B-OSP EVEONLINE WIKI - サイノシュラルフィールドガイド


前説


〜 いかにして主力艦を移動させるのか 〜

LowやらNullを移動するときにはジャンプドライブとやらを利用するんだって?
ふーん、ジャンプフレイターとか馬鹿高いし乗れないから関係ないや。

そんなことはありません!

ジャンプドライブで移動する場合、移動先にサイノシュラルフィールド(通称cyno:サイノ)が展開されている必要が
あります。つまり、あなたがサイノを展開してそこに主力艦が吹っ飛んでくる胸熱展開…

そんなロマンの塊のガイド。




基本的なこと

Jump Drive(ジャンプドライブ)が使える艦船
ジャンプドライブはスターゲートに頼らずに星系から星系へと移動できる特殊な機能です。

以下のいわゆる主力艦と呼ばれる艦船は、ハイセキュリティ宙域へのスターゲートでの移動が不可であるかわりにジャンプドライブを用いて展開されているサイノフィールドへジャンプすることができます。

艦載機母艦(Carrier Vessel)(CV)
大型艦載機母艦(Super Carrier)(SC)
攻城艦(Dreadnought)(DN)
軍事力補強母艦(Force Auxiliaries)(FAX)
旗艦級戦艦(Titan)(TT)
採掘支援母艦(Capital Industrial Ship)

以下の種類はあらゆるスターゲートと自艦のジャンプドライブの両方が利用できる特殊な種類です。ハイセキュリティ宙域からジャンプできるのは大きな利点です。

ジャンプドライブ搭載型輸送艦(Jump Freighter)(JF)
秘密工作戦艦(Black Ops)

サイノシュラルフィールドは、基本的に艦隊で運用するもの
サイノシュラルフィールドはジャンプドライブの目標となるビーコンの役割を果たします。つまるところ、サイノシュラルフィールドはジャンプドライブを使用する艦船とは別の艦船が展開する必要があるのです。
サイノシュラルフィールドを展開する艦船とジャンプドライブを使用する艦船は、艦隊を組んでいる必要があります。

ジャンプドライブの理論を使った「ジャンプポータル」
旗艦級戦艦(Titan)(TT)は、起動中のサイノシュラルフィールドに対してジャンプポータル(Jump Portal)を展開できます。



これは同様の効果を持っていたPOSの施設にちなみ「ブリッジ(Bridge)」と呼ばれるのが一般的です。このモジュールは自艦がジャンプする代わりにスターゲートによく似たフィールドを作り出し、艦隊に所属している艦船をジャンプさせます。
ジャンプポータルについては関連ページを参照してください。

関連ページ:ジャンプポータルガイド


秘密工作戦艦(Black Ops)も、戦艦の身でありながら同様にポータルを展開できます。ただしこれは別種のモジュールで、ブリッジを利用できる艦船も限られています。
この潜伏用ジャンプポータルについては関連ページを参照してください。

関連ページ:潜伏用ジャンプポータルガイド

サイノシュラルフィールドの種類

通常のサイノとIndustrial(工業用)サイノ

Industrial Cynosural Field Generator I(工業用サイノシュラルフィールドジェネレーターI)2019年9月 アップデートで追加されたモジュールです。通常のサイノシュラルフィールドジェネレーターとの違いは、装備できる艦船の制約と、そのサイノを利用できる艦船の種類の差です。
Cynosural Field Generator I(サイノシュラルフィールドジェネレーターI)
搭載可能な艦船Pilgrim(ピルグリム)
Falcon(ファルコン)
Arazu(アラズ)
Rapier(レイピア)
秘密工作戦艦(Black Ops)
利用できる艦船の種類ジャンプドライブ搭載艦全て
Industrial Cynosural Field Generator I(産業用サイノシュラルフィールドジェネレーターI)
搭載可能な艦船Venture(ベンチャー)
輸送艦(Hauler)
特化型輸送艦(Transport Ship)
利用できる艦船の種類ジャンプドライブ搭載型輸送艦(Jump Freighter)
秘密工作戦艦(Black Ops)
採掘支援母艦(Capital Industrial Ship)

