石田衣良の小説。「池袋ウエストゲートパーク」

池袋ウエストゲートパーク第一作目、同じ題名「池袋ウエストゲートパーク」の一話目。

おれのPHSの裏側にはプリクラが一枚貼ってある。

おれのチームのメンバー五人が狭いフレームになだれこんで写ってる色あせたシール。

フレームの絵柄は緑のジャングル。バナナめあての下品な猿たちがスイングしてる。

それはこっちの世界と変わらない。

プリクラのなかには、ほっぺたとほっぺたをくっつけて、最高におもしろい冗談を今聞いたばかりって顔が並んでる。

もちろん、ヒカルもリカもいる。なにがそんなにおもしろかったのか、おれはおぼえてない。

そんなシールをいつまで貼ってるんだっていうやつもいる。

そのたびに「夏の思い出」とか「過去の栄光」とか適当にこたえる。

だけど、本当はなぜなのか、おれにもよくわからないんだ。

登場人物

レギュラー
その他
ドーベル殺しの山井
マサ
シュン
ヒカル
リカ
ストラングラー
センセイ

ギャング団
キラーズ

クラブ
ラスタ・ラブ

トップページ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます