Reference manuals of the GPhys library(http://ruby.gfd-dennou.org/products/gphys/doc/)の日本語訳です。

RubyDCLを利用したGPhysのためのグラフィックライブラリです。

このモジュールはGPhysを利用していますが、その一部ではありません。より具体的に言うと、このモジュールはGPhysディストリビューションに含まれていますが、NumRu::GPhysクラスはそれについて知らず、GGraphはパブリックメソッドのみによってGPhysにアクセスします。

モジュール関数

margin_info(program=nil, data_source=nil, char_height=nil, date=nil, xl=0.0, xr=0.0, yb=nil, yt=0.0)

下部余白に表示される文字列を設定する

このメソッドはDCL.slmgn(xl, xr, yb, yt)と同様に余白の幅を設定し、1番目と2番目の余白文字列をprogramdataとして設定します。
引数
  • program (String or nil) : 下部余白の左側に挿入される文字列で、実行ファイル名を表す。nilの場合は$0の完全パスが使用される
  • data_source (String or nil) : 下部余白の右側に挿入される文字列で、データファイル名あるいはデータが位置するディレクトリ名を表す。nilの場合は現在のディレクトリの完全パスが使用される(しかし、プログラムのディレクトリと同じ場合は何も表示しない)
  • date (true, false, nil) : 本日の日付を挿入するかどうか。(true: 常に挿入する, nil: program.lengthが十分に短ければ挿入する, false: 常に挿入しない)
  • char_height (Float or nil) : V座標で表示する文字列の高さ。nilの場合は内部的に定義される
  • xl, xr, yb, yl (Float --- nil is available for yb) : V座標における余白サイズ。余白はDCL.slmgn(xl, xr, yb, yt)と同様に設定される。ybがnilの場合は内部的に2.0 * char_heightとして定義される

title(string)

DCL.uxmttl('t',string,0.0)によって題名を表示する。contourなどのグラフィックメソッドはデフォルトでこれを実行する
返り値
  • nil

annotate(str_ary)

ビューポートの右側余白にテキストを表示する。contourなどのグラフィックメソッドはデフォルトでこれを実行する
引数
  • str_ary (Array of String) :
返り値
  • nil

fig(xax=nil, yax=nil, options=nil)

