kagemiya@ふたば - コジモ・イル・ヴェッキオ


「私こそがフィレンツェの父にして、芸術の造物主。ベアラーGonfaloniere、コジモ・イル・ヴェッキオである!」


基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】ベアラー
【真名】コジモ・イル・ヴェッキオ
【異名・別名・表記揺れ】コジモ・デ・メディチ、「祖国の父」
【性別】男
【身長・体重】182cm・70kg
【髪色】緋
【瞳色】灰
【外見・容姿】メディチの紋章が描かれた旗を持つ男
       赤スーツ
【地域】フィレンツェ共和国
【年代】1389年-1464年
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:D 耐久:C 敏捷:E 魔力:C+ 幸運:B 宝具:A+

【クラス別スキル】

旗手:B

ベアラーのクラススキル。
大衆を導く者としての技能の証。
敵・味方問わず、集団に対して働きかけるスキルや宝具の効果をアップする。
ベアラーは、フィレンツェ共和国の実質的主導者である『正義の旗手Gonfaloniere・di・Giustizia』に三度に渡り就任している。

【保有スキル】

黄金律(才):A

人生において、金銭をどれほどついて回せるかの才能。
父ジョヴァンニより受け継いだメディチ銀行の第一次最盛期を築き上げ、一時はフィレンツェ全体の税金の65%を単身で負担した大富豪。
その財力は金運によるものではなく、明確な努力の結果としてそこに在る。

芸術審美:B+

芸術作品、美術品の蒐集による知識。
芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、かなり高い確率で真名を看破することができる。

エロォス:C

プラトンのたどり着いた一つの思考の答え。不完全なるものが完全になろうとする働き。
現状で足りない物をすぐさまに察知し、それが何処に在るかが分かる。
またもう一つ、美しいと思えるものには抗えず食い付いてしまうと言うデメリットが存在する。
ベアラーは英霊となってなお知識欲が豊富であり、書物への探求心には事欠かない。

蜘蛛糸の果て:B

思念と知略の糸を張り、自らは座したままに事を終わらせるという蜘蛛の巣のごとき悪略。
政敵に対して自身は表に出ず、選挙制度を操作することによって排斥する方法により勝利を収めている。

【宝具】

財にて為す造物主腕デミウルゴス・デ・メディチ

ランク:A+ 種別:対国宝具 レンジ:1〜80 最大捕捉:300人
真名開放によりベアラーの背後に召喚される、石像のような質感を持つ巨大な「両掌」。
これこそは、ベアラーの功績たる数多の建築物、そして財力による芸術家の保護と育成が、ベアラーの愛読するプラトンの書籍において語られる造物主「デミウルゴス」の逸話と融合、具現化して顕れた神の両腕。

魔力ではなく、生前もしくは現界してから稼いだ「資金」を消費することでこの両掌は稼働し、物理的・魔術的な法則や道理を無視して町〜国規模の「芸術」を、既存のものを上書く形で創造する。
基本的にこの宝具はベアラーの自己満足のために使われるが、聖杯を獲得する、もしくは世界やフィレンツェの危機を救うためならば攻撃や防御に転用することも厭わない。

【Weapon】

『旗』

別に元から旗を振り回していたわけではない。
わけではないが、ベアラー故この旗を使って攻撃を行う。

財にて為す造物主腕デミウルゴス・デ・メディチ

この手が創り出す「芸術」の概念は、ベアラーが「美しさ」を感じるもの、という非常にアバウトな基準で定められている。
実質、資金を用いた万物の創造。

【解説】

コジモ・デ・メディチ、或いはコジモ・イル・ヴェッキオ。
イル・ヴェッキオは老人の意であり本名はデ・メディチの方だが、ほぼ同名の人物がいるため識別のためヴェッキオで呼称されることが多い。
14〜15世紀の人物。銀行家、建築家、フィレンツェの影の王、ルネサンスの有力パトロン、ネオプラトニズムの刻印者。

父から受け継いだメディチ銀行を最盛期に導き、築いた巨万の富を用いて様々な芸術家を支援し、そして自らも多様な建築物を建てさせた。
若い頃にはフィレンツェの支配権を巡った争いに巻き込まれ命の危機に瀕するが、一度撤退してから一番のライバルが消えたタイミングで帰還、裏から選挙制度を操り自身の有利な状況を整える、という方法により、むしろ自身の支配権を確実なものとした。

【人物・性格】

堂々とした青年のようでありながら、どこか老獪な気配を漂わせる全体的に怪しげな男。服が真っ赤なのも悪い。
だが、これでも基本的に善玉のため、願望のために無辜の人々を手に掛けたりはしないタイプ。

何かを作り出し、後世に残すことに執念を燃やしており、英霊として現界してもなお「形に残る何か」を現代に遺すことを望んでいる。

イメージカラー:老獪な赤
特技:創造、資金繰り
好きなもの:芸術、財、作り出すこと
嫌いなもの:非生産的な物、前進する意欲のない者
天敵:暴力
願い:受肉

【一人称】私
【二人称】貴君、貴殿、君(目下限定)
【三人称】彼、彼女

【台詞例】

「ベアラー、コジモ・イル・ヴェッキオ。召喚に応じて参上した。…ふっ、なかなか見所のありそうな目をしているな、貴君」

「全く、肉弾戦など経験が無いと言うのに!つくづく、英霊と云うものは愉快極まりないな!……あぁ、皮肉だとも!」

「人は死んでも、その芸術は残る。遺失することがあっても、生命よりは長く続くだろう?…言わば芸術とは我が仔なのだよ。仔より永く歴史に刻まれる、な」

「元より私は、直接手を下すことを好まないのでね。せいぜい潰し合ってくれたまえよ、君たち」

「我が財は全てを造る。…さぁ、ゴンファロニエレ・ディ・ジュスティッツアの名によって命じよう!その手で芸術を創り出せ、『財にて為す造物主腕デミウルゴス・デ・メディチ』!」

【因縁キャラ】

プラトン:その哲学に心酔しており、印刷技術が確立していなかったにもかかわらず彼の著書を何冊も所持していたほどのファン。
だが、徹底した原理主義というわけではなく、ベアラーは新プラトン主義と言われるものへとその考えを発展させていったため、いざ当人と会うと一部話が噛み合わない。

ダンテ・アリギエーリ(讐):フィレンツェの偉大なる詩人、ルネサンスの先駆者として敬意を払う。
ベアラーは彼の記した本も自身の図書館に収めていたという。

ベアトリーチェ:その在り方をも、一つの芸術として、その末路として「美しい」と評価する。

ベアトリーチェ(拳):なにあれ…。


月の主催者:人の心の美しさを謳う彼女に、新鮮な興味を持つ。
エゴの抽出と構成にも関心を示し、可能性としては……

グロース=アンディライリー:ナイス前進!
その徹底的なまでの生き汚さと、作品に懸ける努力に敬意を評する。

【FGO風ステータス】


【コメント】

ベアラーはもっと増えてもいいと思います