kagemiya@ふたば - ムグ・ルイス
「興味というものは止めることが出来ませんよね」

【元ネタ】ケルト神話
【CLASS】キャスター
【マスター】 アイラ・ダウル・オルナ
【真名】ムグ・ルイス
【性別】男性
【身長・体重】174cm・52kg
【外見・容姿】黒を基調としたドルイド服に身を包む人物。身に付けている鳥の仮面はよく観察すると顔面と一体化しており、片目は虚空を映す。
【地域】アイルランド&ローマ
【年代】神代から4世紀以降にかけた2000年以上の年月
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型・神性
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:A+ 幸運:A 宝具: A-

【クラス別スキル】

陣地作成:A

道具作成:A


【保有スキル】

神性:C

父親にフェルグス・マック・ロサ。母親にキャットというどちらも人類の両親から産まれたルイスであるが、ルーやダグザといった神々が『生きた』時代から2000年生き、フィニアンサイクルにまで登場するその寿命から人類ではなく、嵐と荒廃を司る荒神。または太陽を司る神とも言われる説があることから保有している。

原初のルーン:-

北欧の魔術刻印ルーンの所持。
ムグ・ルイスには複数の魔術の師がいるが、その中でも最も著名な二名のうちの一人がスカサハであり、故に彼は原初のそれを有する。

高速神言:A

呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
現代人には発音できない神代の言葉を、神託により授かっている。

死なずのマグス:A

もう一人の魔術の師であるシモン・マグスより師事した魔術系統。
ルイスはかのローマの魔術師に師事し魔術師の息子とルイスの息子を婚約させ子供を作ることを条件に、自らの知る魔術の一部をマグスに伝えるという相互に教えあう間柄だったという。
パプテスマのヨハネこと洗礼者ヨハネの首を断った処刑人もルイスと伝えられている。

変化:B

ムグ・ルイスの逸話の一つである変化のエピソードから得たスキル。彼は様々な動物に変化するだけでなく、自身の身体を山と同等のサイズにまで変えることが出来たという。

【宝具】

塵芥の咆哮エーネリアン・グルード

ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:2〜60 最大捕捉:200人
ムグ・ルイスの伝説は様々な形態があるが、彼の持つ最大の伝説である太陽を止める戦車に匹敵するものがあるとすれば、彼の持つ魔の歌声だろう。
その歌は一度歌えば嵐を呼び、再び歌えば周囲を石に変え、塵に変え、滅びをもたらす。
周囲に魔力を由来とした嵐を呼び起こし、地形変化クラスの攻撃を与えることをスタート地点とし、再び歌うことによってこの宝具は真価を発揮する。ムグ・ルイスの歌声を二度『当て』られた存在は魔力ステータスがC以下ならば、ルーンを含めた魔術スキルによって抵抗が出来ない限り無条件で石化してしまう。魔力がBランク以上の存在も歌を当てられれば当てられるほどに石化判定は厳しくなっていき、最終的に物言わぬ石となってしまう。
石となった存在はムグ・ルイスの意思あるいは消滅によって解除されるが、石化した状態では非常に脆くなり、破壊された場合は死亡する。

【Weapon】

陽光静車ロス・ラマハ

ムグ・ルイスの持つ逸話である作成した戦車によって宙を駆け闇夜を進み、太陽にたどり着き二日間太陽の動きを完全に止めたという戦車。
本来はライダークラスとして召喚された際に所持する宝具であるが、キャスタークラスとして所持する高ランクの道具作成により、時間をかけることによって作成することが可能。
太陽神を由来とする神性や神格。太陽神より加護を受けている存在の動きやスキルそして宝具の発動を止める力場を周囲に放出し、まるで陽光を思わせる光と熱の放出から放たれる突撃によって敵集団を蹴散らすムグ・ルイスの奥の手。
宝具ではなく作成した道具という扱いによって聖杯戦争に出現するため、理論上はこの戦車はムグ・ルイス以外の存在にも使用方法さえ理解しているのならば使用可能。
ただし高速神言によって常に呪文を込め魔力を充填させなければ起動しないため、事実上この戦車を起動するにはムグ・ルイスに近いキャスターとしての能力が必要となる。