ビューポート、ウィンドウ、座標変換ID(itr)を2つの1次元VArray(xaxおよびyax)で設定し、図を定義する(投影法が任意のパラメータitrで指定されていればVArrayは必要ない)
与えられたオプションに従ってDCL.grfrmもしくはDCL.grfigが実行される。
引数
  • xax (VArray) : (投影法が指定されない場合のみ) 図のx(水平)座標を代表するVArray。ウィンドウのxの幅(DCLにおけるUXMINとUYMAX)はxax.valの最大値と最小値によって決定される。デフォルトでは、最小値と最大値は左と右の境界にそれぞれ配置されるが、xaxが'positive'属性を持ちその値が'down'などの場合は逆転する(options参照)
  • yax (VArray): (投影法が指定されない場合のみ) xaxと同様。図のy(鉛直)座標を代表する
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
new_frametrueDCL.grfrmで新しいフレームを定義するかどうか(falseならば、DCL.grfigを実行する)
no_new_figfalsetrueならば、 DCL.grfrmとDCL.grfigはどちらも実行されない(new_frameを上書きする)ので、あらかじめどちらかを実行する必要がある。grfrmもしくはgrfigによってリセットされるDCLパラメータを設定するのに便利
itr1座標変換番号
viewport[0.2, 0.8, 0.2, 0.8][vxmin, vxmax, vymin, vymax]
eqdistvptfalseビューポートをxとyが等間隔になるように修正する(itr=1〜4のみ)
windownil(itr<10,>50において) [uxmin, uxmax, uymin, uymax]。各要素はnilでもよい(itr<5,>50の場合のみ)
xreversepositive:down,units:hPa(itr<10,>50の場合)条件を満たしていればUXMINに最大値、UXMAXに最小値を配置する(nil:常に実行しない, true:常に実行する, String:属性が指定された値を持てば実行("key:value,key:value,.."))
yreversepositive:down,units:hPa(itr<10,>50の場合)条件を満たしていればUYMINに最大値、UYMAXに最小値を配置する(nil:常に実行しない, true:常に実行する, String:属性が指定された値を持てば実行("key:value,key:value,.."))
round0falseexpand window range to good numbers (effective only to internal window settings)
round1falseexpand window range to good numbers (effective even when "window" is explicitly specified)
similarnil(直角曲線座標のみ)直角曲線座標での相似変換のための3つの要素を持つ浮動小数配列。DCL::grssim:[simfac,vxoff,vyoff]で与えられる。simfacはスケーリングファクター、[vxoff,vyoff]は原点移動
map_axisnil(全ての地図投影に対して) DCL::umscnt: [uxc, uxy, rot]で与えられる浮動少数配列。[uxc, uyc]は接点(もしくは円筒投影における上側の極)、rotは回転角度。nilの場合は内部的に決定(units: degrees)
map_radiusnil(itr>=20の円錐/方位角投影に対して) 接点周りの半径(units: degrees)
map_fitnil(itr=10(円筒),11(メルカトル)のみ)true:データウィンドウにグラフを合わせる(map_windowmap_axisは上書きされる), false:合わせない(map_windowmap_axisが使われる), nil:itr==10の場合はtrue,itr==11の場合はfalse
map_rsatnil(itr=30のみ)地球中心からの衛星距離(sgpack用のパラメータ"RSAT")
map_window[-180, 180, -75, 75](itr<20: 円筒投影に対して)地図を描く緯度経度ウィンドウ[lon_min, lon_max, lat_min, lat_max ](units: degres)
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
返り値
  • nil
起こりうるエラー
  • NumRu::DCL関係 / TypeError関係
  • optionsがオプション名にマッチしないキーを持っている
  • optionsが曖昧なキーを持っている

set_fig(options)

figのオプションの初期値を変更
引数
  • options (Hash) : figoptionsと同じ
返り値
  • 置換された値(このメソッドが実行される前の値)を持つHash
起こりうるエラー

next_fig(options)

次のfigの実行時のみオプション値が有効になるように設定(その後はクリアされる)
次のfigの実行時にオプション値が明示的に指定されている場合、これらの値は上書きされる
引数
  • options (Hash) : figoptionsと同じ
返り値
  • nil
起こりうるエラー

axes(xax=nil, yax=nil, options=nil)

(デフォルトで)xaxyaxがnil以外の場合、それらの情報を用いて軸を描く
引数
  • xax (nil or VArray): nil以外の場合、xtitlexunits(以下参照)を定義するために'long_name'属性と'units'属性が読み込まれる。 これらはxtitlexunitsを明示的に指定することで上書きされる
  • yax (nil or VArray): nil以外の場合、ytitleyunits(以下参照)を定義するために'long_name'属性と'units'属性が読み込まれる。 これらはytitleyunitsを明示的に指定することで上書きされる
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
xsidetbxaxesを描く場所(t,b,uの組み合わせ)
ysidelryaxesを描く場所(l,r,uの組み合わせ)
xtitlenilx軸の題名(nilの場合は内部的に決定)
ytitlenily軸の題名(nilの場合は内部的に決定)
xunitsnilx軸の単位(nilの場合は内部的に決定)
yunitsnily軸の単位(nilの場合は内部的に決定)
xtickintnilx軸の目盛間隔(nilの場合は内部的に決定)
ytickintnily軸の目盛間隔(nilの場合は内部的に決定)
xlabelintnilx軸のラベル間隔(nilの場合は内部的に決定)
ylabelintnily軸のラベル間隔(nilの場合は内部的に決定)
xmaplabelnil"lon"("lat")の場合、DCLExt::lon_ax(DCLExt::lat_ax)を用いてxaxesを描く。それ以外は、DCL::usxaxsを使用
ymaplabelnil"lon"("lat")の場合、DCLExt::lon_ax(DCLExt::lat_ax)を用いてyaxesを描く。それ以外は、DCL::usyaxsを使用
time_axnilカレンダータイプの時間軸の形式。nil:自動選択、false:軸の単位がsince fieldを持つ時間的なものであっても、時間軸を使わない、"h":nilと似ているが、dclext_datetime_ax.rb中の時間(hour)的解像度のdatetime_axを使う、"ymd":"h"と似ているが、DCL.uc[xy]aclを用いてy-m-d型を使う
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
返り値
  • nil
起こりうるエラー
  • NumRu::DCL関係 / TypeError関係
  • optionsがオプション名にマッチしないキーを持っている
  • optionsが曖昧なキーを持っている

