ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

[フリー素材]

「諸君、ペンと紙を準備したまえ。…では講義を始めよう。今日の議題は『日本』から移り住んだ者達が『台湾』の基礎を築くまでの経緯だ。」

基本情報

【元ネタ】史実、■■■の追想録*1
【CLASS】フィクサー
【マスター】
【真名】ジョルジュ・サルマナザール
【異名・別名・表記揺れ】ジョージ・サルマナザール、George Psalmanazar
【性別】男性
【身長・体重】163cm・52kg
【肌色】薄橙 【髪色】濃い茶色 【瞳色】黒に近い紺
【外見・容姿】首に蛇を巻き黒い礼服を着た男性
【地域】イギリス
【年代】18世紀
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:B 幸運:A 宝具: EX

【クラス別スキル】

詐術:A

話術、扇動の派生スキルであり、言動を以て他者を欺き思うがままに従わせる技術。
自らを信じさせ、取り入るためのスキルでもあり、Aランクでは己の真名、クラスすらも偽ることが可能となる。
同時に、最高ランクの詐術は己の心を蝕む毒となる。一定以上詐術スキルを使用した場合、算出された「最適」な言葉以外を選択できなくなる。
自らを台湾人と偽ったフィクサーはいつ如何なる場所であっても自らの想像した『台湾』の風習に従って生活していた。

人心解剖:B

人間なら誰しもが持つ精神の方向性、思考の癖、その心に根付いた本質を読み解く観察眼。
対象の人心を論理として解することで、精神干渉や詐術等の精度が高まっていく。スキルとして可視化されたマテリアライズ。
Bランクでは一回言葉を交わしただけでもある程度の人物像を確立させ、対象が持ちうる精神性を見抜くことが出来る。
フィクサーの著書『台湾誌*2』は18世紀ヨーロッパの知識人達に多大な影響を与え、誤った日本・台湾像を多くの人々に信じ込ませた。

世界観作成:EX

フィクサーが空想で作り上げた『台湾』像の完成度は常軌を逸脱しており、歴史、風土、社会制度に留まらず独自の言語すら生み出す程だった。
実用性を抜きにすれば、この『台湾語』は人類史上初めて生み出された人工言語である。
日本と台湾についての偽りを広げた功績により、日本と台湾に纏わる存在に対して強力な特攻を持つ。

【保有スキル】

地理晦冥:Aー

ダークネス・アース。
地理解明の反転スキル。真実とされた偽証を利用した情報隠蔽。情報抹消、情報撹乱に類似した偽装スキル。
天文学的視点を持ち出されるまでフィクサーの詐称が看破されなかった事から、人属性を持つ存在が詐称を暴こうとする際、それを極めて高い確率で失敗させる事ができる。
しかし、天文学に纏わる存在と対峙するとこのスキルは無効化される。

自辜の怪物:C

『台湾人』を自称し、多数の人間がそれを信じた事から習得したスキル。自身の抱くイメージと他者の抱くイメージが破綻無く融合したもの...そのイメージは実態とはかけ離れたものだが。
フィクサーの場合、自らの想像した「台湾」の風習に逆らった行動が取れなくなるが、当時のロンドン司教を騙した逸話から標的の『信仰の加護』を初めとした宗教系スキルを無効化できる。

文学百般:B

文学に含まれる分野全てにおいて発揮される複数の才能。
フィクサーは優れた作家や弁舌家であっただけでなく、宗教学・論理学にも深い造詣を持ち聖書の注釈を行うなど文学の分野に卓越した才能を持っていた。

黄金律:D

人生において金銭がどれほど付いて回るかの宿命。
共犯者であるウィリアム・イネス牧師の協力もあってオックスフォード大学の講師に就任しパトロンからの援助により安定した収入を得る事が出来た。

概念改良:E

古今東西、あらゆる道具に更なる長所、新たな機能を付け足す反則特権。
『台湾誌』は版を重ねる毎に台湾語とアルファベットの対応表まで捏造し掲載するなど論理的整合性を補強し続けていった。

【宝具】

私の為の台湾伝承ヒストリー・オブ・フォルモサ

ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:-
かつてフィクサーが『台湾誌』に記した物品、具体的には貨幣や衣服、神像等を作成する。
これらの物品は所持している者の『詐術』スキルへの耐性を僅かに下げる以外の効果を持たないが、消費魔力の少なさ故量産が可能。
故に下記の第二宝具の補助として見れば非常に厄介な宝具である。

皆の為の台湾幻想メモリー・オブ・サルマナザール

ランク:EX 種別:対人〜対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
『台湾誌』に描かれた内容が真実であると多数の人間に信じ込ませた逸話から生まれた宝具。
フィクサーの描いた空想が真実であると多数の人間が思い込めば、実際にその空想が具現化される。
一言で言えば「嘘から出た真」が大規模に適応される宝具である。
具現化出来る空想の範囲には限度が無く、仮に聖杯等のバックアップにより抑止力の阻止を振り切れた場合、青年期のフィクサーが望んだ通り『台湾誌』を真実として人理に永続的に刻む事も理論上は可能だろう。
そこまで行かずとも、現界しているサーヴァントの霊基情報を一時的に改竄する程度であればぜいぜい20人前後に信じ込ませれば十分、またフィクサー自身をこの宝具の対象とする事も可能であり、近接戦闘の際はこれを用いて自己強化を行う。

