石田衣良の小説。「池袋ウエストゲートパーク」

池袋ウエストゲートパーク第八作目「非正規レジスタンス」の四話目。

非正規雇用がテーマ。

おれたちの生きてるこの国では、二十四歳以下の若いやつらの半分が透明人間だって、あんたはしってるかい?

やつらはこぎれいな恰好をして、こまめにシャワーを浴び、外見はまるでうえの階級に属する正社員の若者と変わらない。

憲法で保障された生存権を脅かす貧しさは、巧妙かつ必死に隠されているのだ。

すえた汗のにおいはしないし、髪型だって普通。女だったらきちんと化粧もしてるだろう。

だが、誰も気にとめない透明人間をよく見てみると、悲惨な実態がわかってくる。

少々擦り切れた服はディスカウントショップや古着屋のひと山いくらのバーゲン品。

バカでかいデイバックやトロリーケースのなかは、百円ショップの中国製品ばかり、あたりまえだよな。

だって運が悪くて日雇い仕事がはいらなきゃ、百均の韓国製即席麺ひとつが一日に口にする全食料なんてこともめずらしくないのだ。

登場人物

レギュラー
その他
  • サトシ
  • モエ
  • ゼブラ
  • 永田:東京フリーターズユニオンの一員。
  • 谷岡:ベターデイズの店長。
  • 倉敷:ベターデイズ東京北西部のブロック長。
  • 亀井繁治:ベターデイズ東京北西部の社長。

人材派遣企業
  • ベターデイズ

労働組合
  • 東京フリーターズユニオン

トップページ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます