ここはラクーソンシティ沖にあるヘイヴン・プラントに建設された資料庫様々な記録がここには保存されている



H&K MP5


ドイツのヘッケラー&コッホ(H&K)社の短機関銃(SMG)。
1960年代に同社の自動小銃であるH&K G3を基に開発された。

世界で最も使用されている短機関銃であり、各国の軍隊、警察、対テロ組織などで採用され、派生型は100を超えるとされる。

1990年代に後継機種であるH&K UMPが発売された後も、MP5シリーズは依然としてH&K社の主力製品である。

MP5は、H&K G3を基に開発されたため、基本的な操作はG3シリーズに準じている。

射撃精度の高さを生み出しているローラーロッキング機構は精度が高い反面、繊細な整備を必要とし、多弾数発射後にはヘッドスペース
(包底面から薬莢位置決め部までの間隔)の点検をしなければ銃が作動不良を起こすこともある。

点検方法はボルトを閉じてハンマーを落とした状態でマガジンの挿入口から中にあるボルトヘッドとボルトキャリアの隙間にシックネスゲージを差込み、隙間がどのくらい開いているか調べる。

隙間はメーカーで指定している範囲内になければならない。
隙間が許容範囲を超えるとローラーを大きいものに交換する必要がある。

そして交換可能範囲を超えた銃はそのまま使用すると暴発などの危険があるため、H&K社に送って修理するか破棄される。


H&K G3の技術を応用し、9x19mmパラベラム弾を使用する携行自動火器として開発されたのがMP5シリーズである。

MP5のMPとはドイツ語で「短機関銃」を意味するMaschinenPistoleの略称である。
しばしば英語風にマシンピストルとも呼ばれ、日本の公的機関では同銃を高性能機関けん銃や高性能自動短銃と呼称している。

旧来の短機関銃の多くは至近距離での戦闘や弾幕を張ることを主眼に置いた銃器であり、精密な命中精度は重視されていなかった。

しかしMP5は、当時多くの短機関銃で採用されていたオープンボルト撃発ではなく、ボルトを閉鎖した状態から撃発サイクルがスタートするクローズドボルト撃発と
ローラー遅延式ブローバック(ローラーロッキング)機構を取り入れたことで発砲時の反動が抑えられ、命中精度が高く、フルオート(連射)時のコントロールが容易な短機関銃となった。

現在では、H&K社の地元であるドイツのみならず、アメリカのNavy SEALs、デルタフォース、SWATをはじめ、イギリスのSAS、日本警察の特殊部隊(SAT)、銃器対策部隊、成田国際空港警備隊、原子力関連施設警戒隊、特殊犯捜査係、海上保安庁の特殊警備隊(SST)、海上自衛隊の特別警備隊(SBU)、香港のSDU、韓国のKNP-SWAT、など世界中の軍隊や警察に配備されており、1977年のルフトハンザ航空181便ハイジャック事件や1980年の駐英イラン大使館占拠事件では実戦で使用された。

また、短縮版であるMP5K(クルツ)や、これをアタッシュケースに収納したまま発砲できるコッファーと呼ばれる派生型も登場し、アメリカのシークレットサービスなどの要人警護の現場で使用されている。

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