アイドル | セリフ | 備考 |
木下ひなた | こ、これが会場?なまらおっきいとこだぁ…。 | |
木下ひなた | こんなとこであたしが歌うのかい?なんだか、気後れしてしまうなぁ…。 | |
木下ひなた | でも、プロデューサーのためにも、頑張らないと…!うん、あたし、やるよぉ! |
アイドル | セリフ | 備考 |
木下ひなた | やった、初勝利だべさ!見ててくれただべかい? | |
木下ひなた | なんか、今日の勝利で、ちょびっと自信がついたよぉ。 | |
木下ひなた | 次も頑張っていくべさ!プロデューサーも見ててくれるしねぇ。 |
アイドル | セリフ | 備考 |
木下ひなた | はぁ〜…前の会場でもたまげたけんど、もっとおっきいとこだぁ…。 | |
木下ひなた | お客さんもなまらたくさんいるんでしょや?あたし、上手く歌えるかなぁ…。 | |
木下ひなた | …ちょびっと怖いから、プロデューサー、そばにいてくれるかい…? |
アイドル | セリフ | 備考 |
木下ひなた | にゅ、入賞…?本当だべか?夢じゃない? | |
木下ひなた | だって、入賞って言ったら、トップアイドルの仲間入りでしょや? | |
木下ひなた | あたしがトップアイドルだなんて、誰も信じないんじゃないかい…? | |
木下ひなた | あ、そだ。ばあちゃんに連絡しないと。それとさ、プロデューサーにも…。 | |
木下ひなた | ありがとうねぇ。プロデューサーのおかげで、ここまで来れたよぉ! |
アイドル | セリフ | 備考 |
中谷育 | やったー!プロデュ−サ−さん、わたし達、じゅんちょうに勝ち上がってるよ! | |
佐竹美奈子 | みんなで力を合わせたおかげだね!あと、プロデュ−サ−さんが見守っててくれたからかも…♪ | |
木下ひなた | あたしね、予選の時、もうダメだって思ったことが、何回もあったんだべさ。 | |
木下ひなた | けど…そのたびにみんなが励ましてくれたから、ここまで来れたんだわ。ありがとねえ。 | |
佐竹美奈子 | えへへ…ひなたちゃん、一緒にご飯を食べよっか!消費したカロリ−を取り戻そ〜! | |
中谷育 | わたしもお料理、お手伝いする!プロデュ−サ−さんは、何が食べたい?わたし達で、作ってあげる! |
アイドル | セリフ | 備考 |
馬場このみ | 激戦を乗り越え、最後の戦いに挑むアイドル達…フフ、まさにアダルティな私にピッタリの、シリアスな展開ね…♪ | |
馬場このみ | プロデュ−サ−、見ていてちょうだい!私達、このチャンスをものにして、必ず勝ってみせるわ! | |
双海真美 | んっふっふ〜♪いいね、このみん!真美のハ−トも、ボ−ボ−火が着いちゃいそうだよ〜。 | |
双海真美 | よーし!このみんに負けないぞー!真美も、メチャスゴで、サイコ−なステ−ジになるように頑張るかんね♪ |
アイドル | セリフ | 備考 |
双海真美 | ファイナルリ−グ、ついに始まったね!これまで通りビシバシっとキメて、ブッチギリで優勝しちゃうよ〜! | |
木下ひなた | さすが真美センセ−、自信があるんだねぇ。あたしも一番弟子として、ちゃあんと見習わねば…! | |
中谷育 | わたしも、すっごく楽しみ!わたし達のステ−ジ、みんな楽しんでくれるかなぁ…?頑張って歌うね! | |
佐竹美奈子 | そんな気合たっぷりのみんなに…はい、お弁当♪お腹が減ってると、戦えないって言うしね! | |
馬場このみ | そうね。しっかり食べて、英気を養いましょう!セクシ−を維持するにも、栄養は大切ですもの!ウフフ♪ |
アイドル | セリフ | 備考 |
双海真美 | うあうあ〜!レオレオのサイキョ−感、ハンパないよ〜!?真美達もしかして大ピンチなんじゃないの〜! | |
中谷育 | だ、だめだよ真美ちゃん!やってみないとわからないって、おかあさんも言ってたよ!頑張ろう! | |
馬場このみ | そう、勝負の前から諦めちゃダメ!玲音ちゃんだって、私のこのセクシ−でアダルトな魅力には勝てないはず! | |
佐竹美奈子 | わっほ〜い!みんな、やる気満々だねっ。私も玲音さんに負けないように、練習しておかなきゃ! | |
木下ひなた | 勝負は、あんまし得意ではないんだけども…みんなのためだもの、あたしも目いっぱい頑張るよお! |
