最終更新: techi_tachi 2013年02月13日(水) 00:22:23履歴
2013/02/12 ページ開設
試験的ページ。
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- 喜怒をして愆らず、好悪をして則有らしめば、便ち是れ燮理の功夫なり。
- 民をして怨咨無く、物をして氛疹無からしめば、亦是れ敦睦の気象なり。
- 小処にも滲漏せず、暗中にも欺隠せず、末路にも怠荒せず。纔かに是れ個の真正の英雄なり。
- 少かも随にして、腥羶の党に近づくこと毋れ。亦過激にして、蜂蠆の毒に犯さるること毋れ。
- 沈々として語らざるの士に遇わば、且く心を輸すこと莫れ。
- 歳月は本より長し。而れども忙しき者は自ら促れりとす。
- 微吟の就るとき、林岫便ち已に浩然たり。
- 纏脱は只自心に在るのみ。心了せば、則ち屠肆糟廛も、居然として浄土なり。
- 万卉の摧剥たる後、忽ち一枝の擢秀するを見ば、便ち無限の生機を触れ動かす。
- 老檜寒梅を撫しては、勁節梃立し、沙鷗麋鹿を侶としては、機心頓に忘る。
- 若し一たび塵寰に走り入らば、物の相関せざるに、論無く、即ち此の身も亦贅旒に属す。
- 愆らず … あやまらず 、 便ち … すなわち 、 燮理 … しょうり ※出所:前集129「世界の平和は身を修めることから」
- 怨咨 … えんし 、 氛疹 … ふんしん 、 敦睦 … とんぼく ※出所:前集129「世界の平和は身を修めることから」
- 滲漏 … しんろう 、 纔か … わずか ※出所:前集115「真正の英雄」
- 腥羶 … せいせん 、 蜂蠆 … ほうたい ※出所:前集175「権力の座にある者の心得」
- 且く … しばらく 、 輸す … いたす ※出所:前集123「心を許してはならない人物」
- 促れり … せまれり ※出所:後集4「自ら世界を狭くする」
- 林岫 … りんしゅう ※出所:後集75「詩興野趣の催す場所」
- 纏脱 … てんだつ 、 屠肆 … とし 、 糟廛 … そうてん ※出所:後集88「束縛も解脱も自心による」
- 万卉 … ばんき 、 摧剥 … さいはく 、 擢秀 … たくしゅう ※出所:後集90「朽ちることのない精神」
- 老檜 … ろうかい 、 沙鷗 … さおう 、 麋鹿 … びろく 、 侶 … とも 、 頓に … とみに ※出所:後集106「俗世に在れば自由を失う」
- 塵寰 … じんかん 、 贅旒 … ぜいりゅう ※出所:後集106「俗世に在れば自由を失う」
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