喪失から始まる復讐者。
アルカディア王国貧民街の奴隷身分として生を受ける。
元々は黒い髪の少年であったが最愛の姉であるアルレットの死を契機に白髪に変じ、成り上がりを志す。
アルカディアの制度上、奴隷身分から一代での成り上がりが不可能なため、5年かけて可能な限り人の印象に残らないように振る舞い
自らの死を偽装した後に旅人(ウィリアム・リウィウス)に成り替わる。
身分偽装以降、アルカディア軍に入隊しアルカディア国内での立身出世を図り、百人隊長昇進と同時に騎士位を受ける。
軍人としては十人隊所属の頃は勝つため、生き残るためには手段を選ばない方針であった。
百人隊長に昇進してからは自身の旗下を弱兵で揃え育成し統率している。
個人戦闘では剣を主武装にしている。
強者の放つ雰囲気で感じ取られるものは膨大な数の躯。
私人としては毎朝夜の修練を欠かさずに行っている。
自身が身体能力的に劣っていることを自覚しており食事での肉体改造や近代的なトレーニングで才覚の無さを埋めている。
恐らく読書が趣味。読む速度が尋常じゃない。
ラコニアでの初陣時にルトガルドから贈られたルビーのネックレスをかけている。
幼少期に輸入本屋で働いていた経験からマイナーな言語まで読めるし書けるし話せる模様。
強がっている時、逆に余裕があるように見せる癖がある(カール談)
好物はシチュー。「塩で煮込めば大体美味い」
【巨星対新星】にて
北方地域の小国を攻略中にオストベルグ襲来の報を聞く。
侵攻を中断し即時反転の命令であったが、よりスムーズな反転のため、攻略中の小国3か所を2日で攻略し援軍として向かう。
ラコニアを越え、オルデンガルド付近まで侵攻してきたオストベルグを迎撃し『黒金』と一合交わしている。
現段階ではどうにもならない相手であるため『黒金』を引き寄せる囮役となる。
オストベルグ撃退後は功績で貴族(男爵)となり以降、「ウィリアム・フォン・リウィウス」を名乗る。
【王会議】にて
国の代表としてガリアスへ赴く。
その際に各国の主要な面子が揃う場で『革新王』から勧誘を受けるがアルカディアでの成り上がりに拘るため拒否している。
会議中は特にすることが無く、ガリアスの市場調査をしているところでクロードと出会い、
学校の生徒集めの拠点となる孤児院とのつながりを得る。
同時に孤児院の土地を狙っていたガリアス百将(ドミニク、ヴァレリーら)と対立する。
その後の孤児院を巡る騒動の中でクロードを庇ったミーシャによって心境の変化が起こる。
【進化するネーデルクス】にて
王会議からの帰還中に仕込んでいた「サロモンの火」によって『黒金』の動向を察知し、ネーデルクス方面の援軍に駆けつける。
カールと合流後は軍全体の指揮を取っていたが、『黒狼』が止められないことを予期していたのでカールに引き継ぎをする。
指揮をカールに引き継いだ後は弓を用いて『黒狼』を封殺する。
弓の才覚というよりも遠距離の才覚を持ち合わせており、飛び道具なら何でも使いこなせると思われる。
『黒狼』一人を止めることに注力しすぎたことで視野が狭くなっていたところを突かれ、致命とも思える傷を負うが、傷口を焼いて止血して継戦する。
【王会議】で生まれた心境の変化と「死」が救済であることを認識し、自らの道を確固たるものとしている。
【復讐劇『急』】にて
ヴィクトーリアとの婚約が決まり、各所への顔見せを行っている。
ヴラド暗殺の期限も近づく中、王にとっての例外となりうるヴィクトーリアを結婚式前夜に暗殺。
最愛を切り捨てたことで迷いなく道を進む覚悟が定まり、身体能力を十全に発揮できるようになる。
特異な点として他の身体能力の十割を発揮できる存在達と違い他者と競い合う中で十割に至っておらず、自らの意志の力だけで到達している。
ヴィクトーリア、ヴラドの暗殺後、最後に残った例外となりうる二人と決別するために嵐の中カイルと決闘する。
途中までは互角だったが怒りに振り切れたカイルに敗れている。
【世界・歴史・幻想】にて
