kagemiya@ふたば - カルロス・ハスコック
「恐怖に屈するな、恐怖を飲み込め」


基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】ガンナー
【マスター】メリッサ・ロドニー〔Requiem〕
【真名】カルロス・ハスコック
【異名・別名・表記揺れ】カルロス・ノーマン・ハスコックII世、白い羽毛の戦士ドゥ・キック・ロン・チャン、ホワイト・フェザー
【性別】男性
【身長・体重】181cm・76kg
【髪色】黒 【瞳色】緑がかった青
【外見・容姿】海兵隊風の野戦服に白い羽根を付けた男性
【地域】アメリカ合衆国
【年代】近現代
【属性】中立・悪
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:C 耐久:B+ 敏捷:C 魔力:E 幸運:B 宝具:B

【クラス別スキル】

射撃:A++

 銃器を扱う才能を示すスキル。銃撃によるクリティカル威力をアップさせる。
 海兵隊の狙撃プログラムに於ける最高記録、世界2位の最長狙撃記録、その数々の戦果から、彼の『白い死神』に次ぐ射撃能力を有している。

【保有スキル】

無冠の武芸:B

 様々な理由から、他者に認められることのなかった武具の技量。
 射撃、狙撃、対人格闘、隠密、諜報のランクを本来のものより一段階低く見えるようにし、属性を真逆のものとして表示するが、真名が明かされた場合この効果は消滅する。
 多くの敵を射抜きながら、極秘任務であったが為に認められることのなかった戦果の数々。名を持たず森に潜み、ひたすらに敵を撃ち抜く白羽の射手。

破壊工作:B

 戦闘を行う前、戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。トラップの達人。
 ランクAの場合、進軍前の敵軍に六割、ランクBで三割近い損害を与えることが可能。
 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格が低下する。
 エレファント・バレーの戦いにて、観測手とともに“たった2名で”“200人規模の中隊”を5日間食い止め壊滅状態に追いやった逸話の具現。

任務続行:A

 戦闘続行の亜種スキル。目的達成のために耐え抜き、あらゆる困難を可能とする屈強なる精神と覚悟。
 気配遮断や隠密行動に特化したスキルであり、ガンナーというクラスでありながらアサシンとして、敵陣の懐に潜り込むことを可能とする。
 とある暗殺任務を達成するため、狙撃地点まで匍匐前進で……それも3日間かけて、敵の行き交うジャングルの中を進み続けた。
 また対戦車地雷の爆発を受けても仲間の命を優先し、全員を車内から救い出すというタフネスさを発揮した。
 

【宝具】

一撃必殺ワンショット・ワンキル

ランク:B 種別:対人奥義 レンジ:1-99 最大捕捉:1人
 彼が確立させた戦闘理論。アメリカ海兵隊狙撃手の代名詞として掲げられ、今や狙撃手なら誰しもが抱く理念。
 一撃で必ず殺す。言葉だけではなく経験し、実践した彼だからこそ扱える宝具であり、その在り方は『奥義』という概念へと昇華した。
 彼の射撃は一発にて必ず一人を仕留める魔弾となる。だがそれは、神秘や因果律の変化などではなく……単純に“必ず殺せる状況でなければ撃たない”というだけ。
 戦場を鳥瞰し、状況を見極め、環境と同化し、万全を期した状況で“必ず殺す”。故にその銃弾は一撃必殺、必ずその生命を貫く魔弾と成るのである。
 ただ撃って心臓を貫くなど、そんなお伽話やメルヘンのような弾丸がある訳がない。彼は“必ず殺す”状況を綿密に積み上げ練り上げて、その土俵の上から放つのだ。
 それでも尚、成功するとは限らない。あらゆる不確定要素が存在する中で――――彼は狙撃の成功率を、限りなく必中に近い99%まで向上させられる。
 長年培ったプロセス、そして概念として昇華されたその理念を持って放つ“一撃必殺”の弾丸。

鶏に睨まれた蛇キャット・アンド・マウス

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:1人
 自身に対して敵意を、その銃口を向けた場合、向けられたカルロスもまたそちらへ銃口を向けている。
 その一瞬、レンズ越しに映る一対一の世界は、誰にも邪魔される事のない刹那の世界―――緊張だけが漂う空間。
 対象と己の精神だけが存在する内的な空間を作り出し、極めてフラットな状態で判定を行使する。
 どのような状況であろうと、対象がカルロスに狙いを定めていて、カルロスがそれに気が付けた場合、この内的結界へと移行される。
 そしてこの空間から生きて出られるのはただ一人――――張り詰める緊張、お互いがお互いを見据えている状況下での重圧に打ち勝てた者のみ。

 固有結界のような「対象をまるごと別空間へ移動させる」ものではなく、張り詰めた緊張が「世界に二人しか居ない」かのように見せかけているに過ぎない。
 錯覚や幻覚に近く、引き金を引いて命中するまでのほんの逡巡の間のみ存在する精神的な空間。
 そしてその空間で勝利を収めた者の弾丸が、対象の頭を撃ち抜くのである。

