第4話「ハーフムーン」にて劇的に登場した
サイフリート・ヴァイス。
あまりに冷たいその表情は、一種の悲劇の影を予感させる。
果たして「
超時空騎団サザンクロス」の物語は、彼にどんなドラマを用意しているのだろうか?
西暦1984年 4月 15日(
日曜)に「
超時空騎団サザンクロス」第1話「プリズナー」の放映が始まってから、約2か月が過ぎた。
今のところ「サザンクロス」は「
ジャンヌ・フランセーズ」隊長を中心とした登場人物たちのドラマは、輝きを発している。
戦略機甲師団 第15分隊の個性的すぎる部下たち。いかにも叩き上げの軍人らしい「アンジェイ・スラウスキー」軍曹。少年として、そしてジャズ・ピアニストtpいう音楽家としての繊細(ナイーブ)さを持った
ボウイ・エマーソン上筰兵。能天気な「シャルル・ドゥ・エトワード」2等兵。
彼らと指揮官である「
ジャンヌ・フランセーズ」隊長とが、深い信頼関係で結ばれているところが魅力的だ。
ゾル側に捕まったボウイを命令違反をしてまで全員で敵の懐であるゾルの科学調査艦「
キルトラ・ドラニッツ」まで「
スパルタス」のホバー
騎兵戦闘車輛形態で助けに行く話(第4話「ハーフムーン」)などは、なかなか素敵であった(もっとも第15分隊にとって、命令違反などは日常茶飯事なのだが)。
美女ふたり、
ラーナ・イザヴィア と
マリー・アンジェルの魅力は、まだ全開とは云えないものの、先ずはこれら多彩な登場人物たちの個性を追っているだけで十分楽しめてしまう作品であるのは確かだ。
だが、ちょっと待て、「
超時空騎団サザンクロス」は戦場物でも、青春ドラマでもない。
せっかくのSF的設定の数々。例えば
ゾル人の秘密などが物語の中にもっと活かされて欲しいとも思う。
そこで新たな登場人物(キャラクター)である
サイフリート・ヴァイス に注目するのだ。