北欧神話に登場するドヴェルグの職人の1人。ドヴァリンの名は「眠りし者」を意味する。
天球に輝く太陽とそれを曳く馬車、そしてあらゆる物を切り裂く魔剣ティルヴィングなどを作ったとされる、稀代の名工。
そして、ドヴェルグ族の王祖の1人とされる。
例えば『ファーヴニルの歌』ではノルンを「アース神族の娘」「アールヴ(妖精)の娘」と並んで「ドヴァリンの娘」でもあるとしており、ドヴァリンがドヴェルグの筆頭であることが伺える。
『高き者の言葉』では、ドヴァリンがドヴェルグ達へルーンを授けたとされる。
ティルヴィング関連のサガ等では、人間の王スヴァフルラーミに捕らえられて名剣ティルヴィングを作ったとされる。
ドヴェルグを英語化したものがドワーフ、ファンタジーの代表的種族のひとつ。
ドヴェルグはアールヴ(妖精)の一種ともされる。アールヴを英語化したものがエルフ。これまたファンタジーの代表的種族である。
民間伝承に登場する「隠れし人々」フルドゥフォルク(ハルドゥフォーク)と呼ばれるエルフは特にドヴェルグの特徴が色濃く出ている。ドヴェルグの末裔的な存在だと考えていいだろう。
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