【Weapon】

『レミントンM40』

『スプリングフィールドM25“ホワイト・フェザー”』

『ブローニングM2』


【解説】

 ベトナム戦争にて活躍したアメリカ海兵隊所属の狙撃手。
 公式記録では90人余り、極秘任務での戦果を含めれば300人近いベトコンを狙撃した世界屈指のスナイパー。
 現代戦では類を見ない戦績を残しており、常に頭に白い羽根を一枚差していたことから「ホワイト・フェザー」の通称で知られた。
 現役時代には様々な逸話を残し、引退後にも指導役として現代狙撃術の礎を築き上げた、まさしく『伝説の英雄』たる男。

【人物・性格】

 冷静沈着だが冷徹ではなく、フランクに冗談めかせて皮肉も交えるユーモアのある人物。
 リアリストで目に見えるものだけを真実として捉え、己の経験のみを芯として動く軍人気質も持ち合わせる。
 堅物そうな見た目とは裏腹に誰に対しても等身大で、同じ立場から見据えて接することの出来る器量の広さを持つ。
 一方で女性に対してはだらしない一面もあり、初対面であろうと口説きにかかってはさらりとあしらわれていたりもする。
 
 狙撃とは対象との一対一の決闘であり、お互いがお互いに敬意を持って向き合うことで始まるという信条を持つ。
 故に敵であろうと相手への敬意は忘れず、相手の過失であろうと一方的な狙撃は好まず、フラットな状態での撃ち合いを望む。
 銃を手にし、こちらにレンズを向けたならそれは『死ぬ覚悟』があるということであり、その覚悟こそがあるからこそ戦いは成り立つのだ、と。
 『一撃必殺』を心情とするのも、無駄に弾をバラ撒いて殺したのでは一方的な殺戮と変わらず、無粋の極みであると考えているため。
 騎士がその剣に忠義を託すように、侍がその刀に武士道を宿すように、狙撃手もまた――――『一撃必殺』という理念を以て、その引き金を引く。
 そのため、彼が銃口を向けるのは「戦う覚悟のある相手」のみに限られ、一般人や非戦闘員に対しての狙撃は“絶対に”行わない。

 「俺は狙撃が好きだが……好き好んで人を撃ったことは一度もない。
  だが、やらなきゃやられる。俺が死ねば、俺の後ろの若いのも死ぬ。選択の余地は無い……それが戦場ってもんだ。」

【モザイク市にて】


 「お前さん、『羽付き』か」

 「奇遇だな……俺も『羽付き』なんだ」

 「神戸」にて個人回収業を営んているサーヴァント。
 持ち前の隠密技術で無人兵器の監視の目を掻い潜り、廃墟に残されたロストHCUを回収して回っている。
 一般の回収業者では立ち入ることが難しい汚染地域や倒壊が進んだ建物内部、兵器が跋扈する奥地にも潜り込む。
 サーヴァントということで過酷な環境下にも耐性を持っており、請け負った任務は必ず成し遂げる回収業者のプロフェッショナル。
 不必要な破壊は行わず、目標の回収のみに重点を置くソリッドさから多くのHCUにその名が知られており、直営の回収業者とすべく囲い込みが行われている。
 しかし本人はあくまでも「自分のため」に働いているだけであって、企業や政府に付くつもりはないと断りを入れている。
 
 単独行動を得意とし、戦闘も極力行わない事から魔力の消費量が極めて少なく、マスターが近くにいなくとも活動を可能とする。
 故に彼は常に独りで誰かに深く組み入ることもない。ただ「自分のため」―――――そして、自分が信ずる者のために動いている。


イメージカラー:迷彩が施された灰色
特技:狙撃、女性を口説くこと(と本人は思っている)
好きなもの:タバコ、シャークフィッシング、ターキー
嫌いなもの:日本のホラー映画、禁煙、Dレーション
天敵:シモ・ヘイヘ
願い:自分が必要なくなるような穏やかな世界の到来

【一人称】俺 【二人称】お前、お前さん、あんた、君(女性に対してのみ) 【三人称】あいつ、あの男/女、彼/彼女など

【因縁キャラ】

シモ・ヘイヘ:偉大なる狙撃手。
 人類史上希に見る戦果に賞賛を送るも、尊敬を抱いているわけではない。
 気も合い貴重な狙撃手仲間でもあるためか、先達者というよりは同じスナイパーとして友達感覚で接することが多い。
 「白い死神とは、大したあだ名を付けられたもんだな。人は史実よりも、誇張された創作を好むものだ。
  ……こうして出会い、話をしている俺達もまた、人々の理想が作り上げた『英雄』……全く、英霊とはよく言ったもんだ」


メリッサ・ロドニー〔Requiem〕:自身のマスター。
 人を恐れる彼女の代わりに、自らが回収業を営むことでその生活を支えている。
 住人から「マスターがいない」と勘違いされているのも、当のマスターが引き篭もり姿を表さないためである。
 またドローンとも行動を共にせず、徹底して単独での仕事を請け負っている様子。

【コメント】

羽付きのサーヴァント