kagemiya@ふたば - タフムーラス

基本情報

【元ネタ】『王書』シャー・ナーメ
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】タフムーラス
【異名・別名・表記揺れ】タクマ・ウールーパ/タクモールプ
【性別】女性
【身長・体重】168cm・61kg
【肌色】やや褐色 【髪色】銀 【瞳色】緑
【スリーサイズ】83・59・84
【外見・容姿】両手足が露出している服を着た、筋肉質だが細身の女性。手足が金色に輝いてる。
【地域】ペルシア
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:B 耐久:D 敏捷:A+(B) 魔力:A+ 幸運:B 宝具:A++

【クラス別スキル】

対魔力:B

第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:EX

騎乗の才能。
ゾロアスター教最大の悪神アンラ・マンユこの世の全て悪すら乗り物として使役していたライダーに乗りこなせない物は存在しない。

【保有スキル】

調教術:A+

手練手管で対象を支配下におく技術。
相手を攻撃し続けるほどダメージにボーナスが発生する。
そして、一定以上弱らせた相手を武器である鎖で縛って判定に成功すると、強制的に従属状態におくことができる。
また、他者が所有する生物(魔獣や幻獣などの高位の存在も含む)型の使い魔や宝具などを鎖で縛ることにより一定確率で自分の物にできる。
タフムーラスはペルシア神話において初めて野獣を手なづけ使役した。
そして、アンラ・マンユを従えて乗り物とした。

心眼(真):B

修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す”戦闘論理”
逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
原典に記述はないが、生前は肉体の鍛錬と格闘術の訓練を欠かさなかった。

悪魔縛り:EX

魔性や悪魔などを含む悪しき存在に対するダメージが大幅に増加する。
武器である鎖で縛ることで相手を無力化することが可能で、タフムーラスという英霊の本質が悪魔縛りであるがゆえに、悪しき存在が一定範囲に存在するだけで対象はデバフを受けることとなる。
タフムーラスは天と地を埋めるほどの悪魔の軍勢に対し、その三分の二を鎖で縛り上げ、残る三分の一を鎚矛で打ち殺した。
そして、アンラ・マンユを魔術で縛って支配下においた。

【宝具】

自縛天装・無限光明シャフレワル・アナグラーン

ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
シャフレワル・アナグラーン。
タフムーラスが所有する悪縛の鎖を自身の手足に巻き付けた自己強化モード。
自身の敏捷値を最大で1ランクアップさせたうえで倍加する。
クラス補正などによって通常時がAランク以上になっている場合は倍加のみ。
高速で活動するほど魔力消費量は増加する。
鎖自体の性質により、手足による打撃は悪しき存在特攻となる。
自身を縛ることと敵を縛ることは両立も可能だが、より多くの鎖を巻くほうが強化量は大きい。
神霊がタフムーラスに与えた神造兵装である鎖は悪縛の効果を持つとともに、神の威光を遍く示すという光明の性質を持っている。
その”縛る”という面を己に向けて封じることで、光の速度とはいかないものの速度を大幅に向上させることができる。
鎖から常時放たれる光輝によってタフムーラスはわずかに浮いているような状態にあり、通常ならば足場にならないような物を足場として三次元の移動が可能となる。
なお、打撃の速度も向上するので打撃力も大幅にアップする。

悪縛天鎖・王権執行ディーヴ・バンド・フワルナ

ランク:A+ 種別:対悪宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1000人
ディーヴ・バンド・フワルナ。
神造兵装である悪縛の鎖を開放し、一定範囲内の空間を鎖で区切って封印する。
高ランクの宝具の効果でもなければ、この宝具の効果が終了するまで離脱することはできない。
悪しき存在はその空間に存在するだけで強烈なデバフを受け、低級な存在であれば消滅する。
空間内ではタフムーラスに敵対する者に自動で鎖が襲いかかる。
その鎖に縛られた場合、サーヴァントであれば全スキルと宝具がランクダウンあるいは封印され、ステータスが大幅に低下する。
悪しき存在に属するサーヴァントであれば、全スキル宝具封印+ステータスオールEまで引き下げられる可能性さえある。
この空間におけるタフムーラスは鎖によって縦横無尽に飛び回り、捕捉は極めて困難になる。

