VF-22B:YF-19kさんはこの件について突き詰める意志は無いのではないかと思いますよ。
アタシ個人としては、この問題の原理を考える前の疑問として、この技術が戦闘のための運動によって発生する強大な加速度から操縦者を守るために存在する前提で語られている事に疑問を持ちます(背景の前提条件ですが、YF-24で限界を超えた運動性を入手したけど、人間が耐えられないためにボツって、事後対策としてICSッて話ですよね)。
その様な運動が出来る戦闘機械(どう見てもただの飛行機の形)がいかにしてその運動を実現しているのか(特に宇宙で)について説明がない中で、そこで発生する問題の解決策だけ出されているのが凄く気持ち悪い。
しかもその解決策が、その戦闘機械が持つ特性である「飛行機に変形する」事を否定しかねない能力を持っているのも、更に気持ち悪い。
というのが、アタシのスタンスとしての前提条件としてご理解頂きたい所です。
その前提に立った上で、確認させて頂きたいのですが、「別空間」に「慣性」を預けるというのをどのようなイメージで捕らえてらっしゃるのでしょうか。
この表現からは、何もない空間に「性質」だけがぼんやり存在する様な印象がありまして、優衣さんはそれが釈然としないという意味合いで問いかけていらっしゃいますか?
個人的には、より根っこの問題として、ゆい奈さんが記入されたマスター・ファイルの文章の「コクピット周辺に生じた機動慣性」という表現がものすごく気持ち悪く感じています。「慣性」って運動によって「生じ」たり、消えたりしないと認識してまして。
この文章の言う様な、「運動」によって「生じ」た「慣性」をどこかに「預ける」という言い回しがそもそもおかしい感じがしています。これが、「運動」する時に「阻害要因」となる「慣性」を「一時的にキャンセルする」という説明ならば、原理はともかく理屈として受け止められるんですが。
ちなみに、恐らくこの話の初出と思われる
【Great Mechanics DX 6】(グレートメカニックス・デラックス)のDr.チバの発言では「機体、パイロットにかかる慣性を一時的に時空歪曲場エネルギーに変換し溜め込みます。〜溜め込まれた慣性はパイロットが耐えられる程度に抑えられてゆっくりと時間をかけて機体・パイロットに戻されます」と、コックピットだけではない言及になっています。
機体側が含まれている分まだ納得いく全体構成ですが、これにおいても「慣性」が「かかる」ってのが表現として不審に感じています。
そもそも、「慣性」が「生じる」物ではなく、物質固有の特性であり、ISCの実機能が「慣性質量キャンセレーション」であるのならば、方向性は存在しないもので、限度を超えた場合のイメージも何となく出来ます(体がリアルに重くなる、みたいな。結果血流も鈍くなって酸素循環がうまくいかないとか)。これだと私が前に書いた逆G打ち消しは無くなりますね。なんか、原理考察以前に大本の説明文自体が良くないという分析にしかなっていませんなぁ。
動作としては影響範囲内の物質の質量成分(ダークマター?)だけを出してどっかにフォールドさせてるみたいな話になるんですかねぇ。
ちなみに「グレートメカニックス(デラックス)」の当該記事探し中につぶさに
VF-27 ルシファーの絵を見て思ったんですが、
マクロス・ザ・ライドの
YF-27-5 シャヘル・♀(フィーメール)のアレンジ画のかっこ悪さの元凶は、追加エンジンを外したのにも係わらず、追加エンジン付きと同じサイズの翼を残した上に、エンジンが無くなった部分が寂しいからか無思慮に巨大な板を追加してしまうバランス感の失調にある様に思えてきました。
方向安定を考えたら尾翼はもっと後ろに付けると思うし、軽くなった分翼面積を削ればいいと思うのですが。あれは本当にモデラーさんのGood job。