搭載艦船に制約が生まれたのは2019年9月 アップデートからで、それまではどんな艦船にも装備することができました。そのために移動のためにコルベットを使い捨てたり、緊急時に艦載機母艦がサイノを炊いて味方を呼び込んだり、戦場の真ん中で旗艦級戦艦が永続サイノをしていたり、というようなことが起こっていました。

現在はTech 2艦のけして安くはない艦船を使わなければサイノシュラルフィールドを使用できません。そのため、護衛の艦隊を持つ、強力な装備を持った城塞の近辺で使用する、など運用にも細心の注意と工夫が求められます。
Industrial Cynosural Fieldが生まれたのもその関連で、いくら何でもジャンプドライブ搭載型輸送艦や採掘支援母艦であるロークアルの移動に制限が大きく、流通が滞ってしまうために安価な輸送艦でほぼそれ専用のサイノシュラルフィールドを使用できるようにしたわけです。

秘密工作戦艦(Black Ops)が産業用サイノシュラルフィールドを利用できるのは、元々この艦種が「通常のサイノに加えて(見えない)潜伏用サイノシュラルフィールドを利用できる」という、上位の存在として位置づけられていたからです。産業用サイノシュラルフィールドは、通常のサイノシュラルフィールドと同様に星系内のどこからでも見えるので、同様に飛べるという扱いになっています。

潜伏用(Covert)サイノシュラルフィールド

潜伏用サイノシュラルフィールドは秘密工作戦艦(Black Ops)の移動専用で、後述するオーバービュー上での表示というペナルティが存在しないために非常に扱いやすい(そして名前の通り隠密行動や秘密工作を行うことができる)ものです。

潜伏用のジャンプポータルと関連が深いので、そちらの情報にまとめてあります。

関連ページ:潜伏用ジャンプポータルガイド

アップウェルストラクチャとしてのサイノシュラルフィールド

航行用ストラクチャ(Navigation Structure)の一種に常設のサイノシュラルフィールドジェネレーターである「ファロルクス」サイノビーコン(Pharolux Cyno Beacon)が存在します。

これは燃料の持つかぎり24時間いつでも使用できるサイノシュラルフィールドで、緊急避難や艦隊の移動用のインフラとして配置されます。
使用時は艦隊に入っている必要はなく、自艦を右クリックして範囲内のビーコンへのジャンプを行うことで使用できます。

関連ページ:航行用ストラクチャ(Navigation Structure) 「ファロルクス」サイノビーコン(Pharolux Cyno Beacon)

移動式サイノシュラルビーコン(Mobile Cynosural Beacon)

移動式ユニットとして実装されたこのビーコンは、艦隊に所属した状態で展開すると一定時間(1時間)の間艦隊内での共有サイノシュラルビーコンとして使用できるようになるユニットです。
展開にやや時間がかかるものの、ストラクチャよりお手軽で、かつモジュールより危険が少なく、便利なユニットです。

使用時はそのビーコンを展開している艦隊に所属し、自艦を右クリックして範囲内のビーコンへのジャンプを行うことで使用できます。

関連ページ:移動式ユニット(Mobile Unit) 移動式サイノシュラルビーコン(Mobile Cynosural Beacon)

サイノシュラルフィールドを使用するために必要なもの

スキル要件

モジュールを使用するためにはサイノシュラルフィールド理論(Cynosural Field Theory)スキルが必要になります。

CPU管理(CPU Management) Lv
  └ サイノシュラルフィールド理論(Cynosural Field Theory) Lv(Lv〜Lv


前提がCPU管理だけであり、覚えようと思えば簡単に覚えることができます。レベルごとに使用する燃料が10%減少するため、十全に運用するならいくつかLvを上げておくべきです。なお、潜伏用サイノシュラルフィールドジェネレーターはLv5が要求されます。

燃料消費

サイノシュラルフィールド展開時には液体オゾン(Liquid Ozone)を燃料として使用します。これは前述のとおりサイノシュラルフィールド理論のスキルレベルで必要量が減少します。
Cynosural Field Generator I
(サイノシュラルフィールドジェネレーターI)
Industrial Cynosural Field Generator I
(産業用サイノシュラルフィールドジェネレーターI)
スキルレベル消費個数(個)体積(m3)消費個数(個)体積(m3)
Lv 0装備できない-装備できない-
Lv 1450 個180 m3720 個288 m3
Lv 2400 個160 m3640 個256 m3
Lv 3350 個140 m3560 個224 m3
Lv 4300 個120 m3480 個192 m3
Lv 5250 個100 m3400 個160 m3