set_axes(options)

axes用オプションの初期値を変更する
引数
  • options (Hash) : axesoptionsと同じ
返り値
  • 置換された値(このメソッドが実行される前の値)を持つHash
起こりうるエラー

next_axes(options)

次のaxesの実行時のみオプション値が有効になるように設定(その後はクリアされる)
次のaxesの実行時にオプション値が明示的に指定されている場合、これらの値は上書きされる
引数
  • options (Hash) : axesoptionsと同じ
返り値
  • nil
起こりうるエラー

sim_trn?

現在の座標変換が直交曲線座標かどうかを返す。座標変換はfigもしくはDCL::grstrfによって確定されていなければならない。主に内部用だが、ユーザーの使用も可能
返り値
  • true or false

polar_coordinate_boundaries(xax=nil,yax=nil)

極座標で境界を描く
引数
  • xax (VArray): 半径方向座標系の格子点
  • yax (VArray): 方位角方向座標系の格子点
返り値
  • nil

map_trn?

現在の座標変換が地図投影かどうかを返す。座標変換はfigもしくはDCL::grstrfによって確定されていなければならない。主に内部用だが、ユーザーの使用も可能
返り値
  • true or false

map(options=nil)

(地図投影に対して)地図格子や周縁、海岸線などを描く
引数
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
limtrue周縁を描く(t or f)
gridtrue地図格子を描く(t or f)
vpt_boundaryfalseビューポートの境界を描く(f, t もしくは線幅として1,2,3..)
wwd_boundaryfalseワークステーションの境界を描く(f, t もしくは線幅として1,2,3..)
fillfalsecoast_worldcoast_japanがtrueの場合、その地図を塗りつぶす(t or f)
coast_worldfalse世界の海岸線を描く(t or f)
border_worldfalse国境を描く(t or f)
plate_worldfalseプレート境界を描く(t or f)
state_usafalseアメリカ合衆国の州の境界を描く(t or f)
coast_japanfalse日本の海岸線を描く(t or f)
pref_japanfalse日本の県境を描く(t or f)
dgridmjnil主要な緯度線と経度線の間隔。nilの場合、内部的に決定(units: degrees)(これはUMPACKパラメータで、uminitかgrfrmが実行される際に無効になる)
dgridmnnil補助的な緯度線と経度線の間隔。nilの場合、内部的に決定(units: degrees)(これはUMPACKパラメータで、uminitかgrfrmが実行される際に無効になる)
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
返り値
  • nil
起こりうるエラー
  • 座標変換が確定していないかその変換が地図投影でない場合に実行された
  • NumRu::DCL関係 / TypeError関係
  • optionsがオプション名にマッチしないキーを持っている
  • optionsが曖昧なキーを持っている

set_map(options)

map用オプションの初期値を変更する
引数
  • options (Hash) : mapoptionsと同じ
返り値
  • 置換された値(このメソッドが実行される前の値)を持つHash
起こりうるエラー

next_map(options)