リディアーヌの滞在延長の条件として再びガリアスを訪れることを条件に出されこれを受諾。
カモフラージュも兼ねてエレオノーラと共にガリアスへ赴く。
『革新王』の私室に連れられてきた際にウラノスと出会い、滞在中に隠された歴史を学ぶ。
また、ガリアス内の他国への内通者の炙り出しにも協力しているが完了直前に『王の右足』『王の左足』と共にアークランド方面の軍を担当させられた。
この時に非公式ながら『騎士女王』を撃破し、聖ローレンス奪取を吹き込む。
【真・巨星対新星】にて
『白騎士』を主攻とした第二軍によるオストベルグ侵攻が開始される。
『黒金』のいない戦場で優勢を保ちながら進むことで『黒金』の影響を削いでいた。
最終的にオストベルグ王都前の平野にて決戦となるがほぼ『白騎士』と『黒金』の一騎打ちのための舞台となり、持てる技術を総動員し薄氷ながらも勝利を納める。
戦後は侵攻停止の王命を秘密裏に破棄した罪により北方に幽閉されることとなる。
【進撃のアルカディア】にて
オストベルグ侵攻から7年経過し、ルトガルドとの間に息子を授かっている。
アルカディア周辺を取り巻く戦況の悪化から王命により再び戦場に立つこととなる。
北方に幽閉中にも多種多様な事を行っており、複合弓の量産、駿馬の交配などの軍にとっての基礎の部分の強化を行い、自らの戦場復帰とともに新兵器の解禁を行った。
オルデンガルドにてレノーを撃破し、勝利の勢いそのままにラコニア、マァルブルクを奪取。
マァルブルクにてガリアス軍を迎え撃つ。
逆転の一手として秘密裏に『黒狼王』『戦女神』とテイラー商会を通じて交渉し、「黒の傭兵団」を味方に引き入れガリアス軍の包囲を破る。
籠城戦後の追撃戦では『黒狼王』と二人揃って徹底的な追撃戦を行いウルテリオルを射程圏内に捉えたところでアルカディアの王命による停戦を受け進軍を停止、ガリアスと和平を結ぶ。
【神の子と叛逆者】にて
新たに拡大した領土の割り振りを行う中、ブラウスタットから『白騎士』への援軍要請を受ける。
要請を受けたことで手勢とともにブラウスタットに赴きカールの死を知る。
対ネーデルクス・エスタード連合戦では暗殺者部隊に「雷火筒」「大筒」を扱わせ、戦場を混沌としたものにしている。
乱戦の中、ネーデルクス本陣に到達し『青貴子』を打ち取る寸前までいったが、『死神』『烈弓』『激烈』の妨害もあり一時取り逃がしている。
戦後に落ち延びていた『青貴子』『死神』に追いつき、責務よりも愛に生きることを決めた二人に対し葛藤の末、表舞台に立たないことを条件に見逃している。
【愚者の鎮魂歌】にて
カールの国葬時に倒れたルトガルドの看病を行っていたが、あまりのタイミングの良さに疑いを抱き、自死しようとしていることに気づく。
ルトガルドを問い詰めることで意図を知り、殺し、殺される関係であるが表面上は一切変わらない生活を送ることになる。
また、看病の中で出会いの思い出話を聞き当時のことをおぼろげながら思い出す。
【ファイナルウォー】にて
【進撃のアルカディア】で勝ち取った領土の分配が終わり、マァルブルクに着任する。
副官としてエアハルト派のヴァルデマールがつけられ監視の中内政に勤しむ。
「正義」の侵攻により本国との連絡が取れなくなった際にはヴァルデマールが察することを見越して不動を貫いている。
『白騎士』の意図
テイラー商会の集めてきた情報から「正義」の参加国、規模、侵攻時期を把握し、巨星二人を直接戦わずに撃破するためガリアスの動員を必要としていた。
そのためエアハルト同様にエレオノーラがユリウス王に求められていることを知っていたため、侵攻時期と被るように予め領内にエレオノーラを招いている。
エレオノーラ、ユリウスの恋慕や王族としての責務、ヴァルデマールの国家への忠誠を利用し、自らの名をほぼ傷つけないまま救国の英雄としてアルカディアに姿を見せた。
このページへのコメント
「ウィリアム」の名前はやっぱりノルマン・コンクエストのウィリアム一世からでしょうかね。ウィリアム一世の母の名前がアルレットらしいですし。