kagemiya@ふたば - ブランキュラータ


「生きているから、神様だって死んでしまう」

「だから私は、生きないことを選んだんだ」


基本情報

【元ネタ】dice
【CLASS】アルターエゴ
【真名】ブランキュラータ
【基体】沢瀉莉茉
【付随真名】エウクレイデス
【付随真名】フェンリル【水着】
【付随真名】シャルロット・コルデー
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女性
【身長・体重】154cm・40kg
【肌色】色白 【髪色】白 【瞳色】黒(瞳孔のみ真紅)
【スリーサイズ】82/54/83
【外見・容姿】フリルの付いたパジャマのようなオーバーサイズの衣装を身に着けた少女
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:D 魔力:B 幸運:C 宝具:EX

“『閉塞』のアルターエゴ”

【クラス別スキル】

ハイ・サーヴァント:-

気配遮断:EX

 心を凍結させることで気配を強制的に遮断する。
 そもそも存在自体が認識されず、別の認識へと置き換えられる。
 ブランキュラータを取り巻く『幾何異性の冰』の影響もあり、彼女そのものを認識している者は僅か数名に留まる。

陣地作成:A

 自らに有利な陣地を作り上げる。
 宝具と一体化している影響か、Aランクという高位の格を有する。

道具作成:-

 魔術的な道具を作成する技能。
 宝具と一体化しているものの、リソース全てが「陣地の作成」に割り振られているため、こちらは機能していない。

【保有スキル】

感情凍結:B

 心を閉ざし、目を塞ぐ。
 過去への後悔もなければ未来への絶望もなく、ただ現在に微睡むのみ。
 人間として生きることを諦め、ただ存在するだけの“情報”となることを望んだブランキュラータの終着点。
 現在はBランクで、辛うじて言語能力を持ち人間としての思考を保っているものの、段階が進むにつれてその心すらも凍結していく。

無窮の叡智:A

 エウクレイデスから抽出したスキル。
 この世のあらゆる知識から算出される正体看破能力。
 使用者の知識次第で知りたい事柄を考察の末に叩きだせる。
 その目に焼き付けた出来事を決して忘れず、知識として記憶する。

魔力放出(氷):A-

 フェンリル【水着】から抽出したスキル。
 物理的な氷というよりは情報の上での氷。物体を凍結させ、データを圧縮するという概念の具現。
 膨大な情報データを小さなサイズに治めることが可能となり、本来サーヴァントの霊基では処理不可能な情報をも扱える。
 が、凍結により圧縮された情報は完全には解凍されず、必ず何処かが劣化、或いは欠損してしまう。

単独行動 EX

 シャルロット・コルデーから抽出したスキル。
 外界とは隔絶されたスタンドアロン。己の存在証明を自分自身で成す事で、他者との繋がりを断っても存在を維持出来る。
 例え世界が滅びたとしても、本人がそれを受け入れ認めない限り、その存在は残滓として残り続ける。
 何も観測しなければ、主観に於ける世界はいつまでも変わらないままである――――そんな机上の空論に縋った少女の末路。

【宝具】

幾何異性の冰ユークリッド・フィンブルヴェト

ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:不定 最大捕捉:不明
 幾何学的に変化し続ける氷の檻。物理的な法則を無視しており、三次元に投影された四次元立体のような造形を持つ。
 外界から得られる汎ゆる情報―――光の屈折率、漂う量子一つに至るまで―――を取り込み、解析する情報処理装置。
 その成り立ちが数学、科学に由来するものならば全てを分析する事が可能であり、周囲の事象を“情報”に変換して記録する。
 同時にそれは本体を守る壁ともなり、常に変化・変質し続ける氷は外的な干渉を跳ね除け、世界から隔絶された虚数空間を作り出す。
 内部へと干渉するには、刻一刻と変化し続ける幾何学情報を解き続ける必要があり、事実上人間の処理能力では解析不可能。
 幾何学の生みの親たるエウクレイデス、及びそれに連なる数学の権威出ない限りは触れることすら叶わず、中に浮かぶそれを「不可解な図形の集合体」としか認識できない。
 スタンドアロンとして完成されたセキュリティプログラムであり、文字通りの「アイス・ウォール」。
 感情を排し、ただ情報だけを取り入れるその檻は、広がることも縮むこともなくただ浮かび続けている。