次のmapの実行時のみオプション値が有効になるように設定(その後はクリアされる)
次のmapの実行時にオプション値が明示的に指定されている場合、これらの値は上書きされる
引数
  • options (Hash) : mapoptionsと同じ
返り値
  • nil
起こりうるエラー

line(gphys, newframe=true, options=nil)

gphysが2次元以上の場合、(GPhys#firstIDを用いて)1次元目を選択し、折れ線を描く
引数
  • gphys (GPhys) : データを描くGPhysオブジェクト
  • newframe (true/false) : trueの場合、内部的にfigaxestitleannotateを実行。falseの場合、折れ線のみを描く(既にある図に描き足す)
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
titlenil図の題名(nilの場合、内部的に決定)
annotatetruefalseの場合、newframe==trueであっても右側余白に文字を挿入しない
exchangefalsex軸とy軸の交換
index1ライン/マークのインデックス
type1ラインタイプ
labelnilStringが与えられた場合、ラベルとして表示
maxnilデータの最大値
minnilデータの最小値
legendnil挿入するラインタイプとインデックスの凡例。nil(初期値)ならば表示しない。凡例としてStringを設定。trueならばGPhysオブジェクトが持つ名前を凡例として使用
legend_vxnil(legendがtrueの場合に有効) 凡例線の左辺のビューポートにおけるxの値(正の浮動小数)、もしくはnilで自動設定(ビューポートの右側に表示)、負の浮動小数で左に相対移動
legend_dxnil(legendがtrueの場合に有効)凡例線の長さ
legend_vynil(legendがtrueの場合に有効)凡例のビューポートにおけるyの値(浮動小数、もしくはnilで自動設定)
legend_sizenil(legendがtrueの場合に有効)凡例の文字サイズ
map_axesfalse[itr=10(円筒形)の場合のみ使用]trueならば、GGraph::axesを実行してitr=1へ一時的に変更して軸を描く
slicenil描画する前にデータをGPhys#[]メソッドへ渡して部分集合化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
cutnil描画する前にデータをGPhys#cutメソッドへ渡して部分集合化するArrayもしくはHash(適用される順番: slice → cut → mean)
meannil描画する前にデータをGPhys#meanへ渡して平均化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
返り値
  • nil

mark(gphys, newframe=true, options=nil)

lineと同様だが、曲線を描く代わりにマークをプロットする
引数
  • gphys (GPhys) : データを描くGPhysオブジェクト
  • newframe (true/false) : trueの場合、内部的にfigaxestitleannotateを実行。falseの場合、折れ線のみを描く(既にある図に描き足す)
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
titlenil図の題名(nilの場合、内部的に決定)
annotatetruefalseの場合、newframe==trueであっても右側余白に文字を挿入しない
exchangefalsex軸とy軸の交換
index1マークのインデックス
type2マークタイプ
size0.01マークサイズ
maxnilデータの最大値
minnilデータの最小値
legendnil挿入するマークタイプとインデックス、サイズの凡例。nil(初期値)ならば表示しない。trueならばGPhysオブジェクトが持つ名前を凡例として使用
legend_vxnil((legendがtrueの場合に有効) 凡例線の左辺のビューポートにおけるxの値(正の浮動小数)、もしくはnilで自動設定(ビューポートの右側に表示)、負の浮動小数で左に相対移動
legend_vynil(legendがtrueの場合に有効)凡例のビューポートにおけるyの値(浮動小数、もしくはnilで自動設定)
legend_sizenil(legendがtrueの場合に有効)凡例の文字サイズ
map_axesfalse[itr=10(円筒形)の場合のみ使用]trueならば、GGraph::axesを実行してitr=1へ一時的に変更して軸を描く
slicenil描画する前にデータをGPhys#[]メソッドへ渡して部分集合化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
cutnil描画する前にデータをGPhys#cutメソッドへ渡して部分集合化するArrayもしくはHash(適用される順番: slice → cut → mean)
meannil描画する前にデータをGPhys#meanへ渡して平均化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
返り値
  • nil

scatter(fx, fy, newframe=true, options=nil)

