- mobage版 アイドルマスター シンデレラガールズで最後に開催された新規LIVEツアーカーニバル
- 今まで開催されたツアーの台詞や、特定のツアーを思わせる衣装を着ているユニットが多数登場した
- 主な登場人物はナオ(神谷奈緒)、ミオ(本田未央)、カナコ(三村かな子)、フウカ(浅野風香)、セツナ(井村雪菜)、ウミ(杉坂海)
- 各エリアのSPユニットを各5回以上倒すとツアーのシナリオと関係がある「サイドストーリー」が開放された
- 結城晴はサイドストーリー枠のユニットの1人として登場。サイドストーリーは実質ユウキハル(結城晴)が主役の話となっている
- 後にユニットエモーショナル・アクトレスで演じた感想を述べている
虹橋町で年に一度行われるお祭り「輝劇祭」。そこで一番輝いた劇団に与えられる称号「スター」を手に入れるために、舞台が嫌いだと思っている夢を諦めてしまった素直になれない少女ナオと、一番星とまで呼ばれている程トップでありながらも舞台の上で孤独であり続けていた少女ミオと、引っ込み思案でありながらもみんなを笑顔にしたいと2人と共に舞台に立った少女カナコの幼馴染3人が、フウカ、セツナ、ウミという舞台裏を支える3人と共に紆余曲折を経て舞台の上で劇を演じ切るストーリー。
新たなる輝き | |
オレには最初、舞台のよさがわからなかった。 | |
ステージの上で起こることは全部作り話で、それならサッカーしてた方が楽しいだろって思ってた。 | |
輝劇祭だって、最初はクルミの付きそいで行っただけだ。そこで、オレは初めて知った。 | |
作り話でも、あの演技は、感情は本物で。本気の想いは、人を熱くさせるんだって。サッカーと一緒なんだって。 | |
だから、ちょっとやってみたいって思ったんだよな。カッコいいダンスとか、アクションとか盛り込んでさ。 | |
そしたら、いつの間にか新設の劇団に入ってた。でも……それでも、まだわからないことがある。 | |
オレは、舞台とサッカー、どっちかを選べって言われたら、どっちを選ぶんだろう。 | |
さて、今年も輝劇祭がやってきたわけだが…… | |
ああ、今年こそ獲ろう!スターの称号! | |
その前に、演目決めだ。 | |
ヒーローものをやって〜、お姫様が主役のお話も、もうやりましたよね〜♪ | |
カラクリを作る女の子のお話も、弱気な女の子が頑張るお話も、と〜ってもよかったよぉ〜。 | |
ってことは、次の主役はハルだな!楽しみだ! | |
ああ、演目や舞台セット、演出諸々は絶賛考え中だ。みんなも、稽古だけはしっかりしておくように。 | |
3人 | はーいっ! |
…………オレが主演、か。 | |
ハル、待ってたぞ!なんといっても、今日は楽しみにしてたアクションの練習だからな! | |
ああ、悪い!サッカー部が長引いてさ。すぐストレッチしてくる! | |
『ったく、仕方のないご主人様だぜ……。さて、と。外に用は……』…………っ! | |
ハルしゃん、大丈夫……?少しふらふらしてるよぉ〜……。 | |
サッカーの試合が近いですもんね〜。今日の稽古はここまでにして…… | |
いや、大丈夫だ。オレのことは気にせず続けてくれ。 | |
……いや、今日はここまでだな。ハルが倒れては輝劇祭どころじゃなくなる。 | |
(でも、このままじゃ本番には間に合わないだろ……オレが、上手く時間をとれなかったせいで……) | |
(オレなら両立できると思ってた。けど……そろそろ道を決めるべきなんじゃないのか?) | |
ハル!一体どういうつもりだよ!?なんで退団届なんて持ってるんだよ!? | |
あの、ごめんなしゃい……クルミが転んじゃって……そしたら、ハルしゃんのカバンがひっくりかえって…… | |
中から、退団届が出てきて、びっくりして……。 | |
……まだ辞めると決めたわけじゃない。それに、カバンにはサッカー部の退部届も入ってるよ。 | |
いずれはどちらかを選ばなきゃいけない時が来る。今は迷いながら……覚悟を決めてるだけだ。 | |
そ、そんなのダメに決まってるだろ!?諦めるなんてハルらしくないっ! | |
退団届なんて、劇団長のアタシが絶対受理しない! | |
お待たせしました〜。アキハちゃんとコハルで、次の演目の脚本を……あれ?みなさんどうしたんですか〜……? | |
これは、退団届……?ハルの筆跡だな。 | |