悪神よ、悪を滅せアンラ・マンユ

ランク:EX 種別:対城宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
アンラ・マンユ。
タフムーラスが悪縛の鎖によって使役する悪神アンラ・マンユを召喚する。
そしてアンラ・マンユの巨大な体躯と膨大な魔力量によって周囲を蹂躙する。
ただそれだけである。
強力だからこそ小細工する必要もない絶対的な破壊力こそがこの宝具の本質といえる。
召喚だけではなく使役するのにも多大な魔力を消費するので、適当なタイミングで自爆ブロークンファンタズムさせて締めることも多い。
相手はかつてない魔力量の爆発を目にすることになり、おそらくそれが最期の光景となる。

【Weapon】

悪縛の鎖ディーヴ・バンド

神霊から下された神造兵装の鎖。
放たれるの光輝により金色に光っている。
普段は両手足に巻き付ける形で装備している。
悪縛と光明の性質を持ち、魔力が続く限りどこまでも伸びて自在に操れる。
そして、タフムーラスは鎖の上であれば自身を霊体化してほとんど空間転移も同然に移動できる。
権能クラスの保護が加えられており、こと悪しき存在によって破壊されることはありえない。

【解説】

ペルシア叙事詩『王書』シャー・ナーメなどに登場するペルシア神代における三代目の王。
フーシャングの息子、ジャムシードの父であり、ペルシアを30年間統治した。
ゾロアスター教最大の悪神アンラ・マンユすら使役したという悪魔縛りの王として知られる。

タフムーラスの治世の時代、ペルシアは多くの悪魔や悪神によって災禍に見舞われていた。
そこで、タフムーラスはシーダースプという大臣の助言を受け、魔術によってアンラ・マンユを己の乗り物として従えた。
アンラ・マンユに乗って世界を一周したタフムーラスだったが、帰ってみると悪魔たちが反旗を翻していた。
天と地を覆うほどの悪魔たちの魔術と暴力に対して戦いを起こしたタフムーラスは、その三分の二を魔術で縛り、残りの三分の一を鎚矛で打ち倒した。
悪魔たちはタフムーラスの下僕となることを誓い、助命の代償として三十の言語の書き方をタフムーラスに教えたという。

タフムーラスは文化英雄としての面もあり、羊毛を紡ぐ技術を開発し、野獣を家畜とし、鶏を飼いならし、犬や鷹を狩に使えるように訓練したという。

…………というのは、ジャムシードの治世末期からアジ・ダハーカの君臨という未曾有の混乱を経て多くの歴史と伝承が失われた後に、歴史家などによって再構成されたタフムーラス像である。

まず、タフムーラスは女王であった。
もっとも、ごく一部の重臣を除けば、男の王ということで周知されていたが。
前王フーシャングが女児しか遺さず、当時の価値観でいえば女は支配者に相応しくはなかったのだ。
そして、タフムーラスは神代の王とは思えないほど魔術の才能が欠如していた。
秘められた魔力量自体は膨大であったが、魔術回路の異常から、行使できるのは自身の肉体に対する強化魔術程度だった。
王となったばかりの少女の苦悩はいかほどであったか。
なにより神代の王に求められたのは、優れた魔術によって国の平穏を守ることだったがゆえに。
代わりとなるものを求めて、政の傍らタフムーラスは肉体と技を磨いた。
しかし、その程度の研鑽では悪魔の暴虐が横行する時代においては無力だった。
ある時、悪の跋扈を見かねてか、善なる神からタフムーラスへと悪魔を縛る力を持つ輝く鎖が下された。
その力は絶大であった。
魔力を込めるだけで恐ろしい悪魔を容易に縛ることができた。
鎖を行使するのに必要な魔力量は多大であったが、規格外の魔力量を有するタフムーラスはにとっては問題とならなかった。

やがて、タフムーラスは悪神アンラ・マンユすらその鎖で縛り上げた。

偉業を成し遂げた王の凱旋を迎える民の歓声と笑顔を目にしながらも、タフムーラスの心は曇ったままだった。

偉大なる神が下された神宝とはいえ、自分は借り物の力で賞賛を受けているのではないか。
仮にこの鎖が失われたならば、自分にこの国を治め続けることはできるのか。

愛しい妃と共寝をしている間でも、その苦悩は心の裡から消えることはなかった。
しばらくして、タフムーラスはより一層己を鍛え、鎖無しでも王たるに相応しい実力を得るために、アングラ・マインユに乗って旅へ出た。
世界を一周するように駆け行く中で、タフムーラスは多くの闘いを繰り広げ、肉体と技を磨き上げた。
やがて国へと戻ったタフムーラスが目にしたのは、反旗を翻し暴れまわる悪魔たちだった。
それを目にしたタフムーラスは、黙って両の手足に鎖を巻きつけると、悪魔たちを鎖で縛り、あるいは鎚矛のような強烈な打撃によって撃ち殺していった。

そして彼女は、悪魔縛りのディーヴ・バンドタフムーラスとして名を轟かせるようになった。
魔術によって悪魔を縛るという誤解とともに。

なお、妃との間には子供がいる。
それがジャムシードである。
養子をとったわけではなく、魔術で一物を生やしたわけではない。
打ち倒した悪魔たちから、多数の言語だけではなく女同士で子供を作る業も授けられていたのだ(悪魔たちは異常な性行為を好むと言われる)。
タフムーラスがそれを他者に伝えなかったこともあり、その業は失われている。

【人物・性格】

高圧的で相手をやや見下したような言動が目立つ。
高貴というより、どこか奇矯さを感じさせるお嬢様言葉を使う*1
それは王であったがゆえの驕りではなく、生来の自信のなさの表れといえる。
長く欠落感と劣等感に苦しみ続け、しかも表面的には王としてふさわしい振る舞いをしなければならないという板挟みの中で、何らかの仮面ペルソナを被らなければ、心の均衡を保つことはできなかった。
あえて必要以上に傲慢さを感じさせる振る舞いをし、相手を平伏させるか、あるいは敵意を向けさせることでしか他者と接することができなかった。
そのため、コミュニケーション能力はかなり低い。
会話ができないというわけではなく、関係を構築することが非常に下手。
最初に上下をはっきりさせ、その枠の中でないと他者とどう接していいのか分からなくなる。
対等な相手だと自分から話しかけられないので、いつまでも相手が話してくるのを待つことになる。
素の性格が悪いわけではないが、相当こじらせてしまっている。

一方で、その欠落感に対する反動から非常に努力家。
常に己を高めていないと不安で、いつも肉体なり教養なりを鍛えている。
しかしながら、努力しているところを見られたり評価されたりすることを大いに嫌う。
王は生まれながらにして王たり得なければならないという、かなり歪んだ自身の中の理想上の王のイメージに振り回されている。

そのような厄介な性格のタフムーラスが、ただひとり気負いなく素直に接することができたのが名前が遺っていない妃だった。
彼女の前では、いびつな王としての仮面を外して素直に振る舞うことができた。
他の誰にも──至高なる善神にすら──見せられない、幼い子どものように甘える姿を。

妃と子作りをしているあたり、言うまでもなくレズである。
悪神すら乗りこなすタフムーラスだったが、ベッドでは乗られる側だった。


イメージカラー:銀
特技:調教
好きなもの:妃
嫌いなもの:努力するところを見られること
天敵:口うるさい大臣
願い:より王にふさわしい自分になること

【一人称】わたくし 【二人称】貴方 【三人称】あの方

【セリフ例】

「私は悪魔縛りの王タフムーラス。貴方ごときに私を従えることができると思って?」
「ほら、跪きなさい。臣下がどうしてもと泣いて懇願すれば聞く耳くらいは持ちますわ」
「弱者は蹂躙されるという絶対の真理を身体に刻んであげますわ」
「真に信じるべきは宝具などではない!己の肉体よ!」
「天なる鎖は悪を縛る……さぁ、貴方に滅びを差し上げましょう」

【因縁キャラ】

・ジャムシード:その業績は素晴らしいが、やはり慢心は王の敵ですわね……と複雑な目で見ている。本音を言うと娘が良かった。
ロスタム:後代のペルシアに生まれた偉大な勇士。まあ?貴方がどうしてもというならアドバイスの一つもしてあげなくもありませんわ?という顔をする。とはいえ根が明るそうなので苦手なタイプ。
クルサースパ?:……?……!?なんかすごいことになってますわね……。
・ザッハーク:私の時代にいたら縛って躾けてあげましたのに……。
ウルスラグナ:偉大な神霊だが、同じく悪を討つ者としてシンパシーを感じている。見た目が可愛いのでちょっかいをかけたいけど、どうしていいのか分からないので話しかけてくるのを待つ。

【コメント】

高速戦闘系面倒な性格の褐色銀髪レズ。