kagemiya@ふたば - アミラン〔オルタ〕
「起立、気をつけ、礼。────それでは最後の授業を始めましょう」

基本情報

【元ネタ】グルジア神話
【CLASS】セイバー
【マスター】凍巳紗澄徒
【偽名】凍巳紗灯鳥
【真名】アミラン〔オルタ〕
【性別】女
【身長・体重】197cm・233kg(鎖を含む)
【肌色】白 【髪色】黒 【瞳色】黒
【外見・容姿】鎖が巻かれた肢体が顕になり火のように赤い衣を纏う。眼鏡はどっか行った。
【地域】グルジア
【年代】紀元前3000年
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】星
【その他属性】人型・神性
【ステータス】筋力:B 耐久:D 敏捷:E 魔力:C 幸運:A 宝具:EX

【クラス別スキル】

対魔力:E(A)

魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少軽減する。
黒化の影響により甚だしくランクが低下している。

騎乗:C

騎乗の才能。
正しい調教、調整が施されたものであれば万全に乗りこなせる。

【保有スキル】

勇猛:B

威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

戦闘続行:A

往生際が悪い。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

神性:A+

神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
狩猟の神ダリの子であるアミランは最高の神霊適性を持つ。

【宝具】

陽光宿す裁定の剣カマリ

ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
黒き陽光の剣。人造による武器ではなく神々の血より鍛えられた神造兵装。
所有者の魔力を"熱"に変換し、収束・加速して解き放つことで、主神級の神罰行使を可能とする剣。
人に落ちたセイバーが担い手ながらも、その切先から放たれる光速の一閃はあらゆる装甲を射抜く雷霆そのもの。防御も回避も不可能に近い。
カマリに対抗するにはCON(耐久)ではなく、同レベルのダメージによる相殺を行うためのSTR(筋力)やMGI(魔力)が重要となる。

カマリの雷は本来神の証たる黄金色だが、セイバーが闇属性に染まっているため同じように黒色となっている。
聖火の象徴であるカマリが悪魔の眷属たる女として善悪を並存するように、この剣も善悪両方の属性を持つようだ。

全ての炎と石のあるじアーキタイプ・ブレイドワークス

ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
セイバーがモリゲ・グメルティ*1から奪い取り人類種へと与えたこの世全ての炎と石の統括権。*2
言語を介して空間を掌握し、炎を操り、石を鍛える、原初の鍛造術。
あらゆる熱と鉱物は潜在的に彼女の支配下に置かれており、如何なる手段であろうとセイバーを傷つけない。

【Weapon】

無銘猟犬ネームレス・クルシャ

セイバーの手ずから鍛造された聖剣、魔剣、神剣、宝剣、etc...それら無銘の宝具全て、、、、、、、の総称。
その多くは召喚後の作であり正規の宝具のような逸話再現能力を持っていない。殆どの武装はセイバーの意に応え宙を舞う程度が関の山である。
しかし、少量ながらも神秘を内包する剣群はサーヴァントを傷つけるに足りる能力を保有しており、
主人に付き従って獲物を追い立てる疲れ知らずの猟犬たちは決して無視できない難敵として立ち塞がるだろう。


罰鎖コーカシア

モリゲ・グメルティがセイバーに与えた三重の呪詛の一つ。神造兵装ガルダカヴァレバ。
神を律する能力を持った「対神兵装」でもあり、対象の神性が高ければ高いほど力を吸い上げ堅牢さを増していく。
最高神の権能たる『罰鎖』は拘束具であると同時に神鉄の鎧でもある。
装備すると全ての能力値が神性CSR*3に等しい数だけランクダウンするが、自分が受ける全ての攻撃にST判定が発生し成功するとダメージを無効化できる。

『罰鎖』はスクネリ(三層宇宙)を縫い止める塔の建材、世界樹の枝から鍛えられた。
従ってセイバーの宝具の支配力が薄く、鎖の制御、つまり自力での解呪は不可能である。
仮に『罰鎖』が解かれた場合、アミランは巨人としての姿と力を取り戻すだろう。

【解説】

プロメテウス伝説の原型とも言われるグルジアの文化英雄、原初の鍛冶職人アミラン。
女人の股から産まれず、神々の祝福と共にこの世に産声を挙げた半神の巨人。
巨人殺しであり、竜殺しであり、悪霊殺しであるアミランは、二人の義兄弟、バドリとウスプと共に数々の冒険を繰り広げた。
そんなアミランの冒険譚の中でもことさら有名なのが、天上界の火、空の神の娘であるカマリを盗み出した逸話である。

ある時、聖なる火の乙女カマリの存在を耳にしたアミランは彼女に強い興味を惹かれ、神々が住まうゼスクネリへの冒険を始める。
数々の困難の果てにカマリを天から盗み出すことに成功したアミランは、カマリと結ばれ、炎と石を操る術を会得する。そうしてアミランは原初の鍛冶職人となり人類に火と金属の使用を伝授したのだった。

しかし、彼の挑戦的な行いは最高神モリゲ・グメルティの怒りを買い、アミランはコーカサス山に繋がれて生きながら毎夜鷹に肝臓をついばまれる永劫の責め苦を与えられる。
伝承によれば、コーカサス山脈に縛られたアミランは彼の猟犬クルシャの力を借りて鎖を外そうと試みるのだが、いつもあと一歩のところで鍛冶師に鎖を鍛え直されるため、脱出叶わぬまま罰を受け続けるのだという。皮肉にもアミランが人に与えた鍛冶技術が永久不変の刑罰を神々に保証してしまったのである。

