kagemiya@ふたば - 榎本武揚

「僕が英霊だと……?傲るな。僕程度、些末の政治家に過ぎないよ」


基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】榎本武揚
【性別】男性
【身長・体重】174cm・61kg
【肌色】やや色白 【髪色】青みがかかった黒に白のメッシュ 【瞳色】深い青
【外見・容姿】海軍式の軍服に大きな外套を羽織った黒ずくめの出で立ち
【地域】日本
【年代】近代
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・
【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:E 幸運:D 宝具:C

【クラス別スキル】

騎乗:C-


【保有スキル】

戦略:C

 外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
 一度は戦況を手玉に取り、新政府軍に対してアドバンテージを得ていたものの、不慮の事故により勝機を逃した。
 戦争には敗北したが、青年期から培った外交能力や戦後の躍進も含め、総合してCランクという位に至る。

政治工作:C

 政治的な工作・交渉などについての高い適性。場合によっては、『諜報』スキルの効果を併せ持つこともある。
 一度戦争に敗北しながらも地位を確立させ、一つの国を開拓するに至った手腕、巧みな話術。

嵐の航海者:D

 船と認識されるものを駆る才能。
 集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
 海軍指揮官として高い指揮能力を持つが、嵐により船を失った逸話を有するためにランクが低下している。

【宝具】

流れ征きて星はありゆきおちてほしはあり

ランク:- 種別:対人魔剣 レンジ:1-5 最大捕捉:1人
 奥義ではなく魔剣。本人の技術に依存するものでなく、武装宝具である『流星刀』の真名開放。
 隕鉄、即ち流星により鍛えられた一振りには、さながら宇宙を思わせる肌目が浮かびその刀身を揺らめかせる。
 安定せず、絶えず揺れ動き続けるその刃は、速度、重量、角度、長さ共に変化し続け、性質を覆し続ける。
 常に攻撃パターンが変化し続け、一つとして同じリーチは存在しない。それは宇宙、つまりは『未知』を根底とする概念武装である為だともされる。
 この刃そのものに『降臨者』の性質が含まれているようで、同じく外宇宙を由来とする存在に対してダメージの通りが良い。
 逆に、神秘や未知に帰属しない近現代の存在……取り立てて『宇宙探査機』のような存在には通用せず、性質変化の惑わしも意味を成さない。

決戰、蝦夷島五稜郭けっせん、えぞじまごりょうかく

ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1-80 最大捕捉:100人
 固有結界にも似た陣地の召喚。現象の上書きに近く、レンジ内全域に稜堡式城郭「五稜郭」を出現させる。
 伴って、彼に従っていた旧幕府軍の幕臣たちが幻霊として招集され、設置された大砲や鉄砲、白兵戦を主とした突撃を仕掛けていく。
 自らに有利な陣地を召喚し、敵軍を迎え撃つ。性質としては固有結界よりも、キャスタークラスの陣地作成に似通っている。
 戦火の熾烈さでは“とある副長”に及ばずとも、真っ向から大軍を迎え撃ち相手取るという意味では優れた防衛力を発揮する。
 一方、性質上陣地を動かすことが出来ず突撃には向かないこと、維持のために多大な魔力を消費することから、強襲としては扱いにくい。



【Weapon】

白萩隕鉄・流星刀しらはぎいんてつ・りゅうせいとう

 長刀2振り、脇差2振り、そして短刀1振りの五刀よりなる武装の総称。
 白萩隕鉄と呼ばれた流星を原材料とし、刀鍛冶の手により鍛えられた「流星の刀」。
 そのものが持つ神秘により武装宝具として成り立っており、これを起因としてセイバー、フォーリナーのクラス適正を与えるほど。
 宇宙を由来に持つ生物、英霊に対して特攻性能を持つが、神秘の薄い近現代のものには効果を発揮しにくい。

開陽丸かいようまる

 騎乗宝具。かつて日本を海軍強国たらしめ、オランダをもってして「あれより強い船は存在しない」と言わしめた軍艦。
 当時の水準では最新を誇ったフリゲート艦。戊辰戦争では当船の存在により、新幕府軍の海軍戦力と互角に渡り合っていた程である。
 時代が進んだ今となっては旧世代の木造船でしか無いが、対人・対軍能力は相応に高く、海賊船程度であれば一隻でも優位に渡り合える。
 一方で「突風」に弱いという欠点を持ち、浅瀬や環礁に近いところでは座礁の恐れがある。これは当船舶の最期に由来するもの。
 普段は霊基の内部に収まっている他、その気になれば「幻霊」として船の魂のみを呼び出し人型の端末として使役する事も可能。
 尤も明確な意志は存在せず、ある程度の命令に応じて動くことができる程度だが。