散布図(markと同様にuumrkzを使用)
引数
  • fx, fy (GPhys) : xとyの位置
  • newframe (true/false) : trueの場合、内部的にfigaxestitleannotateを実行。falseの場合、折れ線のみを描く(既にある図に描き足す)
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション
オプション名初期値説明
title""図の題名(nilの場合、内部的に決定)
annotatetruefalseの場合、newframe==trueであっても右側余白に文字を挿入しない
index1マークのインデックス
type2マークタイプ
size0.01マークサイズ
map_axesfalse[itr=10(円筒形)の場合のみ使用]trueならば、GGraph::axesを実行してitr=1へ一時的に変更して軸を描く
xintv"1データサンプリングにおけるxの間隔
yintv1データサンプリングにおけるyの間隔
slicenil描画する前にデータをGPhys#[]メソッドへ渡して部分集合化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
cutnil描画する前にデータをGPhys#cutメソッドへ渡して部分集合化するArrayもしくはHash(適用される順番: slice → cut → mean)
meannil描画する前にデータをGPhys#meanへ渡して平均化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示

color_scatter(fx, fy, fz, newframe=true, options=nil)

値によってカラーリングされた散布図
カラーリングはちょうどtoneでのように、fzに関して行われる。このメソッドの後にcolor_barを実行することでカラーバーを描ける
引数
  • fx, fy (GPhys) : xとyの位置
  • fz (GPhys) : 色の基準となる値
  • newframe (true/false) : trueの場合、内部的にfigaxestitleannotateを実行。falseの場合、折れ線のみを描く(既にある図に描き足す)
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション
オプション名初期値説明
title""図の題名(nilの場合、内部的に決定)
annotatetruefalseの場合、newframe==trueであっても右側余白に文字を挿入しない
index3マークインデックス(1-9)
type10マークタイプ
size0.01マークサイズ
map_axesfalse[itr=10(円筒形)の場合のみ使用]trueならば、GGraph::axesを実行してitr=1へ一時的に変更して軸を描く
clr_minnil整数(10..99)が指定された場合、最小データ値のための色番号として使用(uepackパラメータの"icolor1"を設定することでも同様に可能)
clr_maxnil整数(10..99)が指定された場合、最大データ値のための色番号として使用(uepackパラメータの"icolor2"を設定することでも同様に可能)
keepfalse前に使われたトーンレベルとパターンを使用
minnil最小トーンレベル
maxnil最大トーンレベル
nlevnilレベルの個数
intervalnilコンター間隔
lognil近似的にログスケールされたレベル(DCLExt::quasi_log_levelsを使用)
log_cycle3(logが有効な場合)1オーダーにおけるレベルの個数(1,2,3)
levelsnilトーンレベル(数値的なArray/NArray)。patternsと共に作用する
patternsnil(<<tone>>))のpattersオプションと同様だが、ここではカラーパート(4,5桁目)のみ使用(例 パターン:38999 → カラー:38)
xintv1データサンプリングにおけるxの間隔
yintv1データサンプリングにおけるyの間隔
slicenil描画する前にデータをGPhys#[]メソッドへ渡して部分集合化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
cutnil描画する前にデータをGPhys#cutメソッドへ渡して部分集合化するArrayもしくはHash(適用される順番: slice → cut → mean)
meannil描画する前にデータをGPhys#meanへ渡して平均化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示

add_mode_vectors(mean, modes, options)