なお、液体オゾンは規定の個数をスタックしておく必要があります。必要個数未満に小分けにしているとモジュール自体が起動しません。

サイノシュラルフィールドジェネレーターを搭載可能な艦船はどれも十分なカーゴホールドを持っているために、Lv1でもそれなりに起動できてしまいます。それでも戦闘のための弾薬やキャパシタブースターチャージなどを多く搭載したければ、なるべくLvを上げて必要数を減らした方が便利です。

サイノシュラルフィールド使用の制約と危険度

サイノシュラルフィールド展開時の制限

サイノシュラルフィールドジェネレーターは、その使用にいくつかの制限があります。

セキュリティステータス0.4以下(ローセキュリティ以下)のシステムでのみ展開可能
・星系内にアクティブな「テネブレックス」サイノジャマー(Tenebrex Cyno Jammer)が存在していないことが必要
※サイノジャマーは潜伏用サイノシュラルフィールドには影響しない

この制約のためにハイセクからローセク・ヌルセクへのジャンプは可能でも、その逆は不可となります。言い換えれば、PvPフリーの領域にしかジャンプできないということです。

使用する艦船にも行動の制限があります。

・サイノフィールドを展開するためには、速度を500m/s以下に落とす必要がある。
・起動中は艦船は航行できない。
・起動中はドッキング、ワープ、ジャンプ(スターゲートの使用も含む)不可
・艦船から脱出不可
・テザリングを受けられない

なおかつサイノシュラルフィールドは、潜伏用を除き、起動するとビーコンの一種としてオーバービューに表示されてその星系のどこからでも見える状態になります。もちろん誰でもその場にワープしてくることができます。


「丸見え!でも、怖いのはキャピタルパイロットの方」



つまり、サイノシュラルフィールドは展開すると通りすがりの海賊などに攻撃される危険性が非常に高くなり、なおかつ襲われたら逃げることができないので撃沈はほぼ避けられないということです。

サイノシュラルフィールドの起動時間と、襲われる危険度


サイノシュラルフィールド(通常とIndustrial両方とも)の展開時間は10分間です。
ただし、通常のサイノシュラルフィールドを装備可能な艦船には全て展開時間を50%削減するというボーナスがついているので、実質通常のサイノシュラルフィールドは5分間展開されると考えていいでしょう。これは過去、あらゆる艦船に装備できた時代の名残です。

サイノシュラルフィールド展開時は、この時間をどうやってしのぐかを考えなくてはなりません。一般的なPvPの戦闘時間が数秒〜数十秒であることを考えると、10分間というのはその身を危険に晒しているには長いです。

なお、潜伏用サイノシュラルフィールドの展開時間は1分であり、オーバービュー上に映ることもないので展開時に戦闘プローブなどをばらまかれてもほとんどの場合は捕捉されません。
ただしステーションや惑星などにあまりにも近すぎると、そこにワープしたときに普通に見えてしまいます。この範囲(グリッド)は半径が8000kmほどあるので、誰でもワープ可能なオブジェクトからは十分な距離を開けるようにしましょう。

どこにサイノを開けばいいの?

基本的にはステーションなどのドッキング可能な建造物のドッキング範囲内で展開するのが一般的です。もちろん入港可能でない艦船を除きます。
これはもちろん、ジャンプ後にすぐに入港することでほぼリスクなく、移動が可能となるからです。さらにローセクであればステーションのセントリーガンで限定的ながらも支援を受けることが可能です。城塞などであれば言うまでもありません。

もちろん戦闘時にはこの限りではありません。ジャンプアウトした後、逆にサイノシュラルフィールドを展開している艦船を守る展開もあるでしょう。とはいえ基本的に(平時であれば)ステーション以外の場所でサイノを展開する以外のオプションは無いと思っても問題ありません。

ステーションや入港可能なアップウェル系ストラクチャがない星系の場合、誰もいなくても、誰かがやってくることを考えればあまり賢い手段ではないでしょう。あるいは新しくストラクチャを配備することを検討してみてもいいかもしれません。ただしジャンプアウト直後は艦船は30秒間テザリングを受けることができないため、入港できない艦船を移動させる場合は注意が必要です。