【解説】

旧幕府軍に属した海軍副総裁及び北海道共和国総裁・榎本武揚。
戊辰戦争に参加し北の地に追い詰められながらも、土方歳三らと共に新政府軍へと立ち向かった最後の幕臣。
幼い頃から勉学に励み、若くしてオランダへと留学した彼は、一艦隊の指揮を任されるほどの絶大な実力と信頼を得た。
戊辰戦争に於ける最終決戦、箱館戦争にて五稜郭を占領。北海道を新たな国として開拓するよう目論むが、新政府軍に攻め入られ敗北。
共に五稜郭で立て籠もっていた戦友・土方歳三の戦死を皮切りに降伏し、彼の降伏により戊辰戦争は終結を迎える事となる。
その後、特赦により釈放された榎本は開拓使としての役を賜り、北海道の開拓に於ける大きな礎となったのであった。

【人物・性格】

無愛想で眉間に皺を浮かべた、何処と無く幼い印象の残る青年。
歯に衣着せぬ言い回しや刺々しい態度から人嫌い、厭世家として認識されがちだが、基本的には人を嫌う事は無い。
その態度は劣等感と自信の無さ、そして任された重みに耐えかねてのものであり、それらが無ければもう少し肩の荷の降りた表情を見せるだろう。

また義理人情に厚く受けた恩は必ず返す、熱い心根の持ち主でもある。
本人は「ガラじゃない」として表に出すことは無いが、実を言えば人懐っこく好奇心旺盛な一面も持ち合わせる。
それらが発揮される余裕がない程に切羽詰まり、重みを背負っている……という事なのだろうか。
或いはサーヴァントとして与えられた使命を全うするという、性根の生真面目さによる堅苦しさ、ぶっきらぼうさなのだろうか。
どちらにせよ人間としては付き合いにくい人物だが、サーヴァントとして扱うにはそれなりの性能を持つ男である。

一人称は「僕」「私」だが、時折「吾輩」とより堅苦しい一人称を漏らす。


イメージカラー:水面の青
特技:物事の記憶、分析、再構築
好きなもの:夜明けの陽、前向きな人間
嫌いなもの:新しいものに染まりすぎる者、後ろ向きな自分
天敵:土方歳三
願い:嘗ての盟友と肩を並べられる英霊になる

【一人称】僕、私、吾輩 【二人称】あんた、お前、貴様 【三人称】あいつ、あれ

【因縁キャラ】

土方歳三:盟友
 戊辰戦争を共にし、箱館では彼の最期を見届けた。
 その生き様、己を曲げずに駆け抜ける姿に心を動かされ、同時に彼と並び立つことは出来ないのだとも実感した。
 英霊となった榎本武揚は、戦火の中を征く彼の背中を追いかけるためだけに存在し、その目的も「彼と並び立つに相応しい男となるため」である。
 背中を預けられる友であり、戦場を駆け抜けた仲間であり、そして人生に於ける先輩であり、憧れであった。だからこそ、彼に相応しく在ろうと振る舞う。

 「……先生。あんたの背中が、今も僕の胸に焼き付いて離れないぜ。いつかその後ろを任されるほどになれたらな……それまで、待っていてくれるか?」


前島密:部下
 明治天皇の元に下ってから得た部下。
 良くないものが憑いていると悟りながらも、共に『未知』を宿す者同士、その点には触れずに接する。
 日本の郵便事情に深く携わったこともあり、彼女に対しては占有というよりも同僚、信頼できる部下という少々異なるベクトルを向けている。
 
 「僕という存在に欠かせないものは幾つかあるが……そのうちの一つがお前だ。きっとお前なくしてこの僕は在り得なかった……感謝する。そしてもう少しだけ、僕の理想に付き合ってくれ」


伊庭八郎:盟友
 五稜郭を共にした幕臣。
 満身創痍ながらも戦いを切り抜け、最期まで幕臣であろうとしたその生き様を評する一方で
 その信念を受け入れることは出来ず、最終的には彼を自決に至らしめた。哀しみはした、嘆きはした、けれどそれは間違いではないと信ずる。

 「……あの日、戦場に出さなかったことを後悔しているか?悔いがあるなら、僕と同じだ。それならもう少しだけ、僕に付き合ってくれ。その後には思う存分……悔いを晴らしてくれたらいい」
 

【コメント】

リメイク……というか青年状態にした


更新前(というかリリィ)