石田衣良の小説。「池袋ウエストゲートパーク」

池袋ウエストゲートパーク第一作目、「池袋ウエストゲートパーク」の四話目。

池袋ではみんなその抗争を、シヴィルウォーと呼んでいた。

サンシャイン60階通りをはさんだ水面下の戦い。

ガキどものガキどもによるガキどものための内戦。サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)とね。

そのあいだ、おれがなにをしていたかって?

すごくこたえにくい質問だよな、それって。

刺しっこしてるガキがあちこちで倒れ、サイレンがビルに乱反射し、ストリートが夜ごとぐつぐつと沸騰していたそこのろ……

おれは初恋をしていた。

太古からつたわる精神と肉体の神秘を、初めて解いたつもりになっていた。

世界はどこもかしこも花ひらいている。

まったくいい気なもんだよな。

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