アイドル | セリフ | 備考 |
佐竹美奈子 | みんな、今日は本当にお疲れさま!いっぱい体動かしたから、お腹空いたよね?打ち上げしようか♪ | |
中谷育 | 打ち上げって、みんなで一緒にご飯食べるんだよね!美奈子さんのお店?わたし、早く行きたい! | |
双海真美 | うぅ…真美、もう限界だよ〜…。これ以上、ご飯を食べないと…お腹が空いて…ガクッ。 | |
木下ひなた | ま、真美センセ−、倒れちゃったべさ!?早く美奈子さんのお店で、ご飯を食べさせてあげねばだよぉ! | |
馬場このみ | こらこら、真美ちゃん。ひなたちゃんが困ってるでしょ?イタズラはそのくらいにして、行きましょ♪ |
双海真美 | ジャジャ−ン!今日はみなりんの代わりに真美が、超ウルトラグレ−トスペシャルメチャスゴなお弁当持ってきたよ♪ | |
佐竹美奈子 | わっほーい!いつも作る側だけど、作ってもらうって、うれしいね!えへへ♪真美ちゃん、ありがとう! | |
中谷育 | あれ…このお弁当、ご飯かと思ったら、お米のお菓子だ!真美ちゃんが詰めたの?すごいね…! | |
木下ひなた | 重箱に入ったお菓子が、お正月のお節みたいに豪華だねぇ…。真美センセ−は、やっぱしすごいべさ! | |
馬場このみ | お米はポン菓子、クッキ−にマカロン、チョコにマフィン…。本当に甘いものづくしね。でも、真美ちゃんらしいわ♪ | |
双海真美 | んっふっふ〜♪みんな、ビックリしたっしょ?真美の特製お菓子弁当、食べちゃっていーよ! |
話者 | セリフ | 備考 |
プロデューサー | (俺が担当するのは木下ひなた。アイドルになるために上京した14歳の女の子だ) | |
プロデューサー | 木下ひなたさんだね?俺は今日から君を担当することになった…。 | |
木下ひなた | …ああ!あんたが社長さんが言ってたプロデューサーっちゅう人かい? | |
木下ひなた | あたし、田舎から出てきたばっかしだっけ、芸能界のこと、よくわからないんだわぁ。 | |
木下ひなた | だからね、アイドルのことや、都会のこと、あたしに教えてくれるだろか? | |
プロデューサー | (あまりアイドルに関する予備知識を持っていない子のようだ。なにから聞こうか?) |
プロデューサー | どうしてアイドルになろうと思ったのか、教えてくれるかい? | |
木下ひなた | あのね、じいちゃんの農園で歌ってたらさ、ここの社長さんにスカウトされたんだわ。 | |
プロデューサー | 社長のスカウトだったのか!これまで歌やダンスのレッスンを受けた経験は? | |
木下ひなた | …なあんも。でもね、ばあちゃんが、ひなたならだいじょうぶだって。 | |
木下ひなた | ばあちゃん、ひなたの歌は聴く人の気持ちをあったかくすっからって言ってくれたんだ。 | |
プロデューサー | おばあさんが…そうか。それでひなた自身はどんなアイドルになりたいと思う? | |
木下ひなた | あたしね、アイドルのことはわからんし、自分に務まるんかなぁって思ってるけど…。 | |
木下ひなた | あたしの歌を聴いてくれた人をあったい気持ちにできたらいいなって思ったんだわ。 | |
プロデューサー | なるほど。アイドルを目指す動機としては、十分な理由だと思うぞ! | |
木下ひなた | えへへ…ありがとうねぇ、プロデューサー。今後ともよろしくお頼み申します。 | |
プロデューサー | ああ、こちらこそよろしくな、ひなた! |
プロデューサー | さっきから気になってたんだが、その足下のダンボール箱はなんだ? | |
木下ひなた | これかい?うちの農園で取れた野菜だよぉ。事務所のみなさんに食べてもらいたくて! | |
プロデューサー | ひなたの家は野菜を作ってるのか? | |
木下ひなた | 野菜だけじゃなくてね、果樹園もあるべさ。一番自信があるのはリンゴかなあ? | |
プロデューサー | そ、そうか。じゃあ、あとで一緒に配ろう。たぶん、すごく喜ぶメンバーもいるから…。 | |
木下ひなた | うん、あのねじいちゃんの野菜はね、食べた人を元気に、笑顔にする特別な野菜なんだわ。 | |
木下ひなた | アイドルを目指す間は畑は手伝えないけど、代わりに歌で、人を元気にできたらなぁ…。 | |
