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2013/02/12 ページ開設
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『菜根譚』 問題

  1. 喜怒をしてらず、好悪をして則有らしめば、便ち是れ燮理の功夫なり。
  2. 民をして怨咨無く、物をして氛疹無からしめば、亦是れ敦睦の気象なり。
  3. 小処にも滲漏せず、暗中にも欺隠せず、末路にも怠荒せず。かに是れ個の真正の英雄なり。
  4. 少かも随にして、腥羶の党に近づくこと毋れ。亦過激にして、蜂蠆の毒に犯さるること毋れ。
  5. 沈々として語らざるの士に遇わば、く心をすこと莫れ。
  6. 歳月は本より長し。而れども忙しき者は自られりとす。
  7. 微吟の就るとき、林岫便ち已に浩然たり。
  8. 纏脱は只自心に在るのみ。心了せば、則ち屠肆糟廛も、居然として浄土なり。
  9. 万卉摧剥たる後、忽ち一枝の擢秀するを見ば、便ち無限の生機を触れ動かす。
  10. 老檜寒梅を撫しては、勁節梃立し、沙鷗麋鹿としては、機心に忘る。
  11. 若し一たび塵寰に走り入らば、物の相関せざるに、論無く、即ち此の身も亦贅旒に属す。

『菜根譚』 解答

  1. 愆らず … あやまらず 、 便ち … すなわち 、 燮理 … しょうり  ※出所:前集129「世界の平和は身を修めることから」
  2. 怨咨 … えんし 、 氛疹 … ふんしん 、 敦睦 … とんぼく  ※出所:前集129「世界の平和は身を修めることから」
  3. 滲漏 … しんろう 、 纔か … わずか  ※出所:前集115「真正の英雄」
  4. 腥羶 … せいせん 、 蜂蠆 … ほうたい  ※出所:前集175「権力の座にある者の心得」
  5. 且く … しばらく 、 輸す … いたす  ※出所:前集123「心を許してはならない人物」
  6. 促れり … せまれり  ※出所:後集4「自ら世界を狭くする」
  7. 林岫 … りんしゅう  ※出所:後集75「詩興野趣の催す場所」
  8. 纏脱 … てんだつ 、 屠肆 … とし 、 糟廛 … そうてん  ※出所:後集88「束縛も解脱も自心による」
  9. 万卉 … ばんき 、 摧剥 … さいはく 、 擢秀 … たくしゅう  ※出所:後集90「朽ちることのない精神」
  10. 老檜 … ろうかい 、 沙鷗 … さおう 、 麋鹿 … びろく 、 侶 … とも 、 頓に … とみに  ※出所:後集106「俗世に在れば自由を失う」
  11. 塵寰 … じんかん 、 贅旒 … ぜいりゅう  ※出所:後集106「俗世に在れば自由を失う」




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