kagemiya@ふたば - 坂上田村麻呂
[フリー素材]

「胸に響くものを1本持つ奴……そういうもんが、本物だろう
俺は、そー言うのを探し続けているんだよ」



【基本情報】

【元ネタ】史実、奥浄瑠璃『田村三代記』
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】坂上田村麻呂
【異名・別名・表記揺れ】坂上田村麿、北天の化現、毘沙門の化身
【性別】男性
【身長・体重】176cm・116kg
【肌色】少し濃いめ【髪色】紅蓮【瞳色】黒
【外見・容姿】甲冑を纏った、益荒男と表現するにふさわしい、さばさばした偉丈夫
【地域】日本
【年代】奈良〜平安前期
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:A 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:C 幸運:A 宝具:B++

【クラス別スキル】

対魔力:B

魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
Bランクでは、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
彼自身の魔力の才はそこまででもないが、彼の持つ文殊師理菩薩が打ったとされる"素早丸"がランクを大きく上げている。

騎乗:A

乗り物を乗りこなす能力。
「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
初代征夷大将軍なだけあり、その腕前はかなりのもの。

【保有スキル】

神秘殺し:A

大獄丸、悪路王、魏石鬼八面大王、金平鹿といった様々な魔性を討伐した伝説を、
日本全国津々浦々に遺した事に由来するスキル。対神秘への特攻として働く。
史実、伝承の双方に大きく影響を残した英霊と言える。

神性:D

その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。
ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
彼は死後軍神として信仰され、現在も武芸の神として慕われている。また、生前も毘沙門の化身として
謳われたなど、神霊とは密接な関係を持つため、多少ではあれど神霊に近い身となっている。

征夷大将軍:EX

蝦夷征討を成し、初めてこの役職を名乗ったことに由来するスキル。
軍略やカリスマ等と言った軍を率いるのに必要なスキルと、心眼(偽)等と言った個で戦う際に用いるスキルの複合。
とはいってもスキルごとにランクはバラけている。軍略は「日本史が最初に生み出した名将」とまで謡われる統率力と徳望の高さからランクは高いが、
その他のスキルは高くてDランク程度。これらを組み合わせる事で、無窮の武錬とまでは往かぬもののそれに近いレベルの戦闘をこなすことが可能。

【宝具】

坂上宝剣・素早丸さかがみひけん、そはやまる

ランク:A 種別:対人 レンジ:1〜5 最大捕捉:25人
文殊師理菩薩が打ったとされる通力自在の名剣・大通連の夫婦剣である素早丸、
それらを始めとした、彼が今まで用いた刀剣・名剣・宝剣の数々を自在に切り替え、そして変幻自在の戦術を見せる宝具。
御剣「坂上宝剣」、大刀「騒速」、大刀「黒漆剣」、太刀「血吸」、太刀「鬼切安綱」など多くの伝説を残し、神社にも多く奉納している。
この内の血吸は、後に童子切と呼ばれ平安最強の神秘殺し源頼光に受け継がれるなど、多くの英霊たちの武具の元の持ち主としても彼は広く知られている。

同時に出現させることが可能なのは2本まで。これは彼が素早丸と今昔丸の双剣で戦った逸話などに由来する。
当然1本のみの刀剣の使用でもその剣技は冴え渡っており、どんな英霊を相手にしても切り合いに負ける事はないと彼は自負している。


「とっておきをお前らにくれてやる。ああ、文字通り全力だ。

こいつを破られたら、うん、まさに俺の負けだ。──────勝負しようかァッ!!」

観音祈願・千剣発破なむせんじゅかんのん・やいばにかごを

ランク:A+ 種別:対軍 レンジ:1〜40 最大捕捉:1000人
金平鹿と呼ばれる鬼を倒した際に、菩薩の化身より授かった弓矢により千の鬼の軍勢を同時に殲滅した逸話が宝具へと昇華された物。
本来は弓矢による波状攻撃なのだが、彼はセイバーとしてこの宝具を無理やり使用することが出来る。

その理由こそ、彼が生涯で何度も持ち替えて使ってきた数多くの刀剣、名剣、宝剣の数々に由来する。
それらの武具をこの宝具に重ね合わせ、これはあくまで剣を利用した宝具であるとすることでセイバーでもこの宝具を用いることが出来る。
言うなれば和製ゲート・オブ・バビロン。だが当然デメリットもあり、射出した刀剣は自力で回収しなくてはならずリロードも不可能。
まさしく自分の全てを曝け出し放つ背水の宝具。一撃一撃が宝具に等しい神秘とミサイルの如き威力を持つが、十数発で弾切れとなる。
だが放って終わり、というわけでもなく放った宝具はそのまま使用もできるため使用後も継戦は可能。

ちなみにアーチャーで顕現した場合は、威力は通常の弓矢となるため非常に落ちるが、ほぼ通常攻撃感覚で行える。
生前はこの一斉発射と、鈴鹿御前の天鬼雨と会わせて500の軍勢を一瞬にして討伐したとも謳われている。

【Weapon】

『素早丸』

彼が最も得意として用いた刀剣。
文殊師理菩薩が打ったとされ、彼と共に大獄丸と戦った鈴鹿御前の持つ大通連とは夫婦剣。
通力自在とも謳われ、魔術の才はてんでダメなかれをサポートする良き剣となる。

【解説】

平安時代の公卿にして武官。
桓武天皇の忠臣として重宝され、初代征夷大将軍として東征を行った事としても有名。
蝦夷征討を初めて成し遂げるなどと言った武芸に優れ、そして薬子の変以降大納言となり政変を鎮圧するなど政治にも優れる男。
だが彼の物語の中で何よりも有名な物と言えば、全国各地に伝わる妖、魔性、鬼を討伐したという逸話であろう。
大獄丸、悪路王、魏石鬼八面大王、金平鹿、阿久良王等と言った存在を打ち倒した逸話が全国に残る。
武芸・政治・そして伝承、全てに秀でる彼をここに全て記すのは不可能と言っても過言ではない。
故に、彼に関する詳細な説明は他史実解説サイトに託す。

セイバー以外のクラス適正は、弓矢を主武器とするアーチャーがセイバーの次に相性がいい。
いや、戦闘の制圧力を考えればこちらの方が彼に向いているのではないかと思えるほどの力を見せる。
他には征夷大将軍、そして政治官としての側面が強く出るライダー、鬼殺しとしての側面が強い苛烈なるアサシン、
ランサーの適正も高い。大体どれでもやってける。

【人物・性格】

固くない口調で話し、どのような人物とでも打ち解けられる雰囲気を持つ。
それに加え、俺様主義で根拠のない自信に溢れている、言うならば益荒男と呼ぶにふさわしい男。
鈴鹿御前が大獄丸の偽の花嫁として潜入した事を「裏切られた」と誤解して即討伐するなど早合点でおっちょこちょいな面もある。
だがしかし一度戦闘になれば、冷静に盤面を見極めて即座に打開策を見出そうとする武人としての面も見せる。

また、多くの役職を兼任し、転々とするなかで多くの人間を見てきた彼は、『一本芯の通った人間』を非常に好む。
その最たる存在こそ、彼が征夷大将軍として討った阿弖流為であり、曰く彼は阿弖流為を見て初めて「人に会ったと言える」とまで残す。
その言葉の真意は定かではないが、近衛府や行政府の中での醜い権力争いや人間関係があったのではないか…と推測される。
聖杯戦争に参加して英霊として戦うのも、古今東西の益荒男たちと刃を交わし、芯の通った多くの英霊を見たい、
というただそれだけの理由である。曰く『俺の東征は、まだ微塵も終わっちゃいねぇ』とのこと。

【因縁キャラ】

阿弖流為
「ああ……。あいつに対する感情程、複雑な物はねぇ。
あいつ程人間している奴は今まで見たことが無かった。あいつとの斬り合いは確かに楽しかった。
だが、俺が奴と戦ったがせいで、奴は悪鬼と揶揄され、尊厳を嗤われ死んでいった。俺はそれが悔しくてたまらない。
しかしだ。俺はそれでも、それでもアイツともう一度、剣を取り合って勝負したい。そう……、俺は考えている」
彼が征夷大将軍となり打倒した"北天の鬼"。自分が今まで出会った武人の中で最高であったと語ると同時に、
後世での彼の扱いを見るに非常に複雑な感情を抱いている。爽快な彼が表情を曇らせる数少ない相手(もう一人は鈴鹿御前)

鈴鹿御前
「本当に……本当にすまねぇ鈴鹿ァ!! 俺は……俺はお前と……! 共に大獄丸を殺すって……言ってたのに!!
お前の信頼を! 苦労を!! おれはちっともわかってやれなかった!! どれだけ詫びても足りないと思っている!
……え? キニシテナイ? ぁ〜〜〜……、うぅ……ぅえーっとぉ……、そ……その、本当に……良いのか?」
出会うと同時に地面にめり込むほど頭を下げる相手。かつて共に戦った相手で、最後が勘違いからの自分の手による殺害だから、
例え相手に許されても非常にやり切れないやきもきした状態となる。だが一度戦闘になれば背中を互いに任せ合える最愛のパートナー。
…………なのだが、彼女に感じている感情は"愛"というよか"信頼"に近い感情であることは内緒。人の妻もいるし……浮気よくないし……

大獄丸、悪路王、魏石鬼八面大王、金平鹿、阿久良王
「ハッ! 知らねぇなぁぶっ倒した人間でもねぇ連中の事なんざ。神秘は消え往くのが常ってなァ
んまぁそれでも、だ。どいつもこいつも強敵だったのにぁ変わりねぇぜ? 大獄丸のヤローなんざ、
きっと鈴鹿の援護と協力が無かったら……打ち倒せなかっただろうからな」
彼は人は好きだが、鬼となると例え芯が通ってようと無かろうと問答無用で侮蔑する。
ただしその強さには一定以上の敬意を払う。だがその強さが、人からの略奪の上に立っておるのならば容赦はしない。

源頼光
「ほぉーぉ。お前さんが俺の後代の神秘殺し? いい面構えしてんじゃねぇか。俺に似て整ってる。
だがまぁ、その陰気臭さは直した方がいいぜ? おまけになんだその刀……ってそれ元オレんじゃねぇか!?
俺の刀にこんな魔改造加えて! こんな事してまで自分追い詰めてると、いい男が台無しだぜ?」
後輩のようなもの、彼の跡を継ぐ平安最強の神秘殺し。自分のかつて使った血吸(後の童子切)を使って、
自分を追い詰め続けて神秘を討つ彼を見て、田村麻呂も若干思う所は在るらしい。

【その他情報】

イメージカラー:神秘を灼く紅蓮の炎
特技:冒険、打開策を打ち出す事、切り合い
好きなもの:芯の通った人間、子供・孫
嫌いなもの:鬼
天敵:阿弖流為(だが、嫌いというわけでは決してない。むしろ最高の好み)
願い:東征を続け、芯の通った英雄たちと思う存分に決闘を続ける!!

【一人称】俺、吾(素が出るとこっち、"俺"の方は現代に合わせてる)
【二人称】アンタ、手前【三人称】(大体呼び捨て)

【台詞】

自己紹介:「召喚したのは、あんたかい主サマ? 俺の名は坂上田村麻呂。新世界拓く益荒男よ。
      あんたの盾となり、あんたの剣となり、あんたのために死ぬと、ここで約束しよう」
戦闘開始:「勝負しようかァッ!!」
アタック:「そらよォ!!」
スキル:「さて…どういった戦い方がご所望だい?」
宝具:「とっておきをお前らにくれてやる。ああ、文字通り全力だ!!
    オン! バザラ・タラマ・キリク! 南無、千手観世音菩薩。我が刃に、魔性打ち倒す加護を!!」
ダメージ:「クッ!」
大ダメージ:「グオオオオオオオオオオ!!? こりゃ、マジにやべぇ……!」
消滅:「んな顔すんなよ、また俺は……すぐに駆けつけてやっから」
勝利:「マスターさんよ、あんた甘すぎんだよ。もちっと気楽に行こうぜ」
敗北:「せめて決着と言えよ、風情がないぜ」
好きなこと:「芯の通った奴ぁ好きだねぇ!大好きだ!!俺頭使う政治とか正直嫌いでよぉ!芯のねぇへなちょこばっかと相手すっから!
       戦闘は好きだ!そういうひねくれ曲がった奴らと付き合わずに、真っすぐな奴らと戦える!」
嫌いなこと:「ああ……うん。まぁ、政治は苦手だったかなぁ。いや得意なんだけどぉ…その、疲れるからな」

【コメント】

FGO性能はQ型で全体宝具多段ヒットを想定
性格は同じ神秘殺しの男頼光と対称に、あっけらかんとした性格にしてみた
本家のFox tailの描写を見るにそんな口調っぽいので