プロデューサー | ファンに元気と笑顔を届けるアイドルか…。うん、なかなかいい目標だと思うぞ。 | |
木下ひなた | ほんとかい?えへへ…あたし、がんばるね。これからもよろしく、プロデューサー。 | |
プロデューサー | ああ、俺も全力でサポートするから、一緒に頑張っていこう! |
話者 | セリフ | 備考 |
プロデューサー | (今度の日曜は劇場でのライブのあと、お客さんとアイドルのみんなの握手会だ…) | |
プロデューサー | (新人アイドルの中からは、ひなたも参加する。初めての握手会、成功させないとな!) | |
木下ひなた | プロデューサー、今度の握手会、あたしなんかが出てしまって、本当にいいんだろか? | |
木下ひなた | あたし、まだアイドルのこと、なぁんもわからん、ひよっこだべさ。失礼じゃないだろか…? | |
プロデューサー | 大丈夫だ!お客さん達は、ひなたやみんなに会いたくて来るんだ、怖がることないぞ! | |
木下ひなた | そっか…みんな、あたし達に会いに、わざわざ劇場まで来てくれるんだねぇ。 | |
プロデューサー | ああ、そうだとも。だからお客さん達には、笑顔で帰ってもらわないとな! | |
木下ひなた | プロデューサー。お客さんが大勢いて、緊張してしまった時は、どうしたらいいんだべか? | |
プロデューサー | そうだな…どうしても緊張するなら、人を野菜だと思えばいい、って言うぞ。 | |
木下ひなた | へっ?…人を、野菜? | |
プロデューサー | ああ、カボチャとかジャガイモとか…畑にいっぱい野菜がなってると思えば、緊張しないだろ? | |
木下ひなた | そうだねぇ。野菜なら、緊張しないべさ!じいちゃんの畑みたいで、なつかしいよぉ。 | |
木下ひなた | …そうだ!プロデューサー、あたし、いいこと思いついたべさ! | |
プロデューサー | いいこと…? | |
プロデューサー | (いよいよ当日だが…。ひなた、一体何をするつもりだ?) | |
木下ひなた | 今日は来てくれてありがとうねぇ。これ、あたしのじいちゃんが作った野菜だよぉ。 | |
プロデューサー | えっ…! | |
プロデューサー | (ひなたは観に来てくれたファンの人達に、野菜や果物をひとつずつ配っている…) | |
木下ひなた | よかったら、また観に来てねぇ。あたしもステージに立てるよう、頑張るよぉ。 | |
プロデューサー | (みんなビックリしているけど…これは、確かにひなたにしかできないお礼だな) | |
木下ひなた | ふぅ…。 | |
プロデューサー | ひなた、お疲れさま。 | |
木下ひなた | あ、プロデューサー。あたし、来てくれた人に、お礼がしたかったんだけど…よかったんだろか? |
プロデューサー | よくやったな、ひなた。みんな喜んでたし、楽しそうだったぞ。 | |
木下ひなた | ほんとかい?えへへ、よかったよぉ。あたしも、お客さんを笑顔にできたんだねぇ。 | |
プロデューサー | ああ、ひなたの考えでみんなを笑顔にできた。誇れることだぞ。この調子で頑張ろうな! | |
プロデューサー | (ひなたは本当に純粋だな。ひなたの良さを、いかしたプロデュースを心掛けないとな…!) |
話者 | セリフ | 備考 |
木下ひなた | あのね、プロデューサー…、相談したいことがあるんだけども、いいかい? | |
プロデューサー | なんだ?どんな小さなことでも言ってくれ。ひなたの力になれるなら、嬉しいぞ。 | |
木下ひなた | あのね…この事務所で野菜を作って、ファンの人たちに配ろうと思うんだけども。 | ファン |
プロデューサー | 野菜を、事務所で? | |
木下ひなた | うん。あたしのうちのベランダだけじゃ、大した量は作れんから…。 | 下宿 |
木下ひなた | 事務所のベランダや、屋上を借りられんかなぁと思って。 | |
プロデューサー | それなら、社長に聞いてみるけど…。けど、どうしてそんなに作りたいんだ? | |
木下ひなた | あのね、この前、握手会で野菜を配った時、みんなに喜んでもらえたっしょ。 | |
木下ひなた | だからあたし、またやりたいなぁって思ったんだべさ。 |