事前に取得してあるセーフスポットでサイノを展開するのは賢いやり方ではありません。前述のとおり、一度展開したら同じシステムにいる誰でもワープしてくることが可能だからです。意味がまったくありません。

サイノ展開用の船




「さいのいずあーっぷ!にゅーぐらふぃっく!」



「GIFばーじょん」



サイノを展開する艦船は、一旦サイノを展開したら逃げることが出来ません。そのため通りすがりの誰にでも打ち落とされてしまう危険性があります。したがって、基本的には使い捨ての船を使用するのがセオリー・・・でしたが、現在ではサイノシュラルフィールドジェネレーターを装備できる艦船が高価であるため、現実的ではありません。Industrial Cynoの場合であればこの問題は安い輸送艦などを使用することで解消できます。

なので基本的には、攻撃を受けても耐えられるように防御力を増した船が利用されます。もちろんそれは船体の評価額を上げることになり、襲ってくる海賊の量を増大させる一因になりますが・・・使い捨てにするよりは幾分マシになります。返り討ちにしてやるモチベーションも上がります。
耐える場合にはリモートリペアの支援も必須といっても良いレベルですから、支援艦の配備を検討しましょう。船自体はEHPとレジスタンスが高くなるようにFitしてリモートリペアの効果を最大限引き出すようにするべきです。

位置取りについて


ステーション側でサイノを展開するときにもっとも重要なのが、ジャンプしてくる艦がすぐにドックインできるような場所にサイノを展開することです。遠すぎるのは論外ですが、近すぎるとステーションに衝突し跳ね返ってドック可能位置から大きく飛び出してしまうという大惨事を招く恐れがあります。
その理由は、サイノシュラルフィールドにジャンプした艦船は「サイノシュラルフィールドから5,000 m以内のランダムな場所に出現する」という特性を持つからです。

そのため、入港可能なステーションなどの構造物から5,000 m以上離れている必要があります。
この位置取りをうまくやるためには、まずタクティカルオーバーレイを有効にします。そしてサイノシュラルフィールドジェネレーターのアイコンの上をマウスでホバーすると、画面上に半径5,000 mの半透明な球体が表示されます。この球体がジャンプの可能性がある範囲なのでステーションに接触しないようにすればほぼ問題ありません。ただし、ステーションの当たり判定は見た目と異なる箇所もあることから、安全のために若干の余裕を持った位置取りを心がけましょう。




この球体すべての範囲がステーションのドックイン可能範囲に含まれているのが理想です。ステーションの周囲には円形にビーコンが表示されており、これがドックイン範囲になるのでそれを目安として展開しましょう。ステーションはタイプごとににドック可能な距離が異なるため、経験と観察がものをいいます。

サイノ展開位置のサンプル画像



ステーションの種類によってはドック可能な範囲が非常に狭い場合があるので、サイノを展開(艦船を移動)させる前にあらかじめ確認することが重要です。
サイノ展開位置にブックマークを作成しておくのは良いアイデアですが、ワープアウト時もランダムで2500m前後ずれるため、毎回微調整が必要なことに留意しましょう。現在はブックマークが視認できるので、非常に楽になっています。

リスクを最小限にするには


サイノ展開時にはジャンプする船の安全を最大限確保することがポイントです。一つ重要なこととして、ジャンプドライブを起動した瞬間にサイノ展開船が破壊された、あるいはサイノシュラルフィールドの効果時間が切れた場合はジャンプ先がサイノフィールドではなく、展開された星系全体でランダムの位置にジャンプしてしまうということが挙げられます。そのため、サイノ展開側は積極的に周囲の状況(ローカルの人数や、視認可能な範囲での敵艦など)をジャンプする側のパイロットと共有する必要があります。また、ジャンプ可能となった瞬間にサイノを展開し、即時ジャンプするという段取りも大事です。サイノを長い間展開させておくと、その分目をつけられる危険が高くなり、最悪の場合はジャンプに合わせてカウンターをくらうことも考えられるためです。サイノの展開からジャンプするまでには時間をおかないのが重要です。
サイノを展開したらブロードキャストを出すのも有効です。そのブロードキャストを右クリックしてジャンプ可能となるからです。

ジャンプドライブの航路を決める


ジャンプ航路設定ガイドを参考にしてください。


参考リンク