【人物】

コーカサス山に囚われて世界を見下ろし続けるグルジアのプロメテウスはたったひとつを強く悔いた。
────私は、彼らに火を与えるべきではなかった。

遅かれ早かれ人類は炎と石の操り方を知ったはずだ。
しかし過程が違う。
苦心し、失敗し、何度も脇道に逸れながら獲得するはずだった報奨を人類は労せず手に入れてしまったのだ。
天から振るように分け与えられた天を目指す力。人類はそれを地を這い血を流すためだけに使い始めた。
彼らがその力を宙に向けるまでに過ぎ去ったのは5000年。くだらない争いのために年月と惑星は浪費されてしまった。
もしも切磋琢磨の果てに行き着いたものであれば目的を見失い扱いを誤ることもなかっただろう。
故にアミランは悔いたのだ。己の仕出かしたことは最悪の過ちであったのだ、と。

セイバーはアミランが伝授した火と金属の使用、その功罪のうちの罪が色濃く反映された側面である。
この姿で召喚されたアミランは彼がカマリを盗んだことで人類に5000年の停滞を課して種の寿命を縮めたと悔やんでおり、
彼の言うところの"緩やかに死に向かう発展のない世界"である現代から文明を剥奪することで己の罪を清算しようと願う。

人類は宙の果てに至らぬまま惑星の胎内でモラトリアムに燃え尽きようとしている。
その停滞が満ち足りるためだと言うならば、再び飢餓の谷へと突き落とし、人類自身の手で文明の灯を創造させよう。
そのとき人類はかつてのアミランが望んだように宙の果てへと歩き出すだろう。そう、信じているのだ。


イメージカラー:焔色
特技:鍛冶
好きなもの:犬
嫌いなもの:神
天敵:神,
願い:罰鎖からの解放,既存文明の抹消

【一人称】先生 【二人称】君 【三人称】〜くん/〜さん

性格

ナチュラルに傲慢。価値観が神代。人という人を導くべき対象としか捉えておらず、万人平等に子供扱いするような態度を取る。
人当たりが素晴らしく良い彼に対して時折強く反発するものが現れるが、彼らはこのアミランの生来の気質を読み取っているのかもしれない。
また、蛮族メンタルも併発しているため美しい/美しくないの区別がつかない。これはアミランの打った道具の数々が機能美全振りな点に現れている。
叡智と技巧で外面を固めているが「とりあえず殴り倒せばなんとかなるだろう」と思っているようなのが素のアミラン。

ちなみにここまでの記述だが、泥を被る以前から同じ性格をしている。悪しからず。

台詞例


【因縁キャラ】

(キャラ名):後ほど追記

【コメント】

私は忖度などしなーい! 良い主人公だな死ぬがよい!

設置可能な実弾系飛び道具を投げつつ本命打撃をぶつけてくるセイバー。
具体的にはアンコの言峰が長物と追加コマンドで爆破できるこんなん育ててみました♪貰ったような戦闘スタイル。

本来は高水準の能力値なのだが全能力値に5ランクダウンの補正を喰らっているせいでステータスオールEのハズレ鯖として召喚される。
上記のステータスはアミランが『無銘猟犬』を量産し、宝具のパッシブ型能力値補正を積み重ねに積み重ねた成果である。
(凍巳紗灯鳥として活動する際にはパッシブ効果を切ることで霊格を落とし人間に擬態していた)
『無銘猟犬』を展開した場合には装備時の能力値補正が上乗せされ上記ステータス以上の出力を発揮できる。能力値だけで侮ってはならない。
ただし『無銘猟犬』の展開は弱点を晒すことにも繋がり、補正効果を持つ武装を破壊された場合の戦力低下は免れない。

無論アミランも馬鹿ではない。
展開する『無銘猟犬』の中にはそのような業物を護るためのブラフが大量に用意されているし、すべての業物を開帳して見せるなど以ての外。
一度にすべて破壊してしまえばいい、などと浅はかなことを考えた者にはさぞや手痛いしっぺ返しがくるだろう。
真正面から攻略するには、アミランの癖や『無銘猟犬』それぞれの使用頻度から業物を推定する観察力と、矢のごとく襲い来る牙からターゲットを見定め破壊する類まれな戦闘勘が重要。
特に、高ランクの芸術審美スキルを持つサーヴァントは業物を易易と見破れるためアミランにとって最大の天敵となりうる。

土夏大火災の犠牲者から打った業物は呪いと怨念の塊。てんかくんが串刺しになりつつ受け止める覚悟があれば飛来してきたそれらを解呪可能。*4

答え合わせ

補遺

このページでは巨人ということになっているアミランだが原典にはそんな要素欠片もない。悪質なデマに近い泥設定。
"アミラニ"と検索して出てくる数少ない日本語サイトに「神話世界の文化的英雄で巨人」と書かれていたのが元ネタとなる。*5
翻訳ミス、それも個人サイトをネタとして引用するのはどうかと思ったが、「鎖が外れると手のつけようのない怪物になる」というギミックを表現するにあたり、巨人の姿に変化する案が直感的に脅威を伝えやすいと判断した(それに、巨大化する方が面白そうだった)ため誤謬をそのまま採用している。
間違っても孫引き引用しないようお願い申し上げる。