プロデューサー | うーん、ちょっと難しいんじゃないか?全員に行き渡るだけの量を作るのは…。 | |
木下ひなた | はぁ、確かにそうかもねぇ…。またみんなに、喜んでもらいたかったなぁ。 | |
プロデューサー | その分、ひなたに会えて嬉しい、って思ってもらえるようにすればいいさ。 | |
木下ひなた | あたしに…? | |
プロデューサー | だってみんなは、アイドルの木下ひなたに会いに来てくれるんだからな! | |
木下ひなた | …ああ、そっかぁ。野菜じゃなくて、あたしがみんなを笑顔にすればいいんだねぇ。 | |
木下ひなた | ならば、もっともっと仕事を頑張って、立派なアイドルにならないとだよぉ。 | |
プロデューサー | その気持ちがあるなら、きっといいアイドルになれると信じてるよ。 | |
木下ひなた | プロデューサーがそう言ってくれると、自信がわいて来るべさ。 | |
木下ひなた | あたしも、じいちゃんの野菜みたいに、人を元気にするアイドルにならねばなぁ…。 | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (ひなたのこのゆったりとした雰囲気は、元気だけじゃなく癒しもくれるな…) | |
プロデューサー | (ひなたのファンになる人達も、きっと、そう思っているに違いないな) |
プロデューサー | それはいい案だな!ひなたの野菜は、笑顔を倍にするからな。 | |
木下ひなた | えへへ…そう言ってもらえると、育て甲斐があるってもんだよぉ。 | |
プロデューサー | でも…ひなたの人気が出れば出るほど、配る野菜の量は増えるけど大丈夫なのか? | |
木下ひなた | あっ…そ、それは考えてなかったべさ…。人気が出ないのも、困るねぇ…うぅ。 | |
プロデューサー | ファンのみんなは、ひなたに会えただけで、十分嬉しいんじゃないかな? | |
プロデューサー | 野菜にこだわることはないさ。もっと会いたいって思ってもらうんだ。 | |
木下ひなた | あたしに会えるだけで嬉しいかぁ…。そうなれたら、あたしも嬉しいよぉ。 | |
プロデューサー | なれたらじゃなくて、なろう! | |
木下ひなた | プロデューサー? | |
プロデューサー | ひなたなら、できるさ。俺も頑張って、いっぱい仕事取ってくるぞ! | |
木下ひなた | プロデューサー…うんっ!あたし、いっぱいいっぱい、がんばっからねぇ! | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (よかった。ひなた、ますますやる気になってくれたみたいだ。俺も負けてられないぞ!) |
話者 | セリフ | 備考 |
プロデューサー | (今日はこれから、ひなたのダンスレッスンだ。一緒にスタジオに行く約束だが…) | セリフ後暗転 |
プロデューサー | 遅いな…。迷わないように待ち合わせ場所を駅前にしたし、地図も渡したんだけど…。 | |
木下ひなた | プロデューサー! | |
プロデューサー | あっ…ひなた!よかった、心配したぞ。 | |
木下ひなた | はぁ、はぁ…プ、プロデューサー…。ごめ…ごめんねぇ…。 | |
木下ひなた | …すっかり、遅くなっちゃって…。あたしのこと、待ってたよねぇ…はぁ、はぁ…。 | |
プロデューサー | レッスンが始まるまでまだ余裕があるし、大丈夫だよ。それより、すこし落ち着こうか…。 | |
木下ひなた | うん、ありがとうねぇ…。はぁ、はぁ…ふぅー…。 | |
プロデューサー | ずいぶん息を切らせてるけど…ひなた、どこから来たんだ? | |
木下ひなた | それがね…プロデューサー。東京はやっぱり、ゆるくないよぉ。 | |
プロデューサー | うん? | |
木下ひなた | 駅からね、プロデューサーに教えてもらった電車に乗ろうとしたんだわ。したっけ、すごい人で。 | |
木下ひなた | 電車の中が、イモを詰めた米袋みたいに、ぎゅうぎゅうだったんだわ! | |
プロデューサー | そうか…ちょうど通勤時間帯だったか。ごめんな、ひなた。 | |
木下ひなた | ううん。時間は時間だもの、いいんだべさ。 | |
木下ひなた | それでね、あたし、電車に乗れなくって…。何本も見送ってしまったんだわぁ。 | |
