- “狐”のアサシン
- 自身の相棒であり、サーヴァント。
10歳の頃に聖杯を得て召喚したサーヴァントで、当時から兄のように接している。
二人とも端正な顔立ちであったため、入隊した難波都市軍にて広報部隊を任されることになり、同軍の顔として活躍していた。
ロンメル自身も、生前はナチス・ドイツの顔として活躍していたこともあって、アイドルとして戦うのも吝かではなかった様子。
所属するユニットの違いにより、ロンメルは小瑠璃ほどの知名度を持たなかったが、逆に言えばそれだけ安定した層を掴んでいたのだろう。
その後、人気も落ち着いてきたことでロンメルは広報部隊を抜けて指揮官に移行。
バディを組む機会は少なくなったが、小瑠璃のオーダー役として彼女を動かすこともあり、仕事面での関係は今もなお続いている。
成長した今では、彼の身長をも通り越してしまう程になったものの、彼に対する認識は変わっていない。
「年の近い兄」のように思っており、私生活でもつい頼ってしまったり、甘えてしまうことがある相手。
小瑠璃が私情や根っこの部分を隠さずに接することが出来る唯一の相手でもあり、彼の前では“当時”のような、子供らしい面が出てしまう。
家事全般を任せていて、彼がいなければ部屋は即座にゴミ袋まみれとなる。そういった意味でも、小瑠璃にとっては欠かせない存在である。
ちなみに、10歳の頃から彼の尻尾を抱きしめて寝るのが癖となっている。無いと安眠できないレベル。
「お兄ちゃーん、今日のご飯何?……ヨーグルトとフレーク!?え、ちょっとまって晩ごはんよね!?貧相すぎるでしょう!」
「あいつらのヘイトは今私に向いてる。もうちょっと意識逸しとくから、真横から一気に突いて。そっから私が仕留めるわ」
- アルス/XXXI
- 梅田都市軍所属のアイド……指揮官。
諸々の事情は置いておくとして、普通に可愛くて好き。時々漏れる初々しい部分に母性本能を感じる。
幼いながらに指揮官としての役割を担っていること、自ら前線に赴く勇気を称賛していて、敵ではあるが心からの応援を送っている相手。
休みの日には、録画しておいた彼の番組を見ながら日本酒をあおってぼーっと過ごすのが日課である。
……始め、彼がデビューし始めた当初は確かに、憎々しく忌々しくも思っていた。
それは単純な嫉妬であり、彼に一切非がないことも理解していたが、それでも当時落ちぶれ始めていた焦りと不安をぶつけられる相手が欲しかったのだ。
加えて自分は、人気とは言えあくまでも“オタク”相手のアイドルであったのに対し、彼は市民全体からの人気を得ていたこともまた焦燥感を助長させた。
一時期はライバルとして認識していたが……ある日、戦場での彼と直接相まみえたこととなった。
そこで小瑠璃は、彼が持つ矜持……王としての――辿々しくはあるが――威厳を感じ取り、自分は単純に「負けている」のだと悟る。
人の上に立つ者としても、アイドルとして人々を湧かせることも、戦いに臨む矜持も、彼の持つそれは何よりも綺麗で、崇高で…………。
彼の在り方にすっかり浄化された小瑠璃は、縋っていた“アイドル”としての振る舞いを捨て、何も誤魔化さない“自然体”で居る事を決意。
彼が王として大成することを願う傍らで、嘗て自分が憧れていた存在……“アイドル”を客観的に応援し、一人のファンとして動向を追うことになった。
「はぁ……私の日頃の疲れを癒やしてくれるのは黒霧島と、アルスくんの笑顔くらいなものよ……」
「久しぶりね、アルス君。元気にしてた?この前の曲、凄く良かったわ!……よし、それじゃあ今日もよろしく。正々堂々と戦い合いましょう」
- 糸牧マキ
- 特別広報部隊の同僚。
以前広報部隊に所属していた際、前衛としてバディを組んでいた相方。
オペレーター兼リーダーの羽鋏モモカ(ピンク担当)ほどではないにせよ、最前線で戦う幼女と比較的大人びた少女のコンビは人気を博していた。
公私ともに仲が良く、プライベートでも共に遊んでいる姿が目撃されるほどだったが、同グループの解散に伴って仲違い。
どうやら「それでもマキはグループに残ってくれる」と心のどこかで信じていたようで、それを裏切られた形となり一方的に距離を離してしまった様子。
それ以来直接会うことは無くなってしまったものの、SNSや配信上で何度かやり取りはしている模様。啀み合ってはいるが、それは恐らく愛情の裏返し……だと思われる。
「そういうあんたはガラクタ拾いの真似っこ?いいご身分ねぇ……こっちはあんた達が抜けた分のカバーをするので精一杯なのよ……」
「あんたの危なっかしい突撃に付いてけるのなんて私くらいなもんなんだからね?マキマキのスイッチ役
*1なんて命が幾つあっても足りないわよ……ああ怖い怖い」