「あ、あのっ、紅茶の準備が完了しましたのでお持ちしましたが、如何ですか・・・?」

【名前】リリス
【種族】人間
【性別】女
【所属】人外組織 副リーダー専属メイド
【能力】-寂滅為楽-再生力の増量エフェクトを対象に付属させる効果を持つ風を操る。この風は可視性で黄緑色を示す。つまりこの風に触れた者の負傷の一切を回復する事ができる。その原理は風に触れた対象の体内のATP(アデノシン三リン酸)に影響を与えるものである。細胞内のミトコンドリアという器官で合成されるATPは別名『生体のエネルギー通貨』とも称され、多くの体内化学反応の推進剤として機能している。エネルギーの運用で必須である熱が生まれるのも、ATPがあってこそである。生体内の化学反応の進行には一定の温度が必要であり、生物は熱、すなわち体温を生み出して回復を速やかにしている。 つまりこの能力はATP合成能力の強化及び運用の効率化に影響を与えるものであると言えるだろう。
【容姿】およそメイド服と称されるエプロンドレスを常時仕事着として着用している。銀髪緑眼、色白の目眉良い方の小柄な少女。大体150cmくらい
【性格】度徳量力、純粋洗浄、温順篤実、そして何よりの忠魂義胆。忠義を尽くし、主人の幸せは自身の幸せ。思慮深く、僅かに悲観的な傾向はあるが、それでもしっかり者の頑張り屋の女の子。粗相をしてしまえば結構落ち込む性格。
【備考】元々帝国でその再生力を用いた耐久力を見込まれ、暴力の対象に逢い、終いには捨て子となった少女。しかし、人外でありながらも拾ってくれた椋鳥に、以来から身の回りの手伝いをするようになり、その内にそれは忠義心に変わった。そんな成り立ち故に人間が苦手で人外は平気なんて言う奇妙な体質を持つ。
【SV】「私は全てあのお方の所有物です。そしてそれは私を救って頂いた、私なりのあのお方への償いなのです。それを許して頂けると言うのは素敵な事だと思いませんか・・・?」
「はわぁっ?!も、申し訳ございませんでしたっ!」
【イメ画】


椋鳥様(ご主人様)とのツーショット




リリス:私の過去を少し、お話ししましょうか。あまり明るいものではありませんが、興味があるお方は耳をお傾けになさって、ご静聴ください。
私は幸せな家族の元に生まれました。ごく普通の問題もない家庭です。私は一人娘で、当時夫婦で営んでいた宿業の跡取り娘だったと聞き及んでおります。
異変の始まりは、兆候もなく突然のことでした。私の母が、当時流行病で若くして旅立ちました。私が4歳だった頃の話でしょうか。それから、あとを追うように看病に当たっていた父も…私を残して、二人とも行ってしまわれました。
独りになってしまった厄介者の完成です。私の面倒を見るのはどこか、親戚の殆どが私の両親の遺産が目当てで、厄介者の私には触れようとも、同情の言葉すらも頂けませんでした。少し、寂しかった覚えがあります。その日、私の代わりに代行して天が泣いてくださっているかのように、大粒の雨が降っておいででした。少し、こう言ってしまえば自意識過剰かもしれませんね。
長い話し合いの末、私はある親戚に引き取られることになりました。悲しみを乗り越え、生きていこうとした私を待っていたのは歓迎でも激励でもなく、暴力でした。思えばあの頃からですかね…私が暴力の中心となったのは。
私の怪我は私が持つ魔法のせいで直ぐに治ります。ですので、ずっと痛めつけられるのです。彼らは容赦がありませんでした。なんせ、死なない程度にどのような外傷を私に負わせたとしても、緑色の風が吹けば全て無かったことになるのですから。私は耐え忍ぶ他ない、茨の道しか残されていませんでした。
はぁ、あの日に至るまで、私は何度運命を呪ったことでしょうか…おかしな話なのですが。私はとっくに元の名前を忘れているのです。確か、元の名前はお花の名前だった気がします。それ以外となればこれっぽっちも…。そして気付いた時には新しい名前がつけられていました。つけられたとは言いましたが、それは蔑称なのですが…男児に悪影響をもたらす女性の邪悪なる存在の名前・・・″リリス″と。
王国と帝国の戦争が始まったと同時に、暴力は激化しました。まるで、不安を私に押しつけるかのように、戦争でお亡くなりになられた仲間の悲しみを、私に押しつけるように。
私は、それに耐えきれませんでした。もう、まともにご飯も食べられず、魔法も使えません。
その日が、私の最期だと、私は覚悟しました。
そんな中、蜘蛛の糸を垂らされました。
あのお方が、今の私のご主人様があろうことか、私を拾ってくださったのです。
あのお方は、私が一生の忠誠を誓う代わりに、生き続けることをお許しになされました。
こうして今の私がある訳です。少し、長くて暗い話でしたね。私の話は以上となります。お聞きいただきありがとうございました。御機嫌ようーー

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます