神奈川の県立図書館のサイトの「県立の図書館へのご意見募集中」のページに、この問題の経緯がまとめてあります。
2012年9月27日に神奈川県は神奈川県緊急財政対策(案)を発表。
2012年10月17日に神奈川県緊急財政対策を策定。
緊急財政対策では、県有の全施設の見直しが行われましたが、神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館は「機能の純化・集約化を含めた検討」を行うと結論づけられました。
2012年11月7日の神奈川県議会決算特別委員会において、民主党 松崎淳議員の質問に対して、福地生涯学習課長および二見教育局長より、県緊急財政対策に基づく施設見直し計画の一環として、神奈川県立図書館と神奈川県立川崎図書館の機能集約・廃止する方向で検討が行われている旨の発言がなされました。
カレントアウェアネス・ポータルの記事によると、以下の3点の検討が行われているとのことです。
-県立図書館の閲覧・貸出サービスを廃止し、蔵書は市町村立図書館を通じて閲覧する
-県立図書館は専門書の収集、図書の相互貸借システムの運営、司書の研修など、バックアップ機能に特化
-県立川崎図書館は廃止し、その蔵書は県立図書館で保管
また、
2012年11月14日の知事定例記者会見において、県立図書館の再編についての質疑がなされ、県としても教育委員会と同じ考えで進めていくと、
黒岩知事が述べています。
2013年2月8日の神奈川新聞に、神奈川県教育委員会教育局長の二見研一氏に対する県立図書館、県立川崎図書館の「閲覧・貸し出し廃止」の方針についてのインタビュー記事が掲載されました。
2013年2月21日の神奈川県議会での代表質問への答弁で、県立図書館の閲覧機能存続、県立川崎図書館の川崎市内での機能存続が示されました。
2013年3月11日の神奈川県議会予算委員会において、神奈川県立川崎図書館の今後の方向性が示されました。
2013年12月2日の神奈川県議会の代表質問において、神奈川県立図書館の立て替えの意向と神奈川県立川崎図書館のかながわサイエンスパークへの移転が発表されました。
2015年2月13日に公表された平成27年度予算暗に「県立図書館再整備調査費」として568万円計上されました。
県立図書館新棟の整備に向け、建築計画の検討や、民間資金の活用等について予備調査を行う。
とのことです。(PDFの50ページ目(ノンブルでは48ページ))
2015年6月29日神奈川県議会第2回定例会にて請願22号「県立川崎図書館存続についての請願」が付託されました。
2015年7月13日神奈川県議会において請願22号「県立川崎図書館存続についての請願」が不採択となりました。