散布図にモードベクトルを重ねて描く。scatter/color_scatterの後に実行する
引数
  • mean : ベクトルの中心を決定する
  • modes : [2,2]、[2,1]、[2]の形状を持つ2次元モードベクトル(例えばEOFモード)
    • 1番目のモードはモード[true,0]、2番目のモードはモード[true,1]
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション
オプション名初期値説明
lineindex1ラインインデックス
linetype1ラインタイプ
fact2スケーリングファクター(各サイドにおいて、ラインの長さ=stddev×fact
style'line'表示しているモードのスタイル(line, arrow, ellipse)

tone_and_contour(gphys, newframe=true, options=nil)

tonecontourを続けて実行。それぞれに対してオプションを指定できる。
注意
  • これらのメソッドに存在しないオプションキーは単純に無視される。そのため、単体でcontourtoneを実行する際とは異なり、スペルチェックのようなフィードバックは行われない。また、toneのヘルプメニューのみ表示可能
  • numru-misc-0.0.6かそれ以上が必要

contour(gphys, newframe=true, options=nil)

gphysが3次元以上の場合は、(GPhys$first2Dを用いて)最初の2次元を選択しコンターを描く
コンターレベルは次のように決まる
  1. set_contour_levelsが実行されないかlevelsオプションで明示的に指定されない場合は、コンターレベルはこのメソッドによって設定される
  2. コンターレベルがこのメソッドで設定されているときは、levelsオプションは最も高い優先を持つ。これが指定されている場合は、indexline_typelabellabel_heightの各オプションが使用される。levelsが指定されていない場合は、線形増加のコンターレベルはminmaxnlevintervalnozerocoloringclr_minclr_maxの各オプションを使用して設定される。これらはDCLExt::ud_set_linear_levsによって解釈される。線形レベル設定の初期値はset_linear_contour_optionsで変更可能
引数
  • gphys (GPhys) : データを描くGPhysオブジェクト
  • newframe (true/false) : trueの場合、内部的にfigaxestitleannotateを実行。falseの場合、折れ線のみを描く(既にある図に描き足す)
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
titlenil図の題名(nilの場合、内部的に決定)
annotatetruefalseの場合、newframe==trueであっても右側余白に文字を挿入しない
transposefalsex軸とy軸の交換
exchangefalsetransposeオプションと同じ
map_axesfalse[itr=10(円筒形)の場合のみ使用]trueならば、GGraph::axesを実行してitr=1へ一時的に変更して軸を描く
keepfalse前に使われたコンターレベルを使用
minnilコンターレベルの最小値
maxnilコンターレベルの最大値
nlevnilレベルの個数
intervalnilコンターの間隔
nozeronilゼロコンターを消去
coloringfalseud_coloringでカラーコンターを設定
clr_min13(coloringが有効な場合) 最小データ値のための最小カラー番号
clr_max99(coloringが有効場合) 最大データ値のための最大カラー番号
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
lognil近似的にログスケールされたレベル(DCLExt::quasi_log_levelsを使用)
log_cycle3(logが有効な場合)1オーダーにおけるレベルの個数(1,2,3)
levelsnilコンターレベル(数値的なArray/NArray)
indexnil(levelsが有効な場合)ラインインデックス(整数のArray/NArray、整数、nil)
line_typenil(levelsが有効な場合)ラインタイプ(整数のArray/NArray、整数、nil)
labelnil(levelsが有効な場合)コンターレベル(StringのArray/NArray、String、true、false、nil)。nilを推奨
label_heightnil(levelsが有効な場合)ラベルの高さ(NumericのArray/NArray、Numeric、nil)。nilを推奨
xintv1データサンプリングにおけるxの間隔
yintv1データサンプリングにおけるyの間隔
xcoordnilx軸の座標変数名
ycoordnily軸の座標変数名
slicenil描画する前にデータをGPhys#[]メソッドへ渡して部分集合化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
cutnil描画する前にデータをGPhys#cutメソッドへ渡して部分集合化するArrayもしくはHash(適用される順番: slice → cut → mean)
meannil描画する前にデータをGPhys#meanへ渡して平均化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
返り値
  • nil

set_contour_levels(options)