木下ひなた | このままじゃ、遅刻してしまうと思って…地図を見ながら、歩いて来たんだよぉ。 | |
プロデューサー | えっ…あ、歩いて!?ひなたの家からここまで、けっこう距離があると思うけど…。 | |
木下ひなた | そうかい?じいちゃんの畑に通うのと、同じくらいの距離だと思ったけども…。 | おじいちゃん、出身地 |
木下ひなた | プロデューサーを待たせちゃったし…これからは、遅刻しないように気をつけねばだよぉ。 | |
プロデューサー | いや、こっちこそすまなかったな。とはいえ…。 |
プロデューサー | ここまで歩いて来られるくらいのやる気があるなら、心配いらないな! | |
木下ひなた | あたし、やる気だけは、うんとあるべさ! | |
木下ひなた | プロデューサー。やる気があれば、あたしも東京の電車に乗れるようになるかい? | |
プロデューサー | もちろんだ。ここまで歩いてくるより、ずっと簡単なことだからな。 | |
木下ひなた | そっかぁ…。それならあたし、次はちゃあんと電車で来られるように、頑張るよぉ! | |
木下ひなた | あたし、きっと電車に乗ってみせるからねぇ! | |
木下ひなた | あたしね、わからんことばっかりで、まだまだ迷惑かけると思うんだけども…。 | |
木下ひなた | これからも、プロデューサーについて行くから。あたしに、アイドル教えてねぇ。…えへへ。 | |
プロデューサー | もちろんだ。今日のレッスン、頑張ろうな! | |
木下ひなた | うん。あたし、頑張るよぉ! | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (ひなたはちょっと不器用だけど、何事にも一生懸命だし、真面目だ…) | |
プロデューサー | (ひなたがアイドルとして上手くやっていくためにも、できる限りのことをしてあげよう!) |
プロデューサー | そうだな…まずは、慣れるところから始めようか。東京での生活も、仕事も。 | |
木下ひなた | でも…電車で移動するくらい、みんな普通にできることでないかい? | |
木下ひなた | もしかしてあたし、プロデューサーに迷惑かけてないだろか…? | |
プロデューサー | いや、迷惑はかけられてないぞ。今だって、ちゃんとひとりで来られたじゃないか。 | |
プロデューサー | 最初から何でも上手くできないのは、みんな同じだ。だから気にすることないぞ、ひなた! | |
木下ひなた | そっか…そうだよねぇ。なんでも、いきなりはできんもんねぇ…。 | |
木下ひなた | …うん。プロデューサー、ありがとねぇ。 | |
木下ひなた | あたしね、わからんことばっかりで、まだまだ迷惑かけると思うんだけども…。 | |
木下ひなた | これからも、プロデューサーについて行くから。あたしに、アイドル教えてねぇ。…えへへ。 | |
プロデューサー | もちろんだ。今日のレッスン、頑張ろうな! | |
木下ひなた | うん。あたし、頑張るよぉ! | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (ひなたはちょっと不器用だけど、何事にも一生懸命だし、真面目だ…) | |
プロデューサー | (ひなたがアイドルとして上手くやっていくためにも、できる限りのことをしてあげよう!) |
話者 | セリフ | 備考 | |
木下ひなた | プロデューサー。今日のイベント…あたしのことを、知らないお客さんも来るんだよねぇ。 | ||
木下ひなた | ちゃんと興味持ってくれるかなあ…。あたし、心配だわ…。 | ||
プロデューサー | そうか、ひなたはオープンスペースのイベントは初めてだったもんな。 | ||
木下ひなた | うん…。こったら広いスペース、とても緊張してしまうべさ。 | ||
木下ひなた | …プロデューサー。もっと小さいスペースに、今から変えることできないかなあ? | ||
木下ひなた | そっちの方が、あたしにはふさわしいと思うんだけんど…。 | ||
プロデューサー | ひなた…。 | ||
木下ひなた | 例えば、ばあちゃんちの近くの野菜直売所ぐらいの大きさ、とか…。 | ||
プロデューサー | (ひなた…すっかり弱気になってるな) | ||