この他にも様々な宝具級または宝具そのもののアイテムをムグ・ルイスは作成するため、キャスターらしく時間を与えられれば与えられるほどに多大な戦禍を出しうる厄介な特性を持つ。

トラトガス

この武装のみが道具作成を用いずに、召喚された当初から持つムグ・ルイス唯一の武装。
大地の槍を意味する名を与えられた、金細工を施された槍。
奇しくもキャスターの娘と同名の武装であるが命名の由来に関しての詳細は不明。
ムグ・ルイスが振るう槍は『渇き』の力が与えられ、突き刺した存在の水分を奪い取る。
ランサークラスとして召喚された場合は、大地に突き刺した場合は逸話の通り一地域全ての水源から水を奪い取り、大地を枯渇させる能力を持つが、キャスタークラスとしての現界のため、呪詛と共に突き刺した対象の水分を奪い取りミイラに変える程度の能力に止まっている。

【解説】

ケルト神話には神々が───その中でも特にルーが重要とされる神話サイクル。クランの猛犬と呼ばれる、半神の英雄が最大の英雄とされるアルスターサイクル。フィオナ騎士団の全盛期を築いたとされる戦神ヌアザの末裔フィン・マックールが主軸となるフィニアンサイクル。そして時系列的にはフィニアンサイクルの前後となる、地域も様々に数々の逸話を集めたキングスサイクルの四種の歴史サイクルによって成り立っている。
諸説は存在するが、神話サイクルは四大記によると紀元前19世紀頃。アルスターサイクルは紀元前1世紀から1世紀。フィニアンサイクルは3から4世紀が物語の時代とされている。
正確な年代が何時であるかは此度の主題ではないため割愛するが───要約すると、複数のサイクルに登場するには定命の者である人類ではなく、神に限定された行為だということだ。
しかし数少ない例外も存在し、その例外こそがこのキャスター、ムグ・ルイスである。

両親は共に逸話のない人類であるが、神話サイクルに産まれしムグ・ルイスは突然変異とも言うべき魔術の才を身に付けていたため、本来ならば死すべき宿命を乗り越え、数々の魔術師に師事し魔術の知識を修め、強力な力を手に入れたという。
その数ある師の中でも最も強力な二人が影の国の女王スカサハと、とある暴君にも仕えたローマの魔術師シモン・マグスであり、ムグ・ルイスはこの二人の師からえた二つの魔術体系と自身が持つオガム魔術の三種の魔術をとてつもなく高位の領域で修めている。
ムグ・ルイスは傭兵ドルイドとして、一つの国に仕えるという在り方ではなく諸国を練り歩き様々な冒険をこなす魔術師らしからぬ行動を行う人物だった。
最大の冒険である太陽を二日間完全に停止させる冒険を含め、様々なエピソードを娘であるトラトガスと共に行い、成功させ名声を高めている。

ムグ・ルイスは彼個人を主題とした物語であるムグ・ルイスの詩の主人公でもあるが、その物語の中で最も武功に優れているのがこれより語る『ノックロングの包囲』というエピソードである。
フィニアンサイクルのアイルランド上王、コルマク・マク・アートはあるときに税の後れやいくつかの誓約に反したことから、自身の意に反する国家であるとしてマンスターを襲撃することを決意した。
襲撃のための軍隊はマンスターを除いた全アイルランドから収集され、その中には当然ながら上王を主とする誉れ高き騎士団。フィオナ騎士団の面々も存在した。
戦局は戦うまでもなく上王側が有利。そのため降伏をさせるために上王側は交渉役としてドルイドを送り、マンスター国は多大な賠償を支払う……はずだった。