オプションレベルの値によって明示的にcontour用のコンターレベルを設定する
引数
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。levelsオプションは必須(つまり任意ではない)。サポートされるオプションはlevelsindexline_typelabellabel_height。これらの説明はcontour参照

clear_contour_levels

set_contour_levelsによってコンターレベルを消去する

set_linear_contour_options(options)

contourで設定される線形のコンターレベルについてオプションの初期値を変更する
引数
  • options (Hash) : contouroptionsと同様だが、サポートされるオプションはminmaxnlevintervalnozerocoloringclr_minclr_maxに限られる
返り値
  • 置換された値(このメソッドが実行される前の値)を持つHash

next_linear_contour_options(options)

set_linear_contour_optionsと同様だが、次のcontourの実行のみ設定が有効.

tone(gphys, newframe=true, options=nil)

gphysが3次元以上の場合は、(GPhys$first2Dを用いて)最初の2次元を選択しトーンあるいはシェードに色をつける
トーンレベルは次のように決定される
  1. set_tone_levelsによって設定されるかlevelsオプション(任意で"patterns"オプションも)が明示的に指定されない限り、トーンレベルはこのメソッドによって設定される
  2. コンターレベルとパターンがこのメソッドで設定される場合、
    • levelオプションは最も高い優先を持つ。これが指定されている場合は、トーンレベルとパターンはDCLExt::ue_set_toneを用いて決定される。ここでは、トーンパターンはpatternsオプションで設定することができる
    • 現在、levelsオプションが指定されている場合に限りpatternsオプションは有効であり、それ以外では無視され、(DCL.uegtlbを用いて)内部的に決定される
    • そうでない場合、ltone=true(これが初期値)ならば線形トーンレベルが設定され、ltone=falseならばシェードが設定される。シェードはDCLのUDPACKの中で次のパラメータによって決定される。そのため、ここではltone=falseであるかに関わらず、DCL.udpget('ltone')==trueならば色付けが行われる。線形レベルがこのメソッドで設定される際、minmaxnlevintervalの各オプションが指定されていたら使用される。これらはDCLExt::ue_set_linear_levsによって解釈される。これらの初期値はset_linear_tone_optionsによって変更できる。
引数
  • gphys (GPhys) : データを描くGPhysオブジェクト
  • newframe (true/false) : trueの場合、内部的にfigaxes(あるいは[map>#map]])、titleannotateを実行。falseの場合、折れ線のみを描く(既にある図に描き足す)
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
titlenil図の題名(nilの場合、内部的に決定)
annotatetruefalseの場合、newframe==trueであっても右側余白に文字を挿入しない
ltonetrueudpackパラメータのltoneと同様
tonffalseDCL.uetoneの代わりにDCL.uetonfを使う
tonbfalseDCL.uetoneの代わりにDCL.uetonbを使う
toncfalseDCL.uetoneの代わりにDCL.uetoncを使う
clr_minnil整数(10..99)が指定された場合、最小データ値のための色番号として使用(uepackパラメータの"icolor1"を設定することでも同様に可能)
clr_maxnil整数(10..99)が指定された場合、最大データ値のための色番号として使用(uepackパラメータの"icolor2"を設定することでも同様に可能)
transposefalsex軸とy軸を交換
exchangefalsetransposeと同じ
map_axesfalse[itr=10(円筒形)の場合のみ使用]trueならば、GGraph::axesを実行してitr=1へ一時的に変更して軸を描く
keepfalse前に使われたトーンレベルとパターンを使用
color_barfalseカラーバーを追加。ただし、これはクイックルックのためのものなので、オプションをフルコントロールするためにはGGraph::color_barメソッドを明示的に使用する
minnilトーンレベルの最小値
maxnilトーンレベルの最大値
nlevnilレベルの個数
intervalnilコンターの間隔
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
lognil近似的にログスケールされたレベル(DCLExt::quasi_log_levelsを使用)
log_cycle3(logが有効な場合)1オーダーにおけるレベルの個数(1,2,3)
levelsnilトーンレベル(NumericのArray/NArray)。patternsと共に作用する
patternsnilトーンパターン(NumericのArray/NArray)。levelsとともに作用する
xintv1データサンプリングにおけるxの間隔
yintv1データサンプリングにおけるyの間隔
xcoordnilx軸の座標変数名
ycoordnily軸の座標変数名
slicenil描画する前にデータをGPhys#[]メソッドへ渡して部分集合化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
cutnil描画する前にデータをGPhys#cutメソッドへ渡して部分集合化するArrayもしくはHash(適用される順番: slice → cut → mean)
meannil描画する前にデータをGPhys#meanへ渡して平均化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
返り値
  • nil

color_bar (options=nil)