 もし物理的に「触れた」場合、その肉体は内部で「情報」として解析・処理がなされ、内側へと取り込まれる。
 つまり触れた部分の「情報が失われる」事となり、怪我や傷とは異なる欠損――――「失われた」という情報だけが事実として上書きされる。
 侵入した者のアクセスを根本から断ち切り、逃げることも進むことも出来ずに通信回路すらも切り取るアイス・ウォールというセキュリティの性質。
 この性質はエウクレイデスが発言させた幾何学の根源『原論』、及びフェンリルという氷の化身が有する『大いなる冬』の特性が混ぜあったことで完成された。
 物理を解き明かした理論による解析、神々をも凍えさせた冬の氷。現実も神秘すらも否定するその檻は……時に『完全なる拒絶の形』と表現される。

荊鎖の天使アンジュ・デ・リアン

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:1人
 本体を縛り付ける鎖。物理的に存在するものではなく、精神を内的空間へ押し止める不可視の束縛。
 孤独である限りその心臓の鎖は解けず、霊基すらも固定する。暗殺の天使と呼ばれた英霊、そして神喰の狼をも捉えた鎖に拠る高度な拘束術式。
 本来であれば「狙った対象の心臓を縛り付ける鎖」として機能する筈なのだが、他者の存在しない空間では己自身がその対象となってしまったようだ。

【略歴】

 [削除]

【解説】

 月の最下層、アビスに存在する『四次元立体』。参加者からは『ブランク』の通称で呼ばれる。
 観測するたびにその姿を変え、常に幾何学的な造形を描く直径7mほどの氷の檻。
 氷とは言うものの、光を「情報」として吸収して取り込む性質上、色は無く黒塗りに映る。
 解析や干渉を跳ね除け、ただ「不明」な存在として浮かび続けるその立体は、まるで月に生じたドット欠けのようでもある。
 不気味なオブジェクトではあれど近寄らなければ、直接触れなければ無害なため、余程の物好き以外は周辺に立ち入らない。
 内部は月の裏側へ繋がっている、または異界へ繋がっている、或いは没データが隠されている、等々……根も葉もない都市伝説が絶えないのも確か。
 そういった噂に釣られ、態々最下層まで訪れてこの立体に近づく者も少なくなく、『檻』に触れては二度と帰らぬ情報の量子となって消えていく。
 ……そんな無謀な者たちの亡骸から物資を確保できると考えれば、お宝が眠っているという噂もあながち間違いではないのだろうが。

[最深度情報]

【人物・性格】

 存在しない。個人としての性格は失われ、ただ情報を解析するだけの機械と化している。
 取り入れた文字の羅列を認識し、処理する機構。その情報に対して何かを“思う”事はなく、心が動かされることもない。
 それは諦観、達観にも似ていて、彼女はあらゆる物事から目を塞ぎ、ただ自分の殻に閉じ籠もる事を選んだ。

 他人との繋がりが悲劇を生むのなら、単体で完成された存在になりたい――――そんな願望により生み出されたのが、この『閉塞』のアルターエゴである。

イメージカラー:底に広がる黒
特技:何もしないこと
好きなもの:何もしないこと
嫌いなもの:何かをすること
天敵:月の主催者
願い:何もしないこと

【一人称】わたし 【二人称】あなた、きみ 【三人称】-

名前の由来は『Blank(空白、欠如)』+『Plumbago auriculata(瑠璃茉莉)』。

【因縁キャラ】

月の主催者
 何故私を呼んだのか?何故私を選んだのか?何故、私に全てを識る英霊の片々を与えたのか?
 一切の交流を断ち切り、外界との繋がりを無くしたのは彼女に対する反発の意味合いも強く、自分の存在が彼女の益となることを拒んでいる。
 隔絶状態の彼女に干渉出来るのは月の主催者だけであり、度々連絡を―――まるで子を案ずる母のように―――取ってくる彼女に対してより一層心を閉ざす。
 「明日が見えないなら……それならそれでいい。つまらない日々が廻るだけなら……わたしは、同じ今日を繰り返すだけ……」

【コメント】

更に問題児を増やしてしまってアンハッピーリフレイン君にはとても申し訳ないと思っている