木下ひなた | はぁ…なんだか、ばあちゃんの野菜が食べたくなってきたよぉ…。 | ||
プロデューサー | そんなに心配しなくても大丈夫だ。きっとお客さんも喜ぶよ。 | ||
プロデューサー | それに、これは通りすがりの人達にも、ひなたの歌を聴いてもらえるチャンスじゃないか。 | ||
木下ひなた | それは、そうだけども…うう…。あ、そろそろ時間だべさ…行こっか、プロデューサー。 | セリフ後暗転 | |
木下ひなた | ひぇっ…人が、わんさかいるよぉ…。この中であたし、歌うんだねえ…。 | ||
プロデューサー | (実際に、人の多さを目の当たりにして、ますます弱気に…) | ||
プロデューサー | (よし。ここは、ひなたのプロデューサーとして、俺が緊張をほぐしてあげないと…!) | ||
木下ひなた | やっぱり緊張してしまうべさ…うう。こんな時、プロデューサーだったら、どうするんだい? | ||
プロデューサー | 俺は…俺のために来てくれているお客さんを、楽しませようとするな。 | ||
木下ひなた | はぁ〜、なるほどねぇ。あたしも、そんな風に思えるといいんだけんども…。 | ||
木下ひなた | でも、もしイベントが盛り上がらなかったらって考えると…。 | ||
プロデューサー | あんまり気にしすぎても、よくないぞ? | ||
木下ひなた | えっ…どういうことだい? | ||
プロデューサー | ひなたの、のびのびとしたいつもの歌声なら、きっとお客さんは癒されるよ。 | ||
プロデューサー | だから、あまり気にするより、もう少し、肩の力を抜いた方がいいと思うぞ。 | ||
木下ひなた | あたしは普通にしてるだけだよぉ?のびのびも何も…。 |
プロデューサー | 気づいてないかも知れないけど、そこがひなたのいいところなんだ。 | |
木下ひなた | そう…なのかい?あたしの、いいところ…。 | |
プロデューサー | ああ。だから、無理に気張らないで、自分らしさを全面的にアピールしよう。 | |
プロデューサー | ひなたなら、出来ると思うぞ。 | |
木下ひなた | あたしなら…出来る。 | |
木下ひなた | プロデューサー、ありがとうねぇ。なんだか、本当にそんな気がしてきたよぉ。 | |
プロデューサー | それならよかった。さっきより緊張は解れたか? | |
木下ひなた | …うん。よく考えたら、あたしが緊張しちゃ駄目だったべさ。 | |
木下ひなた | だって、あたしが緊張してたら、見てるお客さんも緊張してしまうもの。 | |
木下ひなた | それに、誰も元気にしないで帰ったら、ばあちゃんに笑われるしなあ。 | |
プロデューサー | ああ、その意気で頑張るんだ。俺もちゃんと応援してるから! | |
木下ひなた | うん!…行ってくるべさ! | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (イベントは無事、成功に終わった。これからも、ひなたの長所をどんどん伸ばしていこう!) |
プロデューサー | 地元を思い出して、畑の中で歌った時みたいな気持ちで臨んだらどうだ? | |
プロデューサー | そんなに身構えなくても、ひなたはいつものひなたで、いいんだから。 | |
木下ひなた | いつもの…あたし?ちょっこし難しいけども…。 | |
木下ひなた | でも、プロデューサーの言う通り、ばあちゃんの畑を思い出したら、少し安心したよぉ。 | |
プロデューサー | それならよかった。さっきより緊張は解れたか? | |
木下ひなた | …うん。よく考えたら、あたしが緊張しちゃ駄目だったべさ。 | |
木下ひなた | だって、あたしが緊張してたら、見てるお客さんも緊張してしまうもの。 | |
木下ひなた | それに、誰も元気にしないで帰ったら、ばあちゃんに笑われるしなあ。 | |
プロデューサー | ああ、その意気で頑張るんだ。俺もちゃんと応援してるから! | |
木下ひなた | うん!…行ってくるべさ! | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (イベントは無事、成功に終わった。これからも、ひなたの長所をどんどん伸ばしていこう!) |