DCLext.color_barを実行してカラーバーを描く

set_tone_levels(options)

値によって明示的にトーンにトーンレベルを設定する
引数
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。サポートされるオプションはlevelspatterns。どちらも明示的に指定されなければならない(つまり任意ではない)

clear_tone_levels

set_tone_levelsによってトーンレベルセットをクリアする

set_linear_tone_options(options)

toneの線形トーンレベルについてオプションの初期値を変更する
引数
  • options (Hash) : toneoptionsと同様だが、サポートされるオプションはminmaxnlevintervalに制限される
返り値
  • 置換された値(このメソッドが実行される前の値)を持つHash

next_linear_tone_options(options)

set_linear_tone_optionsと同様だが、次のtoneの実行のみ設定が有効

set_unit_vect_options(options)

next_unit_vect_options(options)

vector(fx, fy, newframe=true, options=nil)

DCL_Ext::flow_vectを用いて2次元ベクトルを描く。これは物理(”U”)座標系のベクトルをスケールする
引数
  • fx, fy (GPhys) : ベクトル
  • newframe (true/false) : trueの場合、内部的にfigaxes(あるいはmap)、titleannotateを実行。falseの場合、折れ線のみを描く(既にある図に描き足す)
  • options (Hash) : デフォルトの振る舞いを変更するオプション。キーと値のオプション名(String)を持つハッシュ。オプションはNumRu::Misc::KeywordOptAutoHelpによって解釈されるため、その意味が明確な場合は(値を省略することで)キーを短縮できる
オプション名初期値説明
titlenil図の題名(nilの場合、内部的に決定)
annotatetruefalseの場合、newframe==trueであっても右側余白に文字を挿入しない
transposefalsex軸とy軸を交換
exchangefalsetransposeと同じ
map_axesfalse[itr=10(円筒形)の場合のみ使用]trueならば、GGraph::axesを実行してitr=1へ一時的に変更して軸を描く
flow_vecttruetrueならば、ベクトルの描画にDCLExt::flow_vectを使用。その他の場合はDCL::ugvectを使用
flow_itr5falsetrueならば、ベクトルの描画にDCLExt::flow_itr5を使用。その他の場合は、DCLExt::flow_vectもしくはDCL::ugvectを使用
keepfalse前の実行と同様のベクトルスケーリングを使用。現在はflow_vectがtrueの場合のみ作用する
xintv1(flow_vectが有効の場合のみ有効)データサンプリングにおけるxの間隔
yintv1(flow_vectが有効の場合のみ有効)データサンプリングにおけるyの間隔
factor1.0(flow_vectが有効の場合のみ有効)矢印の長さを拡大/縮小するスケーリングファクター
unit_vectfalse単位ベクトルを表示
max_unit_vectfalse(flow_vectunit_vectの両方が有効の場合のみ有効)trueなら単位ベクトルをスケールするために最大の矢印を使用、それ以外はV座標系に合わせる
helpfalsetrueの場合、ヘルプメッセージを表示
xcoordnilx軸の座標変数名
ycoordnily軸の座標変数名
slicenil描画する前にデータをGPhys#[]メソッドへ渡して部分集合化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
cutnil描画する前にデータをGPhys#cutメソッドへ渡して部分集合化するArrayもしくはHash(適用される順番: slice → cut → mean)
meannil描画する前にデータをGPhys#meanへ渡して平均化するArray(適用される順番: slice → cut → mean)
返り値
  • nil

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