なあ、アキハも止めてくれよ!ハルはサッカーか演劇、どっちかを辞めるつもりなんだ! | |
ふむ……落ち着け、ヒカル。これはハルが自由に選んで決めていい道だぞ。 | |
だからって……! | |
とはいえ、劇団の書類管理をしている私も、劇団長のヒカルも、この退団届を受け取る気は微塵もないが。 | |
コハルも、ハルちゃんに演劇をやめてほしくありません〜っ! | |
クルミたち、ずっと一緒にやってきたんだもん……もっと、ハルしゃんと一緒の舞台に出たいよぉ……! | |
なんでだよ……舞台だってチーム戦だ。オレが足を引っ張ってる……プレー*1の邪魔になってるんだぞ!? | |
ハル、それ以上言ったら、ヒカルだけでなく私も怒るぞ。 | |
ハルはサッカーも舞台も好きなんだろう?仲間の好きだという気持ちを、邪魔に思う奴がどこにいる? | |
それに、何回も輝劇祭に出て、ハルちゃんのファンはいっぱいいます〜。サッカー選手のハルちゃんのファンだって! | |
うん……クルミも、どっちのハルしゃんも好きだなぁ。 | |
……なあ、前からずっと聞きたかったことがあるんだ。……ハルは何になりたいんだ? | |
……サッカー選手で、役者だよ。ま、無茶な話だったんだけどな。 | |
ハル、ヒカルの言いたいことはそうじゃない。答えはもっと単純で、曖昧でいい。 | |
アタシはヒーローだよ。舞台の上でも、舞台の外でも、みんなの笑顔を守るヒーローでいたい! | |
だから、その、舞台とかサッカーとか置いといて、ハルがどうなりたいかっていう話だ。 | |
オレは……カッコよくなりたい。 | |
……今の状態は、カッコ悪くて嫌なんだ。でも、このままどっちかを止めるのは、悔しい。 | |
なら、どちらも止めるな。ステージに立つ上で、糧にならないものなんて何もない。 | |
ほら、これを読んでみろ。 | |
これは……? | |
次の舞台の演目ですよ〜。アキハちゃんの考えたお話に、コハルの理想を詰め込みました〜♪ | |
コハルはお姫様同様、王子様にも詳しいからな。とにかく理想のカッコよさについてかなり力説された。 | |
カッコよさに憧れるひとりのアイドルが、どんな衣装も着こなし、どんなステージもやり遂げる。 | |
ハルちゃん風に言うと、ファンタジスタなアイドルさんのお話ですね〜♪ | |
ははっ、随分と欲張りな主人公だな……けど、悪くない……。 | |
むしろ、カッコイイだろう? | |
ああ。オレのために書いてくれたんだな……ありがとう。みんなも、不安にさせてごめん。 | |
別にいいって!相談されなかったのが悔しくて、アタシもかっとなったところあるし。 | |
それより、早く本読みしよう!脚本見せて!……へー、アイドル物語ってだけあって、衣装替え多いな……。 | |
わぁ……♪ハルしゃん、かっこいいお洋服の他に、ふりふりの衣装も着るんだねぇ〜♪ | |
………………は? | |
司会 | それでは、本年度の輝劇祭、授賞式を行います。 |
司会 | スターに輝いた劇団は、前年度スターとなった劇団から、トロフィーを受け取ってください。 |
女優 | スターおめでとう。今の感想は? |
あー。正直なところ、やっと獲れたってのがデカいかな。オレたち、輝劇祭に出るのも4回目だし。 | |
もっとオレが早く本気を出してたらとあ、ひとつの道に絞ってればって思ったこともある。 | |
でも仲間が、舞台の上に立つ時、無駄にならない経験なんてない、みたいなことを言ってくれてさ。 | |
女優 | ああ、ハルはサッカーをやってるんだよな。ダンスの蹴り、キレがあってカッコよかったよ。 |
へへ、サンキュ♪ | |
女優 | それに……あたしは、アンタと事情は違うけど、一度舞台から離れたことがあるんだ。 |
女優 | その分遠回りだったけど、無駄じゃなかった。待っててくれる仲間もいたしな。 |
女優 | あとは、舞台って止めようと思っても、止められなくてさ。 |
たしかに。試合でも舞台でも、オーディエンスの拍手喝采を知っちまったからな。 | |
どっちのファンにも、オレのしたいことを受け入れてくれた仲間たちにも、感謝してるよ。 | |
だから、胸を張って言える!欲張りだって思われても、遠回りになったとしても…… | |
オレはどっちの夢も諦めねえって! |
コメントをかく