは 抗リン脂質抗体症候群合併妊娠の診療ガイドライン のみ
2006年札幌クライテリアシドニー改変

臨床基準1項目以上、かつ検査項目1項目以上を認める場合に診断する

臨床基準
1 血栓症
2 妊娠合併症
検査基準(12週以上の間隔をおいて2回以上の検出が必須)
1 ループスアンチコアグラントの検出
2 IgG又はIgM抗カルジオリピン抗体の検出
3 IgG又はIgM抗β2-GPI抗体の検出(本邦では代替として、抗カルジオリピンβ2-GPI複合体抗体を測定)
  → 2021.10.1より保険収載検査となった

検査(3大検査センターを中心に)


  • ループスアンチコアグラント(LA: lupus anticoagulant)
    SRL、BML、LSI(希釈ラッセル蛇毒時間法、リン脂質中和法)

    診断目的には、両方の方法での測定が推奨されている?
    同時の保険算定は不可のため、片方が陰性の場合に残りを測定?

  • 抗リン脂質抗体(APL)パネル
    BML、LSI(CLIA法)

    抗カルジオリピン IgG/IgM抗体および抗β2-GPI IgG/IgM抗体の4項目同時測定有用
    下記に示す通り、4項目を個別に測定することも可能ではある

  • 抗カルジオリピンIgG抗体(抗CL-IgG抗体)
    SRL(ELISA法) → 2021.11.24より項目名変更あり
    BML、LSI(EIA法)

    上記の抗リン脂質抗体(APL)パネル検査に含まれている

  • 抗カルジオリピンIgM抗体(抗CL-IgM抗体)
    SRL(ELISA法) → 2021.11.24より項目名変更あり
    BML(EIA法)
    LSI(CLIA法) → 2022.1.4よりEIA法に変更

    2021.10.1より保険収載検査となった
    上記の抗リン脂質抗体(APL)パネル検査に含まれている

  • 抗β2 グリコプロテインI IgG抗体(抗β2-GPI IgG抗体)
    SRL(CLEIA法) → 2021.11.24より受託開始
    BML(CLEIA法) → 2021.12.1より受託開始

    上記の抗リン脂質抗体(APL)パネル検査に含まれている

  • 抗β2 グリコプロテインI IgM抗体(抗β2-GPI IgM抗体)
    SRL(CLEIA法) → 2021.11.24より受託開始
    BML(CLEIA法) → 2021.12.1より受託開始

    上記の抗リン脂質抗体(APL)パネル検査に含まれている

  • 抗カルジオリピンβ2-GPI複合体抗体(抗CL-β2GPI複合体抗体)
    SRL(ELISA法)
    BML、LSI(EIA法)

    2021.10.1以降はあえて測定する機会は減る?

  • aPS/PT抗体(フォスファチジルセリン依存性抗プロトロンビン抗体)
    LSI(EIA法)

    診断基準に含まれておらず、保険未収載検査であるが、
    上記検査がいずれも陰性の場合においては考慮される?
    今後期待されている検査項目?




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