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insanityeye 2016年01月10日(日) 00:09:22履歴
イギリスのSF作家、アーサー・C・クラークの長編小説『幼年期の終り』(ようねんきのおわり、Childhood's End)から。
20世紀の後半、地球にデカイいうUFOが一杯来て、代表の宇宙人が電波で
「オッス!オラ、カレルレン!」
「いっちょ地球を支配してみっか!」
と宣言して実際、支配しちゃった。
地球人は超ビックリして、やってきた宇宙人を「オーバーロード(上帝)」と呼んだのである。
別ページでも書いたが、最低単位として、世界・次元を一つ完全制御し、より上位の世界を認識した存在。
「権力者になって世界を統一しました!」
とか
「オレ、超強いから星を消し飛ばせるぜ!」
とか、そういう低レベルの話ではなく、手段・手法は問わずして
- 世界一つ全てに自分の意思を満たし
- 世界を構成する最小単位まで完全コントロールし
- 他世界を支配する同一存在を感知し
- 干渉し、自分を拡大していくことができるモノ
がここで定義されるオーバーロードである。
どうやってなるのか?というと、手段は何でもいいので別に決まっていない。
生まれた世界の法則を読み解き、根源から支配する事でなってもいいし、何かしらの手段で自己を拡散し、世界の隅々まで浸透させ一体化することで掌握してもいい。
ただし、この設定でいくと、自分が居る世界にはほぼ必ず、それを支配する(世界そのものである)オーバーロードが存在するので、それに取って変わる手段が必要である。
別に、自分の世界に拘る必要もないので、他所の世界に行ってそのオーバーロードをぶっ殺して取り込んで、成り代わってもいい。
一言で言うと、そのオーバーロードによる。
世界の根幹法則からして、何もかもをオーバーロードが決定しているので、オーバーロードの性格によってはとんでもない地獄になる。
実際、この世界で言う地獄とか魔界とかは、そういうのを指しているのかもしれない。
アデーレというオーバーロードを例にすると、単一宗教で完全統制された世界になっている。
ただし、他所世界への進出のために意図的に一定割合を異教徒、神敵とする魔物系生物が出現して大小の戦闘が発生する、宗教色の強いファンタジー世界が構築されている。
人間に相性があるように
- 原型になったモノに人格、意識があり、オーバーロードになってもそれを保持している場合
- オーバーロードになって意識が生じた場合
のどちらでもいいが、相性が良ければ仲良くし、共闘するだろうし、悪ければ敵対する。
オーバーロードが成長するには他世界(=他オーバーロード)を侵蝕して飲み込むしかない。
そこで、食い易い世界を見つけていくわけだが、オーバーロードAがBと共闘し、2:1でCを侵蝕、50%ずつ分割して食ってしまうということもある。
オーバーロードは自分の世界の規模がイコールで己のリソース=強さに直結するため、弱ると即消滅の危機になる。
ある。
世界の発生は人為的、自然発生的に様々なパターンがあるが、そこでオーバーロードが発生するか、オーバーロードに支配されるまでは空白地帯になる。
その後は速攻、見つけたオーバーロードに侵蝕されて食われたり、新しいオーバーロードが生まれるまで見守られてたり、何かの実験場にされたりと、色んなパターンを辿っていく。
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