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2029年の宣材《日本語版》より

遠征艦隊【UEEF、旧名称 REF】配信用表紙データ《日本語版》。
館内ポスター用印刷データとしても使われました。

若き日々のリサ・ハイエス(壮年期)艦隊総司令の扱いと、宇宙空間活動距離・時間延長用の「FASTパック」装備のバルキリー(VF-1 シリーズ) の大写しを、記事後半に掲載する地球圏内送信用と比較してみて下さい。

製作経緯

遠征艦隊軍【UEEF, 旧称:REF】艦隊の未成年の構成員はティロリアン【Tirolian】社会と融合し始めていました。

実際、地球時間で西暦2043年に始まる第三次地球奪還作戦までには、艦隊の若者、つまり潜在的な幼年兵候補の多くが、彼等の故郷の星(母星)として地球ではなく、太陽系の「木星」に似たガス惑星『ファントマ』の衛星【Fantoma】ティロル【Tirol】を脳裏に浮かべるようになっていました。

奪還軍人員を選抜する人事担当官としては、彼等に地球を奪還に向かわせる動機付けに苦慮していました。

また、艦隊群に同行していたリン・ミンメイの恋愛スキャンダルによる、艦隊の30代以上の構成員に対する潜在的な士気低下も頭の痛い問題でした。

これらの問題を解決するために、遠く離れた地球への郷愁と、リン・ミンメイのイメージ回復による中高年軍人、軍属、開発研究民間人の士気回復を企図し、しかも単なる戦意昂揚映画に終わらないレベルの高い作品を生み出す事が、リサ・ハイエス(壮年期)艦隊総司令の決裁を得て製作決定されました。

物語設定の史実寄りからの変更

映画の中で最も大きな変更は、おそらくは、ゼントラーディ人が男女別の軍隊に別れて戦っているという映画独自の設定でしょうか。

恐らくは「ヴァリベール」【Valivarre】恒星系内の惑星「プラクシス」【Praxis】のアマゾネスを彷彿させる少数民族やメルトラーティ【Me'eltraeti】を下敷きにしたと見られる、『メルトランディ』なる勢力の設定は、この映画独自のもので、現時点(西暦2066年現在)同種の構成を採用した作品は他にありません。

ゼントラーディ人の幾分嫌悪感を催させる、深海魚か甲殻生物、いえもっとはっきり断言するならば、インビッド的な外観は多分に当時の世相と、この映画の製作意図に合致しています。

当時存命*1していたブリタイ・クリダニク氏も演出家『河森正治』氏の

「人間離れした姿だからこそ、彼等が文化を知って、これを取り戻したいと切望した時の観客の感情移入が明確になる」

という説明に納得しながらも、次のように答えています。


「分かった、しかし、もう少しなんとかならなかったのかな?」

I understood, but was not there the way that, besides, was better ?


その一方でメルトランディなる勢力は殆ど人間の姿を維持して表現されました。

この理由としては、
  1. 製作会社の脚本や演出家側のスタッフの大半が男性だったので、メルトランディを「化け物同然の姿」にするのに抵抗があったか、或いはゼントラーディ人女性団体からの抗議を恐れて配慮した。
  2. 決裁を出したリサ・ハイエス(壮年期)中将自身が女性であり「海軍と宇宙軍女性士官協会」【Naval and Spacy Woman Officers Association】の会長である事実や、ゼントラーディ女性軍人会【Zentraedi MilitaryWoman Association】の相談役を勤めていた事情が働いていたとする説。
  3. 多分にゴシップ記事的ですが、決裁を出したリサ・ハイエス(壮年期)中将自身が軍政を疎かにして自ら飛行隊を指揮するなど、当時年下の夫との夫婦関係に悩み男性不信になっていたのが怪物的なゼントラーディ男性と、人間の原形を留めた、メルトランディ女性の設定に影響したのではないか?

などの諸説が挙げられていますが、決定的な証拠が無い以上、確かなものではありません。

製作開始

第一次地球奪還軍の地球への出発*2に間に合うように、ヴァリベール【Valivarre】恒星系時間、つまり遠征艦隊軍時間で2031年【地球時間2029年】に大戦終結20周年記念映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』【DYRL】を遠征艦隊【UEEF】内で製作公開、同時にフォールド通信で地球圏内の木星衛星、火星、月のコロニーに配信するように決定され、これに合わせて、かなりの厳しいスケジュールで撮影が開始されました。

製作会社決定

製作会社にはスケジュール管理に定評のある日系企業のTOHO・艦隊内出張所が名乗りを挙げました。

2027年頃、大戦の爆撃からは比較的免れた日本自治領は『今の時代で一番平和な世界』として、戦争で疲弊した多国籍な移民が流入し、メガゾーン23特別区防衛軍のビー・ディ・アンドリュース【Brett David Andrews/B.D Andrews】大佐(偽名:安藤 誠一郎)による「東京事変」等の小規模な騒乱はあったものの、民衆は時代を謳歌していました。

当時大戦を舞台設定にした全36話【第1部:27回(第1回は特別篇一部地域では2回に分割放送で28回)/第2部:9回】テレビドラマ・シリーズ『超時空要塞マクロス』なる作品がヒットし、その主演にはヒカル・イチジョー【Hikaru Icijo/一条 輝】、ミサ・ハヤセ【Misa Hayase / 早瀬 未沙】、ミンメイ本人の異母姉妹の孫、つまり姪の「サイ・ミンメイ」【Sai Minmay/斉 明美】*3らが出演していました。

彼等はスタッフごとアーク・エンジェル級【SDFC】・長距離殖民船にて続編の撮影をしていましたが、インビッドの地球侵略で帰れなくなり、深宇宙ステーションリバティで係留されたまま、無為に時間を過ごしていました。

主演の本人出演と代役

今回の映画の中核として、名実共に主演となったリン・ミンメイは艦隊に同行していた本人自らが、プロトカルチャー (資源)より分離抽出した高価希少な酵素『ツァイロニ』【Zhailoni】、地球人言語で「ザイロナーゼ」【zylonases】による幾分の肉体年齢活性化措置を受けて出演しました。

その一方で、リック・ハンターリサ・ハイエスについては本人達の多忙と、主演のミンメイ自身の強い要望*4で代役が立てられることになりました。

そこで白羽の矢が立てられたのがインビッドの地球侵略で帰れなくなり、深宇宙ステーションリバティに係留されたアーク・エンジェル級【SDFC】・長距離殖民船で無為に時間を過ごしていたヒカル・イチジョー【Hikaru Icijo】、ミサ・ハヤセ【Misa Hayase】、ミンメイ本人の異母姉妹の孫、つまり姪の「斉 明美」【Sai Minmei】の三人でした。

「斉 明美」【Sai Minmei】嬢は、冒頭から、ゼントラーディ軍の装甲動力機動倍力服で構成されたヌージャデル・ガー隊に捕獲されるまでのミンメイを演じました。

映画本編で若き時のリック・ハンターを演じる ベテラン男優「一条 輝」氏が口にする、

「ああ、なんだか懐かしいな」


「あれから1ヶ月しか経ってないはずなのに…ミンメイと一緒に飛び出したときの事。ずーっと昔のような気がしてね」

は、観客に対する「斉 明美」【Sai Minmei】嬢から若返り措置を受けた本人出演への切り替えのスタッフ側からの合図で、艦内での再会から最後のエンディング・クレジットの歌*5までの場面はリン・ミンメイ本人が演じる為に、知らない人は、映画中での彼女の性格の微妙な違いに戸惑うかもしれません。

撮影事情

舞台の大半は遠征艦隊内部で賄い、CG合成により初代SDF-1 マクロスも比較的忠実に再現されました。

その一方で、本来の『艤装』を再現したいという 軍の艦艇関係者からの強い要望 により、史実の水上艦艇である右腕の強襲揚陸艦ダイダロス、左腕の空母プロメテウスとは異なる、両腕にアームド級宇宙空母を接続した設定デザインとなり、艦砲も完備された為に、映画の尺と人間ドラマ重視の事情から、映画設定的に不可能になったダイダロス・アタックは勿論、艦砲代用のデストロイドの描写も省かれました。


撮影の一部は荒廃した衛星ティロル【Tirol】でも行われ、都市型宇宙船アルティラは、実際にインビッド摂政リージェントの大部隊の攻撃により沈んだ海上都市「デシピア」【Decipeer】のサルベージ作業と遺体収容を兼ねているという慌ただしさでした。

第118基幹艦隊のドルザ艦隊による都市型宇宙船『アルティラ』の攻撃場面の映像は、捕虜にしたインビッドの情報により反撃占拠した彼等の『巣』【Hive】より入手したガンカメラのものをそのまま使用しました。

もっとも、この戦時下の撮影の緊迫感が、役者達の迫真の演技に結果として好影響をもたらしたのも事実だと、後世(2050年以降)の映画評論家たちは考えているようです。

当時地球圏を牛耳っていたアナトール・エリ・レオナルド(レナード)陸軍元帥を計算に入れてバルキリー(VF-1 シリーズ) を小さく、控え目にされました。

また若き日々のリサ・ハイエス(壮年期)提督(海軍/宇宙軍・大将)も、背景人物として目立たなくされています。
上半分に追加された地球を想起させる巨大な半球に注意下さい。

映画完成と地球圏配信の地球側拒絶

映画は主演のリン・ミンメイ)嬢の鬼気迫る演技協力、及び若年俳優に対する指導もあって、予定より早く、ヴァリベール【Valivarre】恒星系時間、つまり遠征軍艦隊【UEEF、旧称:REF】時間で2030年【地球時間2028年】に完成しました。

各駐屯惑星や艦船内に配信され、旗艦級に設置してあった映画館では、出演者による、初日披露挨拶が行われました。

しかし地球圏内への配信は結局、月面基地留まりでした。

これは、遠征艦隊に予算を割かれ、煮え湯を飲まされたと誤解し、またプロジェクト・バルキリーの頃からロイ・フォッカーと彼の後輩達を憎む陸軍元帥【Field Marshal】であり、更には主に宇宙軍、海軍航空隊や空軍出身者で構成された遠征軍を嫌い、同時に内政に関してゼントラーディ人隔離政策を掲げるアナトール・エリ・レオナルド(レナード)が遠征軍艦隊による内政干渉としてこれらを解釈し、また彼等ゼントラーディ人の反乱を誘発する悪影響を恐れたからとも言われています。

結局、フォールド通信で届けられた動画/複合音声データは、地球上に於いては報道管制により配信されずに終わりました。

また民間人が高度な受信設備を必要とするフォールド受信装置を用意出来る筈も無く、海賊版(ブートレグ)が出廻る事もありませんでした。

結局、インビッドの地球占領という過酷な運命の砂に弄ばれた地球の人々が、ようやく映画を観覧出来るようになったのは、それから皮肉にも20年も後の2049年の地球独立主権回復5周年記念式典の記念上映」からでした。*6

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