ウィリアム(アル)の数少ない例外の一人。
奴隷として働いていたころにアル、ファヴェーラと出会う。
幼いころから大柄だったため、体格を買われ剣闘士として売られていく。
体格と元々の素質があったため闘技場ではその才能を遺憾なく発揮し、遺憾なく発揮しすぎたため
当時のチャンピオンから対戦拒否され猛獣相手の戦いをしていた時期もある。
戦闘に関することに関しては常にウィリアム(アル)の上を行っており戦いに関する相談に乗ったり稽古をつけたりしている。
反面、恋愛関係については割りとぽんこつ。ファヴェーラに想いを寄せているがなかなか進展していない。
復讐に走るウィリアムの歪みに気づいており、いくら声を掛けても止まらないと悟っていたが止めてやりたいとも思っていた。
【復讐劇『序』】にて
『白騎士』の百人隊長就任時の祭り時に、闘技場にて『騎士王』を含む百対一の戦いで紙一重とはいえ勝利を収めている。
奴隷になる以前の名は「カイ・エル・エリク・グレヴィリウス」でありエスタードに滅ぼされたグレヴィリウス王国の王子であったが、友人二人には奴隷以前の身分を明かしていない。
【巨星対新星】〜【復讐劇『破』】間の幕間にて
斬ってでも止めることをウィリアムから依頼されており直前の【幕間:修行の後に】にて無理だと答えているが、最終的には承諾している。
明示されていないが【幕間:ルシタニア剣術】で依頼されていたと思われる。
【復讐劇『破』】にて
『握魔』からの追撃から逃げてきたファヴェーラを匿い、『握魔』を撃退している。
アルレットの殺害に深く関与している事を知り、自身とファヴェーラを守りきることをメインにする。
その後、この状況になった経緯をファヴェーラからあることないこと聞いている。
後日、事の発端となった男の尋問にも同席しているが、男の発言に激発しており、「ウィリアム」を生んだ原因となった男が殺されることになっても助けることはしなかった。
【復讐劇『急』】にて
ウィリアムがヴィクトーリアを切り捨てた後、約束を果たすために嵐の中での決闘に至る。
戦いの中でもどうにか説得して止めようと声をかけるが拒絶される。
身体能力の十割を発揮するウィリアムに対しても拮抗しており、お互いに同程度のダメージを負う状態であった。
その様子を見つけたファヴェーラが飛び込んできた際に、剣を止めることなく切り込んできたウィリアムに対し怒りをぶつけ圧倒する。
勝利した後も最後まで友を斬ることはできず、友を斬らなくて済んだことに安堵している自身の「弱さ」を嫌っている。
【幕間:世界が壊れた日】にて
剣闘士としての稼ぎで身分を買い、解放奴隷となっている。
解放奴隷となってからはファヴェーラとの間にできた娘であるミラを男手一つで育てている。
剣闘士のころの稼ぎがだいぶ残っている様子ではあるが質素な家に住んでいる。
剣闘士を引退してからは出不精になっているようであり、人混みに辟易している。
町の騒ぎの原因が『白騎士』の手により為された奴隷の規制緩和であることを知り、ミラを守るために戦場に出ることも考えるようになる。
【ファイナルウォー】にて
「正義」侵攻の報せを聞き、ヒルダの要請の甲斐もあり、ついに軍に参加することを決める。
また、参戦の条件としてミラの保護を依頼し、『白騎士』の学校への入学が決められる。
開戦当初は十人隊に配属され、オルデンガルドに繋がる渓谷の防衛にあたっていた。
大軍同士の戦闘では候補に上がらないような狭い道であったため比較的手薄な場所であったが、旧オストベルグ軍の重装歩兵の侵攻を受け迎撃にあたる。
初陣で緊張する十人隊の面々に手本を見せるため単身突撃し、蹂躙する。ね?簡単でしょ?
翌日には前日の戦いを察知して興味を持った『黒狼王』が襲撃に来ている。
一対一開始時点では修練も経験も積んでいる『黒狼王』に後れを取っていたが、戦いの中で引きずられるように身体能力の上限が開放されていく。
身体的な素養では『黒狼王』を上回っているため単純な十割同士のぶつかり合いでは『黒狼王』に打ち勝っていたが、十割を超えた先の領域の『黒狼王』を目の当たりにし死を予感する。
が、『天獅子』の横槍で決着を止められ、敗北感を噛み締めながらも生き残る。
『黒狼王』が引いた後は自由な裁量を与えられ戦場の中心へ向かう。
有象無象を蹴散らしながら進む中で『戦鬼』『白熊』と相対していた『戦女神』と遭遇する。
会話の中で『戦女神』の地雷を踏み抜き、奇襲気味に十割の力で打ち込まれるが辛くも回避。
敵にはならないと判断し撤退を促してもいる。
「正義」の侵攻を一時的に跳ね返したが、以降の戦場では『黒狼王』にマークされ思うように動くことができなくなっており敗色濃厚になっていく。
オルデンガルド陥落後は騎馬隊と共にアルカスに急行し、最終防衛ラインに加わる。
しかし、有望な将が戦闘を回避して侵攻に注力したため食い止めることは叶わなかった。
救いを願う中、ガリアスの到来を聞き振り返り、『疾風』の部隊に目を奪われる者の中で誰よりも早く『白騎士』の姿を見つける。
『白騎士』とガリアスの到来で優勢になった戦場で遠く離れた場所にいる『白騎士』とアイコンタクトを交わし、エルンストの追撃に移る。
エルンストに追いつき、護衛のオストベルグの騎士や『黒鷹』を打ち破り、問答の末にエルンストを討ち、守るべき者の待つアルカスへ帰還する。
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