その時期、偶然にもマンスターに滞在していたムグ・ルイスは自らに代償を支払うことを条件に、マンスター側に加勢したことを切っ掛けに事態は一変する。

ムグ・ルイスは軍と退治するや槍を投擲した。その槍は目の前の軍隊を越え、後方の上王が率いる軍隊を越え、誰もいない大地に突き刺さった。その槍を中心として、上王が支配する土地の水分は失われ、枯渇し何も実らぬ死の大地と化した。
動揺する敵軍を無視し、ムグ・ルイスは高らかに歌を歌い上げた。すると歌は嵐を呼び、天候を変動させ上王が支配する土地の建物と畑は嵐によって散々に荒らされ、使い物にならなくなった。
「もうやめてくれ」と敵軍の誰かが叫んだ。しかしムグ・ルイスは歌を続け、嵐が止んだかと思えばその歌を聴いた上王の兵隊たちは身体が石化し、息耐えた。
この3つの攻撃によって上王側は和睦を願い出ることとなり、マンスターは全アイルランドの軍に勝利をすることに成功した、というものだ。

その後、和睦によって戦争が終結した姿を見たムグ・ルイスは大地に自らの持つ石を投げつけ、それが大地に当たると、渇き尽くし死の土地と化した大地から水が溢れ再び作物が作れるようになったという。
そしてムグ・ルイスは戦争参加の報奨としてバレンシア島という土地を拝領し、その土地の主として暮らすことになったという。

【人物・性格】

基本的には魔術師らしからぬ気さくな人物。誰にでも気安く接し、様々な頼み事を気軽に聞く。
ただし根底の倫理観は魔術師…ともずれた、そもそも人間とは異なる何かであり、気になる何かを知るためならばあらゆる犠牲を惜しまない。
神代を生き、様々な魔術とけいけんを積んだムグ・ルイスにとっては聖杯やそれに類するモノですら生前に似たようなものを幾つか見たものでしかなく、聖杯そのものには興味を持っていない。
しかし彼が興味を惹くような何か───例えば、『獣』に纏わる存在を関知したときなど───は人として持つのなら当然持つ倫理から外れた行いをしてでも自らの目で見ることを目的としてしまう危険性がある。
自身の行動によって誰かが傷つこうが、助かろうが、知ったことではなく、それが世間にとって悪であろうが善であろうが行動方針そのものには特に執着がないため、表向きは様々なマスターと関わることも可能。ただし、彼が真に興味を持ってしまったのならば共に在るべき道具として加工されてしまうかもしれない。

イメージカラー:様々な色が混ざった結果生まれた黒
特技:学習
好きなもの:才能ある人間
嫌いなもの:無感情な人間
天敵:スカサハ
願い:なし。興味深いことが起こるかどうかのみに注目する

【一人称】私 【二人称】キミ 【三人称】彼/彼女

【台詞】

「キャスター、ここに罷り越して参りました。ふーむ…しかし…この地の出来事は私の興味を惹けるかどうか」

「おやおや、おやおやおやおや。英雄とは実に興味深いものですよね」

「私は2000年を行きフィオナとかいう騎士団を含めた全アイルランドを撃退しただけで人外扱いされました。心外ですよね」

「ダグザ…ふむ、面識はありませんでしたが私の地域に知らぬものはいないでしょう。最も、その程度のアイテムとは思えませんが」

「アイラは可愛いですね」

「私は娘───トラトガスを父として、魔術の師として愛していました。彼女とは様々な冒険をしましたから……此度も一緒に戦いたいですよね」

「敗れましたか……では、これで。キミたちの戦争にとびきりの祝福と呪いがあらんことを」

【因縁キャラ】

1880年代召喚時

ライダー:
マスターが討たれたことによって脱落することとなった強力なサーヴァント。
「おやおや。優勝候補であると言うのにマスターの関係で脱落しなければならないとは───」
「サーヴァントは要石足る存在がいなければ世界に留まることが出来ない……ああ、これは……なんとかしたいですよね」

シュベルトライテ
ルーンの使い手。更に言えば……ルーン使いとして、魔術師としての格ははっきり言えばこちらが上だがその『生態』は興味深い存在
[おや?おやおや…おやおやおやおや……ふむ]

アイラ・ダウル・オルナ
未熟な技術で不完全なコピー品を作り出した愚かで世界を知らぬ愛しきマスター。
この戦争でどう生き、何を思うのかが非常に楽しみ。

【コメント】

海外の僕鯖系サイトではライダークラスになってゴリアテやペリノア王と闘ってました