ただし、天文学者または宇宙機に属するサーヴァントであれば無条件で具現化した空想の破壊が可能であり、霊基情報を改竄する事も出来ない。

【Weapon】

なし

【解説】

18世紀イギリスの詐欺師、作家。
「ジョルジュ」はプロテスタントとしての洗礼名、
「サルマナザール」は晩年執筆した回顧録である『■■■の追想録』において名乗った偽名であり、本名は現在でも不明。

1680年頃に南フランスで生まれ、修道士達の手で教育を受け宗教学や論理学、ラテン語の才能を開花させる。
自分を教育してくれた修道士達への憧れからか当初は家庭教師として生計を立てていたが、保護者との折り合いが悪かったためその仕事を放棄し、自らを修道士と偽りヨーロッパ各地を放浪する。

その過程でイエズス会派の宣教師達から日本の話を聞き、一般的なヨーロッパ人と比べ小柄で肌の色が濃い自分ならば日本人に成りすませるのではないかと考える。
その後キリスト教に改宗した日本人を偽りオランダ軍に入隊し、そこでスコットランド連隊の従軍牧師ウィリアム・イネスと出会った事がジョルジュが『台湾』の専門家となる転換点だった。

イネスの「ヨーロッパでは日本人より情報の少ない台湾人を名乗った方がいい」との助言に従い、
『カトリックに捕らわれて改宗を強制されたが応じず、殺されそうになったところをイネスに救われてプロテスタントに改宗した台湾の高官の息子』を名乗る事にした。
そして、イネスの仲介により当時のロンドン司教と面会、司教の後押しによりオックスフォード大学講師として招かれる。
そこでの講義を纏めたものが『台湾誌』である。

ジョルジュが語る『台湾』像は『日本伝聞記』や17世紀前半に実際に台湾で布教したオランダ人宣教師ゲオルギウス・カンディディウスの著書を一応参考にしているが、その大部分はジョルジュの想像である。
にも関わらずオックスフォード大学での学術的追求に耐えられたのは偏にその完成度がずば抜けていた為に他ならない。
当時のヨーロッパには台湾に関する知識が殆ど存在しなかった事を抜きにしても、実際に中国へ渡り布教を行っていたある司祭との論争に勝てた程だったと言えばその完成度が伺い知れるというものだろう*3
実際、文学作品及び当時のイギリス知識人層が抱いた思想を知るための資料としてならば『台湾誌』は一級品である。

【人物・性格】

自らの詐称に絶大な自信を持っていた青年期の姿で召喚されているため振る舞いは尊大。
ニュートンとハレーさえ居なければもっと長く人々を騙せていたと豪語する。
詐称に疲れた晩年の記憶も一応持っているが今一つピンと来ていない。

イメージカラー:人工ダイヤの煌めき
特技:創作活動 詐称
好きなもの:注目を集める事、『台湾』像のアップグレード ウィリアム・イネス
嫌いなもの:天文学者
天敵:アイザック・ニュートン エドモンド・ハレー
願い:『台湾誌』の内容を真実のものとする

【一人称】私 【二人称】君/お前 【三人称】彼/彼女

FGO風設定

性能

【因縁キャラ】

作家系サーヴァント:
「何故私を責める?私の偉業は諸君らの偉業と何も代わらないのだが?」
「空想で他者を楽しませ正当な対価を貰っているだけではないか。」

エドモンド・ハレー:天文学の視点からフィクサーの詐欺を暴いた天敵
「お前さえいなければ私の『台湾』は完璧だったのだ。」
「貴様が真実を暴いたせいで私の…多くの者が夢を失ったではないか…。」

比良坂夜舟:利害の一致により協力、彼女の前ではキャスタークラスであると偽っている
「ムー大陸を組み込めば私の『台湾』と『日本』はより芳醇なものとなるだろう...だが相手は曲がりなりにも聖杯戦争の勝者、その時が来るまでは慎重に行動しなければな。」
「精々怠惰に浸っているがいい。貴様も教団も『台湾』と『日本』に捧げられた生贄に過ぎないのだから。」

【コメント】

最初から作家だけ目指してりゃシェイクスピアとかアンデルセンとか超えられたんじゃねぇかな。

[2022/11/20 第一宝具を追加]
[2022/11/26 作成して頂いたFGO風性能を追加]
[2023/5/7   関連キャラに比良坂夜舟追加]
[2023/7/30  イメージイラスト追加]
[2024/6/21  イメージイラスト変更]

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