話者 | セリフ | 備考 |
プロデューサー | (今日はひなたの握手会だ。お客さんもたくさん入って賑わってる) | |
プロデューサー | (肝心のひなたは…) | |
木下ひなた | うん。こっちこそ、いっつも応援、ありがとうねえ。これからも頑張るよぉ。 | |
木下ひなた | えっ、これをあたしに…?ありがとうねえ。えへへ、うれしいよぉ。 | |
プロデューサー | (うん、野菜を配ることなく、ファンのみんなとしっかり笑顔で話してるな) | |
プロデューサー | (今までのひなただったら考えられない、すごい進歩だ) | |
木下ひなた | うん、また来てねえ。待ってるよぉ、したっけね。 | |
木下ひなた | …ふぅ。 | |
プロデューサー | お疲れ、ひなた。今のお客さんで最後だよ。 | |
木下ひなた | あ、プロデューサー。そっかあ。これで握手会、終わりなんだねえ。 | |
木下ひなた | なんかやってみたら、とても楽しくて、あっという間だったよぉ。 | |
プロデューサー | ひなた、すごく頑張ってたもんな。お客さんからも好評みたいだったぞ。 | |
木下ひなた | プロデューサー、それ、ほんとかい? | |
プロデューサー | ああ。帰っていくお客さん全員、満足そうな顔してたよ。 | |
木下ひなた | そっかあ…よかったわぁ。 | |
木下ひなた | これもプロデューサーが、あたしにアイドルってものを、教えてくれたおかげだべさ。 | |
木下ひなた | ありがとねえ、プロデューサー。 | |
プロデューサー | そ、そうやって改まって言われると少し照れくさいな…はは。 | |
木下ひなた | でもな、最後は結局ひなたが頑張ったから、成し遂げられたんだぞ。 | |
木下ひなた | あたしが…? | |
プロデューサー | ああ。全部、ひなたの努力の成果だよ。 | |
木下ひなた | そ…そうかなあ…。 |
プロデューサー | そうだよ、だから自信を持っていい。ひなたの笑顔はみんなを笑顔にさせるんだ。 | |
プロデューサー | さっき、お客さんも満足そうな顔をしてたって言ったろ? | |
木下ひなた | …あたしの笑顔が、みんなを…。 | |
木下ひなた | …うん、そうだねえ。この間まで不安だった握手会で、こんなに楽しめたんだもの。 | |
木下ひなた | 少しだけど、あたし、自分に自信持てた気がするべさ。 | |
プロデューサー | うん、その意気だ。 | |
木下ひなた | プロデューサー、これからもよろしく頼んます。 | |
プロデューサー | こちらこそ。よろしく頼むな、ひなた。 | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (ひなたは皆の心を優しく温めてくれる、木洩れ日みたいなアイドルだ…) | |
プロデューサー | (笑顔が曇って日が陰らないように、ずっと支えていかないとな!) |
プロデューサー | 俺もひなたに負けてられないな…。 | |
プロデューサー | なんだか、ひなたに元気をもらえたよ!…うん、気合いが入ったっ! | |
木下ひなた | あたしに元気をもらえたって…。 | |
木下ひなた | それは逆だよぉ。あたしがプロデューサーにいっつも元気をもらってるんだもの。 | |
プロデューサー | いや、俺ももらってるぞ?毎日、目の前で、アイドルの成長を見させてもらってるんだから。 | |
プロデューサー | あと、お客さん達もだ。ひなたの笑顔は、みんなを元気にさせるからな。 | |
木下ひなた | プロデューサー…そ、そんなこと言われたら、恥ずかしいっしょや…。えへへ…! | |
木下ひなた | でも、わかったよぉ。あたし、これからも応援してくれる人達に笑顔を届けるべさ。 | |
プロデューサー | うん、その意気だ。 | |
木下ひなた | プロデューサー、これからもよろしく頼んます。 | |
プロデューサー | こちらこそ。よろしく頼むな、ひなた。 | セリフ後暗転 |
プロデューサー | (ひなたは皆の心を優しく温めてくれる、木洩れ日みたいなアイドルだ…) | |
プロデューサー | (笑顔が曇って日が陰らないように、ずっと支えていかないとな!